千曲川とかいう初めての川に行って、とっても怖い思いをしちゃいました。
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お天気がよかったので、お母さんのジープで少し遠くに出かけたんだけど
小諸大橋のお蕎麦屋さんで聞いたら、川に降りる道があるというので
おっかなびっくり、急な坂をくねくね下ると、水のすぐ近くまで行けました。
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ゴロゴロした大きな石の間に、お父さんがサッカーボールを見つけました。
で、いつもの「取って来い」を始めたんだけど、しばらくしたら、さあ大変!
山の川だから、東京の荒川とは違って、真中は流れが速かったんです。
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ボールを追いかけて、うまく回り込んで、お口で咥えようとしたんだけど、
空気が張ってて失敗!それなら押して帰ろうとしたけど、これもダメ!
ボクがどんなに一生懸命に泳いでも、ちっとも前には進めないんです。
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え、どうしよう?足は疲れるし、お水は飲むし、本当に焦っちゃいました。
「シロ、もういいから帰って来い!」って、お父さんの声が聞こえたので、
ボールには未練あったけど、そこから横に泳いで、やっと岸に戻りました。
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「あの後の岩場は結構な急流になってた。」と、お父さんは言っています。