はじめまして。ボクの名前はシロと言います。

08月13日

今、ボクは長い旅に出ています。(と言ってもいつものお山だけど)あと一週間は帰りません。

ここは、昔、追分宿と呼ばれていたそうです。中仙道と北国街道が分かれる宿場町でした。
江戸から下ってくると、碓氷峠を越えて軽井沢、沓掛(今の中軽井沢)、追分という順番です。

反対に京都の方から上ってくると、佐久から浅間を目指す長い登り坂の終点になっています。
ボクの家は、疲れた旅人を宿場の灯が「お疲れ様!」と出迎える「笑い坂」の途中にあります。

温かいご飯を思って頬が緩んだとも、飯盛女の匂いにニヤリとしたとも、笑いの訳もさまざまに
旧中仙道・笑い坂の夏は、今が盛り。森の小道には、山百合の妖しい影が揺れています。

「男はつらいよ 山百合の花。マドンナには色っぽい人がいい。」と、お父さんは言っています。