● 鳥取酒蔵巡り記
1999(平成11年)
04/28Wed ● 山上生産株式会社 (伯耆富士 純米)
鳥取県日野群日南町。鳥取の空港に降り立ったの(島根県松江市に行った時)
を除けば鳥取への初めての来訪が何にもない(まさに何にもないのだ)山の中
というのも珍しいであろう。仕事で日南町役場に機器のデモンストレーション
にやってきたのである。04/26の夜に到着。
宿のおばさんに山上生産のことを聞くと、数百メーターのところにあるという。
その他、酒の名前の「伯耆富士」は鳥取の名山、大山(“おおやま”ではなく、
“ダイセン”と読む)のことなのだそうだ。
トラブルを起こしながらも 04/27 にセッティング、04/28にようやく仕事を終え、
そのまま連休突入となった。04/28は午前中で仕事を終え、私は再び島根・松江に
一泊し、そばを食べに行くことを決めていた。営業の方がまさに松江に行く用事
があるとのことで、ともに来た上長と車に同乗させていただいた。
そこで私は遠慮しながらも「ちょっと寄ってほしいところがあるんですけど・・・」
とお願いし、とはいっても宿から数百メーターのところではあるが、山上生産に
寄ってくれるよう頼んだ。
と、いきなり滝のような雨が降り始めた。まさに“滝のよう”で、たった数百
メーターで辺りは視界すら怪しくなった。外にそれらしきものを見つけ、「あ、
ありました、ありました。止めてください!」どしゃ降りの中、一人山上生産に
走り込む。
いかにも規模の小さいところで、入っても誰もいないように感じられた。
ディスプレーのようなところにお酒の瓶が並ぶが、ほこりをかぶっている。
「すいませーん」声をあげると、若い女性が出てきた。「お酒買いに来たんです
けど・・・」
人を待たせているのもあり、手短にこの酒には4合はないのか?とか尋ね、結局
純米 を一瓶買った。出張で来た旨など、いくらか言葉を交わし、「ありがとう
ございました」とお礼を言って足早に去った。もうちょっとゆっくり訪ねられれば
よかったが。
わずか一瞬の訪問は終わった。どしゃ降り・雷の中、あわてて車に駆け込み、寄り
道の礼を言い、車は北上する。
松江でそば、日本酒、次の日は日本海を東へ行き、鳥取砂丘を見て〜大阪の親戚の家、
そのまま京都競馬場・天皇賞まで予定に入れていた。
雨が小止みになってきた。営業さんの訪問先に寄りながら、車に揺られ、松江に向かう。
さすがに朝早かったためか眠くなってきた・・・。
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AZUMA.Yoshikazu(C)2000