◆◆◆ ネジバナ ◆◆◆

Spiranthes sinensis var. amoena

ラン科 ネジバナ属

 たくさんの小さな花が「ネジ」のように螺旋を描いて付いているために、この名前がついた野生ランです。別名を「モジズリ」といいます。

 陽当たりの良い芝地などに自生しているのをよく見かけます。

 
ネジバナ(品種その1)

 これは、うちで栽培しているうちの一つの品種で、典型的なネジ状の螺旋を描くタイプのものです。購入した別の山野草の鉢に雑草として生えていたものを増殖したものです。

 
ネジバナの螺旋形をした穂状花序

 見事にネジ状の螺旋を描いているのが解ります。ちなみに、この花の並び方を穂状花序といいます。 なお、螺旋の巻き方向は特に決まってはいないそうです。

 
ネジバナの花

 ネジバナの花です。

 こうしてクローズ・アップで見ると、花は非常に小さくても、ちゃんと「ラン」の花の形をしていることが解りますね。可愛くてとても綺麗な花です。

 この品種の花は上部が濃い紅色で、下部は白のツートーン・カラーとなっています。


 これは別の品種で、近所のおばさんからいただいたものです。
 おばさんのところでは、畑の土手にこのネジバナがワンサカ生えているそうです。

 
  

 この品種は、ねじれ方が弱く、ネジというよりは数珠つながりという感じで、さらにたくさんの花を付けます。

 花の色も上の品種と比べると全体的に淡く、写真では解りにくいですが、綺麗なピンク色をしています。個人的にはこちらの方が好きです。

 花の形も微妙に違っています。

 こうやって見ると同じネジバナでも、随分差があるものですね。

 ネジバナは冒頭にも書きましたように芝地に良く自生しているわけですが、単独で生育することを嫌い、他の植物と混在することを好むことから、栽培しようとすると気難しい植物といわれています。

 しかしながら、通気性と排水性の良い用土を用い、数株を寄せ植えにすることによって、鉢での単独栽培は十分可能のようです。

 うちでは、お得意の山野草標準用土である硬質鹿沼土:軽石:富士砂:バーミキュライト=3:1:1:1の配合用土で3号鉢に4〜5株を寄せ植えにしています。

 ちなみにネジバナは、ランの仲間としては珍しく実生が出やすいのも特徴です。

 ただし、意図的に種子を蒔いてもなかなか発芽せず、それとは別に自然にこぼれた種子が何の気なしに発芽していることの方が多いようです。うちでも、他の鉢やプランターからぽこぽこ生えてきています。

 ですから、実生の場合は、このように発生した株を改めて鉢に移してやるのが一番手っ取り早いのかも知れません。

 順当には秋に、冬葉に変わる際に株別れをしますので、これで殖やします。

  

 これは、ネジバナでも珍しい、白い花を咲かせるシロハナモジズリです。京都の春草園から購入しました。

 白花のネジバナには北アメリカ原産のアメリカモジズリという洋種のものも出回っていますが、これはそれとは違う国産ネジバナの変わり花です。

 突然変異による変わり花ということで、普通のものに比べると弱く、普通の品種と同じ条件で栽培していても、枯れてしまうことがあります。実は去年も購入して挑戦していたのですが、結局枯らしてしまいました(^^;)。

 園芸書を見ると、変わり花種は雨に当てない方が無難とあり、今回はそれに基づき、雨に当てないように管理したのが功を奏したのか、今度は無事に開花に至りました。

  

 シロハナモジズリの花です。
 まさに純白のランの小型版といったところですね。

 これも、頑張って殖やしたいと思います。