お月様とも仲良く
日本古来の太陰太陽暦 |
1年(12ヶ月)を、現在でも残っている立春や春分など二十四の節気で区切り、さらにほぼ5日ごとに初侯、次候、末候とする七十二の暦注があります。ただし、七十二の暦注は日本列島の北から南まですべての地域に当てはまるはずはありません(おそらくは京都を基準にしていると思われます)。そこで、皆さんお住まいの地域オリジナル七十二候を観察するのもきっと楽しい作業になることでしょう。 (参考例: 畑帳2005 (旧暦版) 畑帳2006 (旧暦版) 畑帳2007 (旧暦版))
季節 | 二十四節気 (よみがな) |
日付 | 七十二候 | ||
旧暦 | 新暦 | ||||
初春 | 立春 (りっしゅん) |
1月13日 | 2月4日 | 初侯 | 東風(はるかぜ)氷を解く |
次候 | うぐいす鳴く | ||||
末候 | 魚(うお)氷をいずる | ||||
雨水 (うすい) |
1月28日 | 2月19日 | 初侯 | 土の脉(つちのしょう)潤い起こる | |
次候 | 霞はじめてたなびく | ||||
末候 | 草木萌えいずる | ||||
仲春 | 啓蟄 (けいちつ) |
2月13日 | 3月5日 | 初侯 | 蟄(すごもり)の虫戸を啓く(ひらく) |
次候 | 桃はじめて咲く | ||||
末候 | 菜虫(なむし)蝶となる | ||||
春分 (しゅんぶん) |
2月28日 | 3月20日 | 初侯 | 雀はじめて巣くう | |
次候 | 桜はじめて開く | ||||
末候 | 雷声(かみなり)を発す | ||||
晩春 | 清明 (せいめい) |
3月14日 | 4月4日 | 初侯 | 玄鳥(つばめ)きたる |
次候 | 鴻雁(こうがん)帰る | ||||
末候 | 虹はじめてあらわる | ||||
穀雨 (こくう) |
3月30日 | 4月20日 | 初侯 | 葭(あし)はじめて生ず | |
次候 | 霜やんで苗出ずる | ||||
末候 | 牡丹花咲く | ||||
初夏 | 立夏 (りっか) |
閏 3月15日 |
5月5日 | 初侯 | かわず(蛙)はじめて鳴く |
次候 | みみず出ずる | ||||
末候 | たけのこ生ず | ||||
小満 (しょうまん) |
4月1日 | 5月21日 | 初侯 | 蚕(かいこ)起きて桑を食(は)む | |
次候 | 紅花(べにばな)栄う | ||||
末候 | 麦の秋(とき)至る | ||||
仲夏 | 芒種 (ぼうしゅ) |
4月16日 | 6月5日 | 初侯 | かまきり生ず |
次候 | 腐草(くされたるくさ)螢となる | ||||
末候 | 梅の実黄ばむ | ||||
夏至 (げし) |
5月2日 | 6月21日 | 初侯 | 乃東(なつかれぐさ:薬草)枯る | |
次候 | 菖蒲(あやめ)花咲く | ||||
末候 | 半夏(はんげ:毒草)生ず | ||||
晩夏 | 小暑 (しょうしょ) |
5月18日 | 7月7日 | 初侯 | 温風(あつかぜ)至る |
次候 | 蓮はじめて開く | ||||
末候 | 鷹技(わざ)を習う | ||||
大暑 (たいしょ) |
6月4日 | 7月22日 | 初侯 | 桐はじめて花を結ぶ | |
次候 | 土潤ってむし暑し | ||||
末候 | 大雨ときどき降る | ||||
初秋 | 立秋 (りっしゅう) |
6月20日 | 8月7日 | 初侯 | 涼風至る |
次候 | ひぐらし鳴く | ||||
末候 | 深き霧まとう | ||||
処暑 (しょしょ) |
7月6日 | 8月23日 | 初侯 | 棉(わた)の花開く | |
次候 | 天地はじめて粛(さむ)し | ||||
末候 | 禾(こくもの)みのる | ||||
仲秋 | 白露 (はくろ) |
7月21日 | 9月7日 | 初侯 | 草露白し |
次候 | せきれい鳴く | ||||
末候 | 玄鳥(つばめ)去る | ||||
秋分 (しゅうぶん) |
8月7日 | 9月22日 | 初侯 | 雷声(かみなり)収む | |
次候 | 虫蟄(かく)れて戸を閉ざす | ||||
末候 | 水はじめて涸(か)る | ||||
晩秋 | 寒露 (かんろ) |
8月23日 | 10月8日 | 初侯 | 鴻雁(こうがん)きたる |
次候 | 菊の花開く | ||||
末候 | きりぎりす戸にあり | ||||
霜降 (そうこう) |
9月9日 | 10月23日 | 初侯 | 霜はじめて降る | |
次候 | 小雨(こさめ)ときどき降る | ||||
末候 | 楓蔦(もみじつた)黄ばむ | ||||
初冬 | 立冬 (りっとう) |
9月24日 | 11月7日 | 初侯 | 山茶(つばき)はじめて開く |
次候 | 地はじめて凍る | ||||
末候 | きんせんか咲く | ||||
小雪 (しょうせつ) |
10月9日 | 11月22日 | 初侯 | 虹かくれて見えず | |
次候 | 北風木の葉を払う | ||||
末候 | 橘はじめて黄ばむ | ||||
仲冬 | 大雪 (たいせつ) |
10月24日 | 12月7日 | 初侯 | 空寒く冬となる |
次候 | 熊穴にこもる | ||||
末候 | 鮭(さけ)群がる | ||||
冬至 (とうじ) |
11月9日 | 12月21日 | 初侯 | 乃東(なつかれぐさ:薬草)生ず | |
次候 | 鹿角おつる | ||||
末候 | 雪下りて麦出ずる | ||||
晩冬 | 小寒 (しょうかん) |
11月24日 | 1月5日 | 初侯 | 芹(せり)栄る |
次候 | 水温(あたたか)をふくむ | ||||
末候 | 雉(きじ)はじめて鳴く | ||||
大寒 (だいかん) |
12月9日 | 1月20日 | 初侯 | ふきの花咲く | |
次候 | 水沢(さわみず)氷りつめる | ||||
末候 | 鶏はじめてとやにつく |
※ これらは、松村賢治 著 『旧暦と暮らす』 (ビジネス社) を読み得たものです。旧暦についてもっと詳しく知りたい方は必読です。
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