はなあるまちへ

恵庭(えにわ) (北海道)
○はじまりのきっかけ

恵庭市の花のまちづくりは、昭和36年に設立された「花いっぱい文化協会」の地道な活動もありましたが、平成2年の市制施行20周年記念事業として開催した「花とくらし展」というイベントが大きなきっかけとなりました。

 当時イベントを開催するにあたり東京農業大学の進士五十八氏に相談したところ「恵庭はいい名前だ、英語にすると“ガーデン・シティ”となる。世界で一番有名なガーデン・シティはニュージーランドのクライストチャーチだ。恵庭のまちづくりはクライストチャーチに学ぼう!」というアドバイスがあったそうです。(なんとも単純明快シンプルなアドバイス・・)
 加えて、クライストチャーチの花の街づくりを研究している杉尾邦江さんによる、町並みやガーデンコンテストの様子のスライド紹介が行われました。

 これらに感動した市職員、主婦、園芸関係者の有志が、実際にクライストチャーチへ飛び、(このへんの行動力が素晴らしい!)たちが足で集め目で確かめてきたその素晴らしい町並みや個人庭を、今度は自分たちで、機会あるごとに市内各地でスライド上映をして紹介していったのだそうです。

 そうするうちに、ぽつぽつと花飾りをはじめる家が出てきました。
 それははじめは「点」でしかありませんでしたが、年々レベルアップし「点」から「線」へと広がりを見せるようになり、平成7年度には「恵み野花づくり愛好会」が花のまちづくりコンクールで建設大臣賞を受けるまでになりました。

 こうした一連の「花のまちづくり」に対する熱意の広がりは、お役所主導で生まれたものではありません。住民が自分たちの家や庭を花で飾るという行為から、美しい町が生まれたのです。そしてそれが結果的には、「まちづくり」という公共の場面でも評価され、日本一の「建設大臣賞」に結びついたわけです。


○広がる効果

花のまちづくりには、単に花を育てるというだけではない色々な効果があることに気づきます。

 例えば、花を通して隣近所のコミュニケーションが生まれます。
同じ年代、違う年代の人たちと、花を介したお付き合いが始まります。
公共空間を美しくしたいという意識が芽生え、身近な花から、環境や景観にまで関心を持つようになります。
また、「育てる」ということは情操教育にも繋がります。もちろん町のイメージアップにも重要な役割を果たしてくれます。

 花は大きな素材となるのです。
花で飾るという行為は、単に表面的な美しさのための「目的」ではありません。まちづくり、コミュニティー形成、世代交流などへつながる「手段」なのです。

 恵庭市が目指している花のまちづくりも、単に花を増やし美しく飾ればよい、というのではなく、「身近な自然環境や地域の歴史・文化を大切にし、花やみどりを育み、快適で質の高い生活と、美しいまちや地域の風景を共有して、まちを発展させていこう」というものです。ちょっとながい・・・)



≪関連HP≫
恵庭市役所 http://www.city.eniwa.hokkaido.jp/
「花のまちづくり情報」のページがあります。
恵庭商工会議所 http://www.annupuri.com/eniwacci/my_index.htm
「恵庭のスナップ写真」のページをごらんください。
2000/7/22