たましいのうた 飛び疲れた君よ 命を燃やし尽くした君よ 天を仰ぐその身に祈り 最期の口付けを捧げよう さあ解き放たれよ 君はいま自由を得た 殻は安らかなる眠りを 君は久遠の果てへ 私は還ります 遍くものの中へ 熔けて見えなくなり 誰彼の記憶からも砂粒のようにこぼれ落ち それは少しだけ 寂しいけれど 我等は覚えていよう 風の息吹にも 暖かき昼や涼しき夜にも 翼の友の面影を思い出すだろう さあ解き放たれよ 君はいま自由を得た 殻は安らかなる眠りを 君は久遠の果てへ ---2007.12.10--- ←前へ 次へ→