備北バス 急行 岡山ー地頭線


備北バスの「岡山−地頭線」は、岡山から国道180号線を経由し、総社、高梁を経て、

国道313号線に入り成羽を経由し、川上郡川上町(現高梁市)の地頭へ向かう路線で、

途中の高梁や成羽止まりの便もあった。高梁を経由しない地頭系統には高梁バスセン

ターからシャトル便も運行されていた。現在は全便地頭行きとなり、高梁に寄る便はなく

なった。この路線の特徴として、車窓が綺麗なことである。総社から高梁川、高梁から成

羽川沿いを走行していくので、四季の移り変わりを目にすることが出来る。使用されてい

る車両は、今でこそ普通の路線車であるが、かつては貸切落としの車両や、専用車が使

用されていた。やはり、この路線も昔と比べると、乗客の減少は否めないが、通し客だ

けでなく、結構区間利用者がいることも付け加えておこう。

(車両をクリックすると大画像になります)


現在の専用車1

岡山22か3366(左)3367(右) 三菱 U−MP618M 平成3年式 三菱名古屋製

現在の専用車の三菱エアロスターM。この車両から今までの肌色を基調とした塗色から、

白を基調とした直線的なデザインに替わった。車内はリクライニングはしないものの、

セパレート型の肉厚のシートが列び、在来の車両より差別化が図られている。

林原MPにて (左)H4.3.9.(右)H11.9.26撮影


現在の専用車2

岡山22か3520(左)3521(右) 日産ディーゼル U−UA440LAN 平成4年式 富士重工製

こちらも現在の専用車の富士重工7E型である。エアロスターの翌年に導入され、仕様はエアロスターM

と同一になっている。これらの車両の導入により、それまで特徴のあった専用車を廃車に送り込んだが、

スタイリッシュでさわやかな車両の導入で、この路線に新風を吹き込んだ感がある。

(左)林原MPにて H5.3.7 (右)天満屋BTにて H6.4.10撮影


過去の専用車1

岡22か1410 日産ディーゼル UA30H 昭和55年式 富士重工製

備北の急行バスといったらこれ!。いつ見てもいい。貸切マスクに2段窓、リクライニングシート付き!

それならばメトロ窓にすればと思うが、これが備北バス仕様である。この頃の備北バスは、路線車でも

結構貸切マスク仕様(フロントガラスが天井まであり、方向幕がライトの間にある)が標準であった。

この僚友に1409もいた。

林原MPにて S62.4.19撮影


過去の専用車2

岡22か1411.1412 三菱 MP517K 昭和55年式 三菱名古屋製

こちらは三菱バージョンである。2台並んでよく止まっていた。リクライニングシート付きであるが、、

ホイルベースが短い上シートピッチが狭かったので、そこまでのびのびとはいかなかった。

ただ、当時はこの路線に対する備北バスの意気込みが感じられた。これらの車両は、急行便で

岡山に出てくる前と帰った後、ローカル便の運用にもついていた。

林原MPにて S62.2.11撮影


そのほかに来ていた車両1

岡山22か2717 三菱 P−MM117J 昭和63年式 新呉羽製

この車両はいわゆる「小さい大型車」で、運用の関係から毎日顔を出していた。こちらは、

備北バスの路線系スタンダード車といえる車輌で、ごく普通の仕様となっている。路線の距離が

距離なので、流石にリーフサスは辛い。しかし、当時は新車が入ると、まず急行岡山線に使用し

ていたので、中々の配慮であると感じた。

林原MPにて S63.3.5撮影


そのほかに来ていた車両2

岡22か2505 三菱 P−MM116H 昭和62年式 新呉羽製

前出の2717とわずか1年違いであるが、モデルチェンジが行われた関係で前の型となる。

デザイン的には中型のMKと一緒なので、いまいち大型車の迫力は欠ける。画像はバリバリ

の新車時ではあるが、隣にいる「テイコク(トンボ学生服)」の送迎バス(B806N)に時代を感じる。

林原MPにて S62.3.15撮影


そのほかに来ていた車両3

岡22か737 三菱 MAR410 昭和50年式 三菱名古屋製

この車両を平成2年に岡山駅前で見かけた時は本当に驚いた。画像は参考までに備中高梁駅前で撮影した

ものを掲出したが、実際急行岡山線での運用は専用車の車検か故障かによる代行運行をされていたものの

ようである。この頃はすでにMRも風前の灯火であったので、この車輌を岡山駅前で見かけた時にはまさにタ

イムスリップしたようであった。ただ、この車輌、馬力は165pしかなく、かなり苦しそうに走行していたのが印

象的であった。しかし外観はまさに「急行仕様」であり、貫禄は十分であった。僚友に738がいたので、ひょっと

すると元々急行便に運用されており、前述の1411・1412と代替になったのかもしれない。

高梁駅前にて(旧乗り場) S62.8.13撮影


そのほかに来ていた車両4

岡22か630 三菱 MM504H 昭和50年式 呉羽製

三菱の元祖「小さい大型」で、ご多分に漏れず「備北仕様」のフロントマスクである。しかもこちらは

メトロ窓のエアサス付きである。画像ではわかりにくいが、方向幕には「岡山」の文字がみえる。こ

の車輌も、平成2年に岡山駅前で目撃した。エアサスということで急行岡山線にもたまに運行され

ていた模様である。この車輌、私が幼い頃新見の山奥で走っている姿を見て、幼心に「中途半端な

大きさのバス!」と感じたのを覚えてる。その頃はまだボンネットバスも残っていたと思う。

備北バス高梁営業所にて S62.8.13撮影


黄金時代の名残・・・・

  

日野 RC300P 昭和43年式 川崎航空機製

絶句!あの名車「オバQ」が廃車体ながらまだ残っていた。しかも日野!。もちろん備北バスに

日野のオバQがいたことは知っていたが、まさか2台とも形が残っており、お目にかかれるとは思

わなかった。貸切にて導入し、その後格下げされ「急行岡山線」にで使用された。撮影時より10年

経った現在でも両車とも現存している。

岡山県内某所にて H8.11.27(右) H7.8.10(左)撮影


いかがであっただろうか。この路線は、何かと特徴のある車両たちが活躍していた。

また、備北バスのかつてのドル箱花形路線でもあった。以前は、岡山−高梁間往復

1220円(片道810円)、同じく成羽往復1460円、地頭往復1910円で割引往復乗

車券が車内にて発売されていた。JRで岡山ー高梁間片道820円なので、かなりお得

であった。現在は1日4往復に減便されてしまったが、末永い路線維持を願うばかりである。


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