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こちらでは岡山のバスに関する最新の情報を紹介していく。
宇野自動車に待望の新車が登場、しかも宇野バス史上初の日野車となった。頑なに三菱車を導入し続け、拘りの仕様を維持し
続けた事業者だけに岡山のバスシーンに激震が走った。フロントの5連マーカーは踏襲されたが側面の行先表示器は拘りの腰
板部分から構造的な制約により側窓上部へ変更されている。
宇野自動車 QPG−KV234N3
車内の様子 モケットは毛足の長い肌触りのいい物に変更されている。
バリアフリー部分。床面は宇野独特仕様の滑り止めが施されている。
岡電バスの異色の存在であるたまバスが続々登場している。今回の種車は神奈川中央交通のエアロスターというこ
ともあり、足回りがリーフサス、車内のシートがローバックという仕様になっている。岡電バスの大型車リーフサスは
昭和58年式の西工53MC・K−MP118M以来30年ぶりの導入となる。
岡電バス KC−MP317M 社番:527 たまバス3号
岡電バス KC−MP317M 社番:528 たまバス4号
たまバス4号の他車との違いがわかるだろうか。左の猫耳の色が変えられているのとカーテンが追加されている。
平成25年12月1日、津山−岡山間を結ぶ特急バス「岡山エクスプレス津山」号が運行を開始した。津山−岡山間は
平成15年に中鉄バスが路線を廃止してからまさに10年ぶりの復活となった。この路線は国道53号線を延々走行し、
高速道路は経由しないが、国土交通省のおおむね50km以上走行する路線は高速乗合バスと定義されるとの指針で
免許的には高速バスとなる。運行は中鉄北部バス、中国JRバス、両備HD(パンフレット掲載順)3社による共同運行で、
一日6往復、運賃片道1100円・往復2000円・平日定期1ヶ月24200円と言うもの。始発は津山広域バスセンターで
両備津山パーキングを経由し、岡山駅西口で降車扱いした後、終着は天満屋バスセンターとなる。 路線を開設したバ
ックグラウンドには来年開業するイオン岡山があり、津山−岡山の流動性が高まるというもの。1便当たり8名の乗車で
年間利用客は35000人を見込んでいる。この路線の繁栄を応援していきたいものである。
中鉄北部バス 社番:9223 U−RU3FTAB 平成4年式 中国JRバス 社番:641−2914 KL−LV781R2 平成14年式
両備バス 社番:9991 U−MS821P 平成4年式
こちらも少し前の情報になるが(ブログにて紹介済)岡電バスにリムジン用の新車が登場した。貸切色にて登場したの
で貸切車と思われていたが、どうもリムジンがメインで多客期には貸切にも対応できるよう12列シートを採用した兼用
車、昔ながらの岡電風に言うと「流用車」という扱いの様子である。
実に10年ぶりの復活となった。
社番:幸 QRG−MS96VP 平成25年式
平成25年3月24日記
いささか旧聞になってしまったが(ブログでは紹介済み)宇野自動車に待望の新車が登場した。バリアフリー法導入で
ワンステップないしノンステップ車でないと新車登録できなくなり、この車種だと座席定員が減るということで頑なに新
車導入を拒んでいた同社であったが、ついに陥落の時が来たようである。同社への大型路線バス新車導入はなんと
13年ぶりとなった。
QKG−MP35FM 平成24年式
アリソン製トルコンATが標準仕様 明るいラインライト並みの照明
シートなどのインテリアの配色は従来と同様 車椅子部分は一人掛け跳ね上げシートとなっている
平成25年3月17日記
岡電バスにノンステップバスの新車が久々に導入された。今回登場したエアロスターノンステップバスはワンステップの
ベース車両をノンステップ化したものなので車高が昔のノンステップバスのようにペチャっと低くなく、従来のワンステッ
プ車と同じくらいの車高がある。今回はK尺が選択され3台導入されている。岡山県内では初登場の車種となる。
社番:524 QKG-MP37FK 社番:525 QKG-MP37FK
社番:526 QKG-MP37FK
津山市内のコミュニティー路線「ごんごバス」を運行する中鉄北部バスにニューフェイスが登場した。関東地方から
起こし入れのステップリフト付リエッセで元のプレートは大判であったが、再登録の際に定員を29名に抑えて小判登録
されている。塗装も従来の白基調ベースではなく、最近イメージカラーとなりつつ?ある緑色となっている。
社番:0275 平成14年式 KK−RX4JEFA
平成24年7月1日記
岡電バスに両備ホールディングスのマスコットキャラであるネコの「たま駅長」をモチーフにしたたまバスが登場した。
種車は元名古屋市交通局の基幹バスで使用されていたツーステップのエアロスターで2台導入されている。
社番:521 KC−MP717M 社番:522 KC−MP717M
リアスタイル 運転席。走行少ない上物です!
室内レイアウト前から 室内レイアウト後ろから
「たま色」のシートモケット 早々に改良された前ステップ。
中鉄北部バスにポンチョが登場した。津山市のコミニュティーバスである「ごんごバス」に市内小循環線が新規開
設され、それにあわせて導入された。岡山県内のポンチョ導入例は早島町のコミニュティ路線に続き2例目である
が、営業プレートがついたのは今回が初めてである。いづれもポンチョのショートが採用されており、岡山県内に
おける2扉のポンチョロングは何時になることであろうか・・・・。
社番:1171 SKG−HX9JHBE
備北バスにトヨタのボンネットバスが登場した。これは高梁市が福山自動車時計博物館にてレストアされた個体を
購入したもので、地元の備北バスが11月の土曜・日曜・祝日に、「吹屋ふるさと村巡回ボンネットバス」として、吹
屋ふるさと村下の下町駐車場から成羽町の広兼邸前の間を有料で運行する。平成24年度も4〜6月,9〜11月
の土・日・祝日に運行される予定である。
昭和42年式 トヨタ DB100
平成23年10月16日記
下電バスに創立100周年を記念して、自転車を搭載できる専用ラックをフロントに取り付けたバスが登場した。
車両は在来車両にラックを取り付け改造が施されており、下津井循環路線「とこはい号」で9月15日より運行さ
れている。最初自転車を載せる場合は1回100円とのアナウンスがあったが、現在は利用促進キャンペーン中
で平成24年3月14日までは無料で利用できる。なお、自転車の積み下ろしは利用者自身で行うようになっている。
社番:B303 KK−LR233J1 平成15年式
平成23年10月16日記
備北バスに新型セレガの貸切車が導入されたのは既報であるが、その姿をゲットできたのでご披露しよう。
車両は平成20年式で、関西で使用されていた12列60仕様のリミテッド車である。
さらに驚きの車両もまもなく登場するので備北バスからますます目が離せない。
平成20年式 PKG−RU1ESAA 平成23年9月24日記
ネイチャーワールド自動車にエアロスターノンステップバスが登場した。これも備北バスと同じ愛知県の公営交通からの
移籍車両である。赤穂線の長船駅から瀬戸内市にある刀剣博物館への無料送迎バスとして運行している。白い車体に
は刀の鍔が描かれており、地元中学生のメッセージが描かれている。
平成10年式 KC−MP747M 平成23年8月21日記
平成23年7月15日、津山から関西国際空港へのリムジンバスが開設された。神姫バス・関西空港交通・南海バスの3社に
よる共同運行で、1日6往復。中国道を経由するため途中での乗車も取り扱っている。また日帰りの場合往復運賃が低く設
定されている。神姫バスには8月に入ってからJバスのセレガHDの新車が登場している。例の大震災の影響により新車が
開業日に間に合わなかったため、遅れての登場となった。そのためか繋ぎにエアロエースのトイレ付が津山営業所に転属し
てきている。
社番:7630 LKG−RU1ESBA 平成18年式 PKG−RU1ESAA 平成23年8月21日記
両備バスにもようやくLKG−エアロエース高速車が登場した。今回は直冷仕様とサブ冷仕様の1台づつの計2台。今回は岡
山営業所所属のようで、各高速路線にランダムに運行されている模様である。
社番:1102 LKG−MS96VP 社番:1102 LKG−MS96VP 平成23年8月21日記
備北バスにニューフェイスが続々登場している。愛知県の公営交通から来た中型路線車は三菱が平成10年式のKC−MK
619Jで2台、日野も平成10年式でKC−RR1JJCAの1台となっている。いずれも2ステップのエアサス仕様となっている。
そのほか中型路線車だけではなく、貸切車にJバスセレガHDのリミテッド車も1台移籍してきている。
平成10年式 KC−MK619J 平成10年式 KC−RR1JJCA 平成23年8月21日記
中鉄北部バスにエアロスターMが導入された。元は中部地方で活躍していた車両であり、ハイバックシートに補助席まで付く
着席定員重視仕様である。元々は日野車オンリーであった中鉄バスであるが、ここに来て三菱車の導入が相次ぎ、正直驚
きの連続である。これで県内大手路線バス会社においてエアロスターMの導入がないのは井笠鉄道のみとなってしまった。
社番:9510 U−MP618M 平成7年式
平成23年 7月 10日記
両備グループの岡山交通に本家より逸早くLKG−エアロエースが登場した。外装は驚きの両備バス貸切旧カラーで
となっている。両備バス本体の貸切車が青色のニューカラーに衣替えしていく中で、本体と差別化を図るための措置
だと思われる。両備バス本体にはエアロエースの旧カラー車は存在せず、逆に新鮮な印象である。
LKG−MS96VP 平成23年式
平成23年 7月 10日記
中鉄バスに高速路線向け車両が登場した。驚くべきことに三菱エアロバスが採用され、塗装は緑の新中鉄高速カラーと
なっている。車内後部にトイレを装備しており、県外高速路線に使用されるものと思われる。元々は某大手の観光バス
会社でトイレ付観光バスとして使用されていたものである。
社番;9822 KC−MS829P 平成10年式
平成23年 6月 26日記
22年度の年度末ということもあり、各社に路線新車が続々登場している。ポスト新長期排気ガス規制による新型
なので、今までのリピートオーダーといえども、細部が異なっている。
社番;H120 LKG−RU1ESBA
下電バスは東京行き高速「ルミナス」用に新車を導入。そのため先代セレガはたまに別路線にも間合い運用されている模様。
PDG−KR234J2
日生運輸はレインボーUのワンステップ路線車を初導入した。今まではトップドアツーステップ車を路線に使用していたが、
バリアフリー法の基準を満たすために採用されたものと思われる。
社番:1101 LKG−MP35FM 社番:518 LKG−MP35FM
両備バスと岡電バスにLKG−のMPが導入された。LKGよりMPはミッションがオートマ車のみの設定となり、ホイールも10穴となった。
岡電バスは伝統の4枚折戸で導入されている。 平成23年 3月 20日記
中鉄バスの空港リムジンに新車が導入された。外装は今までのイメージカラーを一新し驚きの緑色!しかもボディーに大きくロゴが
デザインされている。さらに最近セレガの定番のリミテッドではなく、ボディー横に堂々とJラインが施されている標準仕様である。
基本的に固定ダイヤで運行されている。
移籍車を中心に増備を重ねてきたが、最近は三菱ふそうの新車も平行して導入している。日野製の新車は今回
が初めてとなる。
社番:1121 LKG−RU1ESBA
中鉄北部バスにこれまた驚きのエアロバスの移籍車が登場した。もともと首都圏で近距離高速バスに使用されていた車両で、
排ガス規制地域の登録規制に引っかかり出てきた車両である。塗装は従来どおりの高速車カラーであるが、ロゴが一新されている。
社番:9821 KC−MS829S 平成10年式 平成23年 3月 20日記
倉敷の東洋実業に、ポスト新長期排気ガス規制適合車であるLKG−のセレガが早くも登場した。これまで同社は
移籍車を中心に増備を重ねてきたが、最近は三菱ふそうの新車も平行して導入している。日野製の新車は今回
が初めてとなる。
LKG−RU1ESBA 平成22年式
両備バスの創業100周年を記念したバス第2弾「SOLARVE(ソラビ)」が登場した。ソラビは三菱のエアロ
スターエコハイブリッドにソーラーパネルを装着した、未来に求められるオンリーワン路線バスというコンセ
プトを元に、車両価格4900万の車両に改装費3000万円かけ製作された両備バス渾身の一台である。
車両の屋根には世界初となる太陽光発電装置が搭載され、三洋電機製の太陽光電池を使用している。太
陽光電源は室内灯に設置されたLED照明に使用される。さらにこれも世界初となる車体前後に両サイド上
部にカメラを4台設置し、車両周辺の映像を立体的に合成した三次元CGで描写したマルチアングルビジョ
ンが設置されている。車内はこれまた世界初であろう白で統一。可能な限り天然木を使用し、シート表面に
は合成皮革を使用。まるでバスの車内というよりは移動するリビングという感じである。ほか、空気清浄器を
5台搭載したり、窓にはUVカットフィルムが張られていたり、近未来的車内空間を醸し出している。
社番:1006 BJG−MP37TM 平成22年式
白で統一された車内。おしゃれなリビングのような空間。
足元には間接照明も。一番後ろはソファー風シート。 世界初!マルチアングルビジョン。
両備バスの創業100周年を記念して、両備バスの全身である西大寺鉄道のディーゼルカーを現在風に再
現した「SAIBUS」が登場した。車両は同社の平成15年式KK−MJ27HLエアロミディノンステップバスを
種車に改造され、デザインは同社デザイン顧問の水戸岡氏によるプロデュース。同車は当時を再現するよ
う、車両前後部にオープンデッキが取り付けられ、自転車を前1台後2台搭載出来るようになっている。愛
称のSAIBUSの「サイ」は西大寺のサイと西大寺観音院の元の呼称「犀大寺」のサイを掛けおり、車体にも
動物の「サイ」が描かれている。運行は7月19日から始まった瀬戸内国際芸術祭に合わせ、岡山駅より、
芸術祭の会場の一つである犬島への旅客船が出ている西宝伝への連絡バスとして1日3往復使用されて
いる。
社番:0310⇒1031 KK−MJ27HL 平成15年式
車内は木を多用したモダンな洋風家具のようなつくりでロールカーテンが簾であったり、暖簾がついていたり、
おしゃれなつくりである。もちろんバリアフリーにも対応しているノンステップバスで車椅子でも乗車できる。
平成2 2年 7月 19日記
かつて、規制緩和による岡電VS中鉄の仁義なき戦いから生まれた、神戸行き高速バスのダブルトラック
運行が終焉を迎え、まさかの共同運行となった。それによりダイヤの見直しが行われ、平日4往復・土日祝
7往復の運行となる。車両もまさかの両備バスから中鉄バスへ3台、エアロクィーンMVが供出されている。
社番:2023 U−MS729S
平成21年 4月 21日記
シモデンツアーサービスに一昨年デビューしたの36名乗り特別車に続き、シルバー塗装のPremium45
が登場した。今回はハイデッカーをチョイス、台数も3台まとめて導入された。
社番:HP981 PKG−RU1ESAA
平成21年 4月 21日記
大型ノンステップに続き、両備バスにエアロミディーSノンステップバスが登場した。こちらも日産ディー
ゼルからのOEM供給なので、車体は西日本車体工業製である。しかしながらエンジンはかろうじて
三菱製であるのがせめてもの救いであろうおか。
社番:F0903 PDG−AR820GAN
平成21年 4月 21日記
年の瀬も迫った12月、両備バスにエアロスターSノンステップバスが登場した。三菱の大型ノンステップ
バスは日産ディーゼルからのOEM供給となったため、車体は西日本車体工業製となっている。
社番:F0802 PDG−AA274MAN
平成21年 2月 15日記
稲荷交通にエアロエースの日産ディーゼルへのOEMしているスペースアローAが登場した。トランクの容
量から直結エアコン仕様をチョイス、リターダーや足回りのスタビライザーをオプションで装着した特別仕
様である。
BKG−AS96JP
平成21年 2月 1日記
井笠鉄道の分離子会社である北振バスにエアロエースが導入されたのは既報であるが、やっと
撮影に成功したのでご紹介する。エアコンはサブエンジンでデンソー製を選択している。これまで
エアロバスは三菱重工製が純正であり、デンソー製のエアコンは大手を除いては中々注文を受
け付けてもらえなかったが、MS9系よりデンソー製もカタログに登場し、選択できるようになった。
社番:F081 BKG−MS96JP
平成21年 2月 1日記
両備バスにエアロエースのショートタイプが登場した。道路交通法改正により、バスガイドもシートベルト
着用が義務付けられた対策として、室内左側前4席の客席を撤去し、進行方向逆に向けるガイド席を設
置している。
社番:0817 PDG−MM96FH
平成20年10月 5日記
井笠鉄道の大阪行き高速バス「カブトガニ号」にエアロエースが登場した。この路線は広島県の神辺が
始発となるからか、福山営業所所属なので福山ナンバーでの登録となっている。
尚、井笠鉄道の子会社である北振バスには貸切のエアロエースが1台導入されている。
社番:F0702 BKG−MS96JP
平成20年5月24日記
下電バス大阪行き高速バスにセレガハイデッカーのパウダールーム付車両が登場した。これまで使用
されていた車両は普通のハイデッカーに後部トイレを後付されたタイプの車両がほとんどであったが、
この度新車が3台導入され、下電グループのこの路線に対する意気込みを感じる。
社番:H833 PKG−RU1ESAA
平成20年4月28日記
怒涛の新車ラッシュの両備バス、今度は貸切車のニューデザイン車が導入された。デザイン変更は
17年ぶりで今までの白色をベースとした塗装から一変し、ブルーメタリックの品のある重厚な井手達
となった。現在保有する126台のうち、110台をこのデザインに随時変更していく予定である。
社番:0809 BKG−MS96JP 社番:0808 BKG−MS96JP
平成20年4月28日記
両備バスに登場したMS9シリーズ、更にエアロクィーンハイウェイライナーが導入された。主に
中鉄バスから移管された新宿行き夜行高速バス「マスカット」号に使用されている。
社番:0807 BKG−MS96JP
平成20年4月28日記
独自の経営哲学を貫く宇野自動車が、平成20年3月20日より赤磐市内の岡山ネオポリス、山陽
団地と近隣の施設を循環運行するコミニュティバスの運行を開始した。通常コミニュティバスは行政
からの要請を受けたり、補助金を受け運行するものがほとんどであるが、宇野自動車は独自での
運行であるのが注目すべき点である。当面は1年間の試験的運行であるが、利用者次第では通年
運行となる模様である。車両はこれまで養護学校の契約運行に当たっていた中型送迎車で、コミニ
ュティバス運行にあわせワンマン改造された2台が専用で使用されている。
平成9年式 KC−MK219J
平成20年4月28日記
中鉄バスの東京行き高速バス「マスカット」号が、3月下旬より両備バスへ運行を移管される事が
明らかになった。現在、岡山−東京間の高速バスは4グループ7社で運行、更に格安ツアーバスの
乱入で非常に厳しい競争を強いられており、それに輪を掛けるような燃料費の高騰など、高速バス
を取り巻く環境は非常に筆舌しがたい状況下にある。今回の移管により、両備バスの東京線は新
宿に進出、停留所も3箇所増設されることになった。 平成20年2月19日記
両備バスに貸切車に続いて新型エアロが導入された。導入されたのはハイデッカーのエアロエース2台。
外装デザインは従来どおりの水戸岡高速車デザインとなっている。配備は霞橋と玉野で大阪線にて使用
されている。来年1月から始まる、大阪府下のディーゼル車乗り入れ規制もあり、今後大阪方面に乗り入
れる高速車に各社変化が現れること必死である。
社番:0802 BKG−MS96JP
平成20年2月16日記
岡電バスに尿素システム搭載のMPが登場した。三菱と日産ディーゼルが業務提携し、UDの技術である
排ガスに尿素水を噴霧し低公害化する尿素SCRシステムを採用したエンジンMD92TJを搭載。排気量
9.203ccながらインタークーラーターボで300psを誇る。MD92は以前からUDの中型もしくは大型トラ
ックに搭載されており、実績のあるエンジンである。
外装は特に変化がないが、尿素水注入口とリアウインカーの変更ぐらいか。内装はこれまでのこげ茶系
から青色系に変更されている。
社番:510 PKG−MP35UM
平成20年2月16日記
岡電バスと中鉄バスが競合する国道53号線を走る路線を7月より共同運行する運びとなった。現在の
競合状態を解消し運行の効率化を図り、利用者の利便性を向上させるのが狙いである。対象路線は岡
電の津高営業所線、中鉄バスの国立病院線・免許センター線・半田山線で、両社で運行本数を折半す
る形となり、岡電バスは現在重複しない中鉄バスの路線部分は路線延長となる。実施にあわせ、重複す
るダイヤは見直しを図り減便となる。停留所においても別々に設置されているものを1本化し、岡山駅で
の乗り場も共通化される。また、国道53号線以外にも競合している国道180号線の路線では、岡電の
万成線が共同運行と共に運休となる。また、共同運行路線向けの中鉄バス車両18両にICカードハレカ
の機器が搭載される。
更に今後、岡電バスと両備バスにおいても競合する区間の共同運行化を検討中である。
長い間続いたお互いの面子を掛けた岡電VS中鉄の抗争であるが、年々減り続ける路線バス利用者、高
騰する燃料代と、路線バスを取り巻く環境は悪化する一方で、いい形で共存共栄する方向に動き出した両
社。利用者不在の競争から路線バス復権へ向けてのこのような動きは大変喜ばしいことである。
平成20年2月9日記