岡電バス編

1.特急・岡山港   2.急行・労災病院

3.特急・快速・運転免許センター

かつて岡電バスは市内バスと呼ばれていた。文字通り岡山市内を中心に路線があるためである。

そのため、特急や急行路線には無縁のようであるが、かつては特急が存在した。

とは言え、特別な車両が用意されるわけでもなく、他の路線と共通運用であった。唯一の違いといえば、

方向幕で系統番号の部分が特急は赤色、急行は朱色で囲まれていた。

急行の方は今現在も主力路線として存在している。

(クリックすると大画像になります)


1.岡山駅ー岡山港

かつての小豆島連絡特急

かつて、両備運輸の小豆島行きのフェリーならびに高速艇は岡山港から発着していた。この特急路線は、

その利用者の連絡便として設定されていたが、運行は限られており、基本的に休日のみ、夏休み期間は

毎日、12月1日〜3月25日までの冬季期間は運休であった。また、同路線には普通便が頻発しており、

乗車率はそんなにも多くなかった。車両も一般車両であり、実質は特急と言うより直行便であった。

しかし特急と名が付いてるだけあり、当時の系統番号はトップの「10」番をつけており、特急の面目は保っていた。

その後フェリーの発着が岡山港から新岡山港に移転してしまい、小豆島連絡バスの使命は両備バスへとバトン

タッチされた。なにぶん古いため写真の撮影は出来ていない。


2.岡山駅・天満屋−労災病院

まさに急行便

  

730 MP117M 昭和55年式           973 KL−MP37JM 平成13年式

労災病院行きは軌道系が無い岡南方面への路線として運行されている。とはいへ岡南方面は交通量が多く、

利用者も多いので距離の割に時間がかかる。そこで威力を発揮するのがこの急行便で普通便が市役所を

経由するのに対し、急行便は天満屋を経由し労災病院に向かう。

画像はなつかしの53MCと最新のノンステップバス。車齢は21年違い!バスの車体どころか乗り場まで

変わってしまった。


3.特急・快速・運転免許センター

規制緩和のニューフェイス!

岡電バスに久々に特急バスが復活!しかも快速便まで。中鉄バスの岡南地区進出への対抗措置として

中鉄バスの独壇場であった運転免許試験場行きの路線バスに岡電バスが路線延長の形で参入を果たし

た。平日のみの運行で当初は特急便2往復の他快速便で運行していたが、。てこ入れが行われ特急・快

速に続きノンストップ便も開設された。往路はノンストップ・快速便のみ、復路はノンストップ・特急・快速便

となる。ノンストップ便は文字通り岡山駅−運転免許センター直行便で国道53号線バイパスを経由する。

特急便は済生会病院前・岡山放送前・明誠学院前・商大前のみの停車で国道53号線バイパスを経由す

る。快速便は従来の津高営業所行きの延長線で津高営業所先の中原を出るとノンストップとなる。車両は

一般路線車が使用されている。また「免許センター〜岡山駅」間の乗車に加え、岡山駅にて乗継ぎの岡電

バス・路面電車の全路線に乗車できる「運転免許センター線乗り継ぎ券」も用意されている。この路線自体

平日のみの運行なので職を持っているものには免停にならない限りは(爆)撮影は実質不可能であるが、お

盆休みに撮影できたのでその時の様子をお届けする。

〜 快速便 〜

  

岡山駅で乗客を待つ快速便。                免許センターでの待機。

 

マグネットプレートは発車時に外される。

〜 特急便 〜

  

帰りのみ設定の特急便。シンプルな方向幕。           バス停はセンター出て右手にあり、場所的に少々不利。

〜 ノンストップ便 〜

  

こちらもシンプル。                       マグネットプレート外し忘れ?


4.おまけ

直行便の数々

かつて岡電バスの路線には始発と終点だけを結ぶ直行便が運行されていた。

「直行クラレ」行きは、岡山駅を7時30分に発車し天満屋、清輝橋を経由しクラレに向かう便でクラレへの

通勤バスであった。「直行卸センター」は岡山駅を出発し、国道2号線(現県道岡山−倉敷線)を経由し大野辻の

交差点で左折し卸センターへ向かう便で朝夕、通勤バスとして何便か走っていたようである。その後、卸センター

線が開設され、直行便は廃止されたようである。

平成16年1月から岡山駅−両備システムズが開設された。一日1往復で岡山駅より大供、青江を経由し両備シ

ステムズまで運行している。途中の乗降は出来ないらしいので直行バスであろうか。岡山駅行きは30号線経由で

運行しているらしく、磨屋町でのみ降車可能とのこと。実質両備システムズ通勤バスである。方向幕が気になるが、

こちらも実質撮影不可能な路線である。(泣)


使命を終えた小豆島連絡は後に市役所経由という形で見事に復活を果たしている。

専用車両まで用意されたが特急や直行という形ではなく一路線バスとして活躍している。

急行労災病院行きはLED式の方向表示機が増殖しており、方向幕に誇らしげに色づけ

された朱色の系統番号を見ることも減ってきた。直行便は高校関連や県庁などに活躍している

模様であるが、実のところ把握できていない・・・・


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