バスのような形をしているけど、バスじゃない車両「検診車」にスポットを当ててみた。
日野+日野車体 KC−HU3KLCA
この車両は九州道のSAにて撮影。検診車はその特殊性より、登録している県のみならず、
近隣他県への遠征もよくみられる。画像の車輌はセレガマスクを施したブルーリボン特装用
ベース車をオーダーしたものであろう。
三菱+西日本車体工業 P−MS715N(推測)
今では全国各地で見かける様になった西日本車体工業(通称:西工)製ボディーであるが、
かつては文字通り、九州よりの西日本一帯でしか見かけることがなかった。しかし、柔軟な
対応が出来るコーチビルダー故に、検診車の世界では西工に程遠かった地域にもその活
躍を見かけることは少なくなかった。この車輌は石川県は金沢市で活躍する検診車である。
西工旧S型ボディーを架装するこの車輌はフロント左右2枚窓に折戸という仕様ではあるが
ハイデッカー!。リアビューより大型であるにもかかわらず、非常口がないのは少々違和感
があるが、それはバスではないことを意味している。
三菱 中型トラックベース FK系
こちらの検診車は岡山駅に止めてあったもの。フロントのJNRのエンブレムから国鉄時代から
専属で使用されている模様。フロントマスクはトラックのものそのままで、ボディーはリベットレス
のモノコック仕様である。検診車は古くても綺麗に手入れが行き届いているものが多い。
いすゞ K−EDM430 (推測)
出張の途中に見かけた検診車。川崎重工製で観光タイプのボディーを持つ。画像では判りにくい
が、モノコックのボディーにはリベットが多数打たれている。この頃のボディーは頑丈なものが多
く、経年車の割りにはコンディションがよい。
リアスタイルは基本的に観光タイプも路線タイプも同じである。一度車体更新が行われたのか、
リアのウインカーが新しい物に交換されている。
日野 メルファ9
日野は以前、検診車ベース車としていろいろな車型を用意していた。バスにおいても検診車向けに
椅子などの装備を取り付けていない胴殻仕様もラインナップされていたが、車型整理によりカタログ
から消えたようであるが、メルファ9がベース車として対応している模様である。
日産 KC−RYW40 (推定)
外観上はターフがついたくらいでほぼ原形をとどめている。
三菱 PDG−BE64DJ
ローザスーパーロング。最新車だけあり、屋根上にはキャンピングカー向けのパッケージエアコンらしきものを搭載している。
日野 BDG−RR7JJBA
メルファ9。屋根のかさ上げなどの改造が施されている。
日野 PK−FH2P系あたり
プロフィアベース。床は高くなるが、架装の自由度が増す。
リアスタイル。
いすゞ U−LV218あたり
西工E型。これぞ検診車の王道といったところ。
リアスタイル。窓はほとんど鉄板はめ殺しになっている。
いすゞ KL−CVRあたり
ギガベースの検診車。結構珍しく感じるが・・・・。