「部長!えっちしたい」
いきなりリョーマにそう宣言されて、手塚は焦った。表情こそ変わらなかったが、内心では相当あせっていた。場所は部室。時刻は午後7時過ぎ。さすがに練習熱心な青学テニス部の部員たちも、一部を残しては帰宅していったところだ。
「越前、少しは落ち着け」
「やだ」
「やだ、じゃない!こんな、いつ誰がくるか判らない様な所では到底そんな行為はできないだろう」
「別に俺、見られてもいいもん」
きっぱりと言ったリョーマに手塚は、俺はよくない!、と叫び返したかったが、抱きつかれて、椅子の上に押し倒され、唇を塞がれてはどうすることもできなかった。
というか、条件反射なのかこうしてリョーマに抱きつかれると、つい腕が自分よりもふたまわりも小さな背中に回ってしまう。更に侵入してきた舌を巻き取って、いつの間にやらしっかりとキスの主導権も奪っていた。
「なーんだ、部長もしっかりやる気じゃん」
そんな手塚の様子にほくそ笑みながら、リョーマの掌が彼の股間をまさぐる。
「ビンビンって感じ。やったね」
そこの反応に満足そうに頷くと、今度はジャージの中に手をいれて、下着の上から手塚のしっかりと反応しているものをまさぐる。
「越前…」
「何?」
「こんな所では…」
「だから、俺は別に気にしないっていってるじゃん」
「お前が良くても俺はよくない!」
「こんなになっているのに?」
そう言ってリョーマの手の中にあるものを握りしめられては、手塚は声を抑えるのが精一杯だ。
「部長、気持ちよくなろうよ…」
そして甘くそう囁いて、ねっと笑われるともう抵抗などできなくなってしまった。
もとからリョーマとの関係はそんな感じだ。手塚は、積極的な彼にいつでもいいようにされてしまう。そして最後にはふたりで登り詰めて、自分の上にのし掛かってくるリョーマをきつく抱きしめている。
リョーマはいつもその小さな身体で、けして小さいとはいえない手塚を飲み込む。その時の必死な表情は可哀想なほどだが、彼が動くとかえって辛い様子なので、そのままリョーマに任せているのだ。
本来はかなり不本意だったけれど…
「なんか部長の触ってるうちに、俺も感じてきちゃった…。ねぇ、触ってよ…」
甘く掠れた声に誘われて、手塚もリョーマのハーフパンツの中に手をいれる。そこではかわいらしい彼のものが、熱を帯びて触られるのを待っていた。
リョーマは肩口に顔を埋め、そこから昇ってくる感触に耐えている。そんな彼をもっと追いつめるべく、手塚は手の中のものを強く愛撫し始めた。
「あ、部長…」
「いいか?」
「いいよ…すごく、いい……っ」
語尾が微かに震える。さすがにそこを愛撫されて、リョーマは甘い声を出して鳴き始めた。腰がゆっくりと揺れだし、自分から手塚の掌に快感を生み出すそれを押しつける。
そしてそんなリョーマの様子が、手塚をも刺激していく。彼の指の動きはどんどん激しくなり、とくに感じる先端を刺激したとたんに、リョーマは欲望を解いていた。
「…部長……」
すっかり熱くなった身体をすり寄せると、手塚がしっかりと抱き留めてくれる。
「俺、もうダメ…。もっと部長を感じたい」
「ここではダメだ」
「どうして?」
「どうしてもだ」
「ふーん」
思いっきり誘う瞳をしても乗ってこない手塚に、リョーマは実力行使に出た。いきなり彼のジャージの下と下着を脱がせて、すっかりと大きくなった彼のものを口に銜える。
「越前!」
止めさせようとする手塚を、リョーマがきつい眼差しで見つめる。勿論、舌で銜えたものの先端を刺激することも忘れない。
「え…越前……」
手塚の声が少しだけうわずる。いつもの凛とした声とは違う、けれでとてもセクシーな声。それを聞くとさっき達したばかりのリョーマのものもまた頭をもたげてくる。しかもリョーマは自分のそこが、ひくひくと喘ぎ始めたのにも気づいてしまった。
欲しい……
今、口に含んでいる熱いものが、欲しくてしかたがない。
だってこれはリョーマが大好きな手塚が、自分に反応している証なのだから。
リョーマは欲望のまま、自分のそこを指でならし始める。さすがにいきなり手塚のものを、そこに飲み込むことはできない。
本当は欲しかったけど…
今すぐにでも欲しかったけど…
大好きな、愛する手塚国光のそれを身体で感じたかったけれど、でもそんなことをしたら暫く動けないし、手塚がとれほど気に病むか判らない。
リョーマの大好きな手塚は、とても繊細なのだ。
だから十分にそこを慣らし、手塚のものを充分に濡らしたリョーマはいつもの様に、ゆっくりと彼のそれを自分の中に沈めていった。
ゆっくりと、ゆっくりと、ゆっくりと、飲み込みながら手塚の表情を見つめながら……
自分を愛おしむ様に見つめてくれる手塚の表情を見つめながら、
ひとつになる。
ひとつに結ばれる。
それは身体が伝えてくる快楽よりも、ずっと深い心の充実をもたらしてくれていた。
終わった後、リョーマは手塚に身体を預けながら、その大きな胸の中で幸せに浸っていた。
「お前という奴は…」
けれど息が収まった手塚の唇から零れた言葉は、どこか呆れた様な響きがある。
「何?俺という奴がどうしたって?」
「まったく、呆れてものも言えん」
「でも、そんな俺にしっかり反応したのは部長っすよね?」
不機嫌そうな表情にそう言ってにっこりと微笑むと、手塚は大きくため息をついてゆっくりとリョーマの中から自分のそれを引き出しにかかった。
その瞬間、リョーマはきつくそれを締め付けて、出ていこうとするのを阻止しようとする。
「越前、止めろ」
「まだ嫌だ」
「そろそろ帰らないと正門が閉まる…」
「正門なんか通らなくたって、帰れるよ…」
「越前…」
甘える様に首に腕を絡めると、手塚がそっと口付けをしかけてきた。
「部長…」
「もう少しだけだぞ?」
そして憮然としながらそう言うと、優しくリョーマの身体を抱きしめてくれる。そんな彼にリョーマは満面の笑みを浮かべて、彼を抱きしめ返す。
「しよう、部長」
そして甘く耳元に囁くと、ゆっくりと腰を動かし始めた。
「越前……」
そんな彼に煽られて、手塚は小さな身体を抱きしめたまま、激しく腰を動かし始めた。その容赦ない動きに、リョーマは悲鳴に近い声を上げる。
「あっ…ぶちょ、ダメぇ……」
「何がダメなんだ、人を誘っておいて」
「だってぇ……」
続けて何かを言おうとした言葉を、リョーマは言えなかった。それほど激しく手塚が彼を攻めているのだ。
まるでテニスをしている時の様に激しい攻撃だった。
リョーマは翻弄されて、意識が飛んいく。
もう、何も考えられない。
ただ快楽を追い掛けることしか……
しかもその快楽はテニスをしている時と同じ高揚感を持っているのだ。
手塚とふたりで味わえるもの。
他の誰とでもなく、手塚と。
更に彼に求められているという思いが、更にリョーマを高めていく。
どんどん、どんどん高く、天まで。
そしてリョーマの中で二度目に熱いモノが弾けた。
その瞬間にきつく抱きしめられる。
誰よりも好きな人の腕に……
fin.
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もーりんさんからいただきました♪
部室でえっちvリョーマが部長を誘って襲って押し倒してv(←最初考えたタイトル)
果てしなくリョ塚っぽいですが、最後に部長が頑張ったよ・・・!(T▽T)
そしてもーりんさんも頑張ってくださりました(笑)
「自分のサイトでは(不二塚の)Hなんか書いてないのに、
どうしてこんな(塚リョの激しい)のを書いているんだろう…」
と、一度正気に返って(笑)途中で切られて放置状態でしたが、
ねばってねだって最後まで書いてもらいました〜!(笑)
もーりんさんありがとう〜(>▽<)
お礼に不二塚・・も南塚・・も無理だけど、
せめてリョーマVSパパっぽい塚リョの続きをいつか書く〜!(いつかっていつや・・・)
2004.3.5
