マルキオン教の聖人

    -The Saints of Malkionsim-

copyright 1998, Sandy Petersen
翻訳協力  RIZE、まりおん
翻訳・編集(c) 木村 圭祐/‘たびのまどうし’しーちゃん ,1999 .[1999.10.30]

注:私は、あらゆるマルキオン教徒の守護聖人への崇拝を、このルールが描写できているとは考えていない。またあらゆるマルキオン教徒が、すべての聖人を受け入れているとも思えない。だがここに含まれる聖人は、主要な教派では認められていると思っている。また少なくともエイオル派と暗黒異端派は、このルールにあるような方法ではなく、下位カルトという形で聖人を崇拝していると私は推察している。自分自身の教派の教義に触れない限り、ほとんどのマルキオン教徒は、場合によっては他の分派で見出された聖人も進んで受け入れると確信している。

聖人

  聖人をみずからの守護聖人とするためには、一定量のPOWを費やさねばならない。これは時間をおいて捧げることをができ、一度にすべてを捧げる必要はない。ひとたび聖人が守護聖人となれば、いつでも彼ないし彼女に嘆願し、その祝福を受けることができる。聖人への嘆願が為されるたびに、1ポイントのPOWが必要となる。通常、祝福は嘆願を行ったラウンドのSR1に効果を発揮する。また一般的な聖人の祝福は魔術的に破壊することはできない。1人の人物が1人以上の聖人を守護聖人とすることもでき、複数の聖人に同時に嘆願することも可能である。
 残照型の効果は次の夜明けまで続く。

“欺く者”アーカット ARKAT THE DECEIVER

  自分自身を売った者。“裏切り者”を守護聖人とするためには、恩人を傷つけた事がなくてはならない。(嘆願者が自身の行動について後悔することはできる。)

アーカットの祝福 (8POW)
  嘆願した際に、嘆願者は精神的、感情的な啓示を受ける。この啓示によって、祝福を受けた者には即座に啓発される可能性が与えられる。祝福を受けた者がすでに啓発されている場合、その者は他の人間をこの境地へと導くための助けとなる、言葉、行動、感情などを思い付くことができる。(訳注:「啓発」は内的啓示であることに注意すること。)

“裏切り者”アーカット ARKAT THE BETRAYER

  みずからの魂を見失った者。“欺く者”を守護聖人とするためには、啓発されていなくてはならない。

アーカットの祝福 (8POW、残照)
  嘆願者から100m以内にいる啓発された存在の肌と衣服は半透明の白色に変化する。これには祝福を受けた者自身も含まれる。

“暗黒をもたらす者”アーカット ARKAT BRINGER OF DARKNESS

  良きものの敵。“暗黒をもたらす者”を守護聖人とするためには、それまでの生き方を裏切ったことがなくてはならない。例えばマルキオン教徒にとっては、教派を移るか、みずからのカーストを法に反する手段で代えたことがなくてはならない。

アーカットの祝福(8POW)
  祝福を受けた者は、嘆願の直後に他の生き物を攻撃しなくてはならない。攻撃がその対象を傷つけた場合、その傷は永久的なものとなる。失った腕は再び生えてくることはない。《消沈》させられた者は、《熱狂》や他の呪文が一時的にその効果を覆い隠すことはあっても、ふたたび勇気を取り戻すことは永久に無い。

聖アブロール ST.AVLOR

  失われた原因と熱狂の守護聖人。“大閉鎖”以前は、アブロール派はかなり一般的なマルキオン主義の一分派であった。現在アブーロル主義者の教派は活動していないが、多くのマルキオン教徒は彼を聖人としてたたえている。

アブロールの祝福 (3POW、残照)
  祝福を受けた者は絶望、恐怖、悪夢や気持ちを沈ませるような感情の影響を受けなくなる。彼はあらゆる精神的な苦悶に耐え、あらゆる拷問に屈せず、勇気をもってあらゆる悲しみに耐え忍ぶことができる。

聖インガー ST.YINGAR

  交渉の守護聖人。彼は古セシュネラの走り手にして馬の乗り手であり、若い頃には多くのレースに、馬上で、そしてみずからの足で勝利していた。彼はフレストルの使節としてメッセージを届け、また持ちかえって彼を助けた。だがそうして働いているうちに、彼は足を折り、それがもとで捕らえられ殉教した。

インガーの祝福(6POW)
  祝福を受けた者は、彼が名前を知っており、肌に触れたことがあり、真の顔を見たことがある人物と、その距離に関わらず、話すことができる。会話の持続は短く、わずか数秒である。祝福を受けた者が話すことを望む対象が眠っているか、もしくは意識がなくても(たとえ死んでいても、とロカール派の者はいう)、夢や幻想の形を取るかもしれないが、彼はそのメッセージを受け取る。

聖ヴァルカロー ST.VALKARO

  脅威の働き手。(訳注:東方諸島へマルキオン教を伝導した聖人)

ヴァルカローの祝福(6POW)
  次の夕暮れまでの間、祝福を受けた者の精神は大いに高まる。その者は集中力ロールを含む、あらゆるINTロールに自動的に成功する。その者はロールの必要なく魔道にも自動的に成功するが、決定的成功も効果的成功も起こり得ない。

聖ウェアタグ ST.WAERTAG

  海神。嵐の神がみずからの母を強姦したことへの報復を果たそうとした、執念深い不死の者“人魚の女王”と、マルキオンの不義の息子。マルキオンがその純潔故に有名であっただけでなく、彼が嵐の精霊の強姦の所産でもあったので、彼女はその計画のために彼を選んだ。彼女は魔術の技でマルキオンを誘惑し、ウェアタグを生んだ。
  ウェアタグは父とともに時をすごしたが、最後は海へと帰った。海の民に拒絶され、陸の者たちの中での不安から彼は数人の妻をえた。1人は人間、1人は奴隷、3番目はカワウソへと姿を変える者であり、4人目はルードックの聖女であった。中には精霊やウンディーネ、海の怪物との結婚について語る者もいる。息子たちは自分たちの異母姉妹と結婚し、ウェアタグ人はその同系交配の伝統とともに生まれた。

ウェアタグの祝福(4POW)
  祝福を受けた者は水中で生きるための能力を得る。

聖エレイシュ ST.ELLEISH

  独立した女性の守護聖人。女性だけがエレイシュを守護聖人とすることができる。エレイシュは最初、女性の服の洋裁師に過ぎなかった。騎士であった彼女の夫が戦場で殺されたとき、彼女はフレストルに夫の占めていた地位を継承する権利を求めた。まもなく彼女は、彼女自身が手にした武器に値する人物であることを証明してみせた。フレストルの死後、モリーン領とその都市の領主となった。彼女は後に結婚し、夫は彼女の後を継いで領主となった。そして彼女は市の領主婦人となり、夫の権威に従ったのである。

エレイシュの祝福(4POW)
  この祝福によって女性は性別による制限を無視する事ができる。どのような効果を発揮するかは教派によって異なる。聖エレイシュを聖人として妥当であると認めるすべてのマルキオン教徒は、この祝福の立法上、道徳上の力を認めるように要求されている。もっとも彼らがそうした力を妬むことは自由である。

聖オウクシー ST.OUXEY

  忍耐の守護聖人。オウクシーは眠らない事とその忍耐強さで有名であった。彼は眠るときでさえ、その目を開いていた。フレストルの死後、宣教師としてもっとも抵抗の激しい地域へと向かい、ジルステラまで旅をした。彼は他者に耐えるための勇気を与えた。

オウクシーの祝福(4POW)
  この祝福によって祝福を受けた者は時の流れを無視することができる。祝福を受けた者は動かずにいることができ、どのような理由によっても、続いて起こる退屈によって傷つけられることもうんざりすることも無い。祝福を受けた者は自分を取り巻く状況に気づいており、いつでも動き出すことができ、その時オウクシーの祝福は終わる。また祝福を受けた者が、誰か別の者によって動かされるか傷つけられても、祝福の効果は終わる。それまでは、その者は睡眠も、食事も、水も無しで永遠に待ち続けることができる。祝福を受けた者が極端に長い時間を待とうとする場合、老化の効果は受けることになる。この時間無き効果は、その者の持ち物や身につけている者には働かない。従って、彼にかけられていた呪文は効果を失い、食べ物は腐り、蜘蛛がその身に巣を張ったりする。

聖ガーラント ST.GERLANT

  騎士道の守護聖人。 武器を持つことを許された階級の者だけが、ガーラントに嘆願することができる。通常、この制限が彼の祝福を受ける者を騎士だけにに限定している。

ガーラントの祝福 (3POW)
  嘆願者の手にある刃のついた武器は“炎の剣”となる。それ以後祝福を受けた者がその剣を鞘から抜いたときには、常にその武器には《火剣》がかかっている。武器が破壊されれば祝福は失われる。

聖カルパティア ST.CARPATTIA

  番人。カルパティアは騎士であり、フレストルによく、そして長きにわたり仕えた友であった。彼が暗殺者の集団を阻止するために深い傷を負った時の事がもっとも有名である。この時フレストルは奇跡をもってカルパティアを癒した。

カルパティアの祝福 (6POW、残照)
  カルパティアに嘆願すると、祝福を受けた者を戦闘によって傷つけることがより難しくなる。効果の続く間、祝福は標的のHP、防具のAP、回避や受けの際の決定的成功や効果的成功の発生率などを上昇させる。

聖ゴエリー ST.GOERY

  城塞海岸の四使徒の一人。魔術師階級の者だけがゴエリーに嘆願することができる。

ゴエリーの祝福(4POW、残照)
  祝福を受けた者は、占有されている人物に触れるだけで、精霊戦闘で精霊を攻撃することができるようになる。祝福を受けた者が精霊に打ち勝てば、除霊することができる。

聖コンウィー ST.CONWY

  智恵の守護聖人。コンウィーは(フレストルの死後の)フレストル主義への、ブリソス人の教えからの初期の転宗者であった。彼はザブールであったが、その不死性と慰安に満ちた生活に見切りをつけた。それにもかかわらず彼はその信仰心故に老いることはなく、彼がフレストルの言葉を伝えるために訪ねた仲間のザブールによって殉教したときも、慰めへと導かれた。

コンウィーの祝福 (3POW)
  嘆願者は自分を悩ませているどのような問題に対しても、可能な解決法を見出すための突然の霊感を受ける。

聖シーギュラ ST.SEGUR

  セシュネラのシーギュランス(「城塞都市」)の街の守護聖人。彼は市の最初の領主であり、最初に壁を建設した。彼の力はベイリフェス王朝の成功の鍵となっている。彼を奉る社はシーギュネランスの内部に唯一つあるだけであり、そのため余所者が彼を守護聖人とすることからはよく守られている。

シーギュラの祝福(3POW、残照)
  嘆願されると、シーギュラは嘆願者が目にしている壁や他の防壁の最も弱い部分を示す。。彼の打ち建てた街では、如何に防御するのがもっとも効果的かを示す。

聖ジョナート ST.JONAT

  ジョナーテラの創始者にしてその守護聖人。“大熊”ジョナートは第2期、サイアノール、オカーニア出身の貴族である。セシュネラの破壊と異教から真の信仰への改宗直前にその地に赴くまで、彼は遠くさまよっていた。彼は真の宗教を携え、友人たち(その中にはゼムと言う名のトロウルも含まれている)を故郷へと連れ帰ってその地を征服し、人々に封建的法治制度をもたらした。騎士もしくは領主階級の者だけが、彼に嘆願することができる。

ジョナートの祝福(3POW)
  嘆願が為されると、祝福を受けた者は自分の馬に関する完全な精神の制御を得る。この精神制御によって騎士は、たとえ馬が傷を負っていたとしても全力で走らせる、人馬一体の攻撃を行う、分かれてしまった際騎士のもとに駆け戻るといった、馬の能力の及ぶ身体的動作を命じることができるようになる。騎士は馬に命じるため、ごくわずかな時間と精神的な努力を必要とする。祝福には馬を負傷から守ったり、馬の賢明さや技能を増大させたりという効果はない。祝福は1時間続く。

聖ジョスリン ST.JOSSELYNE

  力の守護聖人。ジョスリンと弱小の貴族であった彼の家は、フレストルの新たなる教えを耳にした時、その教えを忠実に支持した。彼らはその教えをみずからの領地の者すべてに教え、その者たちもまた多くの者が改宗した。その一方でジョスリン家の者たち、ジョスリン家の騎士、魔術師、農民たちは、彼らを皆殺しにしようとするブリソス人に包囲された。彼らはブリソス人の殺戮者と、家から家、農場から農場、ついには彼らのかつての住まい、広大な喜びの宮の部屋から部屋へと戦い続けた。ブリソス人は、ブリソス人の優位性に口頭でだけでも合意してくれれば、と和平を五度にわたり申し出たが、彼らは抵抗を止めず降伏しなかった。だが喜びの宮の地下の城塞で繰り広げられた彼らの最後の頑強な抵抗は奇跡によって記録されることとなった。殉教したフレストル自身が守備隊の前に姿を現わし、“栄光の慰め”への導きを確実なものとするとともに、彼らを祝福したのである。それには彼らだけでなく、彼らだけでなく不信心な敵によって殺されたジョスリン地方のあらゆる者に恵みを与えた。ホーラルの殺戮者のうち4人もみずからの罪から戦意が鈍り、最後の絶望的な戦いにはジョスリン家に与して戦った。ジョスリン家の抵抗と強さは新しいマルキオン教徒の間で語り種となり、ジョスリン家は今日では生き残るための聖人であると考えられている。

ジョスリンの祝福(6POW、残照)
  ジョスリンへの嘆願は、その者の(現在の)カーストによって4つの目的で行われる。
(1) 農夫階級:祝福を受けた者のCONが2倍になる。
(2) 騎士階級:祝福を受けた者のダメージ修正値が2倍になる。
(3) 魔術師階級:祝福を受けた者のINTを投射するすべての呪文の強度に加えて良い。加えられた強度には通常のMPを払う必要はあるが、この祝福を受けた者は通常のアートのレベルの制限を越えることが可能になる。
(4) 領主階級:建物、橋、または他の構造物上で嘆願せねばならない。その建造物の強度と(それがあるならば)APが2倍になる。

聖スイヴェン ST.SWIVEN

  ジョナーテラ、オカーニアの街の守護聖人。彼はそこでグバージのもたらした疫病を癒した。彼はフロネラ全土で良く知られている。

スイヴェンの祝福(3POW)
  祝福を受けた者の病を即座に癒す。この時そこに存在するすべての病の精霊は追い払われる。この力は井戸や他の特定の場所に取り憑いている病の精霊を追い払う目的でも使うことができる。

聖ゼメラ ST.XEMELA

犠牲の守護聖人。(訳注:フレストル王子の母)

ゼメラの祝福(9POW)
  祝福には2つの段階がある。最初の段階で、祝福を受けた者の肌は夜の闇のような黒い色に変わる。その後1分の間で他の存在に触れる。彼または彼女が触れたいと望むものすべてに触れる終わるか、1分間立つと祝福の第2段階が始まる。その瞬間触れられたものが負っていたすべてのダメージと、肉体的損傷はすべて癒される。しかしながら祝福を受けた者は、以下の手順でその身にそれらのダメージをすべて受けることになる。
  • 1命中部位が癒されるごとに、祝福を受けた者は対応する命中部位に1ポイントのダメージを受ける。
  • トータルHPを癒した者1人につき、祝福を受けた者はトータルHPに1ポイントのダメージを受ける。
  • 1つの病それ自体を癒すごとに(その効果を癒すごとに)祝福を受けた者は、適切な能力値を1ポイントを失う(たとえば8ポイントの脳炎を癒す場合でもINT1ポイントが必要になる)。
  他の損害もこの一般的な効果を参考にして計算する。そのため《切開》された人物も適切な能力値を失うことで癒すことができる。この祝福はキャラクターの本来の値までしか回復させることができない(もしPOWの本来値が10でその後15まで上昇させたが、《切開》で8まで下がった場合、ゼメラの祝福では10までしか回復しない)。
  命中部位が完全に破壊されている場合、この祝福は効果を発揮しない-《再生》を使用せねばならない-。この祝福では死者をよみがえらせることも、混沌の穢れを取り除くこともできない。この祝福は、感情の精霊や病の精霊を追い払うことはできないが、そうした精霊によってもたらされたダメージを癒すことはできる。
  たとえ祝福を受けた者が受けたダメージで死んでしまったとしても、効果自体は完全に働く。そのため一つの方法は、ある戦いでゼメラの祝福を受けた者を、嘆願の第2段階に入るまでに100人以上の傷ついた者を触らせ、その者を“使い捨てる”ことである。祝福を受けた者は即座に死を向かえ血まみれのぼろ布の様になってしまうが(そしてほとんどの教派ではその者が天国に直接昇れると認められている)、すべての戦士は傷を癒され、戦闘へと戻る準備が整うことになる。

聖ティロール ST.TALOR

  “哄笑の戦士”。武器と鎧を帯びることを許された者だけが、ティロールに嘆願する事ができる。

ティロールの祝福(6POW)
  ティロールへの嘆願は戦いの直前に為されなくてはならない。祝福された者は戦闘の間喜びを経験する。その者はHPの喪失と死を除く、戦闘に際してのあらゆる有害な効果(例えば、FPの消費、無力化、ショック、無意識その他の状態)を受けなくなる。加えて祝福を受けた者は嘆願の際に同時にMPを消費することもできる。こうして費やされたMP1ポイントにつき、すべての彼の技能が2%上昇する。

聖ディリー ST.DELY

  無力の守護聖人。デイリーは古セシュネラのうち、今は水没してしまった地域出身の農民であった。苦難の最中、中部海洋帝国は彼の村をタニソール近くのタリンの森に再入植させた。帝国が彼をフレラー・アマーリから来た偶像の前に彼を跪かせようとした時、彼は叛乱を率いて都市を略奪した。この聖人への崇敬は、上位の階級にとっては幾分厄介な代物である。

聖ディリーの祝福(4POW)
  祝福を受けた者の次の1d100のロール(あらゆるロールのタイプが含まれる)は、その者の技能が0%(その場合はやはり自動的失敗である)でない限り、自動的に成功する。

聖ドーマル ST. DORMAL

  船聖人。

ドーマルの祝福(2POW)
  祝福を受けた者は、彼が海の上で自分がどこにいるかを正確に知る事ができる。陸の上や川で聖ドーマルに祝福を願っても意味の無いことである。フェルスター湖や淡水海のような内海では、祝福は効果を発揮する。

聖ドローマル、または聖ドロナール ST. DROMAL or DRONAR

  農夫と職人の守護聖人。農夫/農民階級(もしくはその地域のそれと同等の地位)の者だけがドローマルに守護を願うことができる。メネーナのカーストをたたえる教派では、そのカーストの女性だけはドローマルにもまた嘆願することができる。フレストル派の者はその位階にかかわらず、ドローマルに嘆願する事ができるが、彼らがドローマルを守護聖人とすることができるのは農民階級の間だけである。
  ドローマルはマルキオンの4番目の息子である。彼は大地と水の農業、あらゆる物資的な物を生み出す技を相続した。彼は大きく幸せな家庭を築き、それぞれの子供に賜物-ボート、鋤、羊飼いの杖、鉄床、レースなど-を与えた。彼は自分の子供たちに、それらの賜物を享受すること、そしてそれらの技術を分かち合うために、彼らの甥たちの育てることを教えた。彼は男に禁欲的で勤勉、そして、正直であれと教えた。

ドローマルの祝福 (1POW)
  祝福を受けた者は、その日の残りの時間、ドローマルを崇敬する者のよき規範となる。あらゆる〈製作〉、漁、家畜の出産、建築や農作業はうまく行く(効果的成功は決定的成功に、普通の成功は効果的成功に、失敗は普通の成功に、ファンブルはただの失敗となる)。彼が野で働いているなら疲れを知らず、骨の折れる仕事は楽しい物となる。

聖ニュートブーム ST.NEUTEBOOM

  寛大の守護聖人。聖ニュートブームは一組の新婚のカップルに彼の家を与えた話や、彼の馬を殺して飢えたジャッカルの群れに分け与えた話など、多くの話でもっともよく知られている。これらの物語の向こう側にある本当の真実を見出す者はほとんどいない。だがそれらは、この様な愛を受けるべき、そして広く信頼を得ている聖人にとってはおそらく必要無い物である。

ニュートブームの祝福(6POW)
  みずからの意志で他の者に贈物をするとき、その贈物の価値と質は高められる。どれほど高められるかは、贈り手の誠実さと贈られる者の必要によって大きく異なる。たとえば、ある裕福な男が貧者に食べ物を買い与えるためにみずからの銀をすべて投じたとき、その銀はすべて金に変わったという有名な物語がある(その物語の結末でかつて裕福だった男は飢えで死んだが、彼は疑いなくマルキオンの懐へと受け入れられた)。別の物語では、ある乞食が彼の乏しい食事を他人に与えると、その乾いたパンとタマネギが豪華な宴の料理に姿を変えるのを目の当たりにした。贈り物が真に自由意志で、見返りを求めずに贈られたときにだけ、ニュートブームはその賜物を施す。(友人にニュートブームに嘆願してもらい、何かを贈ってもらうように頼むというような)利己的な欲望をのためにニュートブームを“だまそう”とする試みは、贈り物の価値を落しめる結果となる。ワインは酢となったり、パンの中には毒蛇がとぐろを巻いていたりする。注意せよ、見えざる神をあざけるものでない。

聖ノミア ST.NOMIA

  知識の守護聖人。“フレーラ・アマーリの女隠者”ノミアは洞窟に住み、おそらくフレストルとアーカットの両者に魔術の技を教えた。人々の中には、この聖人の明らかな長命さがあまりにブリソス人的であるがゆえ、アーカットは最初のノミアの子孫から教えを受けたに違いないと信じている者もいる。

ノミアの祝福(3POW)
  祝福を受けた者の精神は拡張される。次の週、すべての研究と経験のチェックは、自動的に成功し、技能は最大限上昇する。(技能値が最大限上昇するのは訓練にも適用される)。このため、祝福を受けた者がメイスの研究を行い、ノミアに嘆願した場合、彼の技能は自動的に上昇するだけでなく最大値の4ポイント上昇する。

聖パズラック ST.PASLAC

  闘いの守護聖人(訳注:アーカットの暗黒帝国最後の皇帝)。武器と鎧を帯びることを許された者だけが、パズラックに嘆願する事ができる。

パズラックの祝福(5POW)
  道具や武器、防具の一部といった、選択した金属の一塊のAPが2倍になる(嘆願者が触れている者でなくてはならない)。パスラックにもう一度嘆願することで、その祝福を別の金属塊に移すことはできるが、特定の一人が祝福を受けられるのは、同時に一つの塊だけである。

聖フレストル ST.HRESTOL

  近代マルキオン主義の創始者。

フレストルの祝福(3POW)
  嘆願された場合、祝福を受けた者のPOWは2倍になり、丸1日の間その状態が続く。その日の終りに、POWは通常に戻るが、MPは祝福を受けた者のPOWより高くともそのまま残る。

聖フローラー ST. FROALAR

  城塞海岸(訳注:セシュネラの一地方)の四使徒の一人。貴族階級の者だけがフローラーに嘆願することができる。

フロ−ラーの祝福(4POW、残照)
  嘆願された場合、次の夕暮れまでの間、祝福を受けた者には故意の嘘が、嘘をついた者の口から立ち上る黒い煙というとして見える。異端者は自分たちが言うことを信じているので、彼らは嘘をついているわけではない。

聖ホーラル ST.HORAL

  騎士の守護聖人。ホーラルはマルキオンの3番目の息子であった。彼は他者を力によって守る義務、そして野蛮さと繊細さの両方を受け継いだ。彼はあらゆる名誉ある武器-剣、槍、メイス、弓、斧、フレイル、投げ槍、短剣-の匠であった。ホーラルは自分の息子たちに彼の最上の態度、すなわちすべての騎士がしめそうとしているもの-勇敢さ、忠誠心、信念、名誉、謙遜、純潔、節制、寛大さを教えた。慈悲とは、それが人の弱さに向けられたとき、高潔なものである。
  ホーラルは現在彼の名を冠しているカーストを創始した。唯一騎士階級(もしくはそれと同等の階級)の者だけが、彼に嘆願することができる。フレストル派の戦士階級以上の者はホーラルに嘆願する事ができるが、彼らがホーラルを守護聖人とすることができるのは彼が騎士階級(訳注:戦士階級の間違いであると考えられる)にある間だけである。

ホーラルの祝福 (4POW)
  嘆願された場合、効果的命中はすべて決定的命中となる。この効果は一つの戦闘の間持続する。

聖マーティン ST.MARTIN

  城塞海岸の四使徒の一人。農夫階級の者だけがマーティンに嘆願することができる。

マーティンの祝福(4POW、残照)
  祝福を受けた者は、何かを作ろうと試みたとき、1レベル良い成功を得る。ファンブルはただの失敗に、失敗は普通の成功に、普通の成功は効果的成功に、効果的成功は決定的成功に、そして決定的成功の場合、成果には弱い魔術的な力が付与される。

マルキオン MALKION

  見えざる神の第一の預言者。この文化の創始者はマルキオン教での最も重要な人物である。彼は創造者の顔を見、カースト制度の制定によって男性と女性の本分を教え、魔道を編み出し、多くの英雄的行為を為した。マルキオン教の中核となる聖典は“マルキオンの書”と呼ばれ、彼の手によるものとされている。その書の中に彼の死と死後の聖、彼の死後にグローランサで起こった出来事が記録されていることから、そのすべてを彼が書かたはずはない、という者もいる。敬虔な者はこれらすべての事を彼が予言したことを知っている。“マルキオンの書”にはマルキオン教の教義と初期の歴史についての記述がある。

マルキオンの祝福(1POW、残照)
  マルキオンへの嘆願は、3つの目的のうち、1つについて嘆願することができる。

(1)呪文を投射するとき、呪文の必要MPを0に引き下げるために、マルキオンへと嘆願することができる。呪文は術者のDEX SRに効果を発揮する。

(2)1年に1度聖祝期の間に、祝福を受けた者は魔道のアートを一つ指定し、それを獲得する。この第2の目的でのマルキオンのへの嘆願は、以下の通りすべての教派で制限がある。


カルマニア派: 魔術師(訳注:マギ)階級の者だけが、アートを得ることができる。
城塞海岸: 農民階級の者は〈強度〉しか得ることができない。
フレストル派: 農夫階級の者はアートを得ることができない。騎士階級の者は〈強度〉を得るためにこの嘆願を行うことができる。
ロカール派 : 農夫階級、騎士階級の者は〈強度〉しか得ることができない。領主階級の者は〈強度〉とみずからの選択で副次アートを一つ(だけ)選ぶことができる。副次アートには〈軽減〉〈固定〉〈永続〉〈速度〉が含まれる(訳注:おそらく前の版に合わせているのではないかと思われる。現在の版ではこれに〈精度〉、〈増幅〉、〈補強〉が加わると推定される)
シダルフ派: 農民階級は〈強度〉しか得ることができない。騎士階級は〈強度〉、〈呪文複合〉、〈距離〉しか得ることができない。
サイアノール派: 聖職者階級と領主階級だけがアートを学ぶことができる。
ヴァルカロー派: 労働者階級はアートを学ぶことができない。他のカーストはすべてのアートを学ぶことができる。


(3)この3番目の祝福は聖別された王だけが嘆願することのできる祝福である。嘆願されたとき、彼はある品物、王家の象徴を形作るためにみずからの王朝の力を吹込むための品物を指定する。王家の象徴は王冠、三角叉、笏-例えばオーランス人の地では、以前はトルク(首鎖)やガードルなども王家の象徴足り得た-等の装具でなくてはならない。王家の象徴は、王やその物がふさわしいカーストの他の者であれば大切に扱う事ができる。しかしながら、王以外の者が扱うには王の許しが必要であり、王はその許しをいつでも、どこでも撤回することができる。それゆえ、王は象徴を権威の証として用いる。近づくとそれらの象徴は紫色の光を発し、畏敬の念と恐怖を生じさせるので、他の者にはこれらの品物を容易に判別することができる。権威無き者が象徴に触れると傷を負うことになるが、その傷の深さは王の力と正当性に従って異なる。

聖メネーナST.MENENA

   マルキオンの妻、女性の守護聖人。メネーナはマルキオン教徒の女性の規範である。彼女は彼女の夫との間に4人の息子をもうけ、不平をもらさず、陰口をたたかず彼女が家庭を守る上で必要な多くの事を為した。彼女の助言と助けと愛はすべてマルキオンの成功に必要不可欠なものであった。彼女の夫が“海の女王”に魅了されたとき、彼女は彼の庶子、ウェアタグについて何のとがめだてもせず、少年が逃げてしまうまで彼を育てた。
既婚の女性だけが、メネーナの祝福を受けることができる。

メネーナの祝福(2POW、瞬間)
  メネーナには2つのうちの1つ目的のために嘆願する事ができる。

(1) 祝福を受けた者は、彼女の子孫、兄弟姉妹、夫、先祖(両親や祖父母など)の一人に触れることで、その者の失われているHP、FP、MPを回復させることができる。
(2) 祝福を受けた者は、妊娠できる状態にあるなら、次にその夫と性的交渉を持った際に妊娠する。既に妊娠している者、子宮に病があったり、痛めたりしている者、閉経期を過ぎた者は、この目的でメネーナに嘆願することはできない。

聖モーリトゥス ST.MAURITUS

  城塞海岸の四使徒の一人。騎士階級の者だけがモーリトゥスに嘆願することができる。

モーリトゥスの祝福(4POW、残照)
  祝福を受けた者は、《消沈》、《制圧》、《狂気》、《精神破壊》、《麻酔》といった感情に影響を与える魔術に対しての抵抗力が2倍になる(訳注:抵抗ロール時のこちらの能力値を2倍にする、ということでしょう)。

聖ラシーン ST.RACEEN

  魔道の守護聖人。ラシーンは曙の時代の定命のマルキオン教徒からの転宗者であった。上昇主義の模範とも言うべき彼は、彼は農民階級から始めて、ついには、博士となった。彼はソグ・シティに至り、そこでブリソス人の迫害によって殉教した。

ラシーンの祝福(7POW)
  魔道呪文を投射する際にのみ、嘆願することができる。祝福を受けた者は、呪文に使用可能なアートの合計レベルに、自身のINTを余分のMP消費なしに加えることができる。例えば、祝福を受けた者のINTが17で《毒素》の呪文に70%の成功率を有していた場合、《毒素》を唱える際には、最大、計24のアート・レベルを使用することができる。

聖レジス ST.REGIS

  専制君主の守護聖人。領主階級の者だけがレジスに嘆願することができる。

レジスの祝福(6POW、残照)
  祝福を受けた者の命令に従わねばならない者で、彼の命令を聞きながらそれ従わない者は、命令に背いた瞬間、ランダムな一部位に1ダメージを受ける(防具、対魔術防御呪文などは役に立たない)。彼らはそれに従い始めるまで、10分につき1ポイントの割合でダメージを受け続ける。命令を聞いたものの、彼自身にまったく落ち度が無いながらそれに従えない場合は、ダメージを受けることはない。“マルキオンの法”に触れる命令に従う必要はない。

一般的でない聖人

エイオル派

  エイオル派は蛮族の神々を聖人として受け入れている。そのためエイオル派の者たちは、聖オーランスや聖イサリーズなどをを崇拝する。

暗黒異端派

  暗黒異端派は様々な聖人を下位カルトや、時には完全なカルトとして崇拝する。そのため彼らは、“霊的暗黒の神”アーカット、“魔道の神”マルキオン、“ジオーラ・ウンバーの姉”ゼメラなどを崇拝する。

シダルフ派

フェンガルの七聖者 THE SEVEN HOLY MEN OF FENGWAL

  シダルフ派の最初の者たちはあまりに神聖であるので、彼らの名前は年に一度だけ正式に発音される。今までのところ、彼らはシダルフ派と他のパマールテラの教派でのみ列聖されているが、ロカール派では彼らへの崇敬の受容を議論している。

第一のシダルフの交感の祝福(1POW)
  祝福を受けた者は、ある人間の聞き手に対し、共通言語があるかないかにかかわらず、完全な一文を明瞭に話すことができる。

第二のシダルフの安定の祝福(2POW)
  祝福を受けた者は次の夜明けまで、あらゆる抵抗ロールや他の目的に、自身の“通常の”能力値の値を使うことができる。例えば、MP対MPの抵抗ロールの際、相手を打ち破る成功率を求めるのに、MPではなくPOWを使用する(なぜなら“通常は”MPはPOWに等しいからである)。

第三のシダルフの守りの祝福(3POW)
  祝福を受けた者が静かに、何の行動も起こさない場合、八つの穢れたる種族のあらゆる種類の感覚的手段や呪文から、不可視になり、感知されなくなる。八つの穢れたる種族とはドワーフ、クリアリヅ、エルフ、ゴブリン、ゴーガー、非人間、スラージ、トロウルである(クリアリヅは曙以来ウマーセラでは目撃されたことが無い。また誰も非人間がどのような存在なのか、もしくはどのような存在であったのか知らない)。

第四のシダルフの弾劾の祝福(4POW)
  一人の悪漢が弾劾される。弾劾された犯罪者が祝福を受けた者を物理的に傷つけようと試みた場合、続く一時間の間、その者は祝福を受けた者が投射するあらゆる呪文に抵抗する事ができなくなる(防御魔術はそれらの呪文の効果に対し有効である)。

第五のシダルフの誠実の祝福(5POW)
  祝福を受けた者は別の者と約束をしたことを声に出して宣言せねばならない。相手はその場におらねばならず、さらに約束する意志がなくてはならない。どちらか一方でも約定の言葉に反した場合、その者は1D6ポイントのPOWを失う。

第六のシダルフの忍耐の祝福(6POW)
  祝福を受けた者は深い眠りに落ちる。眠っている間、その者は年をとらず、飢えず、時が過ぎることによって起こる問題に悩まされることはなくなる。祝福を受けた者は物理的に傷付けられるか、ゆり起こされるか、極端に大きい音によって驚けば、目を覚ます。それまでその者は眠りつづけ、時に数百年過ぎることもある。

第七のシダルフの聖なる祝福(7POW)
  祝福を受けた者は実質的に、多くの異教のカルトで実践されているような、神性介入を受ける。他の聖人に対する嘆願と異なり、この祝福を受けるには1ポイントではなく1D10ポイントのPOWが必要となる。

ヴァルカロー派

“曙の”聖マーマ・ゼーラ

  魔術師教会は聖ゼーラの3つの相を崇敬する。彼女の主たる相は曙の門を守護している。

ゼーラの祝福(8POW、残照)
  彼女の祝福は、祝福がもたらされた際にその者が消費するMP1ポイントあたり10mの直径を持つ、動かない光の円を創造する。光は曙の金色のきらめきをたたえたバラ色をしている。光は完全な日の光であり、チョンチョンやトロウルキンといった日の光に弱い生物には問題となる。また、(グールののように)夜明けに何らかの効果を受けねばならない生物は、最初に円の中に入った瞬間にその効果を受ける。この効果は他の呪文に対して曙のように働く。

“轟く声の”聖マーマ・ゼーラ

  “ゼーラの網”の創造者。

ゼーラの祝福(8POW、残照)
  この祝福は、祝福を受けた者と視界内の標的との間に精神的なリンクを確立させる。リンクされた者たちは、お互いが同意した場合のみ、MPとHPを自由に分かち合うことができる。もしどちらか一方が傷ついた場合、その傷の一部、もしくはすべてをもう一方に移しかえる(同意すれば再び移すことができる)ことができる。傷は同じ命中部位に適用される。もしリンクした生物同士が異なる命中部位を有している場合、ダメージは肉体のうちでもっとも近い機能の部位に現れる(もし疑わしい場合は、命中部位表の1D20のリストを使用すること)。

“容赦なき運命の”聖マーマ・ゼーラ

  運命論者。

ゼーラの祝福(8POW、残照)
  この祝福は、祝福を受けた者と視界内の標的との間に精神的なリンクを確立させる。リンクの標的となった者は嘆願者が生きている限り死ぬことはない。標的のHPが0まで引き下げられた場合、意識を失い動かなくなるが、依然生とのつながりを維持している。《霊魂放逐》や類似の呪文は標的の魂を肉体から切り離すが、(空っぽになった)肉体は動かないものの呼吸し、生き続ける。逆に嘆願者が殺されれば、そのダメージ、HPにかかわらず標的は即座に死に至る。唯一神性介入のみが彼を救うことができる。蘇生はもちろん可能である。祝福は二人のいずれかが死ぬか、夜明けまで、どちらか早い方まで続く。


訳者謝辞
  この記述の翻訳に際し、RIZE氏、まりおん氏より下訳を御提供いただきました。この場を借りて御礼申し上げます。

  本テキストはSandy Petersen氏が作成した作品を、氏からの許可を得て木村 圭祐(しーちゃん)が翻訳したものです。
  原文作品の著作権は原著者に、翻訳作品の著作権は原著者と翻訳者に帰属します。営利目的、非合法な目的、反社会的な目的での利用でない場合にかぎり、自由に使用、複製を許可します。ただし複製に当たっては本テキスト冒頭の版権表示(原文および翻訳文)を必ず含めるようにしてください。他の媒体への流通には著作権者の許可が必要です。
  テキストは公式版ではありません。この文章を使用するにあたっては、各人の判断でご利用下さい。この文章の使用により何らかの損害があっても著者並びに翻訳者は一切関知致しません。


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