Animal Care Center
八戸動物病院


ボランティア活動

ネパールの小学校への奨学金

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当院は収益の一部をネパールの小学校就学時の児童に対しての入学費用を援助しています


      




バングラディッシュへ井戸を寄贈

また、当院はバングラディッシュの地下水砒素汚染地帯に井戸も提供しております




 ネパールの小学校は教科書代と制服は国の提供を受けられますが、入学鞄やノート、鉛筆は自費負担となっています。山村部の多くの貧しい家庭の児童はノート鉛筆を購入することができずに、黒板の文字を暗記することによって学んでいます。算数で筆算なしに、国語(ネパール語)を書き取りなしに、黒板に書かれたことを丸暗記して勉強する困難さを想像してみてください。日本と異なり、小学校でも落第がある制度になっていますので、8才の子供と18歳の子供が同じ教室で学んでいる光景も珍しくありません。
 義務教育となっているにもかかわらず、多くの子供たちが学校に行かず畑仕事をしている原因は、貧困ゆえに教育に対しての親の意識が低いこと、また児童であっても、家の貴重な働き手の一人で農作業を手伝わなければならないという現実もあります。読み書きのできずに育った子は、従来どおり村から出ることなく、自給自足のための条件の悪い農地を耕すしか生きるすべはありません。このような生活は現金収入をほとんど生み出しませんし、もちろん子供の教育費のゆとりもないのです。こうして低識字率の連鎖は続いてゆきます。
 ポバティエレベーション(貧困からの脱出)は基礎教育をつけることが、最初のスタートであると思います。当院はこのような児童に対して、少しでも良い就学環境になるようにと無償奨学金を地元ボランティアと提携して提供しています。この奨学金は現地ではハチドースカラシップと呼ばれています。
 また、バングラディッシュでは地下水に砒素が混入する地帯があり、そのためにその地下水を飲んだ住民に慢性砒素中毒をひきおこし、大きな社会問題となっています。当院はこのバングラディッシュ砒素汚染地帯に安全な飲み水を提供するため、2007年度、新規に3本の砒素フリーの井戸を提供しております。この井戸は現地ではハチドー井戸と呼ばれておりますが、今後このハチドー井戸を徐々に増やしてゆく計画でおります。
 当院は、地域の皆様の優しい心を世界につなぐ架け橋になりたいと願っています。           文責 院長 千葉 忍