薬剤師国家試験合格率にだまされるな!!
第93回薬剤師国家試験合格率(上位10校抜粋)
| 順位 | 大学名 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 広島国際大学 | 137 | 129 | 94.16% |
| 2 | 神戸薬科大学 | 326 | 298 | 91.41% |
| 3 | 摂南大学 | 260 | 237 | 91.15% |
| 4 | 帝京平成大学 | 129 | 117 | 90.70% |
| 5 | 九州保健福祉大学 | 120 | 108 | 90.00% |
| 6 | 大阪薬科大学 | 357 | 320 | 89.64% |
| 7 | 武蔵野大学 | 103 | 92 | 89.32% |
| 8 | 共立薬科大学 | 216 | 190 | 87.96% |
| 9 | 明治薬科大学 | 446 | 392 | 87.89% |
| 10 | 東邦大学 | 302 | 265 | 87.75% |
これを見て合格率が高い大学へ進学するのは、ばかげている。
なぜならこれにはからくりがあるからだ。国家試験の合格率は合格者/受験者で表される。
しかしこの受験者が制限されていたらどうだろうか?
つまり頭のよい、国家試験を受かる見込みのある人だけ大学から受験を制限されていたとしたら…
以前東京薬科大学にて受験者の選別が行われたためにニュースになったことがあった。
その年以降、東京薬科はあまり卒業延期者をださなくなったみたいだ。
その代わり国家試験合格率が暴落したことはあまりにも有名な話である。本当かはわかりませんが…。
はっきり言って、私立薬学部、薬科大学では、受験者の選別が行われています。特に新設大学では顕著なようです。
国家試験に受かりそうに無い生徒を、卒業延期にしたり、留年させたり、模試の点数で決めるところもあるそうです。
国家試験合格率は、大学を判断する上での目安になりやすいのでそのようなことが起こるようです。真実は違うのに…
では、そのような卒業延期者、留年者などを考慮に入れた合格率はないものだろうか?
私はそう考え、厳密なストレート合格率ではないが、普通の合格率とは違う合格率を算定することに成功した。
以下をご覧下さい。
真の第93回薬剤師国家試験合格率(上位10校抜粋)
:過去のデータ(入学者数、留年者数など)を基にストレート合格率を算定。
| 順位 | 大 学 | 受験者数 | H16年 入学者数 |
留年者数 | 新卒者 合格率 |
ストレート 合格率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 摂南大学 | 227 | 232 | 5 | 93.83% | 91.81% |
| 2 | 共立薬科大学 | 192 | 202 | 10 | 93.23% | 88.61% |
| 3 | 星薬科大学 | 273 | 287 | 14 | 92.31% | 87.81% |
| 4 | 神戸薬科大学 | 269 | 300 | 31 | 97.77% | 87.67% |
| 5 | 東京薬科大学 | 407 | 457 | 50 | 98.03% | 87.3% |
| 6 | 東京理科大学 | 181 | 195 | 14 | 93.92% | 87.18% |
| 7 | 東邦大学 | 243 | 263 | 20 | 92.59% | 85.55% |
| 8 | 神戸学院大学 | 213 | 228 | 15 | 91.55% | 85.53% |
| 9 | 名城大学 | 244 | 275 | 31 | 95.49% | 84.73% |
| 10 | 明治薬科大学 | 371 | 416 | 45 | 91.91% | 81.97% |
この合格率に新設大学は一校も入っていないのが印象的ではないだろうか?
ちなみに、普通の合格率で、合格率の良かった新設大学(緑文字)は、以下のように順位を下げた。
また、老舗といわれる大学はどのように変ったかというと…
| 大学名 | 普通の合格率 順位 |
真の合格率 順位 |
|---|---|---|
| 広島国際大学 | 1 | 26 |
| 神戸薬科大学 | 2 | 4 |
| 摂南大学 | 3 | 1 |
| 帝京平成大学 | 4 | 33 |
| 九州保健福祉大学 | 5 | 28 |
| 大阪薬科大学 | 6 | 13 |
| 武蔵野大学 | 7 | 23 |
| 共立薬科大学 | 8 | 2 |
| 明治薬科大学 | 9 | 10 |
| 東邦大学 | 10 | 7 |
これを見て新設のストレート合格率に愕然としたのは私だけだろうか?軒並み、新設大学は合格率を下げている。
新設大学は、受験生集めのために国家試験の合格率を売りにしている。
しかしながら、はっきり言って、合格率がいいという名目で受験生をひきつける様な宣伝の仕方は、まさに詐欺である。
真の合格率は、それとは比べ物にならないくらい低いのに…
今年度一位の広島国際大学は真の合格率では26位という結果だ。
これで合格率がいいとは決して言えないのである。
受験生はこの真の合格率を参照すべきで、ただの普通の合格率は参照すべきではない。
ところで、なぜ国公立大学の合格率は低いのだろうか?
たしかに、国公立大学の合格率は、私立大学に比べて全般に低い。
この理由には、極端に言えば、私立大学が薬剤師養成を目指して一年次からもしくは早期から国家試験対策に力を入れている
(星薬科では、2年次に薬学演習テストというものがある。また4年次にもいくつか学力テストが実施されている)
のに対し、国公立大学は研究者育成に主眼があるとういうことも一つの理由として挙げられる。
しかし、国立、公立大学だから国家試験対策をしないというわけではない。
薬ゼミの講師を呼んだり、模試を受験したりなど対策もちゃんととられているところもあるようです。
また、移行期間はあれど6年制発足により、国家試験合格率を気にする国公立大教授も増えてきているそうな…。
今後大きくランキングは変動するかも知れませんね。