新平川紀行

新平川紀行文を読む前に平川の用語(固有名称)を以下の様に定めた。

  = 平川上流部の用語(固有名称) =

用語(固有名称)

 用語(固有名称)の詳細説明

備 考

 渓流 [T]

平川三重泉沢の八方クラガリより下流の沢、但し、合流点30m上流の堰から下流は「渓流U」とする。


中級者用

 渓流 [U]

三重泉沢と平川本流の合流点から下流の大岩1の大淵まで


中級者用

 渓流 [V]

三重泉沢と本流合流点より上流の平滝避難小屋の上流にある砂防堰まで

平滝はVにある。
中級者用

 渓流 [W]

荷鞍峠から降りて、八方クラガリ上流の三重泉沢及び三林班沢(通称あざみ沢)


上級者用

 渓流 [X]

丸山の支流の上流部(釣場には、滝2ケ登攀が必要)


同上

 渓流 [Y]

荷鞍沢(渓流で水量が多い場合は25cmの岩魚が釣れる。)


中級者用

「大岩1」

平川本流にある一番目の大岩(左岸に滝があり、下に大淵あり)

 「大岩2」

平川本流にある二番目の大岩(大岩1より上流約500mにある大岩)


平川上流部(渓流U:三重泉沢合流−大岩)の釣紀行(1)


                                 =はじめに=


 忘れもしない・・・初めて最下段の平滝を紹介され、強烈な印象で平川渓流釣はまる事になった。
三重泉橋から三重泉沢下流部及び
平川本流を体験、さらに平川上流部の調査の為? 不動滝駐車場から徒歩で平滝小屋まで片道約8Km走破し平川上流部の全貌が把握出来た。(往復約16Km)

 2006年度以降、本格的に平川上流部の渓流釣を開始する。「平川渓流浴」が主目的、渓流釣での収穫は副産物ですからこんな「気楽な渓流釣」はない。(坊主でも問題なし)

 =平川上流部の概要=

 国道120号から分かれ、平川集落を経て林道部に入り、不動尊駐車場(標高790m)から先が、「平川上流部」と定義する事にした。

 不動滝駐車場から約1.5Kmの旧奈良部落跡までは標高差約100mをひたすら登る事になる。部落跡の手前50mの所に三叉路があり、右折して平滝方面へ向かう。
ここまでは普通車でこれるが、この先は車高の高い車か4WD車、自動2輪車(バイク)又は、四輪バギー車等でないと走行が困難、その理由は、道が未整備(土砂崩れ・落石散在)で不慣れな車は入るべきでない。(部落跡の標高:910m)
 部落跡から約1.5Kmの所に、沼田営林署管轄の遮断機(標高:980m)が設置されており、一般の方はここまで車でどうにか来る事が出来る。
 今回は更に、平川隋道(通称黒トン:標高1040m)を経て、渓谷3つ通り、通称:赤トンネルから300m先の三重泉橋(平川ベースキャンプ地)に到着する。(標高:923m)不動滝駐車場から三重泉橋までの距離は、約7Km程度。(徒歩:2〜3時間)遮断機から徒歩の場合三重泉橋まで約4Km程度(徒歩:1〜2時間)平川上流部の平滝(一枚岩盤にある三段ナメ滝)は、三重泉橋の先約1Km先にあり、平川に来たら一度は訪れたい所である。
又、更に500m先には「平滝小屋」(元分校跡地に)もある。

 一般の釣師は、三重泉沢下流部、平川本流部(平滝〜本流大岩間)で渓流浴を満喫しながら岩魚釣を楽しむべきと考える。
尚、平川本流部は三重泉橋からが基点となり、元奈良部落(小田倉沢除外)及び、本流の渓谷は一般の釣師は大変危険でトライすべきでない。






平川本流部(本流V)にある平滝(最下段)
撮影日:2006.06.25













平川本流と三重泉沢合流点の大淵(本流Uの基点)
撮影日:2006.07.30

.
 この地点に来るには三重泉橋から沢に降り、300m下流
5mの堰の右側の
岩場をトラバースして初めて来れる場所
水量が多い時、氷結時は危険で不可

                           






                    

=平川上流部「渓流[U]」の概要(合流点から大岩1まで)=

 下記の渓谷は、三重泉沢と平川本流との合流点から下流を眺める情景である。
ここから約2Kmの下流部が「 渓流[U] 」となる。










       本流合流点より一番目の岩盤を左側に湾曲する部分
              撮影:2006.07.30












 本流の第一岩盤地帯100m下流に広大な瀞地区の情景









        第一岩盤地帯は滑りやすい為
     岩盤横の水際を慎重に下る。







 




約100mの瀞を過ぎると流れは二股にわかれ、瀬となる。再度二股に分かれた瀬が1つの流れになり、流れは第二番目の岸壁にぶつかり左側に湾曲する地帯へと続く。歩行は岸壁左側を慎重に下る。





合流点より下流の第二番目の岸壁と渓谷







       第二岸壁地区は左側に大きく湾曲。
     (岸壁左側と水際の間を慎重に下る)
       撮影:
2006.07.30.
            釣師:釣名人











 第二岸壁地区を大きく左側に湾曲すると淵と瀬が連続に繋がり、ポイントも多い。
約300m下流に「大岩2」がある。









      「大岩2」と本流の渓流情景
          撮影:2006.07.30.












「大岩2」から「大岩1」の本流に沿った岩石地帯の約500mの淵及び瀬
全てポイントとなる。










     「大岩1」を背景にしてのスナップ
          
撮影日:2006.07.11.
    (「大岩1」の下流に平川本流の第一大淵がある。)


           三平渓流会のみなさま







大岩1直下の大淵は、平川上流部の天然岩魚育成淵として大切に維持管理していきたいものだ。










   平川本流の大淵(「大岩1」の左側から撮影)
          撮影:2006.07.11.











                


=編集指導:三平渓流会会長 S.T氏の紹介=


 1949年2月に埼玉県本庄市で誕生。
 群馬県利根村平川上流部(通称:「群馬の黒部」)での釣りは、「1986年頃から開始」と聞く。
渓流釣り(解禁:3月01日〜9月20日)年間約の平川渓流釣りは、約300尾程度(25cm〜40cm
 平川上流部の釣り情報には、欠かせない人物である。


                                       41cmの岩魚捕獲時の満面の笑み平川釣名人


         

         秘密のポイントです
          
撮影日:2006.07.04.

 ダム湖及び湖での岩魚は60cm以上となるが、一般の渓流での
岩魚は34cm前後が最大で、41cmの岩魚捕獲は驚きである。

 平川上流部は、岩魚の生息に最適な場所で大切にしたいものだ。

 (20cm以下の岩魚は、将来の楽しみにし、リリースすべし)






=編集及び写真撮影:三平渓流会 広報部=