めぽっく21 こころの リハビリ
居 場 所 が な い
mepoch とは、
me (自分) +
epoch (新しい時代)
              
 前項に書いたように、6才の秋に本音と建て前の使い分けを覚え、友だちともうまく関われなかったびぃですが、それでも、小学校低学年までは、放課後みんなと遊ぶのが楽しかったり、家に帰れば自分の時間、お絵かきしたり本を読んだり、それなりに幸せに過ごしていました。
ところが


小学校3年から、びぃには

学校にも 家にも 居場所が さらになくなりました


3年生のある日

  びぃは
教室で
みんなと一緒に
給食を食べていました
   


   そこへ、校内放送のチャイム
                           聞こえてきたのは 

                      
                                         

                  


兄が遠足の作文を自分で読んでいたのでした

このときから、びぃは兄を強く意識し始め

気にしている自分をことさらに隠すようになりました



学年が進めば進むほど、

兄との学力差は開くばかり。

親も露骨に口に出し始めました。


びぃだって、
成績は悪くないのに、
親はちっとも褒めてくれない。
いつも、
「お兄ちゃんに比べて、お前は・・・」




お父さんやお母さんが言うんだから

私はできそこない

ずうっと そう思ってました




腹が立ったのは、学校の先生たち
兄とは3学年違うので、中学でも高校でも、
3月に兄を送り出した先生たちが4月からびぃを教えました。
おまけに、中一も高一も、兄を卒業させた担任がびぃの担任になりました。
先生たちは、よく話しかけてきました
お兄さん、お元気?

お兄さん、お元気?
いっつも、
兄の妹

私は私
なのに
ケッ!
きけるわけないじゃん!
                      ↑ できれば こう言いたかったのですが ↑

                  
なにせ、幼稚園から年季の入ったピエロです
ええ、
元気ですよ

おかげさまで
  あ、

ははぁ
先生なんて、生徒の気持ちが全然わかってない!


本当は
学校になんか行きたくない

通うだけで精一杯

でも 気づかれないように

人前では にこにこ





これでストレスがたまらないわけありません

小さい頃からツメを噛み
中学でも高校でもツメを噛んで
母にため息をつかれて、
   
  理由は
   わかっていたのに びぃは
      言い返せませんでした
って


自分でも直したいと思っていても、どうにもやめられませんでした



中学半ばから、お腹が痛くなることもしばしばあり、

高校では少し不登校気味でした

でも、何とか学校に通い続けることができました

それは

中学2年、14才の秋に、

こころのよりどころ を見つけていたからです。

→詳しくは、 びぃの部屋 フランコ・コレッリ 歌うことは生きること
をご覧ください。








一浪して第1志望に受かり、

初登校の日、

単科大学の 高校並みに狭いキャンパスの正門前



ここには お兄ちゃんのことを 知っている人は       ひとりもいないんだ


心の中で叫んだとたん、

なにかが吹っ切れたようです

以来

ツメを噛む癖はなくなりました





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  これ、おまえの 兄ちゃんだろ?