腐葉土作りを始めるために (集合住宅向き) 1)落ち場の確保 囲いが出来る前に、今のうちに落ち葉を90L入りビニール袋で、或いはいきなりネット袋に40〜50袋確保しておく。 ネット袋は島忠ホームセンターの園用品売場にある「何でも回収袋」@290円が便利。棚には多く置いてないので、取り寄せると数日かかる。 袋に詰めたものは落ち葉泥棒に注意して、小型トラックなどのアクセスできない団地の内部において置く。 私たちは5年前、囲いができるまでの間に落ち葉30袋を集会所の脇にキープしておいたら、ある朝未明に無くなっていました。場所を変えてゴミ集積所の裏側(現在の囲いのある所)に20袋置いたところ、シートをかけて「腐葉土作りのためだから持って行かないように」と張り紙をしたにもかかわらず、翌朝にはそっくり持ち去られていました。それで軽トラックなどの入れない団地の木立の中にキープしてからは大丈夫でした。 2)囲いの制作 設置場所は平らなところを選び、さらに平準化しておく。大工さんならしっているはずです。少しの傾斜でも建造物が傾いたり、水がその方向にながれては困るから。囲いの底面はコンクリートなどをしかず、土のままの方が自然に排水されて良い。 囲いは落ち葉の袋を入れる前に防蟻防腐塗料(クレオトップなど)をハケで塗っておく。木材だから湿気がたまる真ん中から下のほうが蟻に食われる。11月に出来上がった腐葉土を全部使って空っぽになった時に気が付くので、その時に内側全体に防腐塗料を塗る。 底面にスノコ状にブロックを20個敷き(囲いの大きさによる)、落ち葉袋が土にべったりつかないようにする。腐葉土作りに必要なのは、適度の湿り気を保つことと、好気性発酵のため通気も必要。ただし、木製のスノコではやはり蟻に食われるのでブロックに。 3)落ち葉の詰め込み ネット袋入りの落ち葉の真ん中に大村商事(志木市内の業者)の完熟堆肥をチリ取り2杯分混ぜ込み、ヒモを閉じて解けない程度に締めておく。開くときのため、こま結びにしないこと。 それらの袋を底面に敷き詰め、上から踏みつけ、水をかけて湿らせ、袋を重ねていき、踏みつけ水をかけをくり返して満杯にする。 一番上にビニールシートをかぶせ、風邪で飛ばないよう石か木片で押さえる。 落ち葉はカサが大きいので一度に入りきれなかった袋は、半月後にへこんできた頃に継ぎ足す。 完熟堆肥はホームセンターでは18L入りで3〜400円だが、大村商事では250kg入りフレコンバッグを3,000円で配達してくれるからお得です(但し、フレコンバッグをクレーンで下ろす地面を確保する必要あり)。 50ネット袋の枯れ葉に混ぜ込むのは100kg余りです。完熟堆肥はサラサラで臭いもなく、バクテリアがいっぱい詰まっているが、外気温に助けられてバクテリアの活動が活発になるので、このまま4月末までは冬眠状態が続く。 4)天地換え 4月中旬以降、袋ごとの天地換えを行う。いったん全部外に出して上下をひっくり返して囲いに詰め直す。水もかける。 できれば月1回のペースで天地買えを行うと良い。 6月頃、袋の中に手を入れると発酵熱が感じられる。猛暑の8月は休みにしてもいい。 7月ごろ袋の中側だけが黒っぽくなり、外側の枯れ葉が乾いていれば、袋を開けて手で攪拌し内と外側を混ぜ返すと発酵が早く進む。 10月下旬にはいい感じの腐葉土が出来上がり、11月には使える。全部使い切ったら、翌年のことを考える。 5)囲いのメンテナンス 空っぽになった後、晴れた日に内側をタワシでこすり、蟻などに食われたかを検証する。防蟻防腐塗料を施す。 発がん性物質を除去したクレオトップというのが販売許可されている。2.5L缶が1,980円。キシラデコールというドイツ製の塗料が4L入りで20〜28u塗れるが、8,800円とかなり高価。 6) 1)に戻り、新しい落ち葉で腐葉土作りを再開する 以上 志木ニュータウン中央弐番街 植栽ボランティアグループ |
2008年12月20日 ネット袋は全部で70袋 囲い 設計・施工し、補修まで 一手に引き受ける櫛谷さん 2008年12月20日 落ち葉の詰め込み作業 集積場から囲いまで移動 完熟堆肥(無臭でさらさら)の混ぜ込み 詰め込み 水かけ 踏みつけ 繰り返して満杯に |
もう片側も繰り返し
周囲の掃除をして作業終了 ずっと日陰での作業ご苦労さまでした |
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落ち葉を詰め込んだ囲いの左手に鉢の土捨て場がありました 来週は、こちらの囲いを櫛谷さんが作られるそうです
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