トワレやコロンなどなど総じて「香水」とひとくちに言うけれど、ホントは違うんです。 本来「香水」とは、パルファムのこと。 パルファム、オードパルファム、オードトワレ、オーデコロン。それぞれ違います。 つけ過ぎを避けたり、間違った使い方をしないためにも、ここはひとつ基本だけでも 知っておいて、上手に香りを楽しみましょう♪ |
[part.1] 香りの濃度と特長 |
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種 類 | 香料の濃度 | アルコール純度 | 持続時間 | 特徴 | パルファム(パルファン) 香水 【PARFUM】 |
15%〜25% | 96度 | 5〜7時間 | 香料の濃度が高いので豪華で深みがあり、完成された 香り。調香師がイメージしたままの香りなので、 その香りが好きなら、断然このタイプがオススメ。 ただし、ほんの数mlでン万円と高価なのでご注意を。 |
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オーデパルファム 【EAU DE PARFUM】 (EDP) |
10%〜15% | 85〜90度 | 5時間前後 | 香水に近い賦香率。にもかかわらず量も多く、価格も 割安なので、手に入れやすい。その香りの持ち味を 手軽に楽しめる点でも、おすすめ。 |
オーデトワレ 【EAU DE TOILETTE】 (EDT) |
5%〜10% | 80〜85度 | 3〜4時間 | 賦香率が低いので、普段使いの香りとして楽しめる。 程よい軽さなので初心者はこのタイプからチャレンジ してみるのがよさそう。価格も割と手ごろなものが多い。 |
オーデコロン 【EAU DE COLOGNE】 (EDC) |
3%〜5% | 70〜80度 | 1〜2時間 | アルコールの量が多いので、リフレッシュ効果があり、 使い心地はさわやか。お風呂あがりやスポーツの前後 などに気分転換として使うのもよさそう。 |
[part.2] 香りの立ち方 |
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トップノート (うわだち) |
つけてから30分以内 | つけてすぐ感じられる香り。柑橘系やスパイシー系など、揮発性の高い香りで、 すぐに消えてしまう。ボトルを直接嗅いだときの香りがこれ(^ ^)。 |
ミドルノート (なかだち) |
つけてから30分〜1時間位 | Heart Noteとも呼ばれるように、香りのハートともいうべき個性がもっとも強くなる部分。 その香りの香料がバランスよく感じられる。フローラル系やフルーティ系が多い。 |
ラストノート (あとだち) |
つけてから3時間以上 | 最後まで持続する香り。主に深みと温かみのあるウッディ、バニラ、動物性香料など 比較的油分の多い香料が残る。使う人間の肌質や体温などで残り香も変わる。 |
[part.3] 香りの選び方 |
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その1 | まずはムエットで試してみましょう。 ※ムエット(試香紙)・・・お店に置いてある、香りを付けた紙片やコットンのこと。 できるだけ、その場でスプレーしたムエットを試すことをオススメします。 スプレーした直後はアルコール臭が強いので、ひと呼吸おいてから、鼻に触れないように 距離(10cm程度)をおき、香気を軽く吸い込みます。いくつか試すときは軽めのものから 試すようにしましょう。 |
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その2 | ムエットで試して、嫌いでない香りなら、今度は手首の内側に付けてみましょう。 紙やコットンにつけた香りと、肌につけた香りとでは差が出てきます。 個人の肌質・体臭などによって、香りが微妙にするためです。 (ムエットで試したときは良かったのに、実際につけてみたらなんだか違う・・・と思うこともよくあります) |
選ぶときは | なるべく体調の良いとき、できれば明るい気分の時に選ぶのがベストです。 じっくり選ぶよりは、最初に感じたときの直感を大切に。 |
[part.4] 香りの付け方 |
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つける場所 | 主なポイントは、耳の後ろ、手首、足首(アキレス腱のあたり)。 ほか、肘・膝・ももの内側、おなかなど。 香りは揮発性なので、上半身よりは下半身につける方が良いそうです。 スカートの裾など、服につける方法もありますが、香りが取れなくなったりすることも あるそうなので避けた方が無難かも。 |
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つける量 | それぞれの香りによりますが、スプレーのボトルで1プッシュ程度にとどめておいた方が 無難でしょう。また、ボトルのスプレーは1プッシュでも結構な量が出ます。量を調節する ためにも、できれば、携帯用のアトマイザーに移し替え、そのアトマイザーで1〜2プッシュ 程度がちょうど良いでしょう。 ほんの少しつけただけでしっかり香るものは、極力少なくつけるのがベストです。 鼻というのは、3日で感覚が麻痺するそうです。同じ香りでもつけ続けていると、 そのうちあまり感じなくなり、自然とつけ過ぎてしまうこともあるそう。 自分ではあまりにおわないのに、周りからみれば匂い玉状態になっていることも。 つけ過ぎにはくれぐれも気を付けましょう。 |
つけるタイミング | 外出時につける時は、家を出る20分くらい前につけるのがベストです。 なぜならトップは刺激的な香調なので、家を出る頃ちょうど香りに丸みが出るようにしておく ためには、時間をおくことが必要なのです。 |
香りのつけたし | 香りの付け足しは、その種類によって違います。 例えばEDTなら4時間、EDPなら5時間くらいという感じに。 また、個人によって、持つ時間や香りに違いも出ます。 例えば乾燥肌の人は、脂性肌の人より香りが飛ぶのが早く、脂性肌や太り気味の人は 香り立ちが強い傾向にあるので、そのあたりを考えてつけたしましょう。 |