フレグランスの基礎知識
(Last update:2001. 3.19)

フレグランスって、結構奥が深い!間違った使い方をしないためにも、憶えておきましょ、基礎知識!



トワレやコロンなどなど総じて「香水」とひとくちに言うけれど、ホントは違うんです。
本来「香水」とは、パルファムのこと。
パルファム、オードパルファム、オードトワレ、オーデコロン。それぞれ違います。

つけ過ぎを避けたり、間違った使い方をしないためにも、ここはひとつ基本だけでも
知っておいて、上手に香りを楽しみましょう♪



[part.1] 香りの濃度と特長
種 類 香料の濃度 アルコール純度 持続時間 特徴
パルファム(パルファン)
香水
【PARFUM】
15%〜25% 96度 5〜7時間 香料の濃度が高いので豪華で深みがあり、完成された
香り。調香師がイメージしたままの香りなので、
その香りが好きなら、断然このタイプがオススメ。
ただし、ほんの数mlでン万円と高価なのでご注意を。
オーデパルファム
【EAU DE PARFUM】
(EDP)
10%〜15% 85〜90度 5時間前後 香水に近い賦香率。にもかかわらず量も多く、価格も
割安なので、手に入れやすい。その香りの持ち味を
手軽に楽しめる点でも、おすすめ。
オーデトワレ
【EAU DE TOILETTE】
(EDT)
5%〜10% 80〜85度 3〜4時間 賦香率が低いので、普段使いの香りとして楽しめる。
程よい軽さなので初心者はこのタイプからチャレンジ
してみるのがよさそう。価格も割と手ごろなものが多い。
オーデコロン
【EAU DE COLOGNE】
(EDC)
3%〜5% 70〜80度 1〜2時間 アルコールの量が多いので、リフレッシュ効果があり、
使い心地はさわやか。お風呂あがりやスポーツの前後
などに気分転換として使うのもよさそう。


[part.2] 香りの立ち方
トップノート
(うわだち)
つけてから30分以内 つけてすぐ感じられる香り。柑橘系やスパイシー系など、揮発性の高い香りで、
すぐに消えてしまう。ボトルを直接嗅いだときの香りがこれ(^ ^)。
ミドルノート
(なかだち)
つけてから30分〜1時間位 Heart Noteとも呼ばれるように、香りのハートともいうべき個性がもっとも強くなる部分。
その香りの香料がバランスよく感じられる。フローラル系やフルーティ系が多い。
ラストノート
(あとだち)
つけてから3時間以上 最後まで持続する香り。主に深みと温かみのあるウッディ、バニラ、動物性香料など
比較的油分の多い香料が残る。使う人間の肌質や体温などで残り香も変わる。


[part.3] 香りの選び方
その1まずはムエットで試してみましょう。
※ムエット(試香紙)・・・お店に置いてある、香りを付けた紙片やコットンのこと。
できるだけ、その場でスプレーしたムエットを試すことをオススメします。

スプレーした直後はアルコール臭が強いので、ひと呼吸おいてから、鼻に触れないように
距離(10cm程度)をおき、香気を軽く吸い込みます。いくつか試すときは軽めのものから
試すようにしましょう。
その2ムエットで試して、嫌いでない香りなら、今度は手首の内側に付けてみましょう。
紙やコットンにつけた香りと、肌につけた香りとでは差が出てきます。
個人の肌質・体臭などによって、香りが微妙にするためです。
(ムエットで試したときは良かったのに、実際につけてみたらなんだか違う・・・と思うこともよくあります)
選ぶときはなるべく体調の良いとき、できれば明るい気分の時に選ぶのがベストです。
じっくり選ぶよりは、最初に感じたときの直感を大切に。


[part.4] 香りの付け方
つける場所
主なポイントは、耳の後ろ、手首、足首(アキレス腱のあたり)。
ほか、肘・膝・ももの内側、おなかなど。
香りは揮発性なので、上半身よりは下半身につける方が良いそうです。

スカートの裾など、服につける方法もありますが、香りが取れなくなったりすることも
あるそうなので避けた方が無難かも。

つける量
それぞれの香りによりますが、スプレーのボトルで1プッシュ程度にとどめておいた方が
無難でしょう。また、ボトルのスプレーは1プッシュでも結構な量が出ます。量を調節する
ためにも、できれば、携帯用のアトマイザーに移し替え、そのアトマイザーで1〜2プッシュ
程度がちょうど良いでしょう。

ほんの少しつけただけでしっかり香るものは、極力少なくつけるのがベストです。

鼻というのは、3日で感覚が麻痺するそうです。同じ香りでもつけ続けていると、
そのうちあまり感じなくなり、自然とつけ過ぎてしまうこともあるそう。
自分ではあまりにおわないのに、周りからみれば匂い玉状態になっていることも。
つけ過ぎにはくれぐれも気を付けましょう。

つけるタイミング
外出時につける時は、家を出る20分くらい前につけるのがベストです。
なぜならトップは刺激的な香調なので、家を出る頃ちょうど香りに丸みが出るようにしておく
ためには、時間をおくことが必要なのです。

香りのつけたし
香りの付け足しは、その種類によって違います。
例えばEDTなら4時間、EDPなら5時間くらいという感じに。

また、個人によって、持つ時間や香りに違いも出ます。
例えば乾燥肌の人は、脂性肌の人より香りが飛ぶのが早く、脂性肌や太り気味の人は
香り立ちが強い傾向にあるので、そのあたりを考えてつけたしましょう。




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