[vol.7]『Sweet Voyage』米川英之
C-C-Bを解散して約1年後にリリースされた、初のソロアルバム。 米川さんが大きく関わっていた、C-C-B後期のサウンドに通じるナンバーあり、 ハードなギターが炸裂するロックあり、超スウィートなデュエットナンバーあり、 男同士のジャジーなデュエットあり、深いバラードあり・・・。 とにかく少し書いただけでも、その多様さがうかがえますよね(笑) どのナンバーも良くて、まさに「捨て曲のないアルバム」なので、書くのも難しいけれど 敢えてあげるなら、4曲目のインストナンバー「Sweet Voyage」。 あの村上"ポンタ"秀一さんをはじめとする、そうそうたるメンバーで録音されたこの曲は まさにソロ活動の出発を表すにふさわしいスケールのナンバー。 ギターサウンドだけでなく、フュージョン好きにもオススメの1曲です。 また、このアルバムに参加しているメンバーを見ても興味深いですよ。 先の村上さんだけでなく、元C-C-Bメンバーの関口さんと、田口さんの参加もうれしいし、 作曲家の山川恵津子さんが、デュエットのヴォーカリストとして参加しているのも おもしろいです。(しかも、とってもキュートなヴォーカル!) 作詞に元ピチカートファイヴの小西康陽さんが参加(これが縁で、のちに池田聡さんの アルバムに曲提供したりしています)しているのも意外ですが、この起用が今までにない 世界を引き出しているのは、最大の収穫だったかも・・・。 ジャケデザインが、C-C-B時代からトホホなのがとても残念ですが、 中身は10年以上経った今でも色褪せない、聴きごたえのある1枚です。 |