MEMO-128 近頃のフィギュアpart13
                   「HD-S ウルトラマン」 バンダイ 2007.09発売 \367
<HD-スペリオールの真価>
 食玩として展開しているハイパーシリーズは、初期の頃からクオリティーに定評があります。クリア目(一時期塗装もあり)の採用と胴体部分に分割が入らないことも大きな魅力でした。しかし、基本色が成型色無塗装なのと怪獣系には著しく塗装色を欠くという点で劣っていたように思います。
 ところが、HDウルトラマン「伝説の系譜」より全塗装となり、発売元の事業部は大きなリセットを行いました。そして、HD-Sに至っては、販売価格も旧来の315円から367円(税込み)に引き上げ、いっそうのクオリティーアップを図ってきました。
 ここに紹介しますHD-Sのパンドンとメトロン星人は、1BOX(10個)に各1箱のアソートで、しかもそれぞれには改造パンドンとメトロン星人(夕陽バージョン)の2種も存在します。今回の販売形態はブラインドパッケージではありませんが、この2種のバージョンについては選択が出来ません。このように少な目のアソートですが、その分、塗装には多色と手間が費やされておりオールドファンを納得させるハイパーシリーズの革新的な存在となっています。他のラインナップについては、例えばウルトラマンメビウス(フェニックスブレイブ)も非常によく塗られており、シリーズ全体の品質向上が実感できると思います。
 
改造パンドンとパンドン

<パンドンの仕様誤差について>
 パンドン腹部の塗装について、個体差が認められます。マニュアルとしては、@基本色の艶消し朱色の塗布→A黒色のウェザリングで凹部へ落とし込み→B黄白色でドライブラシだと思われます。ところが、A工程の度合いに差異が顕著で、黒色が強いものと弱いものが存在するようです。同じく、A工程が施されている尻尾についても同様な指摘が出来るかもしれません。
 これらの現象は、まさしくハンドメイドならではのもの。一つ一つが手作りであることの証でもあります。マスク塗装でない工程は、味があってよいものだと思います。
メトロン星人(夕陽カラー)とメトロン星人(ノーマルカラー)

<ハイパーウルトラマンシリーズの発売履歴>
1998.12 ハイパーウルトラマン
2000.03 ハイパーウルトラマン2
2000.12 ハイパーウルトラマン3
2001.07 ハイパーウルトラマン4
2002.07 ハイパーウルトラマン5
2002.09 ハイパーウルトラマン5(劇場版)
2003.09 ハイパーディテール ファイティングウルトラマン
2005.04 ハイパーディテール ウルトラマン
2005.06 ハイパーディテール ウルトラマン History-1
2005.11 ハイパーディテール ウルトラマン History-2
2006.03 ハイパーディテール ウルトラマンマックス
2006.05 ハイパーディテール リミテッドウルトラマン ※ブラインドBOX
2007.01 ハイパーディテール ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟
2007.06 ハイパーディテール ウルトラマン 伝説の系譜
2007.09 ハイパーディテールスぺリオール ウルトラマン

2007.10.5作成