MEMO-129 近頃のフィギュアpart14
          「HDM ウルトラ超兵器 ウルトラ警備隊編」 バンダイ 2007.09発売 \367
<全長18cmの食玩>
 ウルトラホーク1号と言えば、ウルトラセブンに登場したウルトラ警備隊の主力装備。円谷特撮ヒーロー作品で活躍した戦闘機のなかでも、このウルトラホーク1号は絶大な人気を誇っています。その尖鋭なデザインの美しさは言うもでもなく、α・β・γ号に分離合体するという設定も大きな魅力になっていると思います。
 昨今のフィギュアブームに伴って、ウルトラホーク1号については様々な形で商品化されています。例えば、HGシリーズではメタルメカコレクション、ウルトラマシンクロニクル、食玩ではハイパーウルトラメカ、プラモデルではハセガワの1/144、その他に超ウルトラメカギャラリーが記憶に新しいところです。
 ウルトラホーク1号の分離合体については、構造が単純で矛盾もないことからギミックについては商品化しやすく、これまでにも幾度か実現しています。なかでも、ハセガワの商品には、接続部分に特殊マグネットを使用するという試みが行われました。
 さて、今回のHDMは、同社同事業部のハイパーウルトラメカのリベンジ商品とも理解されますが、全長18cmという食玩として類を見ないサイズにスケールアップされ、分離形態の単位でパッケージ販売するという方法がとられました。全く新しいシリーズの原点に位置するもののようです。分離合体には、ハセガワ同様にマグネットが使用されているため造形を損なわない理想的なギミックに至っています。コックピットがクリアでないのは残念ですが、造形、塗装、タンポ印刷もよく出来ており、食玩としては究極の仕上がりを見せます。この続編がどう展開していくのか、大変に楽しみです。
 

2007.10.6作成