MEMO-132 近頃のフィギュアpart16
           「HD-S仮面ライダー電王2」バンダイ 2007.12発売 \367

 HD-S(スペリオール)は、従来のHDシリーズを進化させた位置付けとなります。最初に発売されたHD-Sウルトラマンは好評でしたが、HD-S仮面ライダー電王1についてはクリア素材が使用されておらず、少し期待が裏切られた感じでした。今回の電王2においても同様の傾向です。しかし、なかでも期待されていたのが実はモモタロス。劇中でも強いキャラクター性を発揮して人気があります。HD-Sとしての完成度も高く、私が知るモモタロスのフィギュアのうちでは最も優れている気がします。
 スーツのワインレッド部分は成型色ですが、クリアを軽くウェザリングしています。それは主に下半身で、シワの窪みにオイルを浸み込ませるような感じです。これがビニール質のプロップスーツの雰囲気を出すのに貢献しています。朱色部分のマスキング塗装も綺麗で、各プロテクター上の黒色の細い曲線も見事に処理されています。もちろん塗装の省略はありません。マスクの面部分は分割接着になっており、奥まった歯の部分は銀色に塗装されており抜かりありません。ただ、角の先端だけは安全対策のため丸くしてありますが、他のフィギュアよりは先鋭です。
 このHD-Sシリーズ、HD-Xなども含めて今後の展開が楽しみです。

2007.12.19作成