MEMO-043 訂正シールの謎
 香港販売に向けられているガシャは、ミニブックの対象年齢欄をマジックペンで消しています。ベンダー機でカプセル供給される場合は、このマジック消しを補うために、対象年齢等の説明紙片が同封されています。このことは、レポートでも触れさせていただきました。→ Report36 左上の画像は、その香港販売のものです(ウルトラマンP3再々版ウルトラマンタロウ)

 ところが、その限りではないようで、今回カタアキさんから提供していただきました、ウルトラマンP22「魔の山へ飛べ編」クリッターティガは、カプセルの表面に注意書きのシールが貼ってあるものです。これは、香港にてベンダー機から購入されたカプセルなのですが、ミニブックはビニール袋の中に封入されず、対象年齢欄も消されていません。また、カプセルが日本販売のものと同一形態です。すなわち、通常の香港版とは異なる属性を有しています。

 これは、B本社分(日本販売向)から流されたものか、日本からリターンしたものである可能性が考えられます。そして、カプセルを開封することなく外面にシールを貼るという、最も手間の少ない対処がとられたのではないかと推測できます。

さて、シールに印字された内容を見てみましょう。
                   警告 Warning
            内裏可能含有細小配件・不適合六歳或以下児童
      Risk of small parts, not suitable for children under six years
                           (※ suitable=適当な、ふさわしい)

 ここで、疑問があります。このシールでは、対象年齢について「6歳以下は不適当」と言っています。すなわち、言い換えると「7歳以上適合」ということになります。このことは、一般の香港版が示す「8歳以上適合」と違うわけであります。したがいまして、話はややこしくなりますが、香港とは規準が異なる販売圏に流れ、そこでシールを貼り売られていた可能性が高いと思われます。それが、何らかの事情で香港にて販売されていたのではないかと考えられますが、いかがでしょうか。

2001.10.6作成