1.手塗りの醍醐味

HGウルトラマン PART1
−初版前期−(白色成形)
レッドキング
@ 造形としては、不評かもしれません。P21のレッドキング2代目と比較すれば確かに迫力に欠けます。スケール的にも、同アソートのウルトラマンに対し、もう少し大きく作っても良かったのではないかと思います。 A しかし、本体の塗装にはHGシリーズの中では際立つ魅力があるといえます。当初は、本体全体を筆塗りで試みたものがあり、このレッドキングと、同シリーズのパワードレッドキングが、その試行錯誤段階の奇跡の所産なのです。
B このレッドキングは、個体やパーツ間でかなりの色彩差が生じていると察せられます。しかし、一つ一つ丁寧に筆で塗られたレッドキングは、以降のガシャには決してない魅力が感じられます。
C さて、塗装の詳細ですが、まず成形色の上に光沢の黄白色を塗り、皮膚の凹部に青緑色を塗布しています。凸部はウェザリング調に筆を払っていますが、凹部は塗るというか、タラーっと流し込んだような個所も見受けられます。 D 結果、塗装は厚く、かなりの塗りムラも生じています。以降の再販では、エアブラシによる塗装に変更されたため、すっきりとした、全く雰囲気の異なる仕上りになっています。
1999.8作成/1999.12改訂/2000.10改訂