5.マスキングの帝王

HGウルトラマン PART3
−初版−
ダダ(Aタイプ)
@ HGダダの完成までに、「44回の塗装工程」が必要なのは、大変に有名な話です。本体色の白色は、残念ながら成形色そのままですが、黒線のゼブラが見事に表現されています。妥協のないフルカラー彩色はHGの証明でもあります。 A メーカーは、梱包後の色写りによる汚れを気にしていて、HGシリーズ全般に白色の本体色は無塗装でやっているようです。しかし、最近では包装の袋をセパレートにするなど対策し、この限りではないようです。
B このような「囲み引き」になるラインは、マスキング工程の繰り返しにより達成されます。よく観察すると、お尻や腿の表裏に、工程の合わせ目が確認できます。ラインにわずかなズレが生じています。
C HGの場合、一定範囲の塗装には、原型の表面に線刻や凹凸による区分けがしてあります。塗装の際の重要なガイドラインなのでしょう。それにしても、マスキングプレートがどのような形状のものなのか、大変興味深いです。 D ダダは、以後も再販されていきますが、このクオリティーは保持されます。欲を言えば、実際の着ぐるみのように、ゼブララインがもう少し太いと良いと思います。そして、基本色の白色も塗装が欲しいところです。
1999.8作成/1999.12改訂/2000.10改訂