8.再販徹底比較(1) HGウルトラマン PART3 初版&再販&(ベスト版) |
<総評> 待望のP3再版、ショップで見つけてベンダー機を回した時は感激しました。憬れの古ウルトラの再版は、これまでEXによるコンビニ販売だったので、私などを含む一部の地域の人には直接購入できませんでしたし、カプセルで入手するという感動を味うことはできませんでした。 だって、あのダダがカプセルに入って出てくるんですから、もうたまりません。しかも、ミニブックまでちゃんと付いてるし。過去にタイムスリップした感じで、夢のような体験をしたという感じです。 そして、仕上がりの方も遜色の無い出来だと思います。改良点はあっても、マイナスになる変更点は殆どないですね。 P3からは、3体ものキャラクターがベスト版にリリースされ事実上の再版が行われましたが、今回のシリーズ再版を見ますと、あくまでも初版に立ち返り、その忠実な復刻を目指すというメーカー担当者の意気込みが伝わってきます。ダダのつま先におけるゼブラパターンの変化などはその証でしょう。 では、徹底的に比較してみましょう!! |
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■ウルトラマンパワード■ メーカーは、これで差別化してきました。大きく変更してます。 まず、仕様として変更されたのは、目がピンクから(クリア)ブルーアイに、そしてカラータイマー?もピンクからブルーに変わっています。再販の明かしとしての変更でしょう。決して手抜きではなく、バリエーションとして楽しい変更点です。 それから、本体色の銀色ですが、初版はクリアーがのっています。と言うか、赤色の方にはありませんので、クリアーを混合した光沢シルバーを吹いていた可能性が高いです。 したがって、再版ではつや消しのシルバー調になっています。 マスキングにも改良が見られます。初版では、股の部分が狭いためマスクが行き届かず、オーバーフローしていましたが、再版ではきっちり塗装されています。驚異的な技術ですね。 版型を示す突起は踵にあり、初版=無し、再版=1つです。 |
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■パワードケムラー■ こちらは、手抜き塗装が懸念されたのですが、大丈夫でした。背中のドライブラシも丁寧に施してあります。 塗装の違いとしては、背面の赤色が再販にてややピンク調に、そしてつや消しになっています。また、ドライブラシを掛けている白色もつや消しへ変更されているようです。 最も異なるのは本体色で、全体に黄色っぽい?グレーに変わっています。 版型を示す突起は、尾の付け根で、初版=無し、再版1つです。 |
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■ウルトラマンタロウ■ まず、ボディーカラーについて、初版のややピンクっぽい赤から、ベスト版で朱色がかった赤になり、再版では初版の色に戻っています。また、ベスト版では光沢がありましたが、初版・再版では半光沢調です。 眼の部分の塗装に変更が認められます。初版・ベスト版では、黄色のベタ塗でしたが、再版ではクリアイエローに変更されています。まあ、改良点として指摘できるでしょう。 腰部の接続部について、下半身側の凹穴内面の凸部が変更されています。初版とベスト版では、横からの押さえ込みであったのに対し、再版では前後からの方式になっています。 版型を示す突起は、初版=無し、ベスト版後期=2つ、再版=3つです。 |
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■タイラント■ これもかなり忠実に復刻してますね。両足のドライブラシなんかも同様に施されています。塗装の違いとしては、赤色の部分が指摘できます。初版は原色の赤に近く、再版の方は朱色調になっています。そのために、再版の方は弱い表現になっています。また、強いて言うなら、両腕の緑色が再版の方が若干明るいようです。 成形については、決定的な違いが認められます。タイラントの後頭部の角?の先端が、丸味を帯びています。玩具としての安全配慮なのでしょうか。 それに伴って、金型を変えてあるためディテールがあまくなってます(「とちろう」さん情報提供)。 まあ、いずれにしても、特に問題となるような変更点や、省略も無く再版度は高レベルといえると思います。 版型を示す突起は、尾の裏側です。初版=無し、再版=1つです。 |
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■ダダ■ ダダについては、細かい相違点が認められます。苦難のゼブラ模様については、初版が太くてクッキリしており、ベスト版にて細い線になっています。再版はというと、その中間位という感じで、繊細度は初版に近くなってます。 ベスト版の前期と後期を比較すると、後期の方がゼブララインが曖昧になっているようですが、製品の個体差かもしれません。 次に、右足のつま先に注目して下さい。ベスト版は、ゼブララインが1本省略されています!フクラハギの辺りに三角形(逆V字型)のラインがありますが、初版はそこから前方へ5本のラインがあります。ところが、ベスト版前・後期では4本しかありません。再版では、初版の通り5本に復活されています(「とちろう」さん情報提供)。 そして、顔面の目と口の色調も比較してみましょう。初版とベスト前・後期は、目よりも口の方が赤味の強いピンクです。さらに私の所有物の個体差かもしれませんが、初版の方が全体的に赤味が強いです。では再版のピンクはというと、目も口も全く同色で、ベスト版のそれぞれの色を足して2で割ったくらいの色調です(「とちろう」さん情報提供)。 接続部の下半身側凹穴内面の凸部の位置が、初版・ベスト版では前面にあったのが再版では後ろ斜めの位置に変更されています。 版型を示す突起は、初版=無し、ベスト前期=1つ、ベスト後期=2つ、再版=3つとなっています。 |
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■ゼットン■ 再販のペイントは、初版と全く変わりません。忠実に再現されています。ボディーの黒色、正面3個所の黄橙色、背面の銀色ドット、全て同様に塗装されています。ベスト版については、ボディーの黒色に白系が混じり、グレー調になっていて一目で違いがわかります。また、黄色部も黄調が強いです。 再版の分割部に変更が認められます。それまで、特に腕の接続が甘くて、個体によってはすぐに抜けてしまうという問題がありました。 まず腕の凹穴側の内面ですが、それまで片方だった凸部が両側に施されています。また、腰部の分割部も、下半身の凹穴部を一回り拡大し、内側の2個所の凸部によって支えるという方法に変更されています。これによって、接続の甘さは大分改善されましたが、まだ少々緩いのではないかと感じられます。 版型を示す突起は、背中の甲羅を外すと腰の部分に出現します。初版=無し、ベスト後期版=2つ、再版=3つとなっています。 |