20.再販徹底比較(4)

ウルトラマンP1−EXPO版vs再販
ウルトラマンP4−EXPO版vs再販



2000年8月、突如、渋谷で「ガシャポンEXPO2000」の企画が発表されました。
そこには、HGウルトラマンシリーズが限定再販される内容がありました。
全国再販を待ち続けていたコレクターは、一堂に焦り、そして混乱したのでした。
また、地方の消費者には不利になる、こうしたイベント限定販売の在り方には
全国から疑問の声が、多く寄せられました。
実際、開催初日で売り切れるシリーズが出たりと、さらに混乱に陥っていくなか、
メーカーは、再販を追加生産し、ローケーションでも通常販売することを急遽決定しました。
その一連の再販予定は、時間を優先するために、
既決の生産スケジュールに割り込ませる形で組まれました。

そして、その第1弾となる、P1とP4が発売されました。
ロットは、いわゆるEXPO版と同一で、塗装も同じ仕様が意図されています。
しかし、塗装細部について色々な相違が認められます。
この相違の大半は、塗料のブレンドや感覚的な誤差により生じたものです。
ところが、中には疑問を抱かざるをえない変更点もあります。

再販レポートには、下記の方々のご協力を得ました。
ありがとうございました!

壱乃丞さん

ヒダシンさん

ハリアニさん

匿名希望さん

先生さん

匿名希望2さん

砂の器さん

詳細は、GUEST BOOKの過去ログへどうぞ!


○再販観察表○ ※相対的に比較した場合のコメントです。
↓ EXPO版 2000/8 ↓ 再販 2000/12
ウルトラマン
<全身の赤色> 明るい 暗い
<目の黄色> 明るい 暗い
<カラータイマーの青色> 明るい 暗い
<ウナジのヒレの形状> ギザギザに乱れている 金型改良で整っている
 
バルタン星人
<全体の黒色ウエットブラシ> 丁寧 多く、粗雑な感じ
<顔面の黒色塗装> 両目の下が無塗装 両目の間が無塗装
<腰の「ハ」の字状黒色線> 原則としてない 塗布されている
<目の白色と黄色> やや暗い やや明るい
<下半身横縞の黄色> 濃い 薄い
 <備考> 両者の黒色は、共に黄色がブレンドされている
 
レッドキング
<全身の黄色エアブラシ> 弱くて明るい 強くて赤っぽい
<備考> エアブラシの吹き加減に、個体差が大きい
 
ウルトラマンパワード
<全身の赤色> やや明るいピンク調 やや暗いピンク調
<全身の赤色の光沢度> 半光沢 光沢
 
パワードバルタン
<全身の紺色> やや暗い やや明るい
<全身の紺色の光沢度> やや光沢が弱い やや光沢が強い
 
パワードレッドキング
<背中の突起> 0と1がある 0が多く、1は少ない
<全身のアズキ色> やや明るい やや暗い
<全身のアズキ色の光沢度> 個体差があり、それぞれの場合が確認されている
<爪の黄色> やや薄い やや濃い
<備考> 背中の突起は、成形時には存在したが、カッターで削ぎ落としてから塗装している。しかし、背中突起1が残されているものも存在する。尻尾は突起2。
 
ウルトラマングレート
<全身の銀色> やや明るい やや暗く鈍い
<全身の赤色> 明るい 暗い
 
シラリー
<全身の茶色> 明るい 暗い
<エアブラシの白色> 黄色を帯びていない 黄色を帯びて濃い
 
ウルトラマンジャック
<全身の赤色> やや暗い やや明るい
 
キングザウルス三世
<本体の青色> 光沢色 半光沢色
<腹面の白色> 黄色を帯びている 黄色を帯びていない
 <備考> 腹面の白色は、個体差が確認されている
 
テレスドン
<全身の茶色> 暗く、光沢色 明るく、半光沢色
 
カネゴン
<全身の銅色> 鈍い銅色 やや金色っぽい

2000/12/21作成