41.コピー品研究(7)

ゴジラ4
 香港で見つけたHGゴジラ4。よく見るとコピー品です。こんなものまであるとは驚きました。

 私自身が香港女人街にて購入しました(2001.5)。最初に店先で見たときには、オリジナル品かと思いましたが、バーニングゴジラのクリア色が、やや異なっていたために、よく見たらコピー品であると判りました。

 別項で紹介していますウルトラマンベストセレクション2などの場合でもそうですが、どうしてこのパートがコピーの対象になったのかは疑問です。どうせなら、ゴジラ2の方が良かった? でも、きっとモスラを見て挫折したのでしょう。(笑)

 全体に、コピーの方が縮小を帯びています。やはり、宿命的な問題のようです。しかし、バーニングゴジラには驚きました。クリア素材で作られています。オリジナルは、無色クリア成型の上にクリアオレンジを吹いていましたが、こちらは素材を染色させたものです。ややイエロー調のクリアを呈しています。背びれの部分のみ、濃いクリアオレンジで塗装しているようです。他の成型色は、やや黄色を帯びた白色です。上から黒色を被せる時のマスキングのパターンは微妙に異なっています。
 塗装の省略についてみると、ゴジラJr.が胸の白色系ドライブラシ省略、アンギラスが甲羅のトゲの白色系ドライブラシ省略、ゴジラUSAが頭部の銀色ドライブラシの省略ぐらいで、比較的に忠実です。

 刻印については、面白いことに「CHINA」以外は存在しません。オリジナルでは、「C 1995東宝 東宝映画 BANDAI 1995 MEDE IN CHINA」と4穴のロットマークがあります。しかし、途中で消去したとは考え難いのです。例えば、ガイガンの尻尾などは、ウロコ状のスクラッチが生きているからです。

 また、このパートはエジェクタピン穴が目立つところにないのですが、バーニングゴジラの尻尾裏に存在するピン穴は、コピーでは存在していません。ランナー切り離し個所は、オリジナルと全く異なるところに配されています。

 各部品は接着されていて、最近のコピー品の傾向とは異なります。ゴジラ4コピーの存在については、聞いたことが有るようで無いようなのですが、以前から存在していたものなのでしょうか。

2001.10.19作成