未完の大長編「5愛のルール」一条ゆかり

5つの愛のルール・
広告代理店に勤める女性を引きつける魅力にたけた鷹見、その鷹見に見出され、広告代理店で、鷹見のパートナーになって働く麻保
そして、大手広告会社の重役の娘でトップモデルのユリア・麻保の姉でモデルの理恵・鷹見と同じ広告会社に勤め、麻保を愛する立原、
父の妻であり、鷹見が、理想の女性と心に秘めた母…などの、複雑な人間関係が絡み合うドラマチックストーリー!

鷹見の死んだ父が経営していたという報通(大手広告会社)に対しての鷹見の数々の報復は何かの復讐かも…
そして、死んでしまった義父の跡を継いでオーナーとして、政・経界に自ら乗り出していく鷹見
そんな鷹見を愛しながら、姉を利用された復讐の心にに傷つく麻保は…
という盛り上げるだけ、盛り上げて未完という「5愛のルール」紹介です。

5Iのルール
いい広告を作るために必要な5つの条件である…それが「5Iのルール」だと、連載第2回で鷹見が言うとります。
それを聞いて、消費者にも愛を持って作らなきゃだめだから「5愛のルール」だと言ったのが麻保。(情報:島本さん)
アイデア(idea)
興味(incessant interest)
情報(information)
衝動を駆りたてる力(impulsion)
衝撃(immediate impact)
<あらすじ>
浅野麻保は小さな広告代理店に勤めていたが大手代理店報通の課長・鷹見耕一と知り合い、会社をやめ、独立する鷹見と立原と共に新しい代理店で働く事にする。
鷹見の婚約者水石ユリアは、トップモデルであるが、麻保の姉理恵もモデルとして、また、鷹見を愛するものとしてユリアに猛烈なライバル心を燃やす。ユリアという婚約者がいながら、理恵におもわせぶりな態度をとる鷹見、そんな鷹見の行動が気になる麻保。鷹見の独立して始めての仕事、至宝堂のコマーシャルは、上々の仕上がりで、これで理恵も、トップモデルの仲間入りをする。新しい広告会社もうまくいって順調だが、理恵はだんだんに鷹見に溺れて自分の生活すべてが鷹見の為に染まっていく。そんな姉を気遣う麻保のアドバイスにも耳をかさず、どんどん思いつめていく。ある日、理恵は、鷹見に差し入れを持って二人でゆっくりと話をする。…その時、ユリアとの婚約について「孤児だった自分をひきとってくれた両親が決めた事だから、自分でも撤回できないことだ」と理恵に説明する。鷹見を愛し思いつめた理恵はユリアに異常な敵対心を燃やす。ユリアももともと、鷹見にぞっこんなので、二人の女がライバル心を剥き出しにして、対立する。
たまたまカメラマンの立原の現像に立ち会った理恵は現像液に劇薬が含まれるのを知り、こっそりと持ち出す。
鷹見と食事をしていた麻保は、鷹見の理想とする女性は「安らぎと内に秘めた強さとを持った古風な女性がいい。男にやすらぎを与える女性を妻にしたい」といわれる.麻保は、鷹見の心の中にまだ、誰も住んでいないのを知り、自分も鷹見に恋をすることを夢見る。
 ユリアと理恵二人出演するファションショーが始まる.理恵は、ユリアの化粧水に劇薬を混ぜる。ユリアは、いつものように化粧したつもりだが、ファションショーの最中に顔が焼けるように熱くなり倒れる。劇薬の作用により整形しても顔にキズが残るようになったユリア。そんな理恵の元にかつて、ユリアの仕事であった自動車の新車キャンペーンの仕事が舞い込み これで、鷹見も、トップモデルの地位も手に入れたと理恵は有頂天になる。
自動車のキャンペーンについて、いろいろ忙しくなる鷹見の変わりにユリアを見舞う麻保、ユリアは、見舞いに来ない鷹見の冷たさよりも、愛している男に捨てられる事に傷つき涙する。
晴れて理恵はトップスターに、鷹見は、この仕事でかつての職場報通にとって変わり、一流の広告代理店になることができる。ふとしたことから、理恵が鷹見との愛の為、ユリアを失脚させたのではないかという事にだんだん気づく麻保。
そんな時 鷹見と理恵はドライブに出かけ、そこで鷹見に「ユリアのことは君だね」と問い詰める、問い詰められ本当のことを告白する理恵に鷹見は、「君を愛しているといった覚えはない、僕は殺人者を妻にする気はない」といってその場に理恵をほりさる。鷹見に捨てられた理恵は絶望し、車に飛び込み自殺をして、死んでしまう。姉が死に、ひとりになった麻保を立原がなぐさめるが、鷹見にひかれる麻保の心はどうする事も出来ない。そんな時にかねてからの病気の鷹見の父がなくなり、鷹見は父の会社を継ぐことになる。
父の妻、義理とはいえ母を愛する鷹見。葬式の時にその心を知ってしまった麻保。自分が鷹見に愛される事はないという事を知った時、麻保の中に大きな変化がおこり、自分の人生をおもうがままに行きようとする鷹見に 自分の姉を踏み台にした男に 麻保自身 ふさわしい女に生まれ変わる決心をする。麻保のため立原が、鷹見の過去を調べてくれ、鷹見の本当の父親は報通の元の持ち主とわかる。報通への復讐の為に、姉を利用されたことを知る麻保。
鷹見がどんなに愛していても手の届かない義母は、「あなたはあなたの人生を…」という言葉を残して鷹見家より去っていく。
父の会社のオーナーとして、新しい人生を歩みはじめた鷹見。いろいろな人がそれぞれに新しい人生に向かって歩み始める――(一部完)