クレムリンの丘に眠れ 

掲載誌:別冊少女フレンド 昭和47年4〜5月号
15年前に殺された貴婦人エレオノーラの娘は皇帝にとっても娘である。そんな娘かもしれない捨て子のレーナは、自分を探すために、アンドルウ・ブライニンと名乗る伯爵について、モスクワにやってくる。そこで、貴婦人として教育をうけ皇太后に会う。そして、皇帝の娘として認められる。にせものでも利用するために世話をしていたアンドルウは、皇帝に近づき暗殺する計画でトーリアの世話をしていた。アンドルウは、昔百姓の息子で両親を殺されたうらみを持っていた。そんな中、実際に皇帝に会う為にペテルブルグに向かうトーリアとアンドルウの前に、ペテルブルグにもう一人、皇帝の娘が現れたという情報が入る。
ペテルブルグで、皇帝に会うべくやってきたトーリアの前にペテルブルグのビクトリアが、来るという舞踏会への招待状が来る。二人の王女の対立!
すっかり王女としての威厳と気品を身につけたトーリアは、ペテルブルグの王女を圧倒する。アンドルウの機転でにせものと見破られたペテルブルグのビクトリア。また、皇帝に反逆する革命派の一員である事がばれるアンドルウ。皇帝の娘として、父と会おうとするビクトリアと、皇帝に謀反するアンドルウは、いつのまにか愛し合う仲に…愛しているから自分の目的、皇帝の命をいただくという計画を忘れるアンドルウ、しかし、皇帝の側近オルロフは、アンドルウの素性を調べ、皇帝に反逆するものとして、王宮内でビクトリア共々、殺そうとする。オルロフと対立するアンドルウ、逃げ込んだビクトリアは、自分の父である皇帝に巡り合う。父と娘。離れ離れであったが、会った瞬間にお互いの心を分り合う親娘。皇帝の計らいで、アンドルウとビクトリアは二人で新しい国に逃げていく。