山口処理場は埋立処理場で、主にガラス、石、せともの、コンクリート等の燃やせないゴミや、破砕物、他の処理施設から出た焼却灰等を一定の厚さに敷き並べ、土をかぶせて処理をしています。土をかぶせるのは、風雨等で焼却灰等が飛散しない為、悪臭や害虫の発生防止等です。
今回造成している山口緑地は、元々埋め立て処理場だったこの敷地内に、ガスピットという物があります。
現在の埋立方式ではほとんど出ていないようですが、処理場内の焼却灰等が地中で発熱、発酵してメタンガスが発生します。
(メタンガスとは、有機物の腐敗、発酵等により発生する無色、無臭の可燃性ガスです)
このメタンガスを大気に放出する為の煙突の役割をしています。また、メタンガスの濃度を定期的に調べることで、ゴミがどの程度分解されたかを調べることも出来るようです。ガスピットは、ゴミと埋立土を何層にも重ねていますが、その中にふとん篭等で石の層を作り、その石の隙間からガスを外に逃がしています。
今回は、古くなったガスピットを新しくします。
元々あったガスピットです
一度中のふとん篭を撤去します
決められた深さまで撤去をしました
コンクリートの下地として基礎砕石、均しコンクリートを打設しました。
メタンガスの発生で具合が悪くならないように、作業前、作業中など定期的にガス濃度の確認をしています。
次に型枠を設置して、基礎コンクリートを打設します。
打設完了後、ふとん籠の石を戻して天端部分にコンクリートを打設します
新しいガス管が立ち上がりました
ガスピットBです。コンクリートを打設して完了です。後は土を埋め戻して完了です
煙突を離れた場所に設置するガスピットAです
埋戻し完了です。ここから更に赤土を15p敷均し、緑地として完成します。