八甲田山岳スキーツアー

2003年1月】

今年も八甲田の楽しいシーズンがやってきました!!
今年から八甲田はちょっとばかり様子が変わりました。
リフト会社が変わり、昨年度までの回数券は一切使用できません。
私は、未使用の回数券を持っていましたが、全てパーです。
また、今までは残った回数券は、翌年以降も使用できましたが、今年から、各シーズン中のみの有効となりました。

今年の積雪量は、例年この時期に比べ1mは少ないそうです。
各コース・ルート上、ブッシュが見えている個所がありますので、木の枝にスキーを取られないように気をつけてください。
特に、トラバースの所では要注意!です。
写真をご覧になればお分かりのように、モンスター(樹氷)の発達も充分ではありません。
先日、TVで樹氷が出来る条件をやっていましたが
2〜3mの積雪、一定方向からの連続する強風などが必要だそうで、今年の八甲田はこの条件が今ひとつ足りないのかもしれません。
そう言えば、ツアー中はそんなに激寒という日はありませんでした。

1月16日>
JAS161便はまたしても”条件付き運航”なく羽田を離陸しました。
JAS便なのですが、JALの飛行機に乗りました。
今日の東京上空は晴れ。
関東北部の所で、まるで一直線に線を引いたように手前は快晴、その先は厚い雲というところがあって
そこから先はずっと雲ばかりの景色となり下界の景色は見えなくなりました。
青森空港に到着すると、お出迎えのバスに乗り込み一路八甲田へ。
上空は太陽が輝いています。

ホテル城ヶ倉で荷物を受け取り、着替えをして11時30分のバスに乗ってスキー場へ向かいました。
乗車しているのは私たちの他にご夫婦、ボーダー1人の5人だけです。

まもなくスキー場という手前で、カモシカコースから道路に降りてくる人たちが前方に見えました。
何だか見たことのあるような・・・と、思ったら、支配人とK島さんとお客さんの3人でした。
バスの中から手を振って挨拶したら、応えてくれてお互い手を振り合いました。
カモシカコースを降りてくると、この周遊道路へ出て、スキー場までは15分ほど板を担いで歩かなければなりません。
後半から上り坂となるので、結構シンドイです。
「なんで、バスに乗っていかないのかなぁ〜」と、思いつつも
バスは滞りなく通過しました。
その後、聞いたところによれば・・・・・・・・・・
「おい、K島!バス止めろよ。なんで乗せてくれないのかなぁ〜」
とお話していたそうなんですが、窓を締めきって走り去った車内では知る由もありませんでした。

私たちは毎回初日の午後は、お昼を頂いてからゲレンデで遊びます。
急いで行けば、午後のツアーに間に合うのですが、やっぱり足慣らしをしなくちゃ・・・
今回も、お昼を八甲田山荘でとってゲレンデで遊ぼうとしていましたら、先ほどすれ違った城ヶ倉ツアーの3人がいらっしゃいました。
聞けば、今日のツアーはお客さんお一人との事。
こんな少ないツアーは滅多にありません!!行くっきゃない!と思って午後から参加する事にしました。
このお客さんは、何年も前からいらしている常連さんとの事ですが、私達は初めてお会いしました。
関西の方で大きな人です。
リュックの中から、ビン入りのワインを出してみんなで召し上がっていました。

お腹が一杯になったところで、ロープウェイで山頂へ。
先ほどから降雪で、−7度 10m/s
コースはモッコ沢です。
雪質はやや重・・・段差のあるところでは50%の確率でコケるという感じです。
関西の方は、しきりに「大穴をあけますが・・・」と、言っていらっしゃいましたが・・・
本当に、一度コケると、直径5Mの大穴があくので、大きく迂回する必要がありました。
夜は、9時に就寝でした。

夜中に、うなされているよしのすけに起こされました。
金縛りにあって、なんと、私がよしのすけの手首に噛みついたそうなんです。
もちろん、私はそんなハシタナイ事はいたしません。
翌日話題にしたら、N山くんも夜中に金縛りにあって、何かが胸へドーンと落ちてきたそうなんです。
これから先、数日間のツアーの事を考えたせいでしょうか・・・・・・・

<1月17日>
ロープウェイ山頂の状況は
≪きり・降雪−8℃、風速13m/s≫
午前=東斜面〜フォレスト・変形モッコ沢
午後=北斜面〜モッコ沢〜フォレスト


今日は、朝から濃いきりです。
鉄塔まで登り、東斜面から滑りましたが、前も後ろも上下左右もわからず、しかもすごく重たい雪。
昨晩は、あんなに雪が降り続いていたのになんでこんなに重たいのか師匠に聞きましたら
風が強かったので、せっかくふんわり降り積もった雪を風が圧雪してしまったからとか。
滑ると、完全なホワイトアウトになってまるで空間に放り出されてしまったような感覚になり、たちまち転倒。
オマケに、ビンディングがゆるかったので、何回もスキーは外れて大苦戦でした。
一本目が早めに終わったので、午前中にもう一本行く事になりました。

午後からは北斜面〜モッコ沢〜フォレスト
ロープウェイ山頂で、ビンディングを調節してもらい、スキーが外れるのはなくなりましたが
それでも、重たい雪は変わりません。
今日は、くたびれた一日でした。

しかしながら、夜は与力さんと今日の午後から合流された与力さんのお仲間の方と飲み会。
全身に汗をかくほど笑い転げてしまいました。
夜の方がハードな汗をかいたかも?
今日は10時に寝ました。

K島さん、よしのすけ、与力さん 雪まみれの休憩

<1月18日>
ロープウェイ山頂の状況は
≪雪・一時晴れのち雪−10℃、風速3m/s≫
午前=銅像
午後=カモシカ

風もさほど強くなく、暖かい一日でした。
午前中は、銅像ルートへ行きました。
今日の雪質は、まあまあ軽めの雪となりました。
一晩でこんなにも雪質が変わるなんて、とても不思議です。

午前中は、銅像ルートへ行きました。
朝から降雪だったのですが、終着点近くの樹林帯へ入る頃から日が射してきました。
そう言えば、去年銅像へ行った時も同じような現象だった事を思い出しました。
ゆ〜れいが出るという、茶屋のそばのトイレは目の前に見えていましたが、深い積雪でトレースもなく到達できません。

午後からは、カモシカコースへ行きました。
ここからツアーは、常連さん数名と合流し、ますます賑やかになりました。

夜は、7人でお食事を取りそのまま宴会へ突入。
なんだかお腹かが減った夜となり、バクバク食べてしまいました。
夜9時までかかって食事をしていて申し訳なかったです・・・
その後、もうちょっとだけ飲もうよ。
という事になり、またまた大汗かきの宴会をお部屋で行い、まわりのお部屋の方々はさぞかし迷惑だった事でしょう。
支配人が見回りに来ていたので、きっと苦情があったに違いない・・・反省。
11時終了で、就寝。

はぁ〜、温泉ルートでの休憩 温泉ルート最後の斜面 movie(Y崎さん・Oさん・師匠)

1月19日
ロープウェイ山頂の状況は
≪雪のち曇り−8℃、風速7m/s≫
午前=温泉
午後=東斜面〜フォレスト(林間)

とうとう最後の日になってしまいました。
今日は、午前中は冬期ルートでは一番長いコース<全長5.3km>の温泉ルートへ行きます。
相変わらず視界はあまりよくありませんが、それでも20mくらい前方までははっきりと見えます。
このコースは登りが長く続きます。
疲れているときは、ちょっと厳しいかもしれません。
最初の斜面から、すこぶる雪質が良く、パフパフの滑降を満喫できました。
4日間で一番良い状態です。
みんなの顔もニコニコしています。やっぱり、八甲田はこうでなくちゃ!
斜面での滑降は全て良質の雪で申し分なかったです。
樹林帯の中も快適で、生クリームの中を思う存分、木にぶつかる事無く楽しみました。

午後から、今日東京発の美しい常連さんたちと合流してますますパワーアップ!ツアー客は18人くらいとなりました。
コースは、東斜面からフォレストに入ったのですが、コース左側の樹林帯を滑りました。
いつもの圧雪された設置コースを滑るよりずっと面白かったです。

3時30分のロープウェイ山麓駅に到着し、私たちの今回のツアーは終了しました。

師匠

*おまけ*

今回も前回以上に楽しいツアーの日々を過ごしました。
最終日にホテルを出発する時、雪の中を常連さん達がホテル前で、手を振ってお見送りをしてくださったのですが
涙が出るほど帰りたくなかったです。
このツアーの前、12日は八ケ岳のバリエーションへ入山していて、目一杯遊んできたので
体力的に少々不安もあったのですが、そんな残った疲れなどはこの4日間でどこかへ吹っ飛んでしまったようでした。
やっぱり、温泉と笑いのパワーは恐るべし!ですね!

末筆になりましたが、ホテル城ヶ倉の皆さま、ツアーでご一緒になりました皆様、お陰さまで今回も大変楽しいツアーでした。
ありがとうございました。
また、今回「ホテル城ヶ倉」で初めてお会いした常連さんの方々、早速掲示板にお書き込みくださいましてありがとうございました。
この掲示板を通じて「八甲田山/ホテル城ヶ倉」でのツアースキーが一層楽しいものとなれば・・と、思っています。
どうぞお気軽に書き込みくださいませね。

しかし、何回行っても1mmも上達しないのが悲しい・・・


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さわのすけ★「北鎌尾根」