八甲田山岳スキーツアー
【2004年1月】
今年も行けました!八甲田!
<1月17日>
JAS161便は今年から小さい飛行機になりました。
二列と三列の横幅が狭い。
10年以上前はこのタイプの飛行機だったのでまた以前に戻ったかのようです。
ただし、飛行中のエンジン音などは静かで快適でした。
高度をあげて雲の上に飛び出すと、雲の白と青い空がクッキリと分かれてとても素晴らしい光景でした。
青森上空に入ると、前方に「八甲田山」の山並みが雲の中から頭を出して私たちを歓迎しているかのようでした。
こんなキレイな上空を見たのは初めてで、とても感激しました。
ホテル城ヶ倉へ到着後、着替えをして11時のバスでスキー場へ送ってもらいました。
いつものように、「てぷらのどん」でカレーを食しました。
ご飯の上に松の実とかバターとかのせてあり、ちょっとおしゃれな趣。
昨年いた「ウサギ」はいませんでした。
リフトを使って何回か滑り、天気も良いのでロープウェイで山頂に上がってフォレストコースへ行きました。
山頂の気温は、−8度、風速3M
積雪は3Mです。
外へ出てみると、風はほとんどありませんでした。
山頂でこの時期無風というのは私たちにとって初めての事です。
ボコボコの硬い急斜面を滑り降りて本日の滑走は終了としました。
前方は赤倉岳 | ロープウェイ山頂駅より鉄塔を望む |
<1月18日>
ロープウェイ山頂の状況は
≪ 午前−8℃3m/s≫
午前=ヒバコ沢コース
午後=銅像コース
今日は、曇り。
鉄塔までスキーを担いで登り、下降を始めます。
モンスター(にはまだちょっと足りない)の樹林帯の間をくぐって行くのですが
時には穴をくぐらせられたり、(意図的)段差を飛び降りたりで大変でしたが結構楽しめました。
そこを抜けると長い樹林帯の緩斜面が続き、周遊道路へ出て終了します。
このコースは、大きな斜面が一回しかなく、後は緩斜面がタラタラ続くのであまり人気がないようですが
私たちはそれなりに楽しめました。
ロープウェイ食堂へ向かうと、一昨年この八甲田で大怪我をしたN田さんご夫妻がいました。
今日の朝の飛行機で八甲田へ到着後、フォレストコースを滑ったそうですが・・・
一年間の筋力アップトレーニングの努力の甲斐もなく、フォレストの硬いギャプにダメージを受けてしまったようです。
非常に残念ですが、午後はツアーに参加せずにゲレンデで遊ぶとのことなのでお昼を頂いた後別行動となりました。
午後からは銅像コースへ行きました。
上部の斜面はやや軽めだったのですが、下方に行くに従い少し重め・・・
終了点に着き、バスに乗り込み、「ロープウェイに乗る人はいますか?いなければホテルへ直行します」というお言葉には
誰も反応する人はいませんでした
<1月19日>
ロープウェイ山頂の状況は
≪雪風速26m/s≫
午前=ゲレンデ
午後=ゲレンデ
朝からすごい風です。
この分ではロープウェイは止まるかも・・・
案の定、運行は休止となりました。
ここ何年か八甲田へ通って、ロープウェイが止まったのは初めての事でした。
とりあえず、いつもの9時のバスに乗り、スキー場へ行き、まずはリフトに乗る事にしました。
リフトは辛かったです。アラレのような雪がバシバシ降って、リフト後半からは刺すような冷たい風の攻撃に耐えなければなりません。
2本がせいぜいでした・・・
すぐさま「てぷらのどん」へ入り、暖かい飲み物を頂きゆっくりしてしまいました。
八甲田へ来られる方はすごい方が沢山いらっしゃいます。
中でも、Kさんはすごい方です。
還暦を過ぎていらしゃるのに100ヶ国を訪問され、様々な激しいスポーツをやっていられるとか・・・
八甲田へ来てもその姿勢は崩すことなく、昼食も取らずに滑りまくり7泊8日を消化されます。
なが〜いコーヒーブレーク後、ゲレンデへ出てみるとホテルのN山くんがあたふたと我々めがけてやってきます。
「Kさんを知らない?」
Kさんは、今日大阪へ帰られるのですが、JASの飛行機が飛ばず、羽田経由で帰るようにとの航空会社からの通達を伝令しに来たのでした。
「Kさんの事だからきっとルート開拓でもしてとんでもないところ滑っているんじゃないの?」とは、N田さん。
場内放送で呼び出してもらうことにしました。
N山くんが去って行ってしばらくし、Kさんは現れました。やはり、ルート開拓をされていてとんでもないところを滑っておられました。
飛行機が飛ばない事を伝えると、もうすでにラジオを聞いて知っていました。
しかもご自分で飛行機の手配もされていました。さすがです。
そして、何も知らない私達にどのような状況なのかを説明してくださったのですが・・・・
エンジンの中に亀の甲羅が見つかり、120便が欠航していて明日も飛べないし、復旧にはしばらくかかるらしい。
と、確かにKさんはこうおっしゃいました。。。一同頭の上に「???」
しかし、誰もそれを口にもせず、、、、顔色も変えもせず、みなさん「ふ〜〜む」とまじめな顔をして聞いています。
じゃぁ、すぐにホテルに戻りますか?という問いかけにも「まだ、時間がある。もったいない」
というKさんのお言葉に、Kさん新規開拓ルートへ案内してもらうこととしました。
リフトで上へ上がり、一番右端のコースを越えて樹林帯へ突入!
確かに深雪ですが・・・
木と木の間が狭すぎて、滑るというよりずり落ちるという滑降でした。
こんなゲレンデの一日を終え、ホテルに着くと、こんな状態ではてっきり来ないと思っていた浪花の与力さんが到着していました。
羽田経由のANA便でいらしたそうです。
今年から露天風呂には屋根ができました。
これで、露天風呂遭難はなくなり安心してゆったりとお湯に入ることができるようになりました。
今までは、いつ屋根に積もった雪が露天風呂を直撃するか!と、ヒヤヒヤしながら入っていましたからね。
美味しい夕食を頂いてから、私たちとN田夫妻、与力さん、それにM本さんトリオの面々と楽しい語らいが始まりました。
何人かの人はマッサージをしに次々と地下室へ消えて行きました。
帰ってくると「魂を抜かれたよう〜〜〜」と、なんとも幸せな顔で帰ってきます。
そんなにいいものなのでしょうかねぇ・・・
途中からN山くんとOくんが怪しいメイクをして現れ、更に盛り上がり、八甲田の夜は更けて行くのでした。
<1月20日>
降雪
午前=ゲレンデ
午後=モッコ沢・城ヶ倉ルート
朝、ロビーで支度をしていると、会長のペット秋田犬のロンが来ました。
ホテルのちょっと先の会長のログハウスに週末だけやってきます。
とても人なつこくて、かわいがってくれる人には突進してきます。
まだ赤ちゃんなので、体も毛も柔らかくてとてもさわり心地のよい犬です。しかも、ヒバのにおいがプンプンします。
総ヒバ造りの犬小屋にお住まいなのだそうです。
しっかし、大きい!!これで、生後三ヶ月なのだからこの先どれだけ大きくなるのでしょう・・・
来月も会いたいなぁ〜〜
秋田犬のロン<生後三ヶ月> | ロンの後姿・太い足!! |
Oくんとロン | 城ヶ倉ルート |