八甲田山岳スキーツアー

2006年1月】

12月は20年ぶりの寒さ、各地で大雪のニュースが連日飛び交う中
八甲田でも山頂では既に370cmの積雪がありました。


1月8日>

朝一便の飛行機は条件付きで羽田空港を離陸しました。
上空はとても良いお天気です。
しかし、青森上空で高度を落とすと雪雲の中へ・・・機長からのアナウンスで、青森空港は雪の為閉鎖中。
再度除雪を行い再トライするが、滑走路が滑りやすくなっているので、最悪羽田に引き返すというアナウンス。
再び上昇して、何回も太陽のまぶしい光線を頬に受けながら降下する時を待ちました。
羽田に引き返すのも嫌ですが、オーバーランも嫌ですね。
約1時間上空を旋回した後、真っ白な雲の中、徐々に青森の町並みが近づいてきました。
いつもよりやや強い、逆噴射音を発しながら衝撃もなく、青森空港に到着しました。
この雪の中、本当に上手に着陸させますよね・・・ありがとうございます。

お迎えのバスに乗るのは私達2人だけ・・・
連休2日目だというのに、なんという寂しさでしょう・・・

空港からホテルに向かう道路わきには3M位の積雪がありました。
さぞかし雪は多いのだろうと思っていましたが、こんなに積もっているとは・・・
運転手さんに聞きますと、積雪量は、いつもより二ヶ月早いそうです。

スキー場も雪模様で風も強かったのですが、気温はさほど低くはなかったです。
今季よりリフトの一回券はなくなりました。
最低、3回の回数券です。
仕方なく?3回券を一枚買って、一回づつ使いました。
そして、今では恒例となっている酸ヶ湯温泉へまっしぐら〜!!

この寒さでは湯気がモンモンという期待通りで、ゆっくり入れました。
やはり、お湯は最高です。
お風呂から出ても何もつけなくてもツルツル、しっとりなのですから・・・
酸ヶ湯温泉の入り口に、伝統を守るために湯治客による「混浴を守る会」が発足して、
マナー向上のために「心得三ケ条」という看板が立ててありました。
賛同する為に、署名をしてきました。
本当に、不埒な男性入浴者には皆憤怒していましたからね!!
すごく苦情が多くて、ニュースにも取り上げられたそうですよ!!!


<1月9日>
雪・霧
気温−14度/風速15m/s
午前=モッコ沢
午後=山頂〜ダイレクト
かもしか


連休なので、ロープウェイもさぞかし並ぶだろうなぁ〜と、覚悟して行ったのですが、全く並ばず拍子抜け。
周りを見渡すと、気のせいか、地元の人々が少ない感じです。
やはり、この豪雪で雪下ろしでスキーどころではないのでは・・・?という私達の意見だったのですが
青森では雪は慣れていて、家もフラットの屋根だから暖房で雪はみな融けるので雪かきしないよ〜と、ある人が言うのです。
でも、夜のニュースでお年寄りの家を対象に地域ボランティアが朝、夜と連日雪下ろしで大変なニュースを報道していました。
やっぱ、雪下ろしで忙しいんじゃぁないのかなぁ。。。

それはさておき、今日も視界は悪く、ジャンジャカと雪は天空から降りてきます。
ここの所、ずっと、ツアーはモッコばっかりだったとの事ですが、今日も午前はモッコ沢でした。
雪は深く、モコモコのモッコ沢でした。
コースに出るまでの風が厳しく、12月の二週目に凍傷になったばかりなので、すかさず顔面を手で覆いました。

午後は山頂まで登りますが、深いラッセルの為、30分もかかってしまいました。
スキーを装着する時がまた大変で、フカフカの雪の上に板を乗せてもどんどんもぐって、一汗かいてしまいました。
しかも、行く先はダイレクトコースでした。

3本目のかもしかは、私は行かなかったのですが、行かれた人によると最高のコンディションだったそうです。
半信半疑だったのですが、夜のビデオで確認しました。
話によると、木の根元に落ちた人は、もがけばもがくほど、どんどん埋まっていき、とうとう首まで埋まったそうです。
まるで蟻地獄に落ちた獲物状態ですね。

ダイレクトコースへ向かう -13:38- ダイレクトコースへ向かう-13:42-


<1月10日>
晴れ・午後から雪
気温−9度/風速4m/s
午前=銅像
午後=山頂〜フォレスト


今日は朝からお天気です!!
ロープウェイに乗っても、山頂駅が見えます。
風もほとんどなく、外に出ると、井戸岳、大岳、反対側は岩木山、海も見えます(青森港かな?)
1月にこんなに視界が良いことは本当に珍しい事です。驚きました!
もっと驚いた事は、今日のトップは、師匠なんです!!

ロープウェイ山頂駅から -9:27- 井戸岳・大岳 -9:45-

師匠曰く、今日は、本当は温泉に行きたかったそうなのですが、
大岳の山頂付近に雪煙が上がっている時は温泉方面の雪は良くないそうなので銅像にするそうです。
ロープウェイ山頂駅9時40分出発と言ったのに、37分には出発しました。
あわてて外に出ると、師匠はドンドン歩いて登って行きます。
モンスターの間を登り降りして、結構汗ばんだ頃、休憩前の休憩と称して一回休憩があり、
いつもの前嶽の手前の平らなところで正規の休憩がありました。
前嶽をトラバースして、斜面を滑りますが、パフパフで超快適な滑りができました。
ここを滑り終える頃から徐々に雲が出始めてきました。
お昼は、師匠の飲み屋の話で盛り上がりました???

午後から、関西からお越しのモッコ王、K井さんがいらっしゃいました。
いつもの通り、お昼も取らずに滑りまくって、ツアーに参加です。
帰りのバスの中で「今日はロープウェイに4回しか乗らなかった」と、おっしゃっていましたが。。。
お昼からいらして、4回しか、、、ですって。相変わらずすごいですね。

鉄塔の先でスキーを装着 -9:45- 樹氷と町 -9:46-
銅像最初の斜面 -10:02- 前嶽の斜面 -10:50-

夜の露天風呂は、水でした。
屋根に落ちそうで落ちなかった雪が一気に落ちたのでしょう。
内湯のお湯を人工大津波を起こして、露天風呂に流し込もうとかなり努力をしましたが、無理でした。
昨日、入浴中に落ちないでよかった!
数年前、庇をつけてくれて本当によかったです。
ない頃は、毎回ヒヤヒヤしながら露天風呂に入っていましたから・・・


<1月11日>
雪・霧
気温−10度/風速15m/s北西
午前=温泉

今日は風が強く雪も降っています。
本日のツアーは、お客さんが少ないのでガイドは寺島さんと小島さん。
視界はあまりよくないですが、温泉へ行きました。
トレースがないので、小島さんが全てラッセルでトレールを作ってくれました。
やっぱり、セカンド以降は10倍ラクチン!!
雪はやや重く、何回かコケました。
ほとんど木の枝は雪に埋もれていますが、数箇所はスキー板を引っかかるのを待っているワナがあります。
木の根元には大きなすり鉢状となっていて、今年は特に落差が大きくなっています。
おそらく落ちるときは頭から落ちるでしょうから、這い上がるのはものすごい時間と労力を必要とするでしょう。
順調に周遊道路に出た頃には又、雪が強くなってきました。
小島さん、オールラッセル、お疲れ様でした。
「ぜ〜んぜん、疲れてない」と、見栄を張っていました。
お昼は、カツカレーを食べていました。前の日のお昼もカツ定食を食べていたんだけどな。

<1月11日>
雪・霧
気温−10度/風速22m/s北西
午後=モッコ沢

午前中は温泉へ行ったので、午後のスタートは遅くなります。
関西からのチームの方たちは飛行機が早いので、午前の部でさようならです。
午後から一人お客さんが増えて、5人になりました。
かなり風が強くなったので、ロープウェイが止まるかと思いましたが、運行していました。

今シーズンから、ホテルは、荷物置き場と、男子更衣室、女子更衣室の部屋が其々設けられました。
今までは、お風呂場、トイレの中とあれこれやっていましたが、これで楽になりました。
ホテルのご配慮に感謝したいと思います。

風が強いので、もしかしたら飛行機が飛ばないかも・・・そうしたら戻ってくるからまた泊めてね!
って、期待して空港に行ったら少々の遅れで出発との事。
行きの飛行機の座席に落としてしまった携帯電話をカウンターで受け取って、お土産を買い、ご飯を食べて飛行機に乗り込みました。
帰りの便は、ビジネスマンが沢山です。

今回も楽しい楽しいツアーでした。
おなじみの方、新しくお知り合いとなった方、ありがとうございました。また、お会いしました時にはどうぞ宜しくお願いいたします。
この楽しいツアーがいつまでもいつまでも続きますように、寺島さん、頑張ってください!


HTML2005 Spring 2005年4月猿倉ルートを滑りました
HTML2005 Feb 2005年2月毎日吹雪き、最高のパウダー!
HTML2005 Jan 2005年1月またしてもロープウェイ止まり酸ヶ湯三昧
HTML2004 Feb 2004年2月ロープウェイもリフトも止まり酸ヶ湯初体験
HTML2004 Jan 2004年1月飛行機もロープウェイも止まった
HTML2003 Jan 2003年1月最終日はパフパフでした
HTML2002 Feb 2002年2月お天気もよくて・・今年の雪はちょっと・・・
HTML2002 Jan 2002年1月雪質はイマイチでした
HTML2001Spring 2001年4月の八甲田です
HTML2001 2001年2月の記録です色々あって大変でした
HTML2000 2000年2月の写真です
FLASH 大雑把ですが八甲田の山々の位置関係と各コースはこちらでどうぞ



さわのすけ★「北鎌尾根」