≪日本登高研究会救助訓練2001資料No.1≫ Next
日時:2001年6月9日〜10日/担当:伊藤・惠川
参加者:小林・菊地・鈴木Y・鈴木K・中澤・榎本・市川・小川・沼倉・山口・高尾・斎藤・徳升・坂口(ゲスト)・樺沢(ゲスト)〔男9/女8〕
実施場所:栃木県鹿沼市(日吉神社裏岩山)
宿泊場所:鹿沼地区研修センター
目的:今回は未経験者、経験の浅いメンバーの参加が半数以上なので登攀の基礎的な事を中心に行いました。
■スケジュール及び講習内容
・6月9日(土)曇り時々晴れ
集合:東武日光線新鹿沼駅9時〜車に分乗して現地へ<電車;北千住7:20発/新鹿沼8:43着>★JR日光線鹿沼駅と間違えないように
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項目 | メモ | |
1 | ロープ・テープの結び方各種 |
丸シュリンゲ・・・ダブルフィッシャーマン結び テープ・・・・・・・・テープ結び メインロープ・・・(自分の体とザイルを結ぶ)8の字結び |
2 | ハーネスのフィッティング |
自分の体に合ったハーネスをつける ウエストを締めすぎない(墜落時衝撃が全て腰にいかないようにするため) ぶら下がった時にレッグループに70%体重がかかるように調節する |
3 | 取り合えず岩を登ってみる |
登る前には、ハーネスの折り返し、ロープが正しく体に結ばれているか確認 8の字結びはハーネスに密着させる 8の字結びの末端処理は8の字結びに密着させる |
4 | ビレイの仕方 |
繰り出す方のロープからは絶対に手を離さないで行う 繰り出す方のロープは下げる(ATCより上に持っていくとロープは流れてしまう) 登っている人の動きを良く見て、ロープを張りすぎたり、たるませたりしない |
5 | 支点の作成 |
残置ピンは出来る限り使う ピンの状況を判断して、カラビナを掛けた時にテコの原理でゲートが開いてしまうようなら ピン→シュリンゲ→カラビナを使う 可能な限り流動分散を行う メインロープを掛けるカラビナは環付ビナを使い、 流動分散でセットした支点の開角度は60度以内にとどめる(60度以上になると強度が下がる) |
6 | 懸垂のセットと下降 |
セルフビレイは一番最後に外す事(下降直前) 下降する前に必ずチェックを行う ★ハーネスの折り返しはされているか? ★環付ビナの環は締まっているか? ★支点に正しくロープはかかっているか? ★懸垂するロープに体重をかけ、支点のシュリンゲなどの強度は大丈夫か? ★全てOKならば、セルフビレイを解除して下降を開始する。 下側のロープからは絶対に手を離さない事!! 下側のロープの手を後ろにするほど(おしりのあたり)制動がかかる 下側のロープを目の前に持っていくと制動は解除されてしまうので絶対にしない |
7 | 懸垂下降時のザイルの仮固定 |
1.下に延びているロープをエイト環と上に延びているロープの間を通して反対側へ回す 2.下に延びている手繰り寄せロープをエイト環の首に2回巻きつけ大きい輪の中へ通して 最後に巻きつけた間に挟んで、ビナを掛け、ハーネスにつなぐ |
8 | 懸垂下降時、懸垂者のコントロール |
懸垂者が手を負傷している場合に使う 非常に微妙なロープ操作となるので、十分注意して行う 緩めすぎると一気に下降してしまう |
9 | 実際に一連の登攀をやってみる |
割愛 |
10 | プルージック結び |
メインロープにシュリンゲをプルージックで巻きつける 片手で出来るまで練習する事 巻き方がおかしいと、フリクションが効かないので注意! |
11 | プルージック登攀(緩斜面) |
簡単な岩登り(でも、ちょっと危険)や沢登で頻繁に使うもの プルージックで結びつけたシュリンゲをハーネスにつなげて少し登ったら プルージックの結び目を持って上に上げる(この繰り返し) 登り始める前に、ぶら下がって、結び目が降りてこないか確かめる |
12 | 自己脱出(プルージック・ユマール) 6/10 |
トラバースなどで落ちて、体が空中に浮かんでしまった時(宙吊り)などに脱出する方法 プルージックで2本のシュリンゲをメインロープに掛ける 1本はハーネスに、2本目は足を乗せる(バランスがとりやすいきき足の方がよい) |
13 | トップの墜落の確保 |
割愛 |
14 | チムニー登攀(トップロープ) 6/10 |
背中と、足、膝、肘など自分の体をフリクションにしてずり上がる登り方 このようなルートでは、ホールドはないところが多いので自分の体をつかう |
15 | 人工登攀(トップロープ) 6/10 |
外傾している壁、ホールドの乏しいところでは人工登攀(アブミなど)を使って登る 人工は、いかにして手数を少なくし、短時間で一動作を終えるかを研究、練習してほしい。 本チャンでは、だいたい1ピッチ35M〜40M、(人工が2〜10ピッチ以上続くところもある) 時間がかかるような登り方、あるいは体力の消耗するような登り方だと疲れ果ててしまう。 万が一途中で登れなくなったら、ユマールを使って継続するしかない(フォローのみ) |
できる所まで行い、残りは翌日17時には終了して、研修センターへ入る。後、ファミレスで食事。
途中のコンビニで翌日の朝食を購入。研修センターではお湯は沸かせます。
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1.遭難事故が発生したら・・・
・状況を判断する
・救助活動
・救助の要請(無線・携帯電話・伝令・遭難信号)
2.応急処置
・止血=直接圧迫法、三角巾を使った包帯法
・テーピング(骨折や捻挫・筋延ばし)
・コーマポジション
・6月10日(日)曇り時々晴れ
朝、8時30分に研修センターを出発。昨日のスケジュールで残ったものをやり、後解散。[トップへ戻る]