標高3,180Mの「槍ヶ岳」は北アルプス南部に位置する。
奥穂高岳につぐ本邦第四位の高峰である。
槍ヶ岳は東西南北4本の山稜の交点に終着点、あるいは
始発点として聳え立っている。
東からは、燕岳からの表銀座コース。
西からは針ノ木、烏帽子岳を経て裏銀座コース。
南はキレットをへだてて、穂高連峰へと続き
北へは、荒々しい岩稜の「北鎌尾根」を延ばしている。
北鎌尾根は、華々しい古典的ルートでありながら
今なお登山の総合力を要求される一流の尾根である。
標高差1,600M、5KMに及ぶ尾根には10数個のピークが並び
下部はブッシュ、上部には岩稜と変化に富む。
また、この尾根は悪天だと確実な退却路がない。


<北鎌尾根の歴史>

1912年 ウォルター・ウエストン/東鎌尾根より天上沢〜槍ヶ岳北面より登頂
1920年7月18日 信濃山岳会 土橋荘三(小林喜作)/頂上〜独標〜天上沢下降
1920年7月5日 早大山岳部登頂/頂上〜独標往復
1920年7月5日 学習院山岳部登頂/天上沢〜尾根〜頂上
1936年1月 加藤文太郎 遭難死
1949年1月 松濤明 遭難死



さわのすけ★「北鎌尾根」