[特撮ヒーローが二段変身したり、新しいメンバー、新しいロボ、新しい武器が増える度に、親御さんはきっとハラハラする。]



エリカ:「大変です!グリシーヌさん!!」

グリシーヌ:「何事だ?騒々しい。サイトのカウンターが10000越えたのは知っているぞ。」


エリカ:「違うんです!落ち着いて、急いで対応して下さい!!」

グリシーヌ:「…まずは、お前が落ち着けエリカ。…それで何の用だ?」



エリカ:「あ、はい!…私たちのネタが、ぶっちゃけ、このサイトで一番人気がありませんっ!

     更新もさっぱり遅々として進んでません!!夏の素麺並みに、さっぱりです!!」


グリシーヌ:「なっ!?何だとッ!?素麺に匹敵だと!?」


エリカ:「…エロさだけは、ロベリアさんがなんとかしてくれますけど、やっぱりそれだけでは…!」

グリシーヌ:「確かに…ロベリアのそういうネタだけは、豊富だな。…で、私はどうすれば良いのだ?」


エリカ:「…グリシーヌさんも、路線変更です!」

グリシーヌ:「何!?ど、どんな路線になれというのだッ!?」




エリカ:「ヘタレから脱却してください!どんどん”攻め”るか、どんどん誘って”受け”て下さいッ!

     もしくは、眼鏡とかかけたり、あとは…病んでデレッとした感じとか…!!」



グリシーヌ:「・・・・・・・・・・・・・。」




その日、シャノワールを中心に、記録的な大雨が降り注いだ…ような、そうでもないような。



ロベリア:「フン、単に神楽が手ぇ抜いてるからだろうよ。

       アタシは、今まで通り好きにやらせてもらうけど、このサイトの人気うんぬんは、知ったこっちゃないね。

       ・・・なあ?赤アタマ?」


葵:「うう…オリジナルの女性隊長のせいですか…?私…結構、いつも体張ってるのに…」


ロベリア:「…いつも体張るっていうよりも、振ってるって感じだけどね。」

葵:「…う、上手くないですよっ!?何シラっと下ネタ言ってんですか!!」


・・・すいません。手は抜いてないんですけど…これからも頑張ります。はい。


このサイトは・・・


ロベリア=エロ狼攻め(どS)  グリシーヌ=ヘタレ攻め or ヘタレ受け


ギャグとちょいエロの融合・・・の路線で、お送りします♪


コクリコ:「…ボク、よくわかんないよー?ねえボクはどっちなの?受け?攻め?」

花火:「いいんですのよ、わからなくても…(泣)」


END


10000ヒット記念!・・・基本的に、このサイトはギャグ中心です。








[物知りは、知ってるだけで、賢い訳じゃないから。]




コクリコ:「葵ー…」


葵:「どうしました?元気ありませんね?」

コクリコ:「…『赤い靴』って歌、知ってる?」


葵:「……ああ、知ってますよ。

   ♪赤い靴〜履〜いてた〜女〜の〜…う、高くて声が出ない…」


コクリコ:「…葵、その先歌える?」

葵:「…ええ、まあ。」


コクリコ:「………」

葵:「コクリコ?どうか、しました?」


コクリコ:「ボク、ずっと…赤い靴の女の子を連れて行くのは、『ひいじいさん』だと思ってたの。

      でね、今日歌ったら、みんなに違うって言われて、馬鹿にされて…」


葵:「…ああ、よくありますよ。気にすることはありません、私も小さい頃、そう思ってたんですから。」


コクリコ:「葵も!?」


葵:「でも、ある日、姉様に訂正されて、気付いたんですよ。あの日は、恥ずかしかったなぁ…

   別に珍しくもなんとも無いらしいですよ?そんな間違いは。」


コクリコ:「…ホント?」

葵:「ええ。ホント。」


コクリコ:「そっか…良かったぁ…耳で聞いて覚えてたからさ。

      ボク…あれが、ひいじいさんって聞こえて、そのまま覚えてたんだ。」


葵:「…そうなんですよねェ…私も、最初は、ひいじいさんだと思ってたんです。」


ロベリア:「オイオイ、そこのバカとチビ。歌の意味考えてみろよ。」


コクリコ:「チビじゃないもん!いずれ、成長するもん!」

葵:「歌の意味、ですか?」


ロベリア:「そうそう。ホレ、チビ歌ってみろ。」

コクリコ:「♪赤い靴〜履〜いてた〜女〜の〜子〜い〜じんさんに〜連〜れられて〜行っちゃった〜」



ロベリア:「…な?わかるだろ?”ひいじいさん”じゃなくて、



       『良い爺さん』だ。」




・・・・・・・・。


コクリコ:「・・・え?」

葵:「…ええッ!?」


ロベリア:「なんだよ、赤い靴の女の子を、”良い爺さん”が、外国に連れて行くんだろ?」


葵:「…いや…どうして、良い爺さんが、女の子をいきなり外国に連れて行くんですか?」


ロベリア:「いや、裕福な家庭に、メイドにどう?って。」


コクリコ:「それ、女の子、売り飛ばされてるじゃないか!どこが良い爺さんだよ!?

      悪人さんじゃないか!」


ロベリア:「野たれ死ぬより、マシだろうが。」


葵:「二人とも、違いますよ!『ひいじいさん』でも、『良い爺さん』でもありません!

 


    …『イージス艦』ですよ。」



コクリコ&ロベリア:「イージス艦って何!?」



葵:「最新鋭の軍艦ですよ?」


コクリコ&ロベリア:「どうして、軍艦が、女の子連れて行くの!?」


葵:「姉様が言うには、『赤い靴』とは、女の子のコードネームで…彼女は凄腕のスパイなんです。

   機密情報とか、握ってて…彼女が動けば、国家が動くと言われるほど…

   そう、イージス艦じゃないと、連れ出せない程の実力の…」



コクリコ&ロベリア:「どんな、女の子だよ!?童謡にそんな設定無いって!!」




先程から、3人の会話を聞いていた花火は、静かに言った。




花火:「……あの…それ…『異人さん』ですわよ?」




ちゃんちゃん。ベタなネタでした〜。








    おまけα。 [性フェロモン異常体質]




…なんとも情け無いタイトルだが、これが全て、なのである。


月代 葵(21)

彼女が二代目巴里華撃団 花組の隊長として、巴里に赴任して、約1年が経った。

彼女には、様々な能力がある。


1.霊力により風を操る

2.紅姫化(防御力を攻撃力に変換する諸刃の能力)


※他に、能力ではないものの”脱ぎ癖”なるものがあるが、今回は割愛させていただく。



「あ、葵さん、どうしたんですか?それ…!」


発端は、いつものシャノワールにて、シー・カプリスの一声から始まる。


「…すごぉい…花束ですねぇ」

メルとシーが、シャノワールで売店の準備をしている途中、月代葵が、花束を持ってやって来たのである。


「なんだか、よくわからないんですけど…見知らぬ女性から貰ってしまって…コレ、誰宛ですかね?」


豪華、というのは、その花の量と質でみてとれる。相当のファンだろう。

そして、その花束からひらりと紙が落ちた。


「あ…葵さん、何か落ちましたよ……カード?」


メルが拾い上げて見せると、葵は身を横に曲げて花束から、かろうじて顔を出し、カードを見た。

「…あれ?そんなのついてました?」


不思議な顔をしている葵に、シーがカードの文面を読み上げる。


「えーとぉ…どれどれ……”愛しの赤い髪の貴女へ”…」


この時点で、シャノワールで該当する人物は、一人しかいない。


「・・・・・・・。」

「・・・・・・・。」


思わず、3人とも黙り込む。

そして、口火を切ったのは、メル・レゾンだった。


「えーと…葵さん”女性”から、貰ったんでした…っけ?」

「え、ええ…」


メルの問いに、ひきつった顔で、葵は返答する。


「・・・前から思っていたんですけどぉ〜・・・」


シーが、のんびりと核心をつく。

「な、なんですか?シー…」


「葵さんって、女性にモテますよねぇ…?」


「・・・そ、そんな訳・・・」


「”貴女の赤い髪が揺れるたびに…私の胸の鼓動が高まり”」


「わー!メル!読まないで下さいっ!」


「ふーむ…かーなーりー…情熱的なラブレターですよぉ。」

「葵さん、ステージ出てないのに、そういうファンが…」



「…そういうファンって……あ…やっぱり、このスーツのせい、かしら…」


”脱ぎ癖”対策の為、グラン・マが仕立てた、特注の通気性の良い生地のスーツ。

巴里では珍しい、ミニスカートのスーツ(スリット入り)


加えて、彼女は…巴里では珍しい、赤い髪に、左頬に絆創膏の女。


目立つといえば、目立つ存在である。


「ミニスカートで喜ぶのって、男性だけかと思ったんですけどねぇ?」

「…うーん…もしかしたら、フェロモンじゃないかしら?」

「ふぇろもん?」


シーは、メルから発せられた聞きなれない単語に、首をかしげる。


「…それ…もしかして、性フェロモン…の事ですか?メル」

「せーふぇろもん?」

シーは、葵から発せられた聞きなれない単語に、顔をしかめる。


「…性フェロモンって、通常は…メスがオスを…オスがメスを…という様に異性をひきつけるほぼ無臭の物質の事。

 でも、葵さんの場合は…おそらく…」

メルがシーに説明すると、シーもようやく理解したらしく。


「メスが、メスをひきつける…って訳ね?メル!」

笑顔でとんでもない結論を導き出した。


「いやいやいやいや!そんな馬鹿な話が…」

「でもぉ…これで、納得できますよぉ?」

「勝手に納得しないで下さいっ!私は女ですっ!」

シーののんびりとした返答に、葵は慌てて首をふる。


「いつか…それも、関係ないって言ってくれる女性が、現れるかもしれませんよぉ?こんな感じに。」


そう言って、情熱的な文章のカードをぴらぴらと振ってみせる。


「・・・う゛・・・」



「…シー…言い過ぎよ?葵さん、悩んじゃってるじゃない。」

「えへへ〜♪」


…確かに、自分は、女性に好かれる傾向がある。と月代 葵は思った。

だが、それはあくまで”心当たり”でしかない。



「まあ、気にする事ないですよぉ?嫌われるより、好かれたほうがお得ですよぉ〜」

「そ、そうかしら…?」


勿論、そんなのは個人差がある。


「そうですよ、それに私達、葵さんの傍にいますけど、普通に、働いてますよ?」

「そ、そう、ですよ、ねぇ?」




「「「あっはっはっはっは!」」」


こうして、メル=レゾンが発見した能力…それこそが、今回の原因、いや話の中枢ともいえる。





「…いや、葵はん、案外…その話マジでっせ。」

「…え゛?本当ですか?紅蘭さん」


話は思わぬ方向へ進んだ。場所は変わって、日本の『帝都』。


巴里華撃団と帝国華撃団の交流会での席だった。


葵の霊力による能力の多彩さに、李紅蘭は、好奇心をあらわにした。

周囲がドン引きするほど、根掘り葉掘り、葵の能力について聞き出していた。


そして、我慢ならなくなったカンナが「他に、何か面白い特技は無いのか?」と質問したところ


葵は、メル=レゾンが話していた”性フェロモン”の話をしたのである。


もちろん、ドン引きした空気を和ませるための葵の冗談だったのだが

”なーんちゃって♪”と葵がオチをつける前に、紅蘭は、真面目な顔をして


「…いや、葵はん、案外…その話マジでっせ。」


と言い放ったのである。



「オイオイ、根拠あんのか?」


カンナは、苦笑を混じらせて、紅蘭に言った。

カンナとしては、葵が泡盛を呑んでも顔色を変えない方が、能力として有効なんじゃないかと思っていた矢先であった。


「”女に対して有効な性フェロモンを女が所有している”なんて、悲しすぎる能力、あたいならゴメンだけどな。

 ウチの隊長なら、羨ましがるんじゃねえか?」


と冗談でお茶ならぬ、酒を濁そうかとしていたが、紅蘭は、なおも追求する。


「確かに…何か…こう…違和感みたいなモノ感じてたんや。

 葵はん…他に思い当たる節は、ないんかいな?」


「い、違和感って…そんな紅蘭さん…!」


「オイオイ、紅蘭、オマエ酔ってるんじゃねえの?

 性フェロモンって、大体匂いの事だろ?嗅いだって別に…」


カンナは、豪快に葵を抱き寄せると、髪の匂いを嗅いだ。


「わっ!?か、カンナさん!?」


「ホラ、な〜んも、におわねえし、あたいは何にもならねえぞ?紅蘭。」


「当たり前や。フェロモンは大体”無臭”なんやから。

 葵はんのフェロモンの効果を実証するには、葵はんの匂いを日頃、嗅いでる人間を連れて来なアカン。」


「じゃあ、おめえの言う違和感ってなん…」



カンナが紅蘭に問いかけようとした瞬間―




「オイ、随分楽しそうだな?3人で。」

「3人で何を話してるんですかっ?」

「葵の匂いが、どうとか申していたな?3人で。」

「3人だけで楽しんでないで、ボクも混ぜてよ。」

「よろしいですか?葵さん…3人から、8人になりますけど。」




あっという間に、巴里華撃団5人が、カンナ達3人を取り囲んだのである。


―…そして、誰一人として、目が笑っていない。


「…ホラな。これや。」

紅蘭は、自分の理論は正しかったと笑った。

「…な、なるほどな…。」

カンナは、頬を引きつらせて、納得した。


当の葵は、というと、よく状況を理解して無いらしく、とりあえず笑顔で5人の部下を迎え入れた。


・・・END。



あとがき。


サクラ大戦の更新は、久々ですね…!

まあ、その・・・ええ・・・うん、頑張りますよ!!!