[初めて、という単語に過剰反応するヤツは大抵ムッツリスケベ。(作者の偏見)]



エリカ:「葵さん、やっぱり…初めてって痛い…んですかね?」


葵:「…なんですか?エリカさん…藪から棒に…」


エリカ:「いえ、いずれ私も経験する訳ですし、この機会に、経験者でもある”大人”の葵さんに聞いておきたいな〜と♪」


葵:「…うーん……個人差がありますからねぇ…初めてでも、気持ちいいという人もいますが

   初めてが痛過ぎてもう二度と嫌、という人もいますね。」


エリカ:「うーん…葵さんはどうなんですか?そのぅ…好き、ですか?」


葵:「え?私は…好きです、ね…えへへ」


エリカ:「エリカ…きっと、恥ずかしくて笑っちゃいそうです…初めてだとおもうと、余計不安で不安で…」


葵:「そういうもんです。でも、慣れたら割と気持ちいいですよ。」


エリカ:「あ、やっぱり、気持ちいいモノなんですね♪」


葵:「まあ…してくれる相手にもよりますが。」


エリカ:「じゃあ…道具とか機械で…というのはどうでしょうか?”手”と”機械”とではやっぱり違いますか?」


葵:「…それも個人差がありますね。好き嫌いがありますし…。」


エリカ:「えー…じゃあ葵さんは…どっちが、好き、ですか?」


葵:「…手は、細かい強弱のつけ方が効きますが、テクニックの上手い下手の問題がありますね。

   機械は、的確に体を刺激してくれますし、一人の時にも使えますが…

   刺激が強すぎたりすると返って良くないんですよ。

   道具の場合も、自分で刺激が調節できるという利点はありますが…刺激できる箇所は、限られてきますしね。」


エリカ:「へぇ〜勉強になります♪」


葵:「…私は…手で、してもらう事の方が多いですね…

   やっぱり、人の手のぬくもりが感じられるし、良いと思いますよ。」


エリカ:「じゃあ!エリカ、初めての時は、上手な人に、手でしてもらいますっ♪」

葵:「まあ、技術や相性とかもありますから、色々何人か試すのも、おススメですよ?」




グリシーヌ:「ま、待て!!2人とも!さ、さっきから、一体何の話をしているのだ!?

        巴里のど真ん中で、何を破廉恥な話を…っ!!!」



葵:「何って…」
エリカ:「ねえ…」


エリカと葵は、声を揃えて答えた。





「「…マッサージの話、ですけど…」」





ちゃんちゃん♪



[鼻血出した奴に「何エロい事考えてんだよ」というベタなイジリは、止めよう。]



花火:「…まぁ鼻血?グリシーヌ?」


グリシーヌ:「そうだ…情けない事だが、このままではシャノワールの舞台には立てん。」


花火:「大丈夫よ、グリシーヌ。鼻血なんて、すぐ止まるわ。」


グリシーヌ:「うむ、そうだといいのだがな…」


コクリコ:「…あーやっぱり、シャノワールの中は涼しいね〜!やっほーみんな!」


花火:「コクリコ、そんなに暑かったのですか?外…」


コクリコ:「うん、もう暑くて、動物さん達みんなバテバテだよ〜。」


ロベリア:「…あぁーだりぃ…こう暑いと、呑まないとやってらんないね…」


グリシーヌ:「(ふがふが…)刑務所の中は比較的、涼しいのではないのか?」


鼻栓して、偉そうにしてるグリシーヌを見るコクリコとロベリア。


ロベリア:「…だったら、アンタも入るかい?血、止まるかもよ?『ハナヂーヌ』。」


コクリコ:「ぶっ…あははははは!ボクもうダメッ!あはははは!!」


グリシーヌ「は、鼻血の事に触れるな…悪党!そして、笑うな!コクリコ!!
 
       それ以上私を愚弄したら…!!」


花火:「あ、ダメよ!グリシーヌ!興奮したら!!」



”ドプッ…”



全員:「あ・・・・!」



※『只今 グリシーヌ様 止血中。』



花火:「…いいですか?ロベリアさん、コクリコ…グリシーヌを興奮させてはいけませんよ?
 
    今夜のショーのトリは、グリシーヌなんですから…!」

コクリコ:「う、うん…わかった…ごめん…」

ロベリア:「わかったから、怒るなよ、花火…。」


花火:「どう?グリシーヌ…止まった?」


グリシーヌ「(ふがふが…)うむ…しかし、予断は許されん…まだ、中がムズムズする…!」


花火:「少し、静かな所で安静にしていれば、じきに…」


エリカ:「ジャジャーン!おっはよーございまーす!!エリカでーす!

     きゃあああ!?」




      ガラガラガッシャーン!!




エリカ「・・・えへへ、転んじゃいました♪」


”ドプッ…”


全員:「あ・・・・!」



※『只今 グリシーヌ様 止血中。』



”バコッ…!!・・・ぽて。”


ロベリア:「…よし、これで、興奮の材料は無くなったな。」

コクリコ「…エリカ…ゴメンね…グリシーヌの為だから…しばらく、眠っていてね…。」

花火:「…お2人とも、オミゴトな手際ですわ。」

ロベリア:「…なんだか、な…」コクリコ:「・・・うん。」


葵:「あぅー…みなさん、おはようございまーす…今日のショーのプログラムですけどー

   …変更がー…はー暑…」


コクリコ:「葵、おはよー…ってまた脱ぎ癖出ちゃったの?」


葵:「弱いんです…暑いの、ダメなんですよ…」


ロベリア:「それよりなんだよ、葵…そのカッコ…」


葵:「もう暑くて暑くて…思い切って、水着借りたんですよ…。」


ロベリア:「フン、良いんじゃないか?あんたにしちゃ、馬子にも衣装だよ。」


コクリコ:「あはは、でも、バテバテだねー葵、大丈夫?」


葵:「助かりましたよ、いつものスーツ着てたら、今頃倒れてたかも…

   モギリに行く時は、ちゃんとスーツ着ますから…あれ、グリシーヌさん、どうしました?その鼻栓…」



グリシーヌ:「・・・・・・・・・。」


  ”…ゴポッ…プッ…シャーッ!!”


全員:「げっ…!?」



花火:「きゃああああああ!グリシーヌ!?血が…!!!未だかつてない量が―ッ!!!」



グリシーヌ「…う…あ…っ!!」


葵:「し、しっかり!グリシーヌさん!あ、私、支えますから!

   ロベリアさんは、エリカさんを起こして!コクリコはティッシュ持ってきて!

   花火さんは、氷貰ってきて下さいっ!!」


全員:「了解ッ!」


葵:「グリシーヌさん!!大丈夫ですかっ!?」

グリシーヌ:「あ…葵…頼む…その格好で…私に近、づく…な…!」

葵:「私の事なんか、構わないで!しっかりして下さいッ!」



グリシーヌ:「…ち、違っ…!!…かがむな…!しゃがむな…ッ…!足を開くな…!!

        …色々…色々み、見えちゃうからッ…!」




葵:「いやあああ!しっかりしてー!グリシーヌさーんッ!」



”ゴボゴボ……”


ロベリア:「…なあ…コクリコ…アタシがエリカを起こすのと、グリシーヌが出血多量で倒れるのと

 どっちが早いと思う?」


コクリコは、即答した。


コクリコ:「グリシーヌが倒れる方に、ケーキ3つ。」

ロベリア:「・・・賭けになんないだろ。アホらし…」


そして、本日のショーのトリは、コクリコとなりましたとさ。


END


あとがき


…なんでしょうね、この華撃団(笑)

まあ、平和は良い事です…(適当。)