[ ボツになったけど、やっちゃうよ! もしも水島キャラでキャバクラ営業したら。 ]


は〜あ・・・。毎日毎日、アルバイト・・・。

働けるってありがたい事なんだろうケド、私だってちゃんと正社員として就職して、安定した生活を送りたいよ・・・。

まっすぐ帰っても誰もいないし、何も無いし・・・。

いつものコンビニに寄って・・・雑誌を立ち読みして、安い缶チューハイを一缶買って帰るかな・・・。




・・・ああ・・・虚しい・・・。



「あ、そこの方。ちょっとちょっと。」


・・・あれ?私?はい、なんですか?


「おめでとうございます。」

・・・え?なにが?


「貴女は、ドリーム百合クラブの会員に選ばれました!おめでとうございます!」


はい?い、いや私、そんなのに応募した事ないし!し、失礼します!!


「お待ち下さいお客様!ドリーム百合クラブは、女性オンリーの会員制クラブで安心してホストガールとお酒と会話を楽しむクラブなんですよ?一度だけでもお試し下さい!」

いや・・・あの・・・ホストガールって・・・あの、私、女ですし・・・そういうキャバクラには・・・


「キャバクラではありません。ドリーム百合クラブです。」

あ、はい・・・私、その百合とかってよくわからないし・・・。


「大丈夫です。百合がどうとか深く考えずに、楽しくお酒を飲む・・・これだけで良いんです。

ちゃんと料金設定もメニューに書いてますから、自分のお財布に合わせて遊べますよ!」

う・・・うーん・・・


「当クラブは、完全会員制で、期間も今日から一年限りとなっております。」

そ、そんなゲームみたいなクラブがあるんですか!?

「ドリーム百合クラブは、ありまぁす!」

わあ、細胞関係の会見みたいな言い方された!どうしよう・・・なんだか行かないといけない気がしてきた・・・い、行きます!


「では、ご案内いたします。」


う、うわあ・・・!住宅地のど真ん中にド派手なネオンが・・・!ま、まさかアレが!?

「はい、これがドリーム百合クラブです。」


あの・・・余計なお世話かもしれませんけど、ご近所からクレームとか来ないんですか?

「それが、全然。さあさあ、こちらですよ。」




「「「「「「いらっしゃいませ!」」」」」」




・・・わ、わあ・・・!綺麗な女性が・・・いっぱい・・・!

「さあ、お好きなホストガールをお選び下さい。」


・・・え、えーと・・・どうしようか・・・!・・・あ、あの、ちょっといいですか?

「はい?お目当てのホストガールでも見つかりました?」


いや、あれ・・・あの隅っこで壁に顔を向けている女性・・・

「あ、”水島さん”ですね?」

ホストガール・・・なんですか?すごい拒否のオーラを感じるんですけど・・・。

「えーと・・・なんというか・・・2週目の隠しキャラ的な?もしくは課金して選べる系?」


・・・よくわかりませんけど、クセのあるキャラなんですね?

「お客様は察しがいいですね!」


・・・とはいえ・・・うーん・・・どの女性とお話しようかな?あの、ちょっとだけホストガールの事教えてもらって良いですか?

「良いですよ。

まずは、人気のホストガールといえば・・・あの二人です。忍さん と 詩織さん。」


わあ・・・清楚で落ち着いた雰囲気の女性と色気が溢れ出てるのに上品な女性!人気があるんですね!

「そして、ベテランの香里さんに・・・ほんわか系の優衣子さん、ツンデレ系の海さん、やんちゃ系の咲さんに、見た目とは裏腹乙女系の翔子さん・・・」


わあ・・・キャラはともかく、みんな美人ですね!・・・あれ?あの目つきが悪いのは・・・


「ああ、あれも水島さん同様、隠しキャラ的な位置というか・・・指名しても絶対来ない系の・・・りりさんです。」


指名しても、来ないんだ・・・道理で、壁向いてる筈だわ・・・。

・・・・・ん?あ、あれは!?大丈夫なんですか!?あの子!未成年でしょ!?

「・・・20歳です。」

・・・ホントに?

「・・・・・・・見た目15歳ですけど、設定は20歳です。」

設定って言った?実年齢は?

「それは、ホストガールに直接お聞き下さいよ〜!あの子は、蒼さんです☆」

わあ〜怪しい匂いプンプン〜☆



「どの子もおススメですよ♪」



・・・さて、どうしようかな?








 [ もしも水島キャラでキャバクラをやったら・・・ 〜蒼さん、ご指名ですよ!編〜 ]






「ご指名は蒼さん、ですね?」


はい!なんか癒されそうだし、お願いします!


♪〜♪〜♪


「「いらっしゃいませ〜」」


蒼「はじめまして、蒼です。」


か、かわいい・・・!


蒼「ええっと・・・私、蒼って言います。宜しく・・・あ、お姉ちゃんって呼んでいいですか?」

え!?お姉ちゃん!?


蒼「あの・・・別に、名前覚えるの面倒だからって訳じゃないよ?ただ・・・私、一人っ子だから、お姉ちゃんって憧れてたの。」


・・・もし、仮に・・・この発言が計算されたものだとしたら・・・この子は、化け物や・・・!!

ああ・・・癒される・・・!

もう一回、お姉ちゃんって呼んでくれる?


蒼「お姉ちゃん。」


ああっ!も、もう一回!


蒼「お姉ちゃん!」


ああ・・・この声とこの響き・・・!い、癒される・・・!


蒼「じゃあ・・・飲み物を注文してね?お姉ちゃん。」


あ、はい!任せて!


・・・えーと・・・・・・・グラスビールが一杯・・・・・・・800円・・・・・・・。

川●シェフの水と同じ値段だ・・・!

これが・・・キャバクラ・・・!?


蒼「ドリーム百合クラブだよ、お姉ちゃん。」

あ、はい・・・そうでした・・・あ、そうだ。こういう時、テーブルについた蒼ちゃんの分も注文するんだよね?


蒼「うん。・・・でも、お金が心配なら、私はサービスドリンク(水)でもいいんだよ?」


・・・う・・・・・・そ、そういう訳にはいかないよ・・・だって、私はお姉ちゃんだもの!好きな飲み物注文してごらんなさい!


蒼「じゃあ、あんかけ焼きそば(2800円)お願いします。」


いや、飲み物はッ!?いやいや、その前に未成年なのかどうか確認させて!あと、やっぱり焼きそばにしては高い!!


蒼「じゃあ、やっぱり水でいいよ。あと、私20歳って設定だからね。」


う、うーん・・・カレーは飲み物だって言う人もいるしなぁ・・・あと設定って言葉がひっかかるけど・・・まあ、いっか。

いいよ!あんかけ焼きそば!


蒼「わあい!」

あんかけ、好きなの?


蒼「うん、あんかけ大好き!あんかけさえかかっていたら、大体の物は美味しくなるからね!」

そ、そうなの?まあ・・・確かに、ご飯や麺類にも合うもんねえ・・・。


蒼「そうそう!お姉ちゃんわかってるね!私、あんかけ料理作れる人、大好き!」


”大好き”・・・”大好き”・・・!!


・・・(ゴクリ)・・・私、実はバイトで中華系ファミレスのキッチンにいたことあるんだよね・・・


蒼「え!?」


天津飯やあんかけチャーハンといえば、私?みたいな。

店の人は、あんかけの化身とも言ってた気がする!


蒼「すっごーい!!お姉ちゃんのあんかけ食べてみたいッ!ねえ作って作って!」

そ、そう?そんなに食べたい?(照)


蒼「私、あんかけが作れる人尊敬する!!」


う、うふふふふふ〜♪じゃあ、今度作ってあげるから、私の家に・・・


”ドン。”


乱暴に飲み物とあんかけ焼きそばが置かれた・・・ハッ!?


火鳥「・・・ご注文の品です(棒読み)。」


・・・ど、どうも・・・!(さっき見かけた、指名しても絶対来ない系のホストガールだ・・・!)


火鳥「・・・ヘルプ入ります。(怒)」


何か怒ってる・・・!?怒ってるの!?


蒼「あ、お姉ちゃん!ありがとう!一緒に楽しもうね!」

(あ、みんな”お姉ちゃん”なんだ…。)

火鳥「そうね・・・よろしいかしら?”あんかけの化身のお姉ちゃん”?」


はい・・・。(な、なんか明らかに・・・怒ってる・・・!?)


蒼「実はね、お姉ちゃん!この店の料理の一部は、このお姉ちゃん(火鳥)とあのお姉ちゃん(水島)が作ってるの!」

お姉ちゃんだらけで誰が誰やら・・・!

蒼「コレは、どっちかな〜・・・・・・うん!これはお姉ちゃん(火鳥)だね!薄味で、このトロトロ加減・・・間違いなし!」

火鳥「・・・当たったからって何もないでしょ。」


つ、冷たい・・・!


火鳥「・・・さあ、飲んだらいいじゃない?そしておかわりをすればいい。」


・・・む、毟り取る気マンマンだ・・・!(ゴクゴク)あーっ!でもキンキンに冷えてて美味いッ!!

蒼「美味しそうに飲むね〜♪」

蒼ちゃんも美味しそうに食べるね〜♪

蒼「じゃあ一口、食べる?」


火鳥「・・・・!!」


蒼「はい、”あーん”」


・・・ま、まさかこの歳になって、女の子から”はい、あーん”をされるとは・・・!!

でも、嬉し恥ずかし・・・”パクッ”・・・はい、美味しいーッ!!


蒼「美味しい?」

お、美味しい!



火鳥「・・・・・・・。」


(・・・睨んでる・・・隣のヘルプ嬢が睨んでる・・・!一体何をヘルプしに来たの?私にヘルプと言わせる為に来たの!?)


蒼「良かった。・・・でも、私お姉ちゃんのあんかけも食べてみたいなぁ」

そ、そう?じゃあ、この後私の家に・・・


火鳥「ピンドン入りまーす!!」


え・・・ええええええええええ!!!???


蒼「わあ!ピンドンだ!お姉ちゃんのお祝い事!?おめでとう☆」

い、いや!私頼んでない!頼んでないよ!!!


火鳥「・・・ピンドン・・・飲みなさいよ・・・!」

すごく威圧的に勧めてくる・・・!なんなの!?このホストガール!!


火鳥「あんかけ飲みなさいよ!!!」

無茶苦茶言いなさんなッ!!熱ッ!!何怒ってるのッ!?


蒼「あ!そういえば・・・そろそろショータイムだよ!」

え?ショータイム?そして、私がされていた事に関してはスルー?


蒼「そう。私たち、ホストガールが特技や芸、歌やダンスなんかを披露するの!」

・・・へえ〜!面白そう!あ・・・あれ?蒼ちゃんはやらないの?そして、私がされていた事に関してはスルーなの?


蒼「・・・見たい?」

見たい!どんな事するの?そして、私がされていた事に関してはスルーしてるよね?


蒼「他のホストガールと一緒に歌うの。」

火鳥「・・・・・・・・。」


(・・・隣のホストガールが明らかに嫌そうな顔してる・・・なんか曰くつきなのかな・・・)


蒼「見たい?ねえ、見たい?」

蒼ちゃんはやりたいんだね?

蒼「う、うん!(照)」


私、見たいなぁ、お願いします。

蒼「わかりましたー!ショータイム入りまーす!!」




ドキドキするなぁ・・・天使の歌声の予感・・・!


「それでは、当ドリーム百合クラブが誇ります、シンガー咲&蒼によります、ライヴです!どうぞ!!」


おー!パチパチパチパチ・・・




 『 ハンドクリーム塗った後 トイレに行って手を洗ってしまった時のヌルヌルの不快感。 〜作詞作曲 SAKI 〜 』




咲「あばばばばっばっばばばっばっばばっばっばっばばっばばっばばっばば!!!」


・・・ん?


蒼「アババババババババババババババッバッババッバッバアバッバ!!!」



こ、壊れちゃったの!?ねえ!?二人共、アヘ顔より凄いひどい顔になってるんだけど!!!


咲「♪お風呂出た後に感じる排便痛〜なんか損した気分になるよね〜♪」


・・・下ネタじゃねえか!あ、蒼ちゃんはそんなネタは言わないよね!?


蒼「♪そういう時に限って、●ンコビチビチやね〜ん♪」


直球過ぎるわあああああああああ!!やめろおおおおおおお!!!


火鳥「何してるの?タンバリンを叩いて、盛り上げなさいよ。」

え!?こんな歌を!?

火鳥「盛り上げるのは客の仕事よ!!!」

お客に仕事させるの!?


・・・タン、タンタン、タンタンタン・・・


咲「温かい便座ああああ!暑い夏までつけないでええええ!」

蒼「使用済みナプキン放置は絶対にやめましょ〜〜〜〜う!!」


タンタンタン・・・・・あの、やっぱりこれ盛り上げるの無理です・・・


火鳥「あと・・・ショータイム指定料・・・3万円加算ね。」


ぎゃあああああああああああ!!


咲・蒼「ウォシュレットの勢いを最大のまま放置するのはやめましょーーーーーーう!アナが水で暴走ッ!」


もうやめろおおおおおおおおおお!!



・・・ああ・・・でも・・・また来たくなる・・・不思議・・・!!



― 蒼ちゃんを指名するとこうなりました。 END ―





[ もしも水島キャラでキャバクラをやったら・・・〜咲さんご指名ですよ!編〜 ]




あんな事があって5万円も請求されたのに、なんだかんだいって、また来てしまった・・・。



「あ、いらっしゃいませ!お客様、本日のご指名は?」

・・・あの〜・・・前回、蒼ちゃんと一緒に妙ちきりんな歌を歌っていたのは・・・。


「ああ・・・それは、咲さん、です。」



咲さん・・・やんちゃ系でしたっけ?・・・うーん見れば見るほど10代ですよね〜




「二十歳(設定)です!!!」



あ、はい・・・じゃあ、あの・・・咲さんをお願いします。




「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・え?」




え?だから、咲さんを指名したいんですけど・・・なんですか?その間は・・・。


「・・・え?・・・あぁ〜、はい!!あ・え・て!のご指名ですね!」


いや、”あえて”の意味がわかりませんけど、咲さんをお願いします。





咲「よっ!指名ありがとな!」




・・・か、軽い・・・!孫悟空みたいな、あっさりした挨拶!でも、こういう感じが欲しかったの!


咲「飲み物選んでくれよ!ぱあっとやろうぜ!」



うんうん!ああ、なんだろう安心する!この流れなら、サービスドリンク(水・0円)でもいけそうな・・・


咲「あたしとしては、梅酒のロック(1200円)か芋焼酎(1400円)のロックをおススメするぜ!ロックはいいぜ〜!」


・・・・・・え、えーと・・・・・・・・び、ビール(800円)で!!



咲「おしッ!ビールをロックで!」

意地でもロックにしなくても!う、薄くなっちゃう!!


「お待たせしましたー!ビールのロックです!」



そして・・・ビールのグラスの中にはびっしりと氷が入っておりました・・・。

・・・あ、咲さんは何か飲まないの?



咲「シンガーだからな、蜂蜜柚子茶とコーラしか飲まないんだ。」

そ、そうなの?


咲「コーラはうがい用なんだけどな!」

コーラでうがい!?な、なんかもったいないなぁ・・・。


咲「結構いいぞ〜!」

じゃあ、蜂蜜柚子茶(850円)を頼もうかな。


咲「蜂蜜柚子茶・・・ロックで!」

やっぱりロックか!



「かしこまりました〜!」



・・・それにしても、シンガーなんて凄いね!という事は・・・ここでバイトしていて大丈夫なの?



咲「ん?別に問題ないよ。事務所もここで色々な女を見て、曲に生かせって言ってるしな。」

す、すごい事務所だね…。そういえば、この間歌ってた曲・・・オリジナル?


咲「ああ・・・まぁ・・・あたしは・・・まだあれは完成形とは思ってないんだけどな。」


そ、そうなの・・・(ある意味完璧にぶっ壊れてる歌だとは思ったけど・・・。)


咲「あたしは・・・国語や英語が正直苦手なんだ。人の気持ちを外に出すって難しくってさ・・・

でも、歌なら・・・この声とあたしの全身で表現できるって気付いたんだ。」


そっか・・・

(でも、歌詞を作る時、国語と英語が苦手だったら正直困るよね・・・表現しにくいよね・・・)

なんだか、咲ちゃんって色々考えているのね?やんちゃ系のホストガールだって聞いてたから、意外だわ。


咲「そ、そうか?(照)・・・って、やんちゃ系ってなんだよ!あたしは、ちょっとだけワイルドな女なだけさ!」

・・・た、例えば?


咲「虫を手づかみできる!ゴキブリは無理だけど!」

・・・う、うん・・・あとは・・・?


咲「あとはバイク乗りながら、ライスバーガーやクロワッサンを食べられるぜ!」

・・・ああ、最終的にボロボロになるし、後ろの車に色々飛んでいっちゃうね・・・。

※注 片手運転は危険です。絶対にマネをしないで下さい。


ワイルドって事は・・・あの、タバコ吸ったりは?


咲「それはない。ありえない。喉にも健康にも悪いだろ?」

け、健康志向だね!!


咲「アルコールも酒焼けしちゃうから、あたしは飲まないようにしてるし、シンナーや今話題の脱法ハーブ?だっけ・・・ああいうのは好きじゃないね!人の道は、外したらワイルドの道に反するッ!!」

(・・・ただの良い子じゃん・・・!)


咲ちゃんって、結構物事を真面目に考えているんだね!良い事じゃないの!

(真面目なのに、作る歌が大体イロモノなのはどうしてなのかな…。)



咲「・・・あたしは・・・昔っから歌が好きだったんだけどね・・・一時期、手の付けられない不良になったんだ・・・

歌は添え物…刺身に添えられたシソやワカメみたいなもんだった。」



・・・その例えはどうなんだろう・・・。



咲「だけど、ある事がキッカケで、歌に真っ直ぐに向き合う事が出来てさ・・・自分で作るようにもなったんだ。毎日が楽しいぜ!」

曲を作る時、こだわってる事ってある?なんというか・・・曲のポリシーとか。



咲「こだわりか?・・・うーん・・・良い意味で、こだわりは捨てて取り組むようにはしてるよ!」

(捨てた結果が”あばばばばばば・・・”ですか?)



咲「あえて言うなら・・・日頃、何気なく思ってる事や自分が伝えたいメッセージを曲にありったけ込める事!

その表現方法に人並み以上に工夫はしてるな。」


へえ〜・・・

(ありったけ込めて、表現方法を工夫した結果が・・・”ウ●コビチビチやねん”・・・ですか・・・。)


咲「そうだ!お客さんからも何か良いフレーズくれよ!その場で名曲が出来るかも知れないぜ!」


・・・(嫌な予感がするけど、すごいノリノリだしなぁ)・・・えーとね・・・

ちょっと待っててね・・・(なんというか・・・日常の何気ない事が歌詞になるのよね・・・)


じゃあ・・・『納豆のたれの袋はマジックカットより普通のギザギザの方が切りやすいのは私だけ?』って言うのは?



咲「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」


うわ、すっごい真顔で黙ってる・・・!!だ、ダメだった!?




咲「いや、あんた・・・天才じゃねえか?って思ってた。」

嘘だあああ!!





咲「も、もっとくれよ!あたしにアンタのフレーズをくれよッ!」





〜 そんなこんなで1時間後 〜





咲「・・・できたぜ・・・!」

こ、この短時間で一曲出来てしまった・・・!!


咲「もうすぐショータイムだ・・・歌ってやるよッ!!」

わ、わあ・・・う、嬉しいなー・・・!


「それでは、只今よりショータイムとなります!当ドリーム百合クラブが誇ります、シンガー咲のライヴです!どうぞ!」






 〜 ゲームセンターのクレーンゲームにクワガタムシがいた。 作詞SAKIとお客さん 作曲SAKI 〜 





咲「♪愚痴ばっかり言ってるあんたなんか 生温〜〜〜〜いスポーツドリンクみたいにマズイわ♪」


「「「「・・・ざわ・・・ざわ・・・」」」」


クラブ内が一気に、ざわつき始めた・・・!!


咲「♪正社員になりたいけど、死に掛けそうなサービス残業があるなら、まだアルバイトでもいいかもしれない♪」


「「「「・・・ざわ・・・ざわ・・・」」」」


咲「♪ファストフードで高級志向なんて目指しても、現場の店員の手間がかかるだけ…

そういうプレミアム感I・RA・NA・I☆♪」

・・・なんで・・・私が恥ずかしいんだろ・・・。


咲「♪ファストフードだよ?ファーストフードじゃないよね!とアナタは言うけど・・・ぶっちゃけ、どっちでも良いわ!

この指摘眼鏡金髪豚野郎―ッ!♪」


「「「「ざわっ・・・金髪・・・ざわざわ・・・豚野郎・・・ひそひそ・・・。」」」」

・・・言った、私、確かにそのフレーズ言ったけど・・・最後の金髪豚野郎は、違う人が言ったね・・・。


咲「納豆の食い方にイチイチ魯●人を引き合いに出すのをやめろー!好きに食わせろー!旨みが出るとか、舌触りが違うとか別にいいのよー!」

うん・・・朝急いでる時はね、100回かき回せとかタレのタイミングなんてこだわってるの無理だからね・・・。


咲「♪納豆のたれの袋はマジックカットより普通のギザギザの方が切りやすいのはO・MA・Eだけだーッ!♪」


ええ―ッ!?


咲「どっちかというと、辛子の方が切りにくい・・・!」


それこそO・MA・Eだけだろー!!


咲「♪お好きな所から切れますって、小さい字で書いても、ばあちゃん読めねえんだよッ!結局はさみでチョキンだよ!♪

♪マジックカットなのに、マジック無しだよ!かわいそうな老GAN・・・!♪」


「「「ざわ・・・老眼?・・・ひそひそ・・・」」」


咲「(台詞)”でもな・・・こんなになっちまったあたしを見ないで済むなら、老GANで良いかも知れない・・・!”」


・・・そ、そんな事・・・

♪そ〜〜んな〜〜事〜〜〜ナ〜〜〜〜イッ!!♪


「「「ざわッ!?・・・あの客、参加しちゃったよ!?」」」


咲「♪・・・ホントに?そうかい?♪」

♪そうよ!老GANでも、心の眼でいつもいつも貴女を見ているゥ〜〜〜♪

咲「♪マジか☆マジで!?♪」


「「「まどマギみたいな言い方したわ・・・!」」」


♪そうよ〜貴女が真っ直ぐに進んでる事、見守って支えている人がいる事、マジックカットを作っている人がいる事忘れないで〜〜♪



咲「・・・そっか・・・それも・・・そうだよな・・・。」

ねえ・・・咲ちゃん・・・だから、もう悩まないでいいんだよ?




咲「ああ・・・ありがとう、お客さん。」



・・・良かった・・・咲ちゃんに喜んでもらえ・・・



咲「・・・曲の途中で勝手に入るのやめてくんねえか?」



えええええええええええええええええええええええ!!!???




・・・ああ・・・でも・・・また来たくなる・・・不思議・・・!!



― 咲ちゃんを指名するとこうなりました。 END ―








[ もしも水島キャラでキャバクラをやったら・・・〜詩織さんご指名ですよ!編〜 ]




あんな事になって、また5万円もとられたのに、また来てしまった・・・。

中毒性がある、というか…まだ話していないホストガールが気になるんだよね〜♪


・・・・・・。


って、私すっかり百合に染まってる気がする・・・。


ま、いっか。


「いらっしゃいませ!ご指名はどのホストガールに致しますか?」


あ、えーと・・・・・・・・・・・・・・・・うーん・・・・。




「すごく悩んでいますねぇ」


すみません・・・あ、あの〜・・・受付のお姉さんのおススメのホストガール紹介してもらって良いですか?


「あ、私のおススメ、ですか?・・・うーん・・・お客様の好みで選んでいただくのが一番、なんですが・・・」


そう言わずに!迷って決められないんです!出来れば、歌は無しで、落ち着いてお酒が飲める方をッ!


「・・・落ち着いて飲みたいなら・・・・・・ま、いいか・・・・・・・・詩織さん、ですね。」


おお!この綺麗な人ですか!中間で妥協の言葉が聞こえたのが気になりますが、すごい美人だッ!!


「正直言って、人気のホストガールです。」


じゃあ、決めた!詩織さんで。


詩織「いらっしゃいませ。初めまして、詩織です。」


・・・お、おお・・・!何、この滲み出る色香は・・・!!!

同性なのに、すごくドキドキする・・・!!


詩織「ありがとう。・・・大人同士、愉しい時間とお酒を楽しみましょ?」

・・・せ、台詞廻しもそれっぽい!!じゃあ、お酒も・・・ビール(800円)じゃなくてワイン(1200円)にしようかな♪


詩織「あら、じゃあ私もお客さんと一緒でいいわ。」

・・・い、いよゥし!ワイン二つ!!


詩織「力まないで良いのよ?ゆっくり、おしゃべりしましょ?」

・・・あ・・・ああ・・・手をそっと添えられた・・・・・・・!こ、これはたまらん・・・ッ!!

あ、あの・・・詩織さんは、いつからこういうお仕事を?


詩織「どう見えます?手馴れているように見えたなら、嬉しいわ。」

すごい手馴れてるように見えますし…(現にいつからって年月をあやふやにされたもの!)

このお店ですごく人気があるって聞きました。

詩織「あら、そうなの?嬉しいわ」


同性しか来ないお店って珍しいですよね?

詩織「そう?もっとあっても良いと思うのよね、私は。・・・あ、ワインが来たわ、乾杯しましょう?」

あ、はい!カンパーイ!!

詩織「(ゴックン・・・ニッコリ。)」


つーっと一気に飲み干した・・・だと・・・!?

※注 詩織さんは特別な訓練を受けた、プロのホストガールです。一気飲みは絶対にやめましょう。


詩織「・・・(ニッコリ)」


お、おかわりします?すごいいける口なんですね・・・!


「ワインです。」


あ、そうそう・・・話しの続きですけど〜詩織さんって女の子に人気なのは・・・


詩織「女の子は好きよ、貴女みたいに可愛いもの。」

え・・・ええ・・・!?わ、私!?私は、か、可愛くなんか・・・!!


詩織「(ゴクゴク・・・ニッコリ)」

・・・・は、早い・・・!あ、あのワインお好きなんですか?


詩織「(ニッコリ)」


・・・あの・・・


詩織「(ニッコリ)」


・・・わ、ワイン下さい。


詩織「そう、私はワインが好きなの。」


い、一問一答ペースで飲んでる・・・!?

あの・・・詩織さんって、お酒がないと喋れない・・・とか?


詩織「(ゴクゴク・・・ニッコリ)」

・・・・・・・・・・。


詩織「・・・・・(ニッコリ)」


・・・・・・・・・・・。


詩織「・・・・・・・・・・・・・・(ニッコリ)」



・・・だ、ダメだ!ワインをボトル(6000円)で!!


詩織「あら、ありがとう☆私、ワイン好きもさることながら、お酒をゆっくり(?)飲みながらお話するのが大好きなの!」


て、テンションが上がった・・・!

やはりそうだ!

ちっともゆっくりお酒は飲んではいないけれど、詩織さんはお酒を頼めば頼むほど、好感度が上がるんだ!


詩織「半分は正解って感じね。」

え?半分?

詩織「ウチには、もう一人人気のホストガールがいるんだけどね・・・その子にはお酒は5杯以上飲ませてはいけないのよ。(ゴックン。)」

ええ?ここ、お酒を飲む店でしょ?そんなホストガール・・・あ、蒼ちゃんと咲ちゃん(未成年疑惑)の事かな?


詩織「いいえ、あそこに座っている”忍さん”の事。(ゴックン)」


・・・・・あの女性?笑顔はすごく幼い印象は受けるけど、さすがに10代には見えないなぁ・・・。

あれ?もしかして、忍さんが飲んでるアレ・・・サービスドリンク(水・0円)?


詩織「そうよ。彼女は、もう4杯飲んでるから・・・(ゴックン)」


そ、そんなに弱いんだ・・・。

でも詩織さんはお酒強いんですね!私は安心して楽しく飲め・・・ん?それと詩織さんの飲酒量って関係あるんですか?


詩織「(ゴックン・・・・ニッコリ)」

・・・空だ!!ボトルを空けやがった!!!

あの・・・詩織さん・・・ちょっとペースが早いんじゃないかな・・・?


詩織「・・・・・・・・・(ニッコリ)」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


詩織「・・・・(ニッコリ)・・・・・・・・。」


あ、ニッコリ笑顔のまま、立ち上がった・・・!ヤバイ!テーブルを離れる気だ!!

ま、待って!ぼ、ボトル!1本追加ッ!!


詩織「・・・ありがとう。貴女も飲みましょうよ。」

私はちょびちょび飲んで、詩織さんのワインに回さないと・・・。こっちは気が気じゃない・・・!


詩織「・・・ギリギリって言葉、私は好きよ・・・(ニッコリ)」

こ、これは・・・ホストガールとのギリギリのやり取りを楽しむって趣向か・・・!?

お金が・・・いくらあっても足りそうに無い・・・!



詩織「お金で買えない時間を提供するのが、ホストガールの務めですもの。」

ううーん・・・そ、そうは言っても、詩織さん早すぎますよ〜。


詩織「・・・あら・・・そう言うなら・・・・ねえ・・・?」

・・・ん?な、なんですか?急に近付いたりして・・・


詩織「(小声)私を酔わせて持ち帰ってくれれば良いじゃない。」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!!!



詩織「・・・私、貴女みたいな人、好きだもの。」


ぼ、ボトル!!2本追加ああああああああああああああ!!!!

「・・・良いカモだなァ・・・。」

水島「詩織さんも詩織さんだよ・・・忍さんが飲めない分、自分で採算取ろうとするし・・・。」

「いいえ、あれはね・・・本当に飲みたいだけだし、本当に酒強いんだよ、詩織さんは。」


詩織「・・・ふう・・・身体、熱くなってきちゃった・・・かも。」

おーし!ボトルもう1本よーッ!!!


水島「・・・あの人、また来るな・・・。」


― 詩織さんを指名するとこうなりました。 END ―












[ もしも水島キャラでキャバクラ営業したら。 〜水島さんご指名ですよ!ご指名ですってばッ!・・・だから、行けよ!編〜]









正社員の道は遠く、寂しい独身生活を送っていた私・・・。

そんな私に『ドリーム百合クラブ』のお誘いが来た。

百合に興味はまるでなかったけれど、実際に女の子と話してみると楽しくて・・・あと、毎回5万円飛んでいきます。


・・・前回は・・・ホストガールを酔わせようとワイン頼みすぎて・・・遂に8万円・・・!

一ヶ月びっしりアルバイトして、お金はガッチリ稼いできたわよっ!


「いらっしゃいませ!・・・あ、1ヶ月ぶりですね!お客様!」

まあね・・・受付のお姉さん、元気だった?

「はい!今日は、コスプレデーですよ!」

・・・え?そうなの?


「いつもより混雑していますが、ゆっくりお楽しみ下さいね!では、どのホストガールになさいますか?」

あの・・・じゃあ・・・みんな、コスプレしているって事?ちなみに何の?


「体操服(ブルマ)です。」


うーん・・・なんだろう、まだ私百合に目覚めていないからかなぁ・・・ちょっと良さがわからない・・・。


「では、あちらをご覧下さい。」


お・・・おお!?蒼ちゃんと詩織さん!?

体型がまるで違うせいで、同じブルマとは思えない…!

詩織さんは、ブルマがぴっちりとしていてエロさが半端無い!

蒼ちゃんは、上の体操着が多少だぼついていて、下のブルマが半分以上隠れて・・・下履いて無いような錯覚を覚えてエロい!


ああ…ッ!そういう事なのね!!


「お分かりいただけたようですね。では、ホストガールをお選び下さい。ちなみに、蒼さんと詩織さんは今日は凄く人気です。」


・・・こうなると、気になってくるのは・・・あの人だなぁ・・・。

指名しても絶対来ない系・・・あの人もコスプレしてるんだよね?


「そうですね、してますね。水島さんでいいですか?」


うん、今日は思い切って!


「水島さん、ご指名です。」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


「水島さん、ご指名ですよ。聞こえてるんでしょー?」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・来ないね・・・・・・・・・。


「水島さんッ!来て!ホラッ!怖くないから!!」



水島「だって・・・初めての人と喋るとか・・・マジありえない・・・!」

「この商売ナメてんですか?ほら、久々の指名ですよ!」


水島「・・・・・・・・・・・いらっしゃいませ。」


渋々来たって感じが満載・・・。

あれ?ジャージ着てるんですか?コスプレデーでしょ?体操服じゃ・・・


水島「私の母校では、体操服ではなく学校指定ジャージです。」


・・・ま、マジレス・・・!?まあ、いっか・・・指名しても来てくれない系なのに来てくれたんだし、ゆっくりお話を・・・


水島「メニューをどうぞ。」


・・・あ、うん・・・ビールかな。水島さんは?


水島「ありがとうございます。ビールで。」


・・・・・・・・・・・・・・・・・。


水島「・・・・・・・・・。」



・・・・・・・何故だ・・・会話が全く無いぞ、このテーブル・・・。


「ビールお待たせしました。水島さん、コレ使って。」

水島「あ、はい・・・」


ん?複数のカード・・・?

もしかして、会話が無いから、マジックでもしようと・・・!?


水島「・・・好きなカードを一枚選んでください。」

う、うん!コレ!


水島「はい・・・”恥ずかしい話”、略して”恥ずバナ”ー・・・です。・・・どうぞ。」


・・・・・・え?私が恥ずかしい話を披露するの!?


水島「その為の、会話カードです。私・・・自分からお話振るの上手くないし・・・そもそも話したくないんで・・・。」


・・・・・・・・うん!・・・は、恥ずかしい話ね!えーと!

私、小さい頃から汚職事件の事、お食事券だと思ってたの!

政治家の人ってクーポンとか貰うだけで逮捕されちゃうんだなーって・・・あっはっはっは、馬鹿でしょー?


水島「・・・・・そう、ですね・・・よくある話ですから、馬鹿ではないと思います。」


・・・・・・・・・・・・・うん・・・ごめん・・・なんか、面白い話に持っていこうと思ってごめん。


水島「良いんです・・・お客さんの笑いを私が殺しているようなもんですから・・・」


・・・すごい・・・ネガティブな気分になる・・・!


水島「すみません・・・私、向いてないんです・・・」


いや・・・そんな・・・まだここに入って間もないんでしょ・・・?


水島「いえ、6年になります・・・」


マジで・・・?

水島「なかなか人と話せないし・・・”シュボッ”・・・ふー・・・それに、酒よりタバコの方が好きだし・・・。」


ナチュラルに客の前で喫煙した・・・!


水島「あ、すみません・・・緊張していて・・・。」


うーん・・・これは指名しても来ないっていうか・・・指名して来ないでっていう本人の意思か・・・。



・・・あれ?そういえば・・・さっきから、チクチクと刺す様な視線・・・まるで見られているような・・・




・・・ホストガールが、全員こっち見てる!!!!!


水島「・・・気にしないで下さい。彼女達は、私に触ったり、何かすると向かってきますが、こうしている分には何もしません。」



どういうことなの!?気になるよ!?



水島「いえ、私がこんな感じですから・・・みんな心配せざるを得ないんです。」


だ、だったら!ちゃんと接客してご覧!?

苦手だって思ってるから出来ないんだよ!さあ、今度は水島さんがカードを引いて、話を披露して。


水島「・・・”恋の話”・・・」


略して”恋バナ”!やった!女子トークで一番盛り上がるやつね!!


水島「・・・無いんですけど・・・」

・・・・・・・・・え?


水島「恋、した事・・・ないんですけど・・・。」


嘘!?それはないよ!水島さん!

もうさ、いい加減にしようよ!ホストガールなんだからさ・・・





・・・・・・・・・・・・・はっ!?







それから、私の周囲を体操服姿のホストガールが囲みました。


その後、なぜか私の記憶は・・・ぷっつりと途切れていました・・・。


でも、不思議・・・また、来たくなる・・・!





 ― 水島さんを指名するとこうなりました END ―