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※ 注  このSSは、ラブライブ!とは一切関係がありません。







― あの城沢グループ 来年度 新入社員募集制限!?あの有名企業もヤバイ!! ―


週刊誌にそんな文字が躍った。

何とかミクスで好景気、だなんてよく言ったものである。


一部の人間の元にこそ、それは訪れ・・・それを最も望んでいる一般人には届かないもの、なのだ。


(…ま、我が社に余計な人間が増えないのは良い事だわ。)


人嫌いの私は、銀行で自分の番が呼ばれるのを待っていた。

待っている間、暇つぶしにと読んでいた週刊に自分の会社の名前があったから、記事を読んではみたが…


― 会社は人だ、と豪語していた天下の城沢が新入社員を制限した。これは、倒産が近いと言えるのかもしれない。 ー


・・・とまあ、結局、憶測でオチである。

所詮週刊誌か、と思うと信用は出来なかった。


(そう簡単に、天下の城沢が倒産すると思ったら、入社なんてしませんよっての。)


ブラック企業のブの字も描かない事で有名な城沢である。

妙な社員行事と多すぎる社員さえなければ、私はこれほど居心地の良い会社はないとさえ思う。

働いて給与と休暇を貰い、人生を楽しむ・・・私は、それで良い。


完全なデマだ、と私は確信した。

そこでパタンと週刊誌を閉じ、私は立ち上がった。




私の名前は水島。

悪いが下の名前は聞かないで欲しい。





 [  もしも水島キャラで会社存続の為にアイドルをやろうとしたら・・・。  ]





「どうやら、本当らしいわよ。例の、あれ。」

「え!?マジぃ!?・・・どうしよ〜・・・合コンの時の自己紹介で城沢って言うのやめようかなぁ〜」


事務課の給湯室から、不真面目な会話と共に聞こえてきたのは・・・『城沢グループはマジでヤバイ』という話であった。


(まさか・・・!)


とは思えど、一度気にし出すと止まらないものである。


確信したのに、もう不信。

それらは生まれてすぐに心の中にしこりとなって残った。

そして一度”しこり”となると、結構膨らむもので・・・約3日で、それは容易に不安に変わった。


(本当に、我が社は潰れるのか・・・!?)

たかが噂話。しかし、他人がどうとかという話ではない。

人の評価は自分で左右できるが、会社の事となると話は別だ。自分だけ信じていればいい訳ではない。

本当に潰れるなら、いち早く再就職先を探さねばならないのだから。

毎朝の通勤が無くなるのは嬉しいのだが、生活が無くなる。

これでは元も子もない。


(・・・どうしよう・・・本当に潰れたら・・・。)

再就職するのに、面接を何回すればいいのだろう。

長時間働いても、家賃と納税と食費だけでいっぱいいっぱいな生活しか送れなかったら、貯金が出来ない。


独身を謳歌するのにはお金が必要だ・・・。


それに・・・・・・・・老後・・・!!

 ※注 水島さんは、現在25歳です。




そして、不安だけが積もりに積もった憂鬱な朝を迎えた日の事である。



私は、会社の玄関で声をかけられた。


「あれ?水島じゃないのよ。・・・・・・まぁたぼーっとしてるの?暢気ねえ〜。」


城沢海こと、お嬢様が声を掛けてきた。

断っておくが、私は普段からぼーっとしている訳でも暢気でもない。

元々、私はこういう雰囲気と顔なのだ。


「あ、海ちゃん…。」



いつも通りのお嬢様、かと思えば…少し疲れたような表情で私の前に立った。


「…その分だと例の噂、水島も聞いたのね?」


例の噂、と聞いて思い浮かんだのは城沢の倒産である。

城沢の一族ならば、そんな噂がたって、表情が曇らないわけが無い。


「え?ああ・・・まあ、はい・・・。」


それを聞くなり、海お嬢様は大きな溜息をついて、小さい声で私に耳打ちをした。


「最近、うちの企業イメージに対して、取引相手やらネットやらで色々デマが流れてるみたいでね…殆ど風評被害なのよ。信じられない!」

「・・・それが、倒産するかもしれないって噂の発端、ですか?」

私も小声で返す。


それを聞くなり、海お嬢様の表情が一段と険しくなった。


「何とかして世間に対してイメージ回復しなくちゃ、その噂がデマだって事、変なイメージも払拭する事も出来ないかもってさ。

・・・馬鹿馬鹿しい。

所詮は噂なのに信じる馬鹿はいるわ、デマを拡散して楽しんでるヤツもいるわ…もう最ッ低ッ!」


「・・・・・・。」

吐き捨てるように言うお嬢様の顔を私はジッと見た。

すると、私の視線にハッとしたお嬢様は急ににこっと笑って言った。


「・・・ま、信じなくていいわよ!水島。おじい様・・・いいえ、あたしがなんとかするから。」


そう言い終わると海お嬢様は、彼女にはおおよそ似合わないジュラルミンケースを抱えながら、エレベータに乗り込んだ。

お嬢様の後姿を見送りつつ、私はやはり一抹の不安を抱えていた。


・・・私、このまま本当に何もしなくても大丈夫なのかな、と。


いや、事務課の私には、実際何も出来ないのだが・・・。



(会社のイメージかあ…。)


ふと気になった私は、城沢の会社のイメージを、会社のパソコンで調べてみた。


『人と人を繋ぐって、正直意味わかんない。』

『大体、何やってるのかわからない。』

『天下の城沢って、ヤクザみたい。』

『あのサラシ巻いた男と女のCMは正直・・・ありえない。』

『破天荒企業って言うからには、社員みんな怖い人なんじゃないのか。』


・・・など、であった。

風評被害、というよりも・・・結構当たっているものだと思うが・・・。


(ここからは・・・まあ・・・ひどいもんだ・・・。)


『一流企業なんて要らない。潰れてしまえばいい。』

『城沢がやってる事なんて3流以下だろwww』

『潰れたらメシウマwwwwうはwww』

『そんな事より、から揚げ食べたい。』


・・・うーん、ここら辺は・・・なんていうか・・・妬みに近いっていうか・・・。

城沢のツイッターやネットの評判は・・・まずまず悪い方だ。

もっぱらネタは、城沢グループのCMと会長達の怖い顔ネタに集中していたが…。


(それにしても、知らなかった・・・。)


自分の勤めている会社のイメージなんて知らないし、自分の勤めている会社に対する一般人のイメージなんて考えた事もない。

・・・まあ、そんな事考えるのには縁の無い事務課所属だからかもしれないが。

花崎課長のいる企画課あたりなんかは、躍起になって取り組んでいるのではないだろうか。



「いずれにしても・・・私には・・・」


何も出来ない。

事務課の、水島には・・・何も出来る事は無い。


”コンコン。”


「失礼致します。事務課です。・・・資料お持ちしました。」


控えめなノックと挨拶で入室すると、殺気だった社員達が手を振りながら私に書類の催促をする。


「あー!来た来た!」

「今頃かよ!こっちこっち!」


「すみません、こちらに、判子お願いします。」


いつものように会社内に書類を回して八つ当たりされる作業をこなす。

ふと、誰かの独り言が聞こえた。


 「倒産の危機かもしれないってのに、事務課は暢気でいいよな。」



・・・・・・。




だから・・・




暢気なんかじゃねえっての。




思わず、ムッとした。

結構不安だったし、悩んでいたから。

何も考えていないように思われているのは、心外だった。




”ピンポンパンポーン”


『えー…事務課の水島さん、事務課の水島さん。至急、副社長室においで下さい。』



呼び出しだ。


(・・・何故だろう、すごく嫌な予感がする・・・。)


しかし、呼ばれたのだから、と素直に副社長室に向かう。

赤い絨毯のフロアを歩くと、その先の部屋から以前どこかで聞いたような音楽が聞こえてきた。




『アイドル達のアイドル達による…アイドルが大好きな人間に捧げます…!』



『アイドルバトルー!』



『『『『『『『『BAN☆BA〜〜〜〜N!!NEO!!!』』』』』』』』



・ ・ ・ 似 て る け ど ・ ・ ・ ま た こ の 番 組 か よ ・ ・ ・ 。


※注 詳しくは水島さんは観覧中。をご覧下さい。



『この番組は・・・人と人とを繋ぐ破天荒企業・・・”城沢グループ”の提供でお送りします。』


『・・・さ〜あ!!今週から生まれ変わり、スタートしました!

もはやアイドルは生まれてくるのを待つのではなく、自分達で創り出す時代となりました!!

アイドルバトルBAN☆BAN・NEO!!

略して”アイBAN・ネオ”では、日の目を見られないアイドル達にスポットライトをあてていく番組です!


司会は私、緑山と解説はアイドル大好き荻野目さんです!』



『アイドルは現代の女神ぃッ!!・・・本日はどんなアイドルに出会えるのでしょうか。楽しみですッ!』


・ ・ ・ ま た コ イ ツ か よ ・ ・ ・ 。




その不吉な音源は、私がこれから向かう目的地から聞こえる気がする。

帰りたいな・・・と思っていると。



「は、反対ですッ!なんですかソレェ!?な、何故、そんな事をしなければならないんですかッ?」



悲鳴に近い非難の声が聞こえた。

私はそっと近付き、聞き耳を立てた。


「あの・・・本気でお考え、なのですか?副社長・・・。」


そう言ったのは、阪野さんだ。


「・・・え・・・ええ〜・・・?」


どうやら副社長は黙って頷いたようだ。

・・・珍しくも阪野さんが困っているらしく、非常に困惑した様子を表すように「え〜?」とだけ発した。


「私、今年で何歳だと思ってるんですか!?29ですよ!?それでアイドルやれって、それもはや馬鹿にしてますよね!?」

興奮したように食って掛かっているのは、花崎課長だ。


年齢と”アイドル”という不吉極まりない単語を聞いたような気がする…。


ん?待てよ・・・!?


・・・まさか・・・私が呼ばれた理由って・・・!?


私にもアイ・・・


頭にそこまで描きかけて、私はすぐに頭を振って消し去った。

い、行きたくない!物凄く行きたくない!!


「アイドルに年齢が関係あると思っているなら…答えは勿論YESよ。だけど・・・それを逆手に取るの!」


海お嬢様の声だ・・・!

アイドルに年齢が関係あるのなら、逆手には取れないよッ!!

逆手にとっても、年はマイナスでしかないよ!!


「水島が来る前に言うわ…この番組で、今度オフィスアイドルNO.1を決める企画を立ち上げたの。」


「「お、オフィスアイドル・・・!?」」


「そうよ!会社の中にいるアイドル的存在の女達を集め、そのアイドル達で活動し、ライブを行い・・・ファンを集めるの。」


お・・・おいおいおいおいおいおい・・・!!


「今年、オフィスバトルライブフェスティバル・・・通称”オバライブ”があるわ!

それに参加し、優勝して、城沢のイメージをUPさせるのよ!」




「「オバライブ!?」」



通称名がひど過ぎる!!!




「あたし達で…アイドルをやりましょう!城沢の倒産を救うのよッ!!」


海お嬢様・・・やる気が明後日の方向に・・・!!


「お、おば・・・らいぶ・・・。」


年齢と名称でほぼ、そういうイメージしか描けないのだが・・・!


「花崎さんはともかく、私は・・・。」


阪野さんに関しては、アイドルって柄じゃない…!!



「早く水島来ないかしら〜?衣装も作っちゃったんだけど・・・。」



もう衣装あるのかよ!!!!!(ツッコミ)





勿論、私は・・・その場からそそくさと退散した。









※ 注  このSSは、ラブライブ!とは一切関係がありません。




〜 前回までのオバライブ!のおさらいッッ!! 〜

私の勤める城沢グループのイメージ低下によって、倒産の危機!!

イメージUPを狙い、城沢海はオフィスアイドル結成を決意し、20代後半の美女を集めたッッ!!

体力的、画的にもキツイ事間違いないのだが、彼女達の無駄に抜きん出た美貌でどうにかなるのかもしれない!!



新たなアイドルの誕生により、今、アイドルの常識が  わからなくなる…ッ!!




 「 わかんねえのかよおおおおおおおお!!! 」










  [ もしも水島さんシリーズSS オバライブ!編その2  ]






『アイドル達のアイドル達による…アイドルが大好きな人間に捧げます…!』



『アイドルバトルー!』



『『『『『『『『BAN☆BA〜〜〜〜N!!NEO!!!』』』』』』』』




『この番組は・・・人と人とを繋ぐ破天荒企業・・・”城沢グループ”の提供でお送りします。』




『・・・さ〜あ!!今週から生まれ変わり、スタートしました!

もはやアイドルは生まれてくるのを待つのではなく、自分達で創り出す時代となりました!!


アイドルバトルBAN☆BAN・NEO!!

略して”アイBAN・ネオ”では、日の目を見られないアイドル達にスポットライトをあてていく番組です!


司会は私、緑山と解説はアイドル大好き荻野目さんです!』




『アイドルは現代の女神ぃッ!!・・・本日はどんなアイドルに出会えるのでしょうか。楽しみですッ!』



『緊急企画ッ!!オフィスアイドルによる、オフィスバトルライブフェスティバル―ッ!開催決定ッッ!!

実は、城沢グループからも一組のアイドルグループのデビューが決まっております!


詳細は・・・・次週お伝えしますッ!どうですか荻野目さん!?』



『若いだけのアイドルには無い味・・・玄人にしかわからない味!

なおかつ、未経験の初々しさと、年齢を気にする羞恥心が混ざり合ったアイドルが…何組も見られる!素晴らしいッ!!!



ドルオタならわからなくもない世界でありますッ!ふあっはあああん!!』



荻野目さんの気持ち悪い奇声と共に告げられた”オフィスバトルライブフェスティバル開催”の話は、瞬く間に世間に伝わった。



オフィスバトルライブフェスティバル・・・通称 オバライブ は、瞬く間に日本中の嘲笑を誘った。


オバさんが元気に頑張って踊る姿を温かい目で応援すればいい、という世間の言葉が、出鼻を挫いた。







「反対ですッ!!!」







それは、城沢グループ中に響いたのではないか、と思う程の大声だった。

偶然にも、私が女難に会い難い喫煙室を探していた時の事であった。



・・・会議室13から、悲鳴か呂布の雄叫びかと思う程の声が聞こえたので、私はつい会議室の中をそっと覗いてみた。



(あ…やっぱり…)



中にいたのは、海お嬢様と花崎翔子、阪野詩織の三人だった。

薄暗い部屋の中、プロジェクターから、ゴリゴリの校則違反な制服風のブレザーとスカートの衣装が映し出されていた。


(…一つ間違えば…安い場末のキャバクラだ…!!)


衣装は一見可愛いのだが、やはり着る相手を選ぶ代物だ。



「しい〜っ!花崎!声が酷く大きいッ!」





「だ、だって…この衣装の画像が…!こ、こんなミニスカート…ッ!三十路手前の女が着ちゃダメでしょ!」



(・・・うーん・・・。)


そんな事はありません!と断言出来ないのが悲しい。


「…もう少しスカートの丈、短くても構わないわよ?」
と阪野さんがケロッとした表情で言うが、二人共顔色を変えて首を横に振って拒否の意思を示した。


瞬時に、私の頬がぴくりと引きつった。


(阪野さん、服着てるのに着てないんじゃないかなって錯覚を起こさせる名人だからなあ…あんまり薄着はさせない方がいいような…。)

 ※注 そういう問題じゃありませんよ。




「ダメダメダメ!!!」




「ただの露出狂の集団になるでしょ!?あたし達、そういうアイドルじゃないから!!」



・・・じゃあ、どういうアイドルなんだよ、と私はツッコミたかったが、ぐっと堪えた。



阪野さんはいたって真剣な表情で言った。




「でも…せめて、下乳くらいは出したいわ。」




せめてって、譲歩した結果が下乳出しなの!?

その真剣な表情で、ふざけた事言うのやめて!!と私は心の中でツッコんだ。




「大丈夫。下乳出さなくても、阪野は常に色々出てるから。」
と海お嬢様が言った。


色々ってなんだよ!もう放送できない人間確定じゃないかッ!!



「ねえ…アイドルって言ったら歌を歌うんでしょ…?」


花崎課長は不安気にそう言うと、海お嬢様は胸を張って自信満々に答えた。



「心配しないで!ちゃ〜〜〜んと、歌は用意済みよ!」




(あ・・・すごく、嫌な予感がする・・・。)



私は瞬時に、脳裏にあの人物が浮かんだ。

そして、花崎課長と阪野さんも多分、同じ事を考えているに違いない。




「「・・・。」」


目を細め、何か言いたげに黙っている二人を海お嬢様は怒鳴りつけた。



「・・・な、なによ!その目!何が気に入らないのよ!」



何がって、人選が気に入らないんだと思う。


もしかして・・・っていうか、絶対あの人でしょ?

また、訳のわからない歌作る、あの人だよね・・・。



「安心しなさいよ。あたし達がよく知っている人物で、作詞作曲も出来る女よ!」





「「へ、へえ〜・・・。」」






  だ か ら そ れ が 心 配 な ん で す よ ・ ・ ・ !!





「そんなに聞きたいなら、デモCDかけてあげようか?ん?」





 海お嬢様、ご勘弁下さい!!!!






「あ、別に…今は、ねえ?阪野さん?」



「ええ、そうね…下乳問題があるし…。」






その問題はねえよ!!(ツッコミ)




「遠慮しないでいいのよ!少しでも早く覚えて、ダンスの練習もしなきゃいけないのよ!」



「だ、ダンス…!?」



「あの子の曲で、ダンス?踊れるの!?」




・・・踊りを加えたら、いよいよもって・・・混沌狂乱祭アイドルの爆誕だ!止めてッ!誰か止めてッ!!



「では、あたし達のテーマソング!スタート!!」






”かちッ”



 ― ポンチョとパンチョを間違えちゃっTA☆ 作詞作曲 樋口 咲  ―




 絶対 売れない!こんな曲歌うアイドル!ポンチョは間違えようがねえよ!!

 あと”た”だけどうしてアルファベットなの!?そしてやっぱり、樋口さんだった―ッ!!


 もうツッコミ要素多すぎッ! 





『♪最近、気になる〜の〜踵のガサガサ♪』



やめろおおお!!年齢と相まって、ものすごくリアルじゃねえか!!

花崎課長達の踵がガサガサみたいになっちゃうじゃないか!!!




『♪ストッキングの擦れる音がちょっと怖いけど、私は負けない!潤ってみせるWA!♪』


また、WAだけ…アルファベット…!


『♪思えば、私生活もガサガサの乾燥地帯で、潤いがない毎日♪』


踵の事情と私生活をかけてきたけど…イメージ悪すぎ…!



『♪時間に追われ、仕事相手はどんどんワガママをつきつけてくる♪』


うん…。


『♪何の為の仕事なの?何の為に私は働くの?休日は寝てるだけで過ぎてしまう…Wow…♪』


うん、うん…。



『♪もし、私が誰かの何かの役に立っているのだとして、その誰かを私は知らない♪』



・・・うん・・・途中から、結構まともになっ・・・



『♪性的な意味でも潤いたあああああい♪』




一気に台無しだアアアアアァ!!!!




『♪JUNJUN☆JUNJUN☆身体の芯から痺れて、濡れて、潤いたああああい☆(ビッシャアァ)♪』

『♪JUNJUN☆JUNJUN☆あなたの笑顔で、私すごくビシャビシャ☆(ベッチョリィ)♪』





 もう最低すぎて、大アウトじゃねえかッ!!!!




『♪セクハラ、モラハラ、全部全部ぶっ飛ばして!上を目指そうッ!♪』



『♪人として!女として!凛と清く正しく美しく!!♪』



凛と清く正しく美しい人は、濡れたいだのビッシャアだの言わんわ!!!




『(台詞) ねえ、聞いて?使おうと思ってたゲーセンの景品に電池が付属してないの!!』



知らねえよ!!





『(台詞) 衝撃…折角2000円かけて取った、可愛い扇風機…USBで繋げないと動かないの…!』




だから、知らねえよ!!!




『(台詞) 私の事好き?そう・・・ありがとう。私は、あなたのこと、大嫌いだゾッ!キモイから☆』




何、言わせてるんだよ!罵るなよッ!そこは媚売って好きって言えよ!!






『(全員の台詞) 好きになって欲しくば、愛と言う名の金をよこせ!!ギブ&テイク! 』



…うわぁ…。




『♪働いて、働いて、書類の海に埋もれても、私は仕事を愛してる!♪』


うん…まあ、花崎課長あたりこの歌詞は合ってるかなぁ…。




『♪週休4日あればいいのになぁ〜♪』





結局、全然愛してねえじゃねえかあああああ!!!!






『♪パーフェクトを目指すわ!恋も仕事も貪欲で何が悪いの?♪』




・・・これは、阪野さんのイメージかな?




『♪週休4日あればいいのになぁ〜♪』




貪欲さを働く意欲に持っていけよ――ッ!!!!





『♪知らないでしょ?女の仕事の原動力 そんなに言うなら教えてあげる☆♪』


・・・海ちゃんのイメージ、なのかな・・・もうわかんないな・・・。




『♪週休3日あればいいのになぁ〜♪』





原動力、教えろやあああああああああああ!!

そして譲歩してんじゃねえよッ!!!!








”カチッ”


「・・・どう?」



海お嬢様の問いに二人は答えた。





「「こんなの、嫌です。」」





・・・ですよね〜。







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