[ 巴里華撃団 学校 編 ]




1時間目

『グリシーヌの国語。』


グリシーヌ:「では、授業を開始する!」

葵:「先生ー」

グリシーヌ:「なんだ?月代。」

葵:「北大路さんが具合が悪いそうです」

グリシーヌ:「…そうか、エリカ保健室に連れて行け。」

エリカ:「はあい♪」

グリシーヌ:「では、28ペ−ジを優雅に読むのだ。月代。」

葵:「…えーと…あ…!」

コクリコ:「葵、教科書忘れちゃったの?」

葵:「そ、そうみたい…」


コクリコ:「マズイよ…ブルーメール先生に知られたら…斧を構えたまま、廊下に立たされるよ」


グリシーヌ:「どうした月代!早く読め。優雅に。」


葵:「…ど、どうしよう…」

ロベリア:「葵…ホレ。」

葵:「あ、不良のロベリアさん…」

ロベリア:「不良は余計だ。アタシは寝るから、使え。」


葵:「ありがとうございます…えーと…28ページ…

   ”『ああ、ボナンザ夫人、普段の貴女とは思えない淫らな姿だ』

    『よして頂戴、今はただのメス豚よ』    

    そして、ボナンザ夫人は足を広げ、その潤んだ蜜壷に…”」


グリシーヌ:「つ、つつつ月代!何を!?一体、何を優雅に読んでいるッ!?」


葵:「あ、あれ!?…アッ!これ、官能小説!!ロベリアさん!!」


ロベリア:「将来の為になるだろ?盛り上がるしさァ…」

コクリコ:「・・・全然。」


グリシーヌ:「二人とも…グラウンド20周して参れ!!!」


葵:「ええー!?」



2時間目

『エリカの算数。』


エリカ:「ではっ授業始めますよ〜♪」

葵:「先生ー」

エリカ:「どうしましたか?」

葵:「北大路さんが具合が悪いそうです」


エリカ:「あらら…じゃあ、神に祈りましょう…治りますように…。」


葵:「先生、北大路さんの具合が、悪化の一途を辿ってます。」


エリカ:「では、コクリコ保健室に連れて行って、祈ってあげて下さいね」

コクリコ:「はーい。」

ロベリア:「結局、祈るのかよ…。」

エリカ:「では…この問題を…グリシーヌさん解いてみて下さい♪」

グリシーヌ:「うむ、よかろう………」


ロベリア:「(早弁中。)」

葵:「・・・・・・(ロベリアの様子を見ている)。」


グリシーヌ:「…ふむ、出来たぞ。」

エリカ:「…はい♪OKですよ♪花丸二重丸〜♪」


ロベリア:「何見てんだよ…喰うかい?」

葵:「い、いえ…あんまり堂々と早弁してるので…つい…」


エリカ:「では、次はこの問題を…」

グリシーヌ:「うむ………」


ロベリア:「ああ…良いんだよ。この授業は適当で。」

葵:「何故ですか?」


グリシーヌ:「…ふむ、出来たぞ。」

エリカ:「…はい♪OKですよ♪花丸二重丸〜♪では次の問題をグリシーヌさんに…」

グリシーヌ:「おい、教諭。」

エリカ:「はい?」

グリシーヌ:「何故、私ばかり当てるのだ。他の者にも平等に…」


ロベリア:「ホラ、海老フライ。」

葵:「(モグモグ)あ、おいしい…。」


エリカ:「グリシーヌさん、正解ばっかりですから♪」

グリシーヌ:「…それは当然だ。しかし、それが私ばかり当たる理由にはならぬぞ」



ロベリア:「アンタの弁当は?」

葵:「(カパッ)あ、から揚げ入ってますね…交換しましょ♪」


エリカ:「だって、エリカ…算数苦手でして…解答出来ないんです〜グリシーヌさんなら、確実に正解ですし♪

     それに、他の人当てたいんですけど…みんな当てると怒るし…」

グリシーヌ:「…お前は、それでも教育者か!!!」


ロベリア:「旨いな、なかなか。あ、その春巻きとアスパラ巻き交換しようぜ。」

葵:「いいですよ♪」


エリカ:「だってぇ…エリカ、ホントは聖書を教えたかったんですよ!」

グリシーヌ:「ならば、算数の教諭になるなッ!!」


葵:「美味しー」

ロベリア:「あー…眠くなってきた…。」



コクリコ:「・・・何やってんの?皆・・・。」



3時間目

『コクリコの社会。』

コクリコ:「はーいじゃあ、授業を始めるよ〜♪」

エリカ:「はーい♪」

葵:「先生ー」

コクリコ:「なあに?葵ー。」


葵:「北大路さんが貧血で倒れてます。」


ロベリア:「オイオイ…無理して来るなよ…」

コクリコ:「じゃあ、グリシーヌ、花火を保健室に連れて行ってあげて」


グリシーヌ:「うむ、任せておけ。行くぞ、花火。私に、ついて参れ!」


コクリコ:「…ついて行ける元気がないから、頼んだんだよ。出来れば、手を貸してあげてねー…」

グリシーヌ:「・・・ん?そうか?では、花火…屋敷から、馬を引いてくるから待っていろ」


葵:「日が暮れますよ…。」



エリカ:「今日は何の授業ですか?」

コクリコ:「今日はね〜”社会の渡り方”を教えるよ♪」

葵:「…は?」

コクリコ:「この世知辛い社会を生き抜くための、格言を覚えてもらうよ♪」

葵:「ず、随分…個性的ですね…」

コクリコ:「じゃ、リピート・アフター・ミー♪」

葵:「先生、何故…英語に…?」


コクリコ:「”ゴメンナサイ、私初めてだから…”ハイ♪」

全員:「”ゴメンナサイ、私初めてだから”」


葵:「(い、いつ使うんだろう…)」


コクリコ:「”でも、そんなの、みんなやってるじゃないですか”…ハイ♪」

全員:「”でも、そんなの、みんなやってるじゃないですか”」


葵:「(…ど、どこで使うんだ…コレ…)」


コクリコ:「”私はね、昨日寝てないんだよ!”ハイ♪」

全員:「”私はね、昨日寝てないんだよ!”」


葵:「(…逆ギレ?)」


コクリコ:「”お金儲けって悪い事ですか!?”ハイ♪」

全員:「”お金儲けって悪い事ですか!?”」


葵:「(…余計ヒンシュク買うような気が…)」


コクリコ:「”私、今年大殺●だから上手くいかないんだ”ハイ♪」

全員:「”私、今年●殺界だから上手くいかないんだ”」


葵:「先生・・・」

コクリコ:「なあに?」

葵:「コレ、いつ使えるんでしょうか…?」

コクリコ:「ごめん、ボク初めてだからわかんないや♪」

エリカ:「おおっ使えますね!!」


ロベリア:「ZZZZZZZZZZZ」


4時間目


『花火の理科』

花火:「それでは…授業を始めさせて頂きます…お耳汚しをいたします…ぽっ」

葵:「先生ー」

花火:「はい?どうかされましたか?月代さん」

葵:「ロベリアさんが来てません」

花火:「仕方がありませんわね…欠席、と…でも、困りましたわね…」

コクリコ:「何が困るのー?」

花火:「本日は実験をしようと思っていたんですけど…」

グリシーヌ:「ほう、理科の実験か!興味深いな。」

エリカ:「楽しみですね!!」


花火:「でも…肝心の炎がないのでは…」


エリカ:「ええ〜」

グリシーヌ:「残念だな…」


コクリコ:「…ねえ、ロベリアをアルコールランプ代わりにするの、もう止めない?」

葵:「だから、休んでるのか…ロベリアさん…。」



花火:「では、風力実験に切り替えましょう♪」

エリカ:「わあ♪楽しそうですねっ!」

グリシーヌ:「うむ、興味深いな!」


葵:「…今度は、私を実験器具に使うんですね…」


花火:「……何か、ありまして?(逆らえない重圧。)」


葵:「いえ…喜んでー♪(泣)」


花火:「では、今日は…人は、台風の風力でどれだけお空へ飛べるか?という実験を…」

葵:「じ、人体実験…!!」



5時間目

『ロベリアの保健体育。』


ロベリア:「んじゃ、アタシの授業だ。耳かっぽじってよ〜く聞きな。」

エリカ:「あの〜先生!コクリコがいませんけど…」

ロベリア:「ああ、チビは別の教室で勉強中だ。お前らには特別授業だ」

花火:「…あの…今日はグラウンドじゃないんですか?」

ロベリア:「ああ、今日は面倒だが、お前らにとって大事な事を教えなきゃならないんだ」

グリシーヌ:「大事な事…なんだ、それは?」


ロベリア:「避妊の仕方。」


葵:「先生、直球過ぎます。」


ロベリア:「大事だろ?妊娠してから、泣いても遅い。

      妊娠と聞くと、男はビビッて、トンズラ。腹はでかくなる一方。こっそりおろすか、生むか、悩んだ挙句

      シングルマザーを選んで、再就職先では、子供の事で不採用の連続。

      プライベートでも、子供いるってだけで再婚率は低くなる。

      ・・・避妊をしないと、ややこしい事は全ッ部ッ!女にふりかかる!」


葵:「先生、途中から、偏見です。」


花火:「殿方が皆、そういう方ばかりとは限りませんし…」

エリカ:「大体!婚前にそのような事してはいけませんよっ!おろすなんてもってのほか!」

ロベリア:「…甘いねえ…。」

グリシーヌ:「…何だと?」


ロベリア:「お前ら、アタシらが、同人誌(成人向け)で何されてるか、認識してんの?」


全員:「・・・う゛・・・!?」


ロベリア:「まあ…実際、同人誌ならではのあんな無理矢理な18禁展開など、ありはしないし

      事実でもないから、気にする必要は無い。中には夢オチだったっていうのもあるしな。

      だが、肝心なのは

      アタシらが、そういう奴らに、そういう目で見られている事を忘れてはいけないって事さ。

      いつ、妊娠してもおかしくないだろ?」


葵:「先生、同人サイトで、同人作家に喧嘩売るのは止めて下さい。 それから、そんな事で、妊娠はしません。」

エリカ:「なるほど…」

グリシーヌ:「…それで、避妊か…」

花火:「…(顔真っ赤。)」

葵:「なんで、納得しちゃうんですか…みなさん!」


ロベリア:「それでだ、これから究極の避妊の仕方を教える。」

エリカ:「きゅ、究極!?」

ロベリア:「避妊率、100%だ。」

グリシーヌ:「…ほう…完璧だな!!」

花火:「・・・ぽっ。」


葵:(何故、話題に食いつく…)


ロベリア:「葵、前へ出な。」

葵:「はぁ…」


ロベリア:「いいか?究極の避妊は、男とヤらない事。」


葵:「せ、先生…それはあんまりじゃ…。」

ロベリア:「では、今から『女の抱き方』教えるから、よーく見とけよ。」

葵:「え・・・うそ・・・!?」

ロベリア:「・・・攻めに回れば、ふた○りが相手でも、大丈夫だ。(ニヤリ)」

葵:「こ、これは…!!同人誌ならではの、ありえない18禁展開そのもの…ッ!

   み、みんな…助け…」


エリカ:「な〜るほど♪」

グリシーヌ:「確かに…女ならば、安心だな…♪」

花火:「……(ニヤリ)」


葵:「ちょ、ちょっと…みんな…どうしてそこでニヤッと笑うの…!?

   なんで、ノリノリなんですか!?なんで、爪切り始めてんの!?

   お、オリジナルのキャラになら、何してもいいってそういう考えですか!?」

ロベリア:「まあ、葵…これも、夢オチだと思って。」


葵:「思えるかあああああああ!!どうして、エロネタばっかりなんだあああああ!」








”パチ”


コクリコ:「…んん…あ、ボク寝ちゃった…?」


葵:「…珍しいね?コクリコが居眠りなんて。」

コクリコ:「あ、そっか…ロベリア先生、自習だっけ…」

葵:「なんでも、二日酔いで、とても教壇に立てないんだって。今、グリシーヌさんが抗議しにいってるの。」

コクリコ:「・・・・・・・・。」

葵:「・・・どうしたの?私の顔になんかついてる?」

コクリコ:「ボクの夢オチでよかったね…葵・・・」

葵:「・・・は?」



END


あとがき


・・・はい、やっぱり、こんなオチでした・・・。

5時間目のロベリアに関して言えば、タイトルの一行だけで

オチが読めてしまうんじゃないかと思って、捻ろう!と思った結果、こうなりました(夢オチ)。


全国、世界で活躍する同人作家のみなさん、ごめんなさい。


これは、ファンタのCMをみて、思いついたのです。昔、見たシリーズの方が好きなんですけどね。

えびさん・透明先生より、神楽は革ジャン先生と昼メロ先生と、ツッコミ役の生徒が好きです。


華撃団が先生・生徒だとこんな感じに・・・・・・・なりませんね、きっと。(苦笑)