[第一回 これからのシンケンジャー子孫問題を真剣に考える。]






ことは:「…うち、茉子ちゃん、大好きやぁ♪」

茉子:「ことはったら…もう”ぎゅー”って、してあげるッ!!」

ことは:「きゃー♪茉子ちゃん、髪の毛くすぐったーい♪」



流ノ介:「・・・・・・・・・・。」



茉子:「・・・あ、ねえねえ、ことは…今度、シャンプー変えてみない?」

ことは:「え?…別にええけど、なんで?」


茉子:「ホラ、今私達が使ってるの、ことは、あんまり気に入ってないみたいだったじゃない?」

ことは:「・・・それは、茉子ちゃんには、似合うけど…うちみたいなんには、ちょっと似合わへんな…って意味で…。」


茉子:「・・・なんだ、そんな事?もう…だったら、ことは専用の買いに…」

ことは:「あ、いや、それは・・・別にええの。それは…。」


茉子:「別に、遠慮しなくても良いのに。今は、花の香りがキツくなくて、良いのが…」

ことは:「でも!…でも……うち、茉子ちゃんと……お揃いが、ええから……あの……だから…今のまんまで、ええの。」


茉子:「じゃあ・・・”私達専用”の新しいシャンプ―、一緒に買いに行こうよ?それなら良いでしょ?」

ことは:「・・・・・・うんっ!!ありがとう茉子ちゃん!」








流ノ介:「・・・・・・茉子!ことは!ちょっとこっちに来いッ!!」




茉子:「・・・んー?何ー?(ウザい)」

ことは:「何ですかぁ?流さんも…一緒にシャンプー変えますかぁ?」

茉子:「え…そうなの?やだ・・・。」




流ノ介:「違ーう!!お前達・・・それで良いと思っているのかあッ!?」




茉子:「は?何よ、いきなり。」





流ノ介:「お前達が、愛を育むのは良しとして・・・子孫はどうするのだ、と聞いてるんだ!」






ことは:「・・・あ、あの、流さん・・・なんや、話が突然過ぎて、訳が…」

茉子:「大体・・・あたし達が愛を育むとか、妙な表現しないでよね…。」



流ノ介:「いいか!我々の先祖は、ずっと…志葉家に仕えるという、由緒ある使命を代々受け継いできた…」



ことは:「あの、茉子ちゃん、あかんわ・・・流さん、うちらの話、全然聞いてへんし…。」

茉子:「いつも、大体そうじゃない。・・・で。流ノ介、一体、何が言いたい訳?結論から、言ってくれる?」




流ノ介:「・・・お前達・・・子孫を作る気は、あるのかッ!?」





茉子:「 ”一筆奏上”!! ヘブンファン!! ”迫力満天”ッ!!!」






流ノ介:「うわあああああああああああああああぁ・・・・・・・・・・・・・・」



ことは:「・・・・わぁ・・・流さん・・・あんなに遠くに・・・。」













 ― しばし、お待ち下され! ―












茉子:「・・・で?どうして、セクハラめいた話をあたしとことはに向けてした訳?」


流ノ介:「ひ、必殺技を放っておいて・・・な、何事もなかったように、話を進めるとは…さすが茉子…それでこそ、侍…ッ!!」


ことは:「あの、流さん・・・大丈夫ですか?(頭とか…)」


流ノ介:「だ、大丈夫かどうかは、私がお前達に聞きたいんだ!!いいか?お前達がそのまま愛を育むと、お前達の子供は生まれないんだぞッ!?



 白石家・花織家の子孫は・・・次のシンケンピンク・シンケンイエローは、どうするんだッ!?」




茉子:「・・・・ああ、そういう事・・・。」

ことは:「???・・・茉子ちゃん、どういう事なん?」



茉子:「・・・フフン・・・・・・教えてあげたら?流ノ介。」


流ノ介:「ま、茉子…!お前…ッ!一番厄介な説明を、私に押し付けるとは、汚いぞ!」



茉子:「…問題提起したの、そっちでしょ?流ノ介。」


流ノ介:「・・・・・・・・。(汗)」

ことは:「あの…流さん、うちに、わかりやすく教えてくれへん?」


流ノ介:「・・・よし・・・ことは・・・よ、よく聞きなさい。あの…だから…子孫を作る…いや、その…えーと……


いや…うーん…何と言ったら良いのか…子孫繁栄には、男女の…い、営みが、だな……で…そのぉ……」



ことは:「??????」




茉子:「・・・さて、と・・・”一筆奏上”…」





流ノ介:「よし!コレだ!ことは!!・・・ま、まず!!”めしべ”と”おしべ”が





茉子:「”天空の舞い”!!」













 ― しばし、お待ち下され。 ―













流ノ介:「…ま、茉子…!今日のオマエは、強すぎるぞ!無駄にッ!何故、普段から殿の為に、その力を発揮しないんだッ!?」


茉子:「うるさいわねッ!!流ノ介が変な事言うからでしょッ!?それにね!あたしにだって、考えがあるのよ!」




流ノ介:「な、何?それは知らなかった…ぜ、是非聞かせてくれ!」



茉子:「ことはとあたし、そして子供と温かい家庭を築くにあたって……」

流ノ介:「・・・あ、あたって・・・?」



茉子:「”精子バンク”を利用しようと思ってるの。あたしの両親、せっかくハワイ(自由の国アメリカ)にいるんだし。」




流ノ介:「だ、だめええええええええええええッ!!一番ダメえええええええ!!(泣)」




茉子:「何よ、それが一番じゃないの。海外なら、同性婚も出来るし。」

ことは:「流さん…最近、科学って進歩してるんやって。この先、女の子同士でも子供が出来る可能性もあるんやって♪」


茉子:「あ、そうらしいわね。よく知ってるわね、ことは♪」

ことは:「えへへへ♪たまたま、TVで見たんや♪」




流ノ介:「こ、ことはあああああああッ!!オマエはキャラ的にそういう事言ったらダメだ!ダメなんだよッ!


17歳らしく、そういう知識があっても無いフリをしなさいッ!!頼むからッ!!」





ことは:「せやけど、流さんが、子作りの話を…」





流ノ介:「いやだぁああああああ!聞きたくないッ!お前の口から、子作りなんて単語はっ!ダメッ!ゼッタイ認めませんッ!(泣)」





茉子:「・・・何よ。じゃあ、あたしとことはに、好きでもない婿と無理矢理結婚して、無理矢理子供を作れって言いたいの?」


流ノ介:「・・・い、いや!そ、そんな事まで、言ってないだろう!?私はただ!先の事を考えてだな…!」


茉子:「先の事を考えたら、流ノ介は、あたしとことはを引き離すのが、一番だって言うつもり?そ〜んなに、あたし達を引き離したいの?」


流ノ介:「い、いや・・・私は、そ、そんなつもりは・・・!!(汗)」



ことは:「・・・あっ!!ええ事思いついた!これなら、流さんも納得してくれはるわ!!」



流ノ介:「な・・・何だ?ぜ、是非聞かせてくれ!ことは!」





ことは:「モヂカラで、子作り♪」


茉子:「あ、そっか!その手があった!」




流ノ介:「無ぁああああああいッ!認めん!断じて認めんぞ!そんなモヂカラで子作りなどッ!お前達、生命倫理に石を投げる気かッ!?」





茉子:「…えーと…まず”交尾”…”妊娠”…かな。(無視)」

ことは:「あぁ、茉子ちゃん、あかんって…”受精”が抜けとるわぁ。」




流ノ介:「やめろおおおおおお!聞きたくないんだあああ!お前達、清純派の口から、そんな単語はああああああ!!(泣)」




茉子:「あ、そっか♪ゴメンゴメン♪…で、その後は”臨月”…”破水”…”出産”ってトコかなぁ…。


う〜ん・・・でも、もうちょっと、調べないとね?あ、源太にも相談してみよっか?」



ことは:「そうやね…それまで頑張って、うちらもモヂカラ強うしよな!茉子ちゃん!


 …だって……うちと茉子ちゃん2人の子供の為やなんて、ホンマ夢みたいや…」




流ノ介:「夢で終わらせて―ッ!!(泣)」




茉子:「そうね。…でも、あんまりやり過ぎると…夜、寝かせてあげられないかも、しれないわよ?トコトンやる気だから、あたし。」


ことは:「…そんなん…別に、平気やって。それに…茉子ちゃんと一緒やったら…うち…どんなに夜遅うなっても……頑張れそうやし……」



茉子:「フフッ・・・・ことはったら・・・それ、意味わかってて言ってるの?」

ことは:「えへへへ・・・・・・・・・・・・秘密♪」





流ノ介:「・・・・・・ぐっ・・・・・・・!」


ことは:「あ・・・名前、考えへん?」

茉子:「ことはったら、気が早いわよ。」





流ノ介:「ぐ、ぐああああ!!負けるかああ!殿おおおおお!!私とモヂカラで子孫繁栄をおぉおおおッ!!(泣)」





丈瑠:「・・・”一筆奏上”・・・。」








千明:「・・・爺さん、秋って焼き芋が美味い季節だよなぁ・・・(呆)」

彦馬:「・・・ああ、そうだな・・・今は、黙って、旨い芋を味わおう…はっはっは…(泣)」




源太:「よっしゃ!秋の味覚!秋刀魚の押し寿司完成でいッ!皆!喰ってくれい!!」







茉子:「ことは…ぎゅーっ!してあげる♪」 ことは:「茉子ちゃん…あったかい…♪」




丈瑠:「…火炎の舞い!!!(怒)」  流ノ介:「殿ぉー!熱ーいッ!!(泣)」






ダイゴヨウ:「お、親分…と、止めなくて良いんですかい?」


源太:「ん?何がだ?別に”いつも通り”じゃねえか。さあさあ、食ってくれよ!」



千明:「ああ、普通だけど、美味いなぁ…あっはっはっは…」

彦馬:「・・・うむ、実に普通だが、美味いなぁ…はっはっはっは…」






茉子:「ことは…もっとぎゅーっ!って、してあげる♪」 ことは:「きゃー♪めっちゃあったかい♪」



丈瑠:「…百火繚乱!!!(怒)」  流ノ介:「と、殿ぉー!さっきより熱ーいッ!(泣)」





ダイゴヨウ:「・・・・・・あ、あっしは何も見てない・・・何も見てない・・・何も見てない・・・。」





ことは:「じゃあ、うちも茉子ちゃんの事、もっともっと”ぎゅー”したる〜♪」 

茉子:「こ、ことはったら…力強すぎだってば…もう…ちょっと、それ以上は、ダメだってば…」





丈瑠:「・・・インロウマル!スーパーシンケンレッド!!(怒)」 

流ノ介:「殿ぉー!?そんなにダメでしたかーッ!?(泣)」




茉子:「ことは・・・」

ことは:「・・・茉子ちゃん・・・。」








ダイゴヨウ:「・・・あ、あっしは何も見てない・・・何も見てない・・・何も見えないっ・・・!!(泣)」







・・・こうして・・・志葉家にも、秋が来ました・・・。








 流ノ介:「・・・殿ーッ!!(泣)」











骨のシタリ:「おンやぁ?・・・ちょ〜っとだけど、三途の川の水が増えたかねぇ・・・?」








[ これからのシンケンジャー子孫問題を真剣に考える。・・・・END]



あとがき


WEB拍手バージョンに、更にイチャイチャを足しました!

さて、ダイゴヨウは、何を見たんでしょうかね・・・はっはっはっは・・・。