※本SSは、悪ノリのキワミです。


グラン・マ「第1回!チキチキ!シャノワール

      同性に好かれるのは誰やねん大レース!」


メル&シー「わー(パチパチパチ…)」

エリカ「イエーイ!」←何だか解らないが、ノリだけは合わせるエリカ。


グリシーヌ「…一体、なんなのだ…これは…」

花火「あの…説明をお願いします…」


グラン・マ「ハイ!…最近、シャノワールの客層が偏っていまーす!

      我がシャノワールは、紳士淑女に楽しんでもらう事が大事!

      だから、男性だけでなく!女性にも好かれる事も大事でございま〜す!!」



コクリコ「…グラン・マのキャラが…変わってる…」

エリカ「テンションがエリカより高いですね〜♪」


ロベリア「フン、別に良いじゃないか。

     このロベリア様がいるんだ、男が寄ってこない訳がないだろう?

     いっそ、客なんて男だけでも良い位だぜ。」


グリシーヌ「…シャノワールの観客の目は確かだ。

      色香等に惑わされぬ、品位のある私のファンか

      余程、暇を持て余しているお前のファンかのどちらかしか、おらぬ。

      それだけの話だ。全くもって下らん。」

エリカ「そんな!エリカのファンだっていますよ〜!」

花火「いえ、エリカさん、そういう問題ではなく…」

コクリコ「そうだよ!ボクのファンだっているもん!」


花火「いえ、ですから…」


ロベリア「…フッ…色気も出せない小娘の嫉妬かい?みっともないねぇ…」

グリシーヌ「なんだと!?貴様…無礼な!!」

花火「まあまあまあまあ…」


コクリコ「…で、ボクらどうすればいいの?」←とっとと帰りたいコクリコ。



グラン・マ「葵を……落としてもらいます!」


全員(……帰りたい…。)



グラン・マ「一般女性代表として、月代葵を別室に待機させているので

      あんた達の魅力を生かして、葵の心をグッと掴むんだよ!!」


全員(無茶苦茶、帰りたい…。)



シー「別室にて、蒸気隠しカメラが設置してありますのでぇ

   皆さんは一人ずつ、別室にいる葵さんの元へ向かって、落としてくださぁい♪
   
   判定は、私達3人が行いまーす♪」


メル「えー…補足しますと…皆さんはこれから

   葵さんに、様々なアプローチをしていただいて…

   最終的に葵さんに”好き〜”みたいな事を言わせたら勝ちです。」


ロベリア:「オイオイ、随分アバウトだな。」

グリシーヌ「……。」←額に手を当ててる。


花火「あ…あの…そんな事しなくても…

   私達が、きちんとダンスとか鍛錬して、最高のステージを見せてこそ
   
   お客様が満足していただけるのではないかと…?」


グラン・マ「なお、優勝者には…”特別ボーナス”が支給されまーす!」


コクリコ「全く聞いてないね、人の話…。」


エリカ「わぁ!エリカ、頑張っちゃいます〜♪ついでに、葵さんの心もゲットォ!!」


コクリコ「…うわぁ…エリカったらヤル気満々…

     ん〜…でも、ボーナスがあれば、動物達のエサ代になるかも♪」


ロベリア「…オイオイ、お前こそ、もう優勝した気でいるのかい?チビ。

      そんな簡単な事で、ボーナスが出るなら、やるぜ…。」


花火「…グリシーヌ…どうするの?

   こんな企画…第一、葵さんが可愛そうだわ…」


グリシーヌ「全くだ!バカらしい!

   …で、順番はどうするのだ?早く決めるぞ。ジャンケンか?

      ”ズテテッ” ←※花火のコケる音(古)

   まあ、私が一番手では、優勝は目に見えているがな…あーっはっはっは!」


エリカ「グリシーヌさん!勝負はやってみないと解りませんよ!」


ロベリア「ま、エリカの言うとおりだね。

     あの手のタイプを落とすには、結構コツがいるんだよ。」

コクリコ「ボク自信あるよ!

     葵、ボクのマジックとか…ボク自体を可愛いって褒めてくれるもん!」


花火「あの…その…

   自信以前に…この企画自体に問題があるような…」


グリシーヌ「…グラン・マ…私が優勝してもボーナスは要らぬ。

      代わりに、私と葵に休暇を出してくれ。」

エリカ「あー!2人でどこ行くんですか!?

    メロン食べ放題ですか?プリン食べ放題ですか!?」

コクリコ「あっ!わかった!また、葵の風で船走らせようとしてるでしょ!グリシーヌ!」

ロベリア「うわ…お前、そんな事してたのかよ…みみっちいな…」

グリシーヌ「…わ、悪いかっ!?凄く…凄く、そ、速度が速くなるのだぞっ!?」



花火「えーと・・・誰も聞いてない、ですね。私の話・・・」



グラン・マ「ハイ、じゃあいってみよー!!」

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〜別室〜


葵「…よし、作戦プラン完成っと…一息ついたし、お昼寝でもしようかなぁ」

”ガチャ!”

葵「・・・ん?」


グリシーヌ「1番!グリシーヌ=ブルーメール参る!」←片手を挙げながら入室。


葵「・・・・はい?」


グリシーヌ「・・・葵、お前に捧げよう・・・」


葵「・・・え?な、なんですか?え?」


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〜楽屋内〜


メル「…始まりましたね…」

シー「…あ…こ、この歌は…!」


グリシーヌ『〜♪』


エリカ「おお…!」

コクリコ「”愛の灯をセーヌにともせ”だね…」

ロベリア「…オイオイ…アイツ、歌で葵を落とす気か…?」


花火「…まあ、ロマンチックといえば、ロマンチックですけど…

   (何か、間違ってるわ…グリシーヌ…!)」




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〜別室〜


グリシーヌ「〜♪」←熱唱中


葵「…ひっ…!

  (なんで、歌いながら近づいてくるの!?この人…!)」



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〜楽屋〜


エリカ「あの〜…なんか葵さん…怯えてませんか?」

グラン・マ「あぁ…ありゃ、完全に引いてるね。」


シー「そりゃ、そうですよぉ…

   誰だって、いきなりステージ以外の、実生活の場で

   真っ直ぐ目を見つめられながら、”愛の歌”歌われて

   ジリジリ部屋の隅に追い詰められたら…ドン引きますよぉ。」


※カラオケに行った時、好きでもなんでもない異性に、同じ事をされた感覚を想像して下さい。


メル「というよりも、歌の上手い下手は、もう関係ないんですよね…

   すごく怖いか、嬉しいかのどっちかなんですよね…」


ロベリア「ありゃ、恐怖以外の何物も無いだろうさ・・・」


グリシーヌ『♪〜』


花火「あ!・・・もうすぐ”あの台詞”ですわ・・・!」

コクリコ「うわ…ボク、もう怖くて見てられない…!」

ロベリア「…アイツ、自爆しに行ったな…」

エリカ「うわぁ…。」

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〜別室〜


葵「あ、あの…ぐ、グリシーヌさん…あの…!」

  (こ、怖い!なんで、この人…私に馬乗りになって歌ってるのッ!?

   …なんか、目が怖い…!目を逸らしても、目線を無理矢理戻されるし…!

   怖いよー!怖いよー!)


”ガッ!”

葵(ひっ!?肩をつかまれた!?)


グリシーヌ「…”大好きです”!!」


葵「…ーッ!?」←恐怖で声が出せない。


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〜楽屋〜

グリシーヌ『大好きです!』



全員「キターーーーーッ(というか、お前が言ってどうするんだーーーーー)!!!!」



グラン・マ「はい!(葵が怯えてるので)終〜了〜!!

      メル・シー!GO!!」


メル&シー「はい!」


”スタタタタタタ…”


エリカ「・・・ん?どうするんですか?メル・シーコンビは…」



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〜別室〜


グリシーヌ「〜♪」

葵「い…いやぁぁぁ!歌いながら迫ってくるぅー!?こ、こここ、怖いよぅ!!」


”ガチャ!”


シー「”フッ!”」グリシーヌに向かって吹き矢を吹くシー。


”ドサ…”←グリシーヌ倒れる音。


メル「はい、そっち持って。」

シー「頭気をつけてね…せーのッ……」


葵「…あの…なんなんですか?これは…?」


メル&シー「・・・・・・・・。」


”バタン!”


葵「む…無視ですか…。」



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〜楽屋〜

グラン・マ「はい、あんまり妙な迫り方すると、強制退場させるからね!」

ロベリア「結構、エゲつない企画だな…」


グリシーヌ「……。(気絶中)」

エリカ「グリシーヌさんの寝顔、カッワイイですよっ♪」

コクリコ「そうかな…?白目向いてるけど…」


花火「あの…もう、やめませんこと?」


グラン・マ「ハイ!次行ってみよう!!」


花火「あぁ、やっぱり聞いてない…。」


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〜別室〜

葵「…おっかしいな…扉が、開かない…

  もしかして、内側から開かない仕組みなのかな…」


”ガチャ!”

葵「あ、良い所に!ロベリアさん、ちょうど困ってたんです♪」

ロベリア「…葵、アタシをどう思ってる?」

葵「…え?どうって…大事な仲間ですよ。」

ロベリア「……他は?」

葵「ほ、他って…言われても…あの…それより、扉閉めないで下さいね、内側から開かな」

”バタン!”

葵「だから閉めないでって!!」

”くいっ”葵の顎を片手で持ち上げるロベリア。

葵「…ッ…!?」

ロベリア「…葵、アンタ…女に…いや、アタシに興味ない?(ニヤリ)」

葵「・・・・・・・・・は?」



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〜楽屋〜


エリカ「おー!直球ですね!!」

コクリコ「花火・・・なんで、ボクの目を塞ぐの?」

花火「…見ない方が、より良い未来を築けるからですわ…(遠い目)」



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〜別室〜


葵「あ…あの…な、なんなんですか!?ロベリアさん!?」

ロベリア「…さぁ…なんだろうねェ…?」

葵「ちょ…ち、近っ!顔が近いっ!?…なん…です、か…!?」

ロベリア「…なあに…ちょっと、アンタに”素直になって”もらえば済む話さ…」

葵「…十分!素直に動揺してます!!!」

ロベリア「…良いから、アタシに一旦、体を預けてみなって…慣れたら、結構…楽しめるようになるよ…」

葵「た、助けてえええええ!!!」

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〜楽屋〜


葵『た、助けてえええええ!!!』


グラン・マ「ハイ(葵が助け求めたので)終〜了〜!!」


全員「早ッ!?」


グラン・マ「これ以上は、18禁ページでやってもらにゃならん。」


葵『…ちょっ…ちょっとぉー!?』

ロベリア『…なんだ、結構着痩せするタイプか…よしよし…アタシが一番イイって、すぐ解らせてやるから…』

葵『い、いぃやあああああああぁ!?』



全員「・・・・確かに・・・」



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〜別室〜


”スタタタタタ…ガチャ!”


シー「フッ!!」(吹き矢)

”…ドサッ”←ロベリアの倒れる音。

メル「…せーの、せっ…!」


葵「・・・あ、あの、待っ…!」


メル&シー「・・・・・・・・。」


”バタン!”


葵「ああ…また無視&閉じ込められた…」

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〜楽屋〜


ロベリア「……。(気絶中)」

エリカ「ロベリアさんの寝顔、カッコイイですよっ♪」

コクリコ「そうかな…?白目向いてるけど…」


グラン・マ「…全く、なんてザマだい!女心一つ掴めないなんて!」

花火「いえ、ですから…企画自体に無理が…!」

グラン・マ「ハイ次行ってみよー!!」

花火「お願いですから、スルーなさらないで下さいまし…私の切なる声…。」


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〜別室〜


葵「…一体…なんなのかしら…ドアはやっぱり開かないし…

  仕方ない、破るか…”粉骨砕…」

”ガチャ!”

コクリコ「やっほー♪」

葵「あっ!コクリコ!そのまま動か…」

”バタン!”

葵「…ないで…って言おうとしたけど、もういいわ…」

コクリコ「葵、ボクの事好き?」

葵「・・・・・・・(今日は、厄日かしら…)」

コクリコ「…嫌い?」

葵「…ううん。」

コクリコ「じゃあ好き?」

葵「ねえ、コクリコ…コレもしかして…グラン・マに何か言われたりして…」

コクリコ「あーなんか知らないんだけどねー最近シャノワールの」

”ガチャ!”

シー「フッ!!」(吹き矢)


”ドサッ”←コクリコの倒れる音。


メル「…せーの、せっ…!」


葵「…ちょっと待ったッ!出して下さ…」


シー「フッ!!」(吹き矢)

葵「危なッ!?」←辛うじて吹き矢を避ける葵


メル「チッ…」(舌打ち)


”バタン!”


葵「あ…また閉じ込められた…(しかも今、舌打ちされた…)」


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〜楽屋〜

グラン・マ「ハイ終了〜!!!バラしたら、意味無いからね!」

エリカ「あぁー…なるほど!!」

花火「…納得、しちゃうんですね…エリカさん。」

エリカ「あぁっ…コクリコの寝顔…まるで天使様のよう…♪」

花火「ええ…でも…白目むいた天使はどうか、と…」


グラン・マ「じゃ、次行ってみよ〜!!」

花火「…もう…葵さん、思いっきり怪しんでるんじゃ…」


エリカ「では!エリカ!いっきま〜す♪」


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〜別室〜

葵「私の予想では…次はエリカさんか、花火さんが来るはず…

  こうしてドアの近くの壁に張り付き…ドアが開いた瞬間を狙って…脱出する!!」

”ガチャ!バンっ!「痛゛ッ!?」!”

エリカ「じゃじゃーん♪エリカで〜…あれ?葵さん?

    葵さーん?」

葵「…くっ…うう…鼻が…曲がるかと思った…(厄日だ…今日は、絶対厄日だ…!)」

エリカ「あ、そんなトコに隠れてたんですか?葵さん!」

葵「…いえ、隠れてたんじゃないんですけど…」

エリカ「…あ・お・い・さぁん♪(ニコニコ♪)」

葵「・・・・はい・・・。(滅茶苦茶嫌な予感…)」


エリカ「神様は好きですか?」

葵「…あぁ…ええ…まあ…」

エリカ「ウィ!もしくはノン!でお答えくださいっ!」

葵「・・・うぃ。」


エリカ「偶然ですね!私も好きですっ♪」

葵「ああ、そうですか…」


エリカ「ではっ次の質問です♪プリンは好きですか?」

葵「・・・・・・・・・。」


エリカ「ぷーりーんーはー好ーきーでーすーかー?」

葵「お年寄りじゃないんだから、聞こえてますよ・・・うぃ。」


エリカ「あ〜♪エリカと同じですねっ♪…もしかして…エリカ達って…すご〜く気が合うのかもしれませんね…♪」


葵「・・・・・。(・・・もぉ帰りたい・・・泣)」


エリカ「…葵さん、こんなエリカ、どうですか?」

葵「・・・・・どうって・・・なにが、ですか・・・?」


エリカ「ヤダ…葵さんったら!そんなの…エリカ恥ずかしいっ!」


”ジャキン!!”


葵「ちょ、ちょ…ちょっと!エリカさ…!それ!マシンガ」



”ガガガガガガガ!!!”




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〜楽屋〜


グラン・マ「…………。」


”ガガガガガガガ”

葵『ぎゃあああああああああ!?』



花火「…あの、グラン・マ…止めないんですか!?」

グラン・マ「…セーフ!」

花火「あの、葵さんの安否は…!?」

グラン・マ「…………んー……セーフ!」

花火「…今、セーフかアウトか、考えましたわね!?ねえ!?」


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〜別室〜

葵「ああ、あ…あ…(一発も当たってないなんて…奇跡…だわ…!)」


エリカ「どうですか!?エリカにハート奪われちゃいましたか!?」


葵「確かに…ある意味、私の意識は…奪われまし、た…」

エリカ「…やりましたー!葵さんの心、ゲーット!!」

”ガチャ!”


メル&シー「おめでとうございまーす。」

葵「…あの、メルシー!…これは一体どういう…」


シー「フッ!!」(吹き矢)



”ドサッ”←葵の倒れる音。




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〜楽屋〜



メル「…グラン・マ終わりました。」


グラン・マ「よし…じゃあ次…」


花火「私は、棄権いたします。(キッパリ)」


グラン・マ「そうかい?じゃ、優勝はエリカ!!」


エリカ「エリカやりましたー!見事!葵さんの心を鷲掴んじゃいましたっ!!」


花火「…心の臓なら、私も鷲掴まれた気分ですわ…」

エリカ「あー♪花火さんの心もゲットしちゃいましたかぁ♪

    皆さん!皆さんってば!起きて下さい!エリカはもう女性キラーです!!」


グリシーヌ「…う…何…?」

ロベリア「…うう゛…クソ…なんだってんだ…」

コクリコ「んー……エリカが優勝なの?」


エリカ「そうです!エリカは、最強のスケコマシです!『巴里の大神さん』と呼んでください!」


花火「あぁ…エリカさん…どんどん、違う方向へと進化を…

  (そして、大神さんをスケコマシだと思っていたんですね…エリカさん…)」


グリシーヌ「…そうか…エリカが葵を…」

ロベリア「・・・チッ…アタシのボーナスが…!」

コクリコ「ねえねえ、エリカ、どうやって葵の心を掴んだの?」


エリカ「愛と信仰心です♪グラン・マ♪ボーナスを下さい♪」



グラン・マ「…いいや!!アンタたちは何も解っちゃいないっ!」



全員「えええええええ!?(この期に及んで!?)」


花火「…確かにこの企画自体、何も理解出来てませんわ。誰一人として。」



グラン・マ「いいかい!?あんた達は肝心な事を忘れている!」


エリカ「・・・え?」

グリシーヌ「何だと?」


花火(…”人の心”かしら…。)



グラン・マ「…あんた達は…葵をなんだと思ってんだい!」


花火「あの、それは、一番貴女に当てはまるような気が…」



グラン・マ「シャノワールに来る観客はいつも同じじゃない

      一度きりだっていう観客もいれば、リピーターもいる…毎日が勝負なんだよ!

      シャノワールに来た観客全てに最高のショーを魅せる!

      一夜限りの夢を…あんた達は、最高の自分を葵に魅せたのかい!?      
 
      毎日会ってるからと気を抜いただろ!?」


花火「だから…そういうセッティングしたのはグラン・マですよ…

   しかも、冒頭私が言った事とやっぱり被ってるじゃありませんか…!」



グリシーヌ「…そうか…そのような思惑を…」

エリカ「エリカ達…間違ってましたね…」

コクリコ「反省、だね…」

ロベリア「…フン…ま、たまには良い事言うじゃないか…。」


花火「・・・・・・・。(この人たちって…。)」



グラン・マ「解ってくれたら、いいのさ…あんた達のそういうところが…最高だよっ!」


グリシーヌ・エリカ・コクリコ・ロベリア「「「「グラン・マ!!」」」」


花火「・・・何でしょうね、この茶番は・・・ああ、疲れた・・・(泣)」


メル「さあ!お茶にしましょう♪」

シー「シー特製のケーキもありますよ〜!」


グラン・マ「…シャノワール…万歳…!」

全員「シャノワール!万歳!」





エリカ「……あれ?何か・・・忘れてるような・・・。」



コクリコ「エリカー!プリンもあるよー!」

エリカ「あー!!食べます!あるだけ食べますっ!!」






お茶を楽しむエリカ達。



月代葵が、内側から開かないドアの向こうで、気絶している事に彼女達が気付くのは


およそ半日以上が、経過してからの事だった・・・。



END




ーあとがきー


・・・いかがでしょうか・・・このワルノリSS。

…ええ、もうノリだけです。