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[ これで貴女も百合が書ける!・・・かな?多分、ダメだね!(笑)本当に参考にしちゃダメなSS。 ]





さあさあ、やって参りました。


百合に喧嘩を売るサイトが、これから百合を書こうと思っている人向けに書いている、ふざけたSS〜!

このSSは、これから百合を書こうと思っている皆様に向けて、神楽なりに考えてみた、いわゆる「百合あるある」のコーナーです。


解説は、御堂筋 百合さんとお届けします。

御堂筋「よろしくお願いします。」


とうとう4弾目となりました。クレームもなく、かと言って参考にもならない、全くもって作者の”やおい精神”から作られているといってもいいSSです!


御堂筋「私は、百合が見られるのであれば、それで良いです。」


本日の百合あるあるは・・・えーと・・・”その後・編”、ですか?これは、どういう・・・?


御堂筋「はい、神楽さんが最も苦手とする、付き合い始めたカップルの”その後の話”です。

この状態を読者は待っているんです。両思いになるまで、彼女達は泣いたり笑ったり頑張って来たんです。

読者は見守りながらも、早くこの二人のイチャイチャ・ちゅっちゅっ・・・ギシギシアンアンが・・・!」


み、御堂筋さん!?そこからは18禁サイトさんの仕事です!ウチじゃ無理です!


御堂筋「・・・とまあ、カップルがくっつくまでが、えらく長くて・・・イチャイチャ度が少なくて、とにかく萌えやしない、どっかの神楽さんのSSには、無いものです。」


・・・身も蓋もない言い方しないで下さい。大体、合ってますけど。

はい、それでは、わかりやすく例を出しながら、百合のあるある的なシーンを出していきましょう。




私、草薙 苺!

特技はお菓子作りと笑顔!・・・なんてね☆ウフフ!


「苺ー遅刻するわよー」

「・・・あッ!もうこんな時間!?いやーん!遅刻しちゃう!ママ、どうしてもっと早く言ってくれないのよー!!」


「ぐだぐだ言ってないで、早く学校行きなさい!桃果ちゃん、待ってるでしょ!」

「わ、わかってるわよ!行ってきまーす!」


全速力でダッシュしなきゃ・・・桃果との待ち合わせに遅れちゃう!


「もう、ママったら、トーストには、ごはんですよ塗らないで言って・・・きゃっ!?」


「おはよ。また寝坊?」


「・・・あ・・・も、桃果・・・!!」


私がぶつかったのは、幼馴染の桃果。

・・・実は、私達・・・先日からお付き合いしているんですっ☆


「今日もかわいいなぁ。苺は・・・あ、ごはんですよが口についてる。取ってあげよっか?」


そう言って、桃果はごく自然に顔を近づけてくる。


「あ・・・もうっ!誰が見てるかわかんないよ?」


「いいよ。誰も・・・見てない。」

「うん・・・。」


(私は・・・桃果だけを見つめている・・・。)




[ ポイント1・朝から胸焼けしそうな程、イチャつく。 ]




全体的に鼻につくんですけど、これはどうなんですか?解説の御堂筋さん?

御堂筋「ここまで、やっていただかないと。一体なんの為の百合なんですか。」


そ、それはそうですけど・・・。ちょっと、幻想が入りすぎなんじゃ・・・今時、こんな会話してる人いないと思うんですが・・・


御堂筋「現実は厳しい・・・百合が生きていくには、あまりにも厳しい。甘いだけじゃないのは、重々承知です。

しかし、私達が守っていかねば・・・このパラダイスは死滅してしまうんですよッ!?

誰かが、甘く・・・こんなの現実にはなかなかねえよ、嗚呼、でも萌える!というシチュエーションを作り出し、甘く儚い百合世界を守らねばならんのですッ!」


・・・・・・えーと・・・あ、はい。じゃ、次のポイント行きましょうか・・・。



「桃果は、すごいね。」

「何?突然。」


「部活では、キャプテン・・・クラスでは副委員長・・・大学だって、K大目指すんでしょ?」

「苺も一緒に大学行こうよ。そしたら・・・二人でルームシェア出来るよ。」


「・・・うん。」


桃果は優しい。私を包み込んでくれるその優しさに、この手のぬくもりに・・・私は甘えている。


「苺。」

「ん?」


「ずっと、一緒だよ。」

「うん。」


でも、時々・・・私は不安になるの・・・。


この楽しい時間が、いつか・・・終わってしまうかもしれないって不安が・・・。




[ ポイント2・くっついて幸せなはずなのに、主人公の感情のブレが激しい。 ]




はい。えーと・・・昼ドラか何かですか?これ。

なんというか、マリッジブルーに近いものがあるんでしょうかね?幸せなはずなのに、不安だなんて。


御堂筋「そうですね。ラブラブな筈なのに、幸せであるが故に、ちょっとした事で揺らいでしまったり、二人の未来の行方を疑ってしまう乙女心・・・。

そんな主人公の揺れ動く心情を、いかに相手がサポートするか、そこにかかってくる訳です!」


はあ。


御堂筋「まあ、今ご覧いただいたのは”幸せなのに、不安を感じるパターン”ですが、他にも、こんなパターンがあります。」


それでは、見ていきましょうか。




「そうだ、桃果!今日家に来ない?」

「あ、いいよ。」


「ちょっと待った!」

「「え!?」」


「桃果先輩は、部活があるんです!ね?先輩!

放課後、この伊集院曜子の自宅に備え付けてある専用コートで、ドライブBや波動球等をみっちり教えてくれるっていったじゃありませんの!?」




[ ポイント3・二人の邪魔をするライバルが出てくる。(大抵、お金持ち系が多い。) ]



えーと・・・桃果さん、テニス?部だったんですね・・・。

えーと・・・あの・・・解説の御堂筋さん?ライバルが出てくるのはわかりましたが、このポイントは?


御堂筋「”ライバル出現”とは、付き合い始めて落ち着き始めた二人の生活のピンチでよく使われるパターンですね。

もしかしたらこのまま相手に取られちゃうかも!?とか、痴話喧嘩に発展しやすいので、非常にわかりやすいピンチです。」


・・・あの大体、金持ちが多い、というのは?


御堂筋「まあ、ぶっちゃけ金持ちというカテゴリーは使いやすいんですよね。だから、使われやすいんです。

あと、後輩とか。大抵、ネコ被ってる小生意気な女が多いです。初登場では性格が良いんですが、実は・・・というパターンは多いですね。」


なるほど。あんまり・・・性格が良くない相手ですね。

そんな人に、お相手を取られちゃったり、二人の関係を荒らされる、というのは何か釈然としませんね。


御堂筋「それで良いんです!どこのアマともわからん女の登場に釈然としないから!!

二人を余計に応援したくなるでしょう!?二人の絆の強さを信じたくなるんでしょうが!!」


・・・あ、はい・・・そうですね・・・。

では、続いて別のパターンです。



「・・・桃果・・・。」


桃果は、今日も平然と私と手を繋いで歩いている。

でも、私は・・・もう、それだけじゃ・・・満足できないの・・・。


「ん?どうしたの?苺、顔真っ赤だよ?」

「な、なんでもない!」


もうっ桃果のお鈍さんッ☆


「苺はコロコロ表情が変わって、本当に面白いね!ははは!」

「も、もうッ桃果!」


・・・もうっ☆笑い事じゃないんだゾ?


私だって・・・。


「苺は、そのままの苺で可愛いよ。」


私だって、もっと・・・もっと桃果に触れて欲しいのにッ!

あ、桃果を意識するだけで・・・なんか熱く・・・体がおかしくなってきちゃった・・・!


私、変なのかなぁ・・・?



[ ポイント4・欲求不満。 ]



・・・あのー・・・これ、二人のピンチっていうより、個人の性欲の問題じゃ・・・。


御堂筋「これはね・・・正直言いますと、ものすごく、エッチな展開に持って行きやすい!

だから、この手の展開は、オイシイんですッ!わかるでしょう!?ちょいエロSS好き!」


・・・そ、そうですね・・・。


御堂筋「それに、あんまりこじれにくいんです。誤解さえ解けば・・・後は、オイシイオイシイ・・・エッチな展開になりますから!」


なるほど。


御堂筋「ただ・・・百合好きの方の中には”エッチな表現”を好まない方もいらっしゃいます。軽くキス止まりでOKという方がいます。

ですので、エッチな展開をするにも、どこまで踏み込んで描くかも重要になってきます。

裸で抱き合って、後はご想像にお任せ〜みたいな流れで綺麗に終わってもよし。

細かく、隠語もエロ台詞も、局部の表現までも、何もかもスッキリ描いてもよし。

どっかの神楽奈緒みたいに、変に生々しいけど表現が甘い上に、ちょいエロ15禁ですって宣言して誤魔化すもよし。自由です。」



うわああああああああ!!何か傷つくうううううう!!



す、すいません・・・辛くなってきましたので、本日の百合あるあるは、ここまで、という事で。

私、神楽奈緒と解説は、御堂筋百合さんでお送りしました。


それでは、次回があれば、次回またお送りします。

次回のポイントは・・・


『夏の海にきたら、人工呼吸イベント。』

『大抵、見られちゃいけない場面を、柱の影から見られている。』

『他人の下着をいちいち眺めて、可愛いと褒めちぎる。』

『なんか、濡れやすい受。』

『やたら、感じやすい受。』



・・・を解説いたします。それでは、すいませんでした――――ッ!!


※ このSSの内容を、本当に参考にしちゃダメですよ。





 〜御堂筋さんが質問に答えるコーナー。〜 



さあさあ、やって参りました。


百合に喧嘩を売るサイトが、これから百合を書こうと思っている人向けに書いている、ふざけたSS〜!

このSSは、これから百合を書こうと思っている皆様に向けて、神楽なりに考えてみた、いわゆる「百合あるある」のコーナーです。

まさかの・・・第5弾・・・となってしまいました。ここまで引っ張るネタになる予定では無かったんですが、ありがたいことですね。

解説は、お馴染みとなりました、御堂筋 百合さんとお届けします。

今回もよろしくお願いします。

御堂筋「よろしくお願いします。」



早速ですが、読者の方からご質問をいただいております。今回は、このご質問に答えていきましょう。


御堂筋「はいはい。」


Q. 百合漫画に、時々、ヒロインに前に彼氏がいたとか、途中から男が出てきて、そのまま百合カップルが別れてしまう、とかいうクソ展開があるんですが、正直私はこんなの百合じゃあり得無いと思います。

リアリティを出そうとしているんでしょうが、百合を愛するものとしては、こういう展開になると途端に溜息が出ます。

百合に男は不必要だと思うんです。

女の子同士の恋愛を見たいだけなのに、途中からヒロインの男性経験の有り無しや、バッドエンドを気にしながら読むのは正直、苦痛です。

表紙買いやおススメを買ったりしたら、たまにこんな事になるので、困っています。

御堂筋さんは、このような現状をどう思いますか?


 ( 匿名の徳さん 54歳 )


という事なんですが・・・

これは、まさに”あるある”ですね。

しかし・・・50代を迎えて、なお百合を追求する姿は痛・・・いえ、逆にすがすがしいものがありますね。


さて、御堂筋さん、どうでしょう?


御堂筋「まあ、確かに好みは分かれますね。百合を求める方にとっては、女の子同士の恋愛が見たいのであって、男性の登場は百合を愛する者にとって、あまり好まれない傾向があるのは事実です。」

やはり、百合を書く上では男性キャラは使わない方が良いのでしょうか?


御堂筋「いえ、まったく使ってはいけない、というルールはどこにも存在しません。

男性キャラをあえて当て馬に使う事は、神楽さんのクソSSでも散々使い古してきましたしね。」


あの・・・ナチュラルにクソSSって呼ぶのやめてもらえますかね?


御堂筋「正直、私の意見を申し上げますとね。好みは人それぞれでしょうが・・・

男性キャラの登場を楽しめないようでは、百合好きとしてはまだ甘いでしょう。」


あら、意外!御堂筋さんなら「無いですね。こりゃー無いわ!あーダメだわ!」と言ってくれるかと思ったんですが。


御堂筋「そうですか?まあ、確かにね・・・

百合に男が出てきて自分の好きなカップルが別れたり、

同人で百合だと思って買った本が中身を見ると、女の子が好きな女の子が複数の男性に陵辱されるだけで、最後のページで、やっぱり女の子しかいない!というオチで終わってたり

同人で途中からヒロインの股から見たくも無かった棒が生えてきて、ヒロインから”いやぁ!おち○ぽみるくで妊娠しちゃうううう”といわれた日にゃ〜

その本を選んだ自分が悔しくて、その本ごと自分を地獄の炎で燃やしてやろうかとも思います。」


あの・・・御堂筋さんは、普段から、一体どんな本を買ってるんですか・・・?


御堂筋「つまりですね。我々、百合を愛する者にとって、こういう当たりハズレの出来事は、言ってしまえば”試練”なのです。

誰もが通る道です。ハズレを引いたら、もうひたすら苦痛ですけどね。」


まあ、そうですよね・・・私も経験があります。

映画とか、結局相手が男を選んだり、いつの間にか妊娠してたり、なんか死んでたり・・・。

これは百合だ!ワクワクするぞ!・・・と思って見ると、失敗するんですよね。

同人誌も、急に告白したと思ったら次のページで、もう、すぐに裸なんですよ。

もう少し・・・その・・・告白されて悩むとかあっても良いんじゃないか、とか思いますね。


御堂筋「それは、既にメインが決まっているからでしょう。その本で、告白は消化試合でしかないんです。

メインは女同士の裸のぶつかり試合の本番なんでしょう。」


・・・あの、本番って表現は生々しいんでやめていただいて良いですか?


御堂筋「そして、神楽さんにとって、告白前後に悩んだり揉めたりする事無く、OK!即H!という展開は神楽さんの好みに合わないんでしょう。」


うーん、なるほど。

では、話を戻しまして。


男性キャラが百合に出てきても、その絡みごと楽しむ、とはどういうことですか?


御堂筋「自分の好みはあっても良いんです。自分の好みの通りに作品を選ぶ権利はあります。

匿名の徳さんがおっしゃる、男性が出てくる百合作品が苦痛である、とは匿名の徳さんの好みが、その作品に合わなかった、それだけなのです。

男性キャラが出てきても、必ずしも女性カップルの関係が壊れるとは限りませんし。」


うーん・・・しかし、実際、男性キャラが出てきたらハラハラしますし

途中で登場した男性キャラとヒロインが一時的に男女関係になったら、なんかえ?これ百合だよね?って不安になりますし

求めているものとなんか違うかもって感じがしますし・・・

匿名の徳さんのように、男性キャラが出てくるだけででも、不安になって、心から百合を楽しめないんじゃないでしょうか?



御堂筋「・・・では、問おう。」


はい?


御堂筋「女子は処女でなければならない、と誰が決めたんですかッ!」



・・・え?いきなり、なんですか?・・・え?えー・・・と・・・。



御堂筋「処女かどうかの問題も・・・”初めての経験を女の子同士で”、という展開は確かに価値がある展開かもしれませんが・・・

女性の過去ばっか気にして、女性の過去ごと受け入れない、愛せないような人間と、貴女は恋愛関係結べますか!?」


ん?う、うーん・・・えーと・・・。


御堂筋「男が出てきたから、なんですか!寝取られが怖くて、百合が愛せるか!!

確かに、楽ですよ!楽しいですよ!女しか出ない百合は!でもね!

リアルだろうと、幻想、妄想寄りの話だろうと、必ず、カップルには乗り越えなければならぬ試練が待っているのです!

そして、どんな事があっても、女性同士の恋愛を、我々は最後の最後まで見つめる!

たとえ、その結末が幸せであっても、不幸せであっても!

その二人が選んだ道ならば・・・私は最後の作者のあとがきページまで、見守りましょう!ええ、見守りましょうとも!!」


あ、熱い!いつになく御堂筋さんが熱い上に・・・なんか、引く!

・・・でも、御堂筋さん、わざわざ購入した百合本で、最後ヒロインが男性とくっついたら・・・


御堂筋「ま、それは、私にとっての”ハズレ”ですね。」


・・・やっぱりダメなんじゃねえか。


御堂筋「まあ、だから〜結局は〜好みなんですよ〜。

私が言いたいのはね〜読む前から、決め付けちゃうとなんか面白くないですよ〜ってだけの話です。

頑なに、自分基準のボーダーラインを引いて、これは百合じゃない!!と否定し、決め付けてしまっては、楽しめる百合の幅が狭くなってしまい、良い作品を、誰かのレビューを見ただけで敬遠してしまいます。

あなたが自分の目で、心で、その百合を感じてもいないのに、です。これは、惜しい事ですよ。

・・・わざわざお金出して、それがハズレだったら、そりゃもう哀しいですけど。それもね、楽しみの一つなんです、私はね。」


珍しく、まともっぽい事言ったような気がしますが・・・ど、どうなんでしょうか。

でも、御堂筋さん、表紙が百合で、中身が男が出てくる陵辱ものだったら・・・


御堂筋「それは、私にとっての”ハズレ”ですね。」


・・・。


御堂筋「だから、もう少しね、楽しみましょうよって事です。

当たりハズレはありますがね、何度も言いますが、女の子同士がただイチャイチャくっついていれば、百合になると思ったら大間違いなんです。

それで自分は満足だ!それで良い!と言うのなら、そういう作品を自分の手で探すしかありません。

むしろ、その探索が楽しめるようになると、良いでしょうね。

ただ、ハズレかも、と思って最後まで読んでみると、意外と救いのある結末だったり、心理描写が細かかったり、色々な発見もあるのです。

なんか残念だな、と思う作品は、自分が、この作品にどこか期待していた、途中までは楽しんでいた、という事でもあるのですよ。」


うーん・・・でも、ヒロインから棒が生えてきちゃうと・・・


御堂筋「ま、それは私にとっての”ハズレ”ですね。燃やしたくなりますね。」


うーん、難しいですね・・・。

結局は、自分の目で、自分の好きな作品に出会う為に探し続けるしかないのですね。


御堂筋「探せば、きっと見つかります。もしも、無いなら、自分で妄想して、作りだしていけば良いのです。

・・・ちなみに、神楽さんのどうしようもないSSには、男性キャラが憎まれ役で出てくることが多いですよね。」


そ、そうですね・・・あの普通にSSって表現してもらって良いですか・・・?(泣)


御堂筋「百合を書く時、変に百合好きを意識しすぎて、無理をし、女だらけの甘い世界にせねばならない!

・・・と意気込んで、男が死滅した世界で、不自然で無理のある設定の女子高を建設しなくても良いんですよ?」


え?私、そんな設定なんかしてませんが・・・!?


御堂筋「たとえば、の話です。・・・百合はね、女の子だけ出していれば単純に成立するものではないのです。

男キャラが出てきても、良いじゃありませんか。話に必要ならば、ね。

ただ、好みに合わないから、これは百合じゃないと言い切ってしまうのは、どうかなーと思うんですよ。

だから、我々は、愛をもって、百合に接しなければなりません・・・深いんです、百合は・・・。」


・・・そ、壮大な話になって、私はもう、ついていけませんが・・・。

い、色々な人がいるように、色々な百合があっても、良いんですね!

さて、お時間が来たようですね。

今回は、ご質問に答えましたが、次回は通常通り、不快な百合あるあるシーンにツッコミ・・・いえ、解説を加えてお届けします。

それでは、次回のポイントは


『お姉さんキャラが何かと頭を撫でてはニッコリ笑って、その度、ヒロインが不自然にときめく。』

『ヒロインの髪の毛に口をつける、匂いを嗅ぐシーンは、なんか綺麗な百合っぽく見えるので多用されがち。』

『ツンデレキャラの恋が実るのは、原作ではなく、大体同人誌の中。』

『胸の大きい小さいの悩みは相談しても、乳輪の色、大きさの話は、イメージの都合上、絶対出ない。』

『恋の相談相手がオカマ。』



・・・を解説いたします。それでは、すいませんでした――――ッ!!


※ このSSの内容を、本当に参考にしちゃダメですよ。







[ これで貴女も百合が書ける!・・・かな?多分、ダメだね!(笑)本当に参考にしちゃダメなSS。 ]


さあさあ、やって参りました。


百合に喧嘩を売るサイトが、これから百合を書こうと思っている人向けに書いている、ふざけたSS〜!

このSSは、これから百合を書こうと思っている皆様に向けて、神楽なりに考えてみた、いわゆる「百合あるある」のコーナーです。


解説は、御堂筋 百合さんとお届けします。

御堂筋「よろしくお願いします。」

今回で、奇跡の6回目となりました。

御堂筋「百合好きが、ただふざけてるだけなのに、よくもまあ持ちこたえましたよね。」


今回も酷い言われようですね!もういいや!


前回のネタが、ぶっちゃけ微妙だったため、今回はいつも通り、百合あるあるテーマに沿ってお送りしましょう。

本日のテーマですが・・・『エロス』!はい、エロスなんですね!!!


御堂筋「テンション上げないで下さい。貴女がいつまでも”ちょいエロ”で逃げているから、このテーマ取り扱う事になったんですよ。」


はあ・・・でも、なんか・・・エロいの書いてると、吹き出して笑ってしまうんですよ、私。正直、見るのは好きですが、書くのは苦手です。


御堂筋「しかし、エロいのは需要があります。百合漫画の表紙も大抵、なんかくっつたり、半裸で抱き合ったりとちょっとエロいでしょう?

 そういう百合物が、書店でエロ本コーナーに置かれてしまい、何か買いにくい、という悲劇もあるのです。」


あーありますねー。

なんか、頬ピンク色で不必要にべた〜っとくっついて、半裸な表紙は買いにくいですね〜・・・・・・・・ま、買うんですけどね。

御堂筋「まあ、ここまで来てしまうとエロ本コーナーにあっても我々は動じないですね。動じてはいけません。」


はい、それでは、わかりやすく例を出しながら、百合のあるある的なシーンを出していきましょう。



私、草薙 苺・・・。

実は・・・私は、処女で、女の子が大好き!



 [ その1 序盤から、経験、性癖をぶっちゃける登場人物。 ]




・・・どストレートも良い所ですね・・・開始2行ですけど。


御堂筋「まあ、今回はエロスに重点を置くわけですから、主人公の性癖をぶっちゃけたパターンを見ていただきました。」


・・・エロの序盤のパターンが他にも、あるんですか?

御堂筋「そうですね・・・こういう感じでしょうか。」



「あ・・・ッ!」

私・・・草薙 苺・・・。


「くふっ・・・あふぅっ・・・!」


「可愛い苺・・・もう、こんなになって・・・」

「だ、だめえッ!こ、こんなの・・・指が・・・あふっ・・・あふはぁッ!」




 [ その2 1ページ目から開戦。 ]




・・・ああ、なされてますね・・・。

わかりやすいくらい、エロス全面的に出してる感じ出てますね・・・。


御堂筋「1ページ目で、読者に”これはもうエロいですよ、覚悟してくださいね、苦手なら飛ばしてくださいね”と解らせるには十分な序盤です。」


・・・あと、喘ぎ?ですか・・・?あの、悪意に満ち満ちた、あ行とは行の羅列の言葉はなんとかなりませんでしょうか?


御堂筋「ふむ、それは貴女がもっとも悩んでいる・・・行為中の”喘ぎ問題”ですね。」


そうです!それです!御堂筋さん!


私は、AVやエロ同人誌を何本も冊も観て、研究しましたが・・・。

どうしても、意識の底で 『こんな声、出さねえし、いたら引くっつーの。』と思う自分がいるんです!!

あのですね・・・『らめえ』とか、『ふぅうんッ』とか、『にゃあああああん』とか、『壊れちゃううううう』とか『あっあっ!出ちゃう!ピ―――からピ――がでちゃ・・・あふああああああ!!』とか

・・・ホントにね・・・創作物とはいえ・・・何叫ばせてんだかと思ってしまうわけです!!

そして・・・恥ずかしいんですよ!読み返す作業が苦痛で!


御堂筋「・・・うむ、それはですね・・・個人の自由。」


み、身も蓋も無いアドバイス!?


御堂筋「いえ、それもまた”個性”なのだ、と言ってるのです。色んな人がいるんですし、何を叫ぼうとも自由でしょう。

そして、読み返して恥ずかしいものなんか、とっとと消しなさい。」


ええ〜・・・。


御堂筋「ああ、私も、貴女に言いたい事があるんですが。」


な、なんですか?


御堂筋「貴女のちょいエロシーン?ですか?やたら、台詞に『・・・』が多いですね。」


いや、それは・・・呼吸とか、間とかの表現なんですけど・・・。


御堂筋「あまり多様すると、ただ読みにくいので注意してください。沈黙の時間は、なるべく『・・・』ではなく、文章で表現するようにした方が良いですね。」


マジダメ出し!?(泣)

つ、続きみていきましょうか・・・!




「可愛い下着、着けてるのね・・・苺ちゃん?」

「え・・・!?せ、先輩!?」


憧れの伊吹 林檎先輩が私に声を掛けてきてくれた上・・・こんな間近に・・・!

肩に手まで・・・ひゃー☆心の臓物がドキドキしちゃう!


「下着の中には・・・どんな木苺が実っているのかしら?」

そう言いながら、先輩の柔らかい手が私のブラジャーの紐にかかる。

「あ・・・!?だ、ダメです先輩・・・ダメ・・・!」


先輩の手を振りほどこうとした私の手はいとも簡単に伊吹先輩に取られ、先輩はそっと私の下着のホックを片手で外した。


「あら・・・ピンク色の美味しそうな・・・ラズベリーね。」

「せ、先輩・・・!!」


「たっぷり可愛がってあげる・・・。」




 [ その3 相手(攻)が行為にとても慣れている。 ]



あのー・・・確かにあるあるな展開なんですけど、伊吹先輩の台詞にとてつもない違和感を覚えるんですが・・・。


御堂筋「そうですね・・・さくらんぼの方が良いかもしれないですね。」


いや、そういう問題ではなく!!・・・ま、いいや。



御堂筋「今回の場合は、攻めが経験豊富でリードするパターンでしたが、お互い”初めての相手と初めてのH”という、初々しさを出したいのであれば、こういうパターンもありです。」




「んン…っ…!」


ベッドに2人倒れこんで、汀は唇を離し、私の上に覆い被さった。




「……と、その前に、ひとつだけ。」



「……何?」



汀は、私の上で真剣な顔で、話し始めた。



「実はね…今回、ここまでする予定、無かった。」


「………。」


「…こういうの…時間、掛けるべきだって、思ってたから。」


「…うん…。」


私もそうだった。

でも、それを先に破ったのは、私だった。

だから、汀には少し申し訳ない気さえする。



「…でね……あの、最初に謝っとくわ。ごめん。」


「…汀…なんで謝るのよ?」



「…ごめん、実を言うと、あんまこういうの慣れてないの、あたし。」


「………そんなの、私だって知らないし…関係ないわよ…」



…もし、慣れていたのだとしたら、まずはその相手を知りたいくらいだ。


私の返答に、汀は苦笑したが、すぐに真剣な表情に戻った。


「…言うと思った。……でね、オサ…」


「……何?」


「…ぶっちゃけ、あたし…女同士の”ソレ”は知ってるけど、経験無いから。」


「……普通、無いと思うけど?」


それに、知ってるだけでも、私にとっては初耳だ。

汀は、視線をちらっと逸らして、再び私の目を見た。



「…でね……今すると、きっと…失敗、すると思う。」



「…失敗…?」


「あのね…多分…」



汀は、また目線を逸らし、今度は瞼をきつく閉じた。

言いにくそうな台詞を、言おうかどうしようか迷っているようだったが


私が、汀の首に腕をかけると、汀はゆっくりと瞼を開けて、私を見た。



「・・・多分・・・痛くしちゃうし、気持ちも良くない。


 どっかの少女漫画みたいに、初回から痛くてもなんとやら、とか

 愛があれば、お互い気持ちイイなんて、都合の良い事、あり得ないと思うし…

 いや、全く無いって保障もないんけど…でも、うん…多分、無いと思う。


 あと…痛かったけど、途中から、気持ち良くなるなんて、夢みたいな事も、きっと無いから。」



汀は、言葉を選びながらそう言った。

目線をちらりちらりと、時々逸らしながら、困っているような表情で、私を見ていた。



随分と雰囲気を壊すようなことを言うのね、と私は内心思いつつ。



…私も、汀と同じ事を考えていた。



きっと、汀の言う”失敗する”可能性を私は、考えた。



しかし。



・・・何をもって、その行為が、失敗か成功かも・・・経験の無い私には、わからないのだ。



・・・少しの知識はあれど、実際の経験は無いし、未知の世界。



まるで不安が無いといえば、嘘になる。

いくら同性同士でも、他人と他人の身体を合わせる事に変わりは無い。

恋愛感情が、どこまでその行為のカバーができるのかは、経験の無い私たちには、解らない。



多分、それは汀も、同じだったのだろう。

だから、今、汀はこんな話を私にしたのだろう。



「…だから、多分…あたしとなんか…もうゴメンよ〜、みたいな事も、あり得るって訳で…。


 あの、ホラ、その…見た聞いただけの知識と、実際の行為は違うし…だから…その…



 …やっぱ引き返すなら、今のうちよ?


 今なら、まだ…若さゆえの過ちって事で…」




汀は、柄にも無く迷っているようだった…いや、本来の彼女の”迷い”がそこに見えた。

迷っているから、私に選択権を預けたのだ。




痛い思いも、嫌な思いも私にさせない様に…私を傷つけない為に、彼女は今日一日、考えてくれていたのだ。




…だから私は、汀が本気で私の事を考えてくれて言っているのだと、感じる事が出来た。



嬉しいと思いつつ、そんな彼女を可愛らしくさえ思った。



だから、私は彼女の背中を押す事にした。



「汀。」


「ん?」




「…私、コレは”過ち”にするつもりは無いし…引き返す気も無い。」


「…ん。」


小さい声で返事をする汀に、私は言葉を掛け続ける。



”失敗”でも”成功”でも…私は、この経験を汀とする。

その事実は変わらない。



「だから、これは…例え、失敗でも、成功でも…それこそ、時間を掛けて…


 私と汀の、2人で作っていくものじゃないの?」



「………それは…一理、ある。」


「…でしょ?」




 [ その4 早くせえよ!とツッコミたくなるほど、する前の前置きが長い。 ]




ちょちょちょちょっと!コレ、私のSS!!(恥)

御堂筋「あるあるっていうか、悪い例ですね。初めての相手だからこそ、攻めは自分なりに二人の関係を考えている、という表現のつもりなんでしょうが・・・もう少し短くまとめても良かったですね」


・・・今回、私をイジめる回なんですか・・・!?


御堂筋「まあ、良いんじゃないですか・・・この後、エロスがちゃんと描かれていたら、の話ですが。」


うわあああああああ!!(叫)


御堂筋「エロスといえば、やたら体液やら、擬音、喘ぎ、身体の部位のアレコレで表現されがちですが・・・最も大事なのは、シチュエーションです。

 どうやって、そこに至るのか。そして、どんな状況で交わるのか!どこまで描くのか!?無理矢理なのか、同意の上なのか!

 体位はどうするのか・・・道具は使うのか・・・そして、反応は・・・ッ!?達するタイミングは・・・!?

 ・・・という具合にですね、エロでも色々あるんですよ。」



は、はあ・・・。


御堂筋「それを貴女、ちょっと二人きりになったからって、触って、発情して、脱がせて、指を突っ込んだら、受けが喘ぎ出して、体液ビッシャア!・・・”好き☆”・・・とかそんな流れは、もうお腹いっぱいなんですよッ!」


む、無茶苦茶言い出した・・・!元も子もない事言い出した!!

御堂筋さん、要約し過ぎですよ!?エロスってそんな簡単じゃ無いじゃないですか!


御堂筋「その通り!そのエロスに愛はあるのか・・・無かったとしても、主人公は何を思って、女と交わるのか!互いにエロを乗り越え何を思うのか・・・!


百合はですね・・・別にエロなんか無くたって成立するのです。ですが、そういう一線を越えてまでも想い合う同性の二人を描く為の表現の一つとして、エロがある訳です!


エロがあって、百合がある訳じゃない!ちゃんとした百合という舞台に二人が存在し、初めて成立するのです!!」


・・・今日も無駄に熱いですね・・・。

でも、こうして考えてみるとまだまだ百合エロスあるある・・・まだまだありそうですね・・・?


御堂筋「そうですね、ちょいエロ止まりの貴女ももう少し勉強して下さい。」


でも・・・道具は使いたくないんですが・・・。


御堂筋「そうですね・・・道具を多用すると、百合よりもエロス、またSM要素が濃くなります。そういうのが描きたいなら、別ですが・・・


私の好みとしては、バ○ブとかディ○ド、ロー○ーとかアナ○ビーズとか使われても、そんなに萌えな・・・」


ちょちょちょちょっと!やめて!次々道具名出すのやめて!!!

こ、今回はここまでにしましょう!!


次回のポイントは・・・


『載ってる雑誌が、青年系か女性も読む系かで、Hの時のプレイの濃さやページ数に違いが出る。』

『結構、達するまであっさりで、あっと言う間。』

『交わってる時”熱い!”とか叫びがち。』

『”ダメ、そこは汚い”とか言われても舐める。』


・・・を解説・・・しねえよ!!なんだよ!このあるあるポイント!どこの何を見てきたんだ!?


とにかく!次回もあったらお送りします!それでは、すいませんでした――――ッ!!


※ このSSの内容を、本当に参考にしちゃダメですよ




 [ 百合のススメ2・・・END  ]



 あとがき

あるあるネタというか、私なりの反省集です。

結局、何が言いたいのかというと・・・

皆、書きたいものを自由に書いたら良いんじゃない?って事です。