Rejetさんより発売された、PCソフト。
１５以上対象ソフトです。
なんといっても、この作品の特徴は、
年齢指定の理由が、どう見ても性ではなく暴力シーンだということでしょうか。
バイオレンスでホラーで、…とにかくいろんな意味で痛い描写もりだくさんです。
なので、決して手放しで人にお勧めは出来ないです。
とはいえ、昨今の乙女ゲー作品のなかでは、かなりハマったのは事実です。
作りこまれた世界観や、キャラクターがとにかく秀逸です。
音楽の存在感もかなり特筆すべきレベルでしたし、キャストも絶妙で、
最近の作品では際立ったくらいのオリジナリティ溢れる作品でした。
パロディや歴史に頼りがちな風潮ですが、
こういう熱のこもったオリジナル作品は良いものだと思いました。
気づけばほぼフルコンプしてたくらいには魅力ありました。
内容としては、
猫種や狼種などの獣耳を持った種族の存在する御伽噺的世界で、
猫種（キャッシィ）が王位を持ち、狼種（ヴォルフ）は虐げられ虐殺されてます。
主人公は塔の上で育った、人間ですが、ちょっと特殊な種族の少女です。
生まれてから一度も塔を出たこともない主人公が、
魔女という疑いをかけられ、王宮に呼び出されて…というのが導入です。
あ、ちなみにバイオレンスでホラーな部分のレベルは、
…まぁ、ひぐらしがOKなら大丈夫では？ くらいのレベルです。
…目明し編のあの痛いシーンくらいは痛いシーンがありますし、怖いシーンもあります（苦笑）
確実に人は選ぶ作品ですので、くれぐれもご用心を。
とりあえず、キャラごとの簡単なレビューを。
核心的なものはないですが、ネタばれが多少はあるかと思います。
メヨーヨ
猫種の双子王子の兄。
とにかく鞭の人（苦笑）鞭なくしてメヨーヨは語れないですね。
主人公を罠にはめて自分のものにしようとする諸悪の根源です。
ラスボス的存在ながら、わりと底は浅かったような。
色々なEDがあるのですが、それぞれわりと救いようがない感じが印象的です。
オージェ
猫種双子王子の弟。
兄を盲信する弟王子です。
兄が主人公に執着するのでおもしろくない感じで「ぶちゃいくちゃん」と呼んできます。
色んな意味で最悪な人格のキャラクターかと。
兄のメヨーヨは、たまに同情する余地を見せたりもあるのですが、
オージェのすごいところは、とにかくブレずに酷い人格であることです。
ユリアン
王宮で庭師をしている猫種の青年。
この作品の中では、一番気に入ったキャラです。
バックグラウンドを語ると、ネタばれが過ぎるので自重します（汗）
人格的には一番の真人間であり、一番病んでいたり。
彼のEDはトゥルーよりグットの方が幸せかもです
トゥルーEDもそれはそれで味わい深いですが（汗）
ネッソ
主人公の異母兄。
兄キャラです。 しかも、父は同じで、はっきり血が繋がってます。
そしてさらに、はっきり主人公と結婚する気満々という、問題大有りキャラです。
いわく、貴族の間では珍しくないそうな。
…堂々とし過ぎな近親婚ってどうなのか（汗）
私的にはもっと病的に妹ラブなのを想像してたんですが、
かなりフツーに男前キャラで逆にびっくりでした（苦笑）
ザラ
兎種（ラビッツ）で主人公の執事。
始まったときから、「お嬢様」と石田さんボイスで呼びまくるのが彼です（苦笑）
兎耳がかなり良い味だしてまして、
私的に初めて獣耳萌えってこういうことか！と思ったキャラです（苦笑）
どこまでも健気で苦労人で、ザラとのEDはこの作品内では数少ない癒しかと。
ラス
狼種の少年
意味ありげに登場し、色々痛い目に合いまくりつつ、
PCではそこまで存在感大きくないのは、
PSP版でメイン張ってるっぽいせいでしょうかね。
ちょっとまだまだ隠されたバックグラウンドがありそうなキャラです。
ギラン
狼種の少年でアルルの腹心。
ラスとは対極的に、PC版のみ攻略可のキャラでして、
トゥルーEDを見ての印象の落差はすごいです。
ただのおかしなチンピラ的な第一印象だったのに（待て）
結構、うっかり惚れそうに男前キャラです。
ちなみに一人称は俺様。
アルル
狼種の長のような存在、ラス、ギランの保護者的存在。
メヨーヨと、ネタばれなくして語れない確執があり、
色々な意味で、重くて渋いです。
この物語の世界観において大筋的な内容のルートが彼のシナリオです。
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