機動戦士ガンダムSEED-DESTINYとは


21世紀初のガンダムとして、02年から03年にかけて放送された、
「機動戦士ガンダムSEED」 
DESTINYはその続編として、04年にスタートしたアニメです。

前作SEEDは、機動戦士と冠をつけた作品として、
様々に批判も賛同もある作品でした。


基本的な物語の構図は、まず、ガンダムと言うからには戦争物です。

C.E(コスミック・イラ)と年号を数える時代。
「コーディネーター」と呼ばれる遺伝子操作を施された人間が生み出され、
「ナチュラル」と呼ばれる自然のままに生を受けた人間は、
その生物としての倫理や、能力の差から、諍いをしており、
結果的に、「コーディネーター」は宇宙に「プラント」と呼ばれる人の住めるコロニーを作り、
地球には「ナチュラル」が、宇宙には「コーディネータ」が住むという形になっています。

だが、それでも衝突は耐えず、
C.E70年に起きた「血のバレンタイン」と呼ばれる地球側からの核攻撃によって、
両者は本格的に戦争をする間柄になります。
これに対し、「コーディネーター」の軍組織ザフトは、核攻撃を防ぐ為に、
ニュートロンジャマ−と言う、核を一切無効とする装置を地球に打ち込み、
結果的に核や電磁波を欠いた世界で、「兵器」として最も活躍を見せたものが、
モビルスーツ。 つまり巨大な人型ロボットです。
そして、主人公などが乗る機体のOS名の略称が「ガンダム」。




地球の中立国の資源衛星在住の学生で、「コーディネーター」の少年キラ、
血のバレンタインで母を亡くし、ザフトに入隊した「コーディネーター」の少年アスラン。
時にC.E70年。
幼年学校時代に親友だったこの二人の、悲劇的な再会から、SEEDの物語は始まりました。
友人を守るべく、なしくずしに地球軍に入ったキラと、ザフト軍人であるアスラン。
敵同士に分かれたかつての親友同士を軸に、1年にわたる戦争が描かれました。




そして、それから2年後、C.E73。
締結された両者の間が再び戦禍に包まれ、SEED-DESTISYの物語は始まります。

くしくも、前作SEEDにおいて、キラとアスランが手に手をとって守った、地球の中立国オーブ。
そこに暮らしていた少年、シンが、この物語の主人公です。
前作の終盤、オーブが戦禍にのまれた際、シンは両親と妹を失い、
信じていた国も、守るべき家族も失った少年が力を求めた先が、ザフト軍への入隊でした。
シンは2年でエースパイロットにまでなり、
最新機体を駆り、戦陣に立ち、再び戦争に向う世界に憤ります。
そして、オーブの代表、カガリや、アスランなど、
前作のキャラも絡み合い、DESTINYの物語は動いていきます。


と、ここまで書くと普通ですが、このDESTINY。
ここからがかなり異質なのです(汗)
DESTINYの主人公シン。
しかし、DESTINYの物語は、前半25話に渡り、そのほとんどが、
彼を視点には語られていません。
主に描かれるのは、前作準主人公のアスランや、その相手カガリ。
そして、前主人公キラとその相手ラクス。 どう見てもこの4人がメインです。

分かり易く説明すると、まず、出番が無い。 あまりに無い。
序盤こそ主人公らしく始まれど、回を追うごとにそれはエスカレートし、

1話に1言2言喋れば良い方な主人公。
しまいには、回想シーン数秒のみしか登場しない主人公。

この、あまりにあまりな境遇ながら、
個人的には、シン・アスカは、前作キラ以上に好きだったりする主人公です(汗)
そして、シンの同期でルームメイトであるレイ・ザ・バレル。
この二人のコンビがとにかく気に入っています。


ちなみに、SEEDキャラではアスラン、カガリ、ラクス。
DESTINYでは、レイとシンがダントツにお気に入りです。