トピックス vol.06 : バーストラウマについて
“バーストラウマ” (出産時心的外傷)
聞いたことありますか?
なんだか難しそうな響きですよね。
でも、実はそんなことはないんです。
忘れてしまっているだけで、みんな心の中に持っているものです。
わたしも、そしてあなたも。
バーストラウマには3つに大きく分けられます。
@ ママのお腹の中にいる時のトラウマ
A お産の時のトラウマ
B 生まれてからすぐのトラウマ
それぞれ簡単にお話しますね。
@ ママのお腹の中にいる時のトラウマ
妊娠中の、“不安・イライラ感・怒り・悲しみ”といったマイナスの感情。
ちょっとでも、持ちますよね。
なんとなくイライラする・急に泣きたくなる・お産や育児の不安・・・。
こんな気持ちを、
『妊娠中に全然抱かなかった!』
そんなママはいないんじゃないかな、と思います。
少なくともわたしは、そういうママに出会ったことはありません。
9ヶ月近くも一緒にいるんですから、いろいろ考えます。
ハッピーなときもあれば、しょんぼりとする時もあります。あって当たり前。
実は、
ママの感情は、脈・ホルモン・ママの声として、ダイレクトに赤ちゃんへ伝わります。
ママのストレスが、そのまま赤ちゃんのストレスとなっている、というわけ。
七田眞先生も著書のなかで、
「母親の精神状態が胎児の発達に影響していることは確かなようです。」
とおっしゃています。
ストレスが伝わっているということは、ハッピーな感情も伝わっているはず!
お腹の中にいるときに話しかけられたり、お腹の上からなでられたり。
赤ちゃんが『自分は愛されている、必要とされているんだ!』
そう感じているか、これがとっても大切です。
たとえば、生まれてからの赤ちゃんが、
ベビーベッドに寝かされっぱなしで、だれからも声を掛けられず、ほっとかれたら・・・。
『悲しいし、寂しい。』
きっと表情が乏しくなって、自分の殻に閉じこもってしまいます。
大人になってから、人とコミュニケーションをとることが苦手になってしまうでしょう。
お腹の中の赤ちゃんも同じ。
ママの感情と、お腹の赤ちゃんとのコミュニケーション!
これがとっても大切ということですね。
A お産のときのトラウマ
お産の時の子宮の収縮や産道の圧迫も、
赤ちゃんにはとっても大きな負担です。
自然な分娩ですら大きなストレスを受けるのに、
陣痛誘発剤による計画出産
麻酔薬
疳子分娩
現代のお産は、ママも赤ちゃんにとってもストレスが増えていくばかり。
最近では、アクティブバースといって、自然なお産を進めてくれる病院や、
助産院が増えてきました。
わたしは、これらの施設が増えていることがとても嬉しい!
最近では、自然に学ぼう・自然の中に身をおこうという考え方も増えてきています。
ロハス・オーガニック・アロマテラピー・ヨガ・・・
今まで、最新の医療技術ばかりに頼ってきたことの反動でしょうか。
(もちろんリスクのあるお産には、きちんとした医療処置が必要ですよ!)
お産自体が、赤ちゃんにとって大きなストレスというわけです。
これは仕方ないので、
できるだけ妊娠中から体調管理をしっかりして、自然なお産を目指すこと、
そして生まれてから癒してあげることを考えましょう。
B 生まれてからのトラウマ
暗くて安全な、子宮の中。
赤ちゃんは長い時間、ここでのんびり過ごしていました。
いつもお腹は満たされ、温かくて安全な場所。
そしてママの声と鼓動に包まれています。
何もかもが満たされている世界。
それが子宮です。
それが、突然!
まぶしい外の世界へと送り出されるんですから、びっくり!!
この劇的な環境の変化に、慣れるだけでも大変!
そして、
分娩室の光、ママから離されての体重測定、初めてする呼吸!!
無防備な赤ちゃんが、すでにこれだけ多くのストレスを受けているのです!
こうした@〜Bのストレスを、全部をまとめて“バーストラウマ”といいます。
そして、このバーストラウマは赤ちゃんが成長し大人になっても、
その人の中に、深く根付いているものなのです。
七田眞先生の著書によると、
「子宮内での体験がその人の他人との接し方を決める。」
また、Dr.フランクレイクは、
「バーストラウマは大人になったとき、情緒的、知覚的なひずみをといて、
その人の生活の中に出てくる。」
と言っています。
みんなが持っているバーストラウマが、
その人の性格や気持ちの基礎になっている、ということ。
なんと!知らず知らずのうちに。
人生を左右させてしまうほどの影響力があるということなんです。
「受けたストレスがすごく大きい。」
「何らかの理由で充分癒されなかった。」
そうすると、発達の遅れや、性格にも影響するとも言われています。
分かりやすく言えば、
落ち着き、集中力、思いやり、
社会性などのこころの発達、言語などの発達。
「え〜!じゃぁこの子はストレスだらけで大人になるの!?」
そう思ったママは多いんじゃないでしょうか。
ご心配なく!
赤ちゃんは環境の変化に適応するという、優秀なチカラの持ち主!
ママやパパ、周りの家族の愛情をたっぷりと浴び、
「自分が愛され、必要とされている」と感じながら成長することができれば、
バーストラウマも癒され、その後の人生も豊かなものになっていくのです。
「お母さんが胎児の能力を信じ、コミュニケーションを取ると、
胎児はちゃんとそれに答えるのです。」(七田先生)
そして、このストレスを癒す方法として効果的でもっとも注目されているもの、
それがベビーマッサージです!
ベビーマッサージのメリットについてはこちら
赤ちゃんには、スクスクとまっすぐ育って欲しいものですよね。
いろいろなトラウマがあるのは当たり前で、仕方のないこと。
わが子のバーストラウマをできるだけ小さくしてあげて、
生まれてからはどうやって癒してあげるか。
子どものバーストラウマを癒すことは、
必ずパパやママの癒しや成長につながるはずです!
そのためにも、ほかの誰でもないパパやママ自身が
“今”してあげられることから始めてみましょう!
その大きな役割を果たすのが、ベビーマッサージだと信じています。
参考文献
F・ルボワイエ 暴力なき出産―バースサイコロジー
子どもは誕生をおぼえている
七田眞・つなぶちようじ 胎内記憶―バース・トラウマの秘密
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
ベビーマッサージで家族の絆を深めたい。
ベビーマッサージアドバイザー 岡 千夏 |