YAMAHA FZR250R 復活記 

−懐かしいあの頃へ−
 作業継続中

エンジン点火式も無事終えることができたが

復活できてうれしい気持ちを抑えられず(ウソ)(当然1回の点火では無理がある)

2日連続でエンジン点火式を行ったのである。

キャブ内のガソリンを新たな新油で抜き、交換したいということと今まで放置されてきたエンジン内部に残留しているエンジンオイルを新油に付着させるためである。

最初に封入されていたエンジンオイルの汚さはそれはハンパじゃなかった。

ドロドロ、サラサラ、アメーバー。それに真っ黒な何とも言えない液体だった。

一発目の点火式のとき、すでにオイルの汚れ具合確認

新油にも関わらずすこし濁りがあるのが分かった。

新油封入からエンジン起動数分後でこの汚れ具合はやはり異常である。

消泡剤の一種なんだろうか?

残留物としてはお世辞にも良い物じゃない。

あと、数回は全量交換しないとダメだろう

やはりフルオーバーホールしたほうが安上がりなのだが

いかんせんそんな時間はない。

時間があれば真っ先にフルオーバーホールしてるわい!

つまりは後回しにしないといけないわけだ。

エンジンオイル交換作業中に気が付いた点、分かり切っていたものだが今まで封入されていたオイルは完全劣化品のドロドロオイル(ドレンからの抜けも異様に早かった)

クランクシャフトやらクラッチ等駆動系に付着したその特別なドロドロが新油によって洗い流され少し溶け込んできたといえる。

ドレンプラグもエライ勢いでサビが回っているためここは新品に交換(現時点で100円しないし)

キジマあたりで売っているアルミプラグもそりゃ、いいだろうが

俺は純正のスチール製でいい。

アルミ同士の相性はあまりよくないの分かるかな?

その点純正スチールは違う。値段だってキジマの1/20以下(実勢価格)で買えるのだから。

また、キャブインシュレーターの劣化も進んでおり、これも交換しないといけない

さて、エンジン起動に移る。

アクセルワイヤーもキャブに仮止め。

二日目に急きょ追加した点火式はあっけなく終った感じだ。

スターターモーター起動後(2回ほど)すぐエンジン起動した。

10分程度動かして

電動ファンの起動、停止の確認も実施。正常に動いていることを確認した。

だが、ファン自体もサビ錆びである。

これも修復しないとダメだということが分かる。

スタンダードにエンジンが起動できるようになった点は安心度が高くなると思う。

うれしいですわ。

17年越しのエンジン起動だからさ。

 さあ、ここからが勝負どころ

エンジン起動できたからといって安心しているわけにはいかない。

まだまだ交換修理、調整のパーツが山盛り、てんこ盛り。

外装系のパーツで大御所となるガソリンタンクのサビ取り

これを実施するまえの下準備を行う。

ということでタンクの中を洗浄

洗浄方法はいろいろあるようだが、サンポールはいらない。

結局サビは落ちてもまた出てしまうので(ホント)

やはりここは「花咲かG」の登場である。

この製品だけは頼り切っております。

サンポールを使った場合は2次被害が起きますが、花咲かに関しては

使い方を間違えなければサビは発生しない方向へシフトできます

この、花咲かG

中身はどうでもよくて、名前が好きだから(相変わらず俺って、バカだよねぇ〜)

使い方さえ間違えなければ確実に錆びが落とせる

結構な確率で。

それで下準備が必要なのです。

結晶化したガソリンを薬剤で中和して極力外に排出

結構面倒な作業だけど、これもコツコツととっていくしかない。

今回のアメーバーガソリンは、結晶化しているという悪点が付与されている

少しでも残っていれば、アメーバー化再発宣言である。(しかも増加傾向へ発展しますわ)

だから、100%に近いくらい洗浄してやる。

 切り替えコックは?

お約束通り、詰まってます。

両方とも

これも洗浄ではなく、貫通作業しないと薬剤が回らない

よって、全て分解してこれを修復

ガスケット、Oリング類も全て新品交換とする

実際コックAssyで買ったほうが安いと思います。

しかし、予算は掛けられませんので手作業で直していきます。

ここもサビが酷く使い物になりません

パイプ内に詰まった結晶ガソリンの貫通作業を行いつつ(溶かしつつ)

使えるように改修します。

ガソリン結晶化のあの特有の臭いは嫌なものだ。

この臭いがあるということは即刻、対策をしなくてはならないということ。

 まだ塗装剥離工程がある

第3弾目となる塗装前のケレン作業を実施

近日中に塗装作業を実施すためだ。

まだセパハンの左側が車体に装着されておらず、右側だけでハンドル操作する始末。

エンジン起動テストの写真でも分かる通り、セパハン左がない(笑)

でも個体車両としては動かせるから良い。

このセパハン左も塗装工程に入る前段階まで作業が終わっている

汎用のウレタン塗料が少し余っているためにこれを用いて吹いてしまう。

なかなかケレン作業が進まない。

時間がないのである。

これを読んでいる読者様は

簡単そうに感じると思う。

しかし、滅茶苦茶大変です。

プロの作業環境下でもこんなボロは直さないし、廃棄されるのが運命なのだと思う。

それを直そうっていうのだから僕もバカ正直に何をやっているんだか・・・と我ながら呆れて自己分析してしまうこともある。

しかし、直す。

これも僕の運命に組み込まれているのだと思う。

それを知りたいから直しているんだとどうも感じるのだ。

俺の中では

桜が咲く前には何とか走行できるようにもっていきたい希望がある。

ある思いの先にある何かが見える

「良い方向の何か」を感じるから直している。

見えた方向に進んで、僕のこの目で確認できた時

また、一つの存在感を発する機械に生まれ変わるのかもしれない。

FZR250Rというバイクが自分の色に染まっていく

何か一つの特別なオーラを纏いながら

だから、修復してるのかもしれない。

 今日は愛車の整備だ

FZR250Rの修復はどうした?という話になると思うが、難しい作業ばかり(でもないが)で飽きてくる

たまには定期交換整備もしないと足がなくなってしまうから

エンジンオイル、ブレーキフルード、ダストブーツ、ミッションバックスイッチ他の交換予定

特にゴム系は注意深く検査する。

ダストブーツについてはそろそろ交換だろうかと思うものは先に作業してしまうことにする。

現在、エアコンECUの改良を行っているところだが完成まではまだ数か月かかると思われる

実際バイクの方の修理、修復の方が面白いし、簡単。

実のところは製造年月日で考えて作業しているところなのだが、FZR250Rの方がF6Bカプチーノよりもお兄さんになってしまうのだ。

90年代に生まれたマシンたち

良いマシンばかりだ。

俺様とほぼ同年代の機械。

人間味溢れる機械ばかりでうれしい。

そんな中で

特にFZR250Rについては野ざらし、放置状態でぼろぼろになって前オーナーからは見放され俺の元に来た。

一時は解体処分決定だったものを俺が引掛けて連れてきた。

冷却水もダメ、オイルも全てダメ、フルードも入ってない。入っていても腐ってるとか。

何処をとってもハチャメチャ、酷いものだ。

今回のFZR250Rは機能上、正常なものは何一つない。

正常なところを探す方が簡単だった。

スタンドスイッチくらいか?正常に作動したが、真っ黒クロスケで汚れで埋もれていた。

今は

油脂類系は早く、できるだけ早く、交換しなければいけない。

そうしないとさらに劣化が一気に進んでしまう。

(交換前の冷却水を写真で載せようとしたが、吐き気が出るくらいひどいものなのでやめた)

一気に進むというよりはこれ以上ボロ化するのは是非ともやめたい

F6Bカプチーノについては、定期交換に徹しているから安心度も格段に違う。

そのレベルまでFZR250Rも到達させる。

エンジン点火までできたということはエンジンオイルと冷却水だけは新油、SLLCで対応できたという証である。

当然、ガスケット類、Oリングも新品交換、途中調整も織り込んである。

一番酷かったパーツ、それはブレーキだ。

リアもフロントも全く使えない。

ブレーキはできるだけ新調することにしたし。(そっちの方が安上がりなのよ、実際)

次ページあたりで仕上がり具合がこんな感じだとはっきりしてきますわ。

まだ、セパハンも塗装できずにもう数週間そのままだが、来週中までには塗装に入って形になってくるだろう。

作業予定していたことがまだ6割くらいしか進んでいない。

ま、焦っても仕方ないから一つ一つ丁寧に作業していくしかない。

 ハンドル周りのパーツが装着されていきます

今日は、愛猫の調子が悪く(もうおばちゃん猫だから仕方ないのです)

様子を見ながら、たまに遊んであげながら。

修復作業している僕のことを遠くから見ているその姿を感じながら。

愛猫からの声

お〜い、たまにはこっち向けよ

という声が聞こえてくる。

一人で作業するのは大好きだ。

邪魔が入らないからだ。

しかし、愛猫に見守られながら作業するのはもっと好きだ。

何故か、僕は猫には気に入られるようで

いつも、そばを通るだけで「いくなぁ〜」って甘噛みされる。(追いかけガブという名前がついている)

そんな毎日が続くだけで幸せだ。

一緒にいられるだけでうれしい、そして楽しい。

吾輩は猫である的な、感覚。

さあ、これからセパハン左、スイッチ類、ヘッドライト、ボロカウルが装着される。

これで見た目は形になっていくはずだ。

まだ、ホイール塗装もしなくてはならない。

なんだ、また塗装かい!

と思う読者がいるだろうが、分かってくれい!

それだけボロなFZR250Rだということを。

ああ、それ前に燃料タンクのサビ取りだ。

最低でも1週間はかかるようだし。

 予測通りの壊れ方で安心した僕

エンジン点火前に気が付いたことがある

それは水漏れ

冷却水が微量に漏れているのだ

それがパイプ類をサビさせてしまっている痕跡がちらほら

エンジン点火してすぐ、水漏れ開始

少しずつ少しずつポタポタと漏れ出てくる

もう終わってる。

ボロだからさ。

漏れ出てくる冷却水もさび色そのもの。

だけど、少しずつ新車レベルに修復されていくことは分かるだろう?

頭の中でイメージした通り、壊れ方が酷い。

何でまた、FZR250Rというバイクを直しているのだろうかと一人で自問自答の日々が続くことになる。

エンジン起動できても、結果的には乗れないのだから。

作業も連続して出来ないため切の良いところで終わるようにコマ撮りしているカメラマンと同じ心境。

いつになったら、動き出せるのやら・・・

 パイプ類もまったくダメ

とりあえず古い冷却水を抜き取る

汚ったねぇ液体が出るわ出るわ・・・

最初に考えていたガスケット、Oリング交換は無交換でエンジン点火して

漏れがなければ後々に行うエンジンフルオーバーホール時に実施予定だった。

しかし、全ての継ぎ目から漏れ出ている

エンジン点火によってエンジン温度が上昇、当然水温も上昇して圧がかかった。

通常ならなんてことのない動作でも

クサクサになった冷却水にガスケット、Oリングに圧がかかって、そこから破壊

水漏れ発生

サビ水がポタポタをエンジンから落ちてくる

まったくもってダメ、全てダメ

水回り関係は先に手を入れておかねばならない状況になったわけです。

パーツを集める作業で奔走することになる。

1HX系の冷却水パイプ関係は専用パーツのため、流用はできそうにない

また純正パーツは販売終了になっているため中古、新品パーツを別ルートから探し始めた。

後少し前オーナーの管理が行き届いていればパイプクラックまでは発生しなかっただろう。

パイプ関係は予測以上に破壊が進行していたのだ。

溶接すれば直せる範囲だが、溶接そのものを行う時間がとれそうにない

貰ったパーツと中古パーツを探してみる

 パイプがダメならどうするか?

とくにサビ水が長期間入っていたことが原因

パイプラインの一部が腐食し、そこから冷却水が漏れ出ていることが分かった。

溶接すれば簡単なのだが、これはフルオーバーホールの時に実施することとした。

FZR250Rの欠点は、パイプ割れが起きやすい構造で製造作業工程上の問題を抱えたまま

販売されている部品と言ってよい

シームレスパイプでないため、冷却水の管理扱いが良くてもOリング周辺まで割れてしまう

で、水漏れを起こす。

普通に冷却水を定期交換されている場合はこの不良は起きないと思います(多分、確率は五分五分)

まずは、SLLC化は必須事項だ。

結局、ウォータポンプからラジエタ上下の配管、これに関係するガスケット、Oリングは全て新品交換

調整、修正を入れて復活。

中古パーツがあったためどうにか水漏れによるエンジン復旧不可能という事態からは回避できた。

この中古パーツもかなり修復作業を工数に盛り込んで使えるようにした。

特にOリングは耐熱化、性能アップ版で純正パーツも対応していることが分かる。

数十年の間にOリングの性能も飛躍的にアップしたとも言える。

やっと下側が組立作業できた。

 ラジエター系も全くダメ

この際だから、予備パーツの中からラジエターを見つけ出して交換することに決定。

ラジエター自体は中古で安く買える。

今回はルート別で仕入れた(オークションじゃ危険かも)

価格はゼロ。

貰い物です。

実際に送ってもらった送料だけ負担でした。

たまに同じボロパーツが出てくる。それを取っておいてもらったのだ。

ホースはすでに販売終了となっているが、ホース類はどうにでもなる、が

ラジエターだけは変わりが効かない。

流用か自作してしまうこともできるが、何せ作っている時間がない

だから、中古パーツでセットしてしまうことにしたのだ。

アルミ製ゆえのオプション

一度サビが入ったらもうダメ。

銅のラジエターならばサビは基本ない。(サビの原因となるイオン化が起きない、不活性化)

昔のラジエターは銅が多かった。

アルミは最近主流、銅はやはり素材自体が高い(実際は銅に近い銅、いわゆる・・・)

このアルミに対してサビが付着すると修正は難しい

削るしかない。

錆びも内部構造的に取り除くことはできない(ある手法を用いればできないこともないが)

再使用した場合、冷却はできるかもしれないがサビは機械にとって絶対的にあってはならない。

冷却水がエンジン全体に循環するわけでもある

つまりは錆びは機械にとって最大の敵。

洗浄するにも、専用の薬剤が必要(ということにしておく)

予備パーツもあまりよい品質ではないが、こちらは修復可能範囲。

しかもタダで貰ったボロパーツです。

ここでよ〜く考えて欲しい

それだけ元のパーツが酷かったということ。

酷いパーツよりかは予備パーツのほうがマシっていうことで使うことにした。

腐食部分も全て修正して塗装も施してほぼ新品レベルまで直した。

これを今、車体側に組み付けている。

明日、ひょっとしたら正規エンジン起動テストが出来るかもしれない

エンジン中心側はほぼ整備完了

冷却系の修復が終われば、いける。

 ヘッドカバーガスケットもダメ

予期していたオイル漏れしていたというか、ひび割れ発生部分からオイル漏れ

ヘッドカバーガスケットが、古くてもう使い物にならない。。

ここは、フルオーバーホール時に交換予定としていたが

先に新品交換

殆どの1HXエンジンが抱えている不良の一つだろう。

構造上仕方ないのか、といったところだ。

ここはまだ部品が手に入るから、さっさと交換してラジエターを載せる方向で。

その方が安上がりと判断した。

しっかし、ボロだ。

どこの部品でも、一つ一つ見てみても全てボロだ。

修正不可能なものばかりで構成されている

それはそれで覚悟の上で作業している。

現在、深夜

こつこつとサビ落とし作業を継続中

写真はラジエターパイプ

これは、サビを途中まで落として中身の確認をしている最中

今回は再使用可能な方向へ振り替えた

何故ならば、ヤマハ部品が販売終了となっているからだ。



数日後の深夜

現在、ラジエター周りを組み付け中

あと少しで正規エンジン起動テストできそうだ。

しかし、細かなパーツも手を加えている為、少しずつしか進みません。



フロントステイも防錆、塗装済み。

金属部分で露出しやすいところも全て塗装を入れてある。

数か所ではない

全てに、だ。

だから、仮完成まで時間がかかるのである。



写真では分かりにくいだろうがパイプ類、ラジエターも修復して車体側に装着できた。

触る前のボロと手を加えた後の比較をしたら、歴然の差があるよ

そろそろキャブを載せてエンジン起動できるかどうかというレベルまで来た。

パイプ類のOリング、ガスケット、そしてヘッドカバーのガスケットを交換しオイル漏れしている箇所、水漏れしている箇所は全て解決済み。

何となしか動かせる状態まで来た。

写真の通りではあるが、アルミ、スチール製パーツのサビも車体全体からみて8割程度は落としてある。

極所的ではあるが、綺麗に仕上がってきているだろう?

手を入れる前はもっと汚く、地金の色が全く見えない状態だったことは付け加えておく。

まだ、細かく落とせるが、まずはエンジン起動と調整をしてからでも遅くない。

自分自身でも思うが、よくここまでやってきたと感じる。

本当のところはパーツ単体になるまで全てオーバーホールしたいが

限られた時間の中ではこの辺までの作業で精いっぱい。

あといくつかの別件重作業が終われば余裕がでてくるはずだ

それまでにはあと数年後?なのか分からないが

その時に全て、全バラして完全整備したいと考えている。

今は、手の入る範囲で退化させることが重要だからだ。

 エンジン仮点火(本点火かも)

とりあえず、キャブレタAssyとインシュレーターと結合させる。

チョークワイヤー、スロットルワイヤーも本組状態。

バッテリーを繋いでそのまま一発始動。

2度目はチョークを使用して一発始動。

最初にエンジン仮点火したときとは全く状況が異なる。

安定した音が連続する。

これぞ1HXの鼓動だ。

ただ、まだキャブ設定が正確に出来ていないため

高回転にしようとするとかぶる。

キャブバランサー系の計器を使ってセッティングしていくことにした。

しかしまだアタッチメント類が揃っていない為、数日待つことになる。(何故かYAMAHAは特殊らしいね)

今回は既製品を探してみることになったが

納期はなんと数か月かかるという・・・

ひょっとして中途半端な国製、それとも台湾製か?これ

いや、発注があってから製造するらしい。

パーツ自体がそれほど売れるものでもなく、キャブバランサー系のこのテスターも高額なもの

日本製だからなおさら高いのだ。

それにしても

1HXは相変わらずいい音するぜ。

まだ、初期点火状態でセッティングもまったくしていないから音自体がバラついているが

キャブフルオーバーホール時にバタフライ関連も正確に調整してあるから一発始動後、安定方向になる。

しかし、計器を用いて微調整すればもっとよくなることが分かる。

キャブセッティング

また楽しみが増えた。

昔、子供の頃キャブ車のチューン、調律をした時の経験が生きる。

現代の若者はキャブってなんだ?という人が増えたわ。

現代のバイクはどうなんだろか?

今のバイクはFZR250R以外は全く興味がないため

調べる気にもならず。

ま、インジェクションエンジンなんだろうけどさ

ソレックス以上のキャブ、ボロキャブも触ってきた(ワカゾーは知らんだろ)

高所に行くと一気に性能ダウン

きついわ。

しかし、このキャブセットも生きたエンジンである証拠なのである

きつくても、楽しいのだ。

 まだまだ続く追加作業

錆びを落とした燃料タンクがまだ車体に載せられない。

何故ならばキャブセッティングプラス他を実施できないから。

エンジン仮点火から数週間たった後、本作業に入ることができた。

今日は、震災のあった日である。

あれからもう数年も経過してしまった。

というか、やっと数年経ったともいえる。

まだ仮設で生活を強いられている人たちがいる

おかしいよ。この国、クソ日本。

やはり、国は、役所は、被災者を見捨てている

役人め「地震だからさ、しゃ〜ねぇ〜よ」なんて言い訳するんじゃねぇぞ、コラ。

今まで所有していた資産全て失って、心も、体も荒んで

今はもう諦めしかない。

せめて生活する場所=家、生活空間、環境を提供するのが国、役所の義務だ。

未だに実現できてない。

生かさず殺さずを実演しているのが役所、国。

所得の低い高齢者、若者に多い。

他に行くところがないから半強制にその仮設で生活するしかない。

帰還困難地域の制限が解除されても、どうやってその場所で生活していくのだ?

病院も、スーパーもガソリンスタンドもないのに。

情報共有できる友、知人もいないのに。

帰る場所は提供してやったから。どうぞお好きに。っていう態度。

どうして国、役所、役人はバカばっかりしかいないのだ?

こいつら全員さっさと津波にのみこまれて死ねよ。と俺は思っている。

あの時から何も変わってないから。

役所も下っ端だけが命をかけて頑張っている姿。

国は結局、規制だ、通達だと言うだけで及び腰。

国民の利益になることを優先するために仕事しているのが公務員じゃないのか?

違うのか?(嘘つきなうえに、仕事をしない経産省→橋本なんて特に悪だぜ、国民の税金使って遊んでるからよ)(総務省にもいるよ、使えない馬鹿が)

あの時感じた、思い知らされた悔しさがバイクを修理する

ポンコツでも絶対的に直せないものでも直してやる。と行動を起こしている。

品物、物質が全てじゃねぇ〜から。

その中身にある精神が「修復してほしい」と訴えてくるから

それに響くように俺は行動を起こしているだけだ。

このバイク、FZR250Rが動き出せば、俺の中にある思いも解決すると分かっているから修復作業を嫌になっても

やり続けているのだ。

一度は捨て猫になったFZR250Rだが

俺のところに拾われてきたということは、間違いなく、必ず復活できるということだ。

津波に巻き込まれずに生き延びていれば、きっとヤツは今以上に幸せに生きていたはずだし

「これから、帰る」というメールが最後になってしまった。

どこに帰るんだい?

大切な家族だっているんだからさ、さっさと帰って来いよ。

行方不明のままじゃ、家族だって納得できんだろうが!

破壊されつくされた防潮堤、防波堤をこの目で直接見て

ヤツの住んでいた家は被害を免れ残っていたのは幸運だったといえるが

その主が死んじまってはダメだろ?

そのうちひょっこり帰ってこいや。

「ああ、死ぬかと思った」とか言ってさ。

ヤツはどっちかというとクルマと酒が好きだったが(男女どちらかは教えないが)

今度たこ焼き屋で一杯(酒はヤツで、俺はコーラでいい)しようと約束したよな。

俺様はバイク、クルマどっちも好きだ。バイクは俺のFZR250Rだけ好きだ。それ以外のバイクは全て嫌い。

今俺の手許にあるFZR250R以外は受け入れる気持ちも心もない。

仕上がったら、ヤツが好きだった海岸を走りに行く。

ヤツが生きていたことを忘れないために。

その場所に行くよ。バイク直して

気持ちを整理するためにさ。

 予算をかけずに自らの技術と技能で勝負

走行するにはほど遠い状況。

いつも作業をしていて思うこと

これを見ている読者様は

よく予算をかけないでよくできるなと思っているだろう

極限まで抑えた予算でFZR250Rを復活、復旧させるのは

正直なところ

本音を言えば大変。

あらゆる面で大変。

実作業すればするほど悩みは大きくなる。

しかし、それは最初に覚悟しているから大変なほど面白くなる。

そこは今まで得てきた知恵と難しい作業に立ち向かう勇気、そして様々な経験から得た技術と技能で押し上げていく。

最近はオークションというものや、業者取引でボロパーツを分けてもらえる機会が増え(実際ほとんどゴミだけどさ)

純正パーツで補給終了になっているものをいくつか予備ストックする方法に切り替えている

オークション系はあまり使う機会はないが、どうしても必要な場合が出た時使用するようにしている。

基本バイク、クルマ系のパーツはオークションはどうしても悪し品しかない。

これが現実なのだろう。

オークション関係では、FZR250Rは基本解体決定車ばかりで結局安値で取引されている

FZR250Rは名車だが登場時期から考えても製造メーカーからすれば極端に古い車種であるために、ほぼ100%のレベルで普通に乗ることは不可能に近い。

クラッチ、ブレーキ、ショックアブソーバーを含めた駆動系は手を入れないといけないし

結論から言えばオーバーホールが必要な個体ばかりしかない。

純正パーツもバイクを維持するための保安部品も補給終了が多くなり

ますます、維持することも難しい状況になってきたといえる。

競技でFZRを使用して、壊れればポイ。的なムードで酷使され市場に出てくる場合も多い。

ものづくりの世界で一番やってはいけない行動の一つ

古ければトコトン使って壊れてポイ。

こういうのを「実験台」っていうんだわ。

ま、良品レベルか・・・?、と言えそうなものは新車価格を上回るかそれと同じくらいする

中古パーツはボロしかないし、使えないものも多い。

どうすりゃ維持できるのさ!

と声がでてしまうオーナーさんが多いのではないかと思う。

古い車や、バイクを修復しようとすると結構な予算が必要になるのではないだろうかと考えるだろうが

そこは修復経験を積み重ねて、それと同時に技術と技能を磨いていけば確実に安く抑えることが可能となる。

状況によっては他社、別車種のパーツ流用も検討しながら。

また、中古パーツを修理しながら、維持することは可能になる。

今、燃料タンクのサビ取りを実施中だが、結論はもう少し先

1週間くらいは様子をみないと分からない。

ま、これもどうにかなるでしょう。

車体を維持できなかった前オーナーの面倒を見ているわけだが

本気でこんなにぼろぼろの車体を直すとは思ってもいなかった。というのも少しある

僕は一度触ったマシンだから、責任は自分自身にすべてあると思って作業するようにしている

だからかもしれない。

必ず復活する。

今まで触ってきたたくさんの機械があったが、全て復活を果たしている。
(今は、前述のとおり車体修理受付はしていません)(一部のお客さんの車体だけは直しています→触ったからさ)

絶対に直してやるという意識、諦めなかったことが機械に通じるものと信じる。

重要なのは、機械に対して自らが裏切らないということ。

例えば保管から車体を守る方法を考えた場合

今も昔もバイク本体は屋根付きのところに保管するケースはほとんどなく、バイク用のシートを被せてというくらいが限界らしい。

シートをかけたくらいじゃ、外気に触れているのと変わらないから旧車だったら即、サビの原因を自ら作っている。

大体のケースが、ボルトからサビが発生してそれが車体全体に回ることが多いから

せめてボルト、ナット系はステンで、防錆処理もしっかりしたほうが良いということが作業してみて出た結果。

結構な量のボルトナットがスチールからステンに変更されることになりますが

これくらいはしないと、後々追加作業が発生する。

メッキ類も昔の方が耐久力も高かった、今はダメ。すぐ錆びてしまう。

状況次第では局所的にハイテン使わないとダメなところがあるようだけどさ

そこはボルトナットのお勉強を少しすれば、あ、いらんわ、ハイテンなんて・・・

となる。










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