Ver.2.0へ
作業着手から数年以上が経過。現在の仕上り率は70%程度になってきた。。そこまで回復(したのか?)(部品修正作業に入ったことによる仕上り率10%低下)
多分、Ver.2.0の範囲における完成系領域になったともいえるようだし、この辺でご覧に入れましょう。
私にとって完成という言葉はありません。この言葉は作業を積み重ねてもっと、もっと先に出てくるものだ。(多分、私が死んでも完成は訪れない可能性だってあります)
Ver1.1はコソ練仕様でした。今度は普通以上まで走れるよう細部に渡って整備修復したものそれがVer.2.0です。
フロントフォーク完全整備(アウタは全塗装前)
コソ練Ver.1.1で免許取得用設定としてなにも整備せずに、簡単な話サビをとっただけのもので練習していたがさすがにふにゃふにゃの足は体に悪い。正確にはスプリングだけで減衰している状況は非常に危険です。実際ストレート走行でも安定した走りは出来ませんでした。
Ver.2.0にバージョンアップする過程として、ライディングで変な癖がつく前に完全オーバーホールを実施。分解してみてわかりましたが、オイルシール部分から少しずつフォークオイルが漏れておりオイルは規定量は最初から入っていなかった。完全に抜けきっていました。代わりの中古品を準備したがこちらはオイルシールが生きていたためにリークは少なかったようです。よって正常動作しているこの安物中古をフルオーバーホールして載せ替えることにしました。
修復前
修復後(フォーク)
修復後(RWH)
カウル系の見直しと補修
Ver.2.0の集大成ともなるカウル修正修復作業。つまりは今回の作業の中で1番、2番を争う作業である。今回の車体はカウルは完全に望み薄。ボロボロのクサクサであった。ひび割れてパーツ自体が欠けてなくなっている箇所もチラホラ。前作はただコソ練用としての役目を終えて、現在は過去にあった新車時の風合いまで遡及できるように作業対応するのみである。この辺の作業が案外一番難しいところなのかもしれない。解体行き決定車であった時の状態はまさにボロそのもの。塗装すればどうにかなるといったレベルではなかった。
特にフロントカウル、サイド側が酷い。割れている程度のレベルではなく直しようのない範囲だったともいえる。
俺様の考えはグラフィックシールが入手できそうにないため、カラーリングは是非とも弄りたくない。昔の風合いが残っていてこそレストアップのプロとして、個体が持っている雰囲気や精神をなくさないようにしたいと思うのは俺だけではないだろうし、無理、無駄に投資してアホな中華コピー商品を取り付けるのも「気が引ける」
ならば、ボロを少しずつ手直ししていくだけで見えてくるものがあるってもんだ。
ここでもスクリーン同様、最下層部の仮完成写真を参考に。カウルなんて全く使い物にならない単なるボロの証明として以下を見ると良い
我ながら思う。ボロクソだったローターは磨かれ、剥がれまくってアルミ地まで酸化、処理中もキタネェ油脂類やゴミ、埃を落とし修復後写真の段階までレベルアップさせた。
新品レベルとはいえないが当時の姿、新車時の姿へと元通り。高性能な塗料であっても100%当時の状態へ全て再現するのは難しいだろう。さらに発色や退色防止について高性能化しているのは確か。
どこかの動画でアップ主、バイク屋が言っていた。バイクの塗装はい。それには理由がある。と。理由は自分で試せば分かるよ。クルマと違って作業工数が3〜10倍以上はかかるからである。塗り屋は塗装の限界ギリギリ付近まで技術力、技能力が求められるのである。それに応えられる業者がどれだけいるかは不透明。少数派である。
レストアの場合は塗装というのは酸化防止を目的とするものでしいては結果綺麗に仕上がればOKと考えなくてはならない。究極を求めると際限なくなるのだよ。地球に酸素窒素がある以上、酸化スピードは完全にストップ、防御することはできないのさ。抑止、防止に着眼点をもたなければレストアの原点まで到達できないと思うことだ。
ボロボロだったホイールが修復されたら、こうなるのよ。時間はかかるがコツコツと直していけばよいだけさ。この頃になると夜空にお気に入りの星が見える。また仮完成に近づいてきた証。
まだまだ自分自身との闘いは続きそうである。
私のところに最初きた頃を思えば、輝きが違う。
今まで黒く淀んでいた空気を完全一掃したと言ってよい。
スクリーン交換と寸法補正対策
ところでカウルで状態が酷かったのは何処か?全部だよ。フロント、サイド、スクリーン含め全部だ。私のところに来る前の時点で容易に想像できたが人様のものを平気で触れるアホ変態や盗人にスクリーンを破壊された形跡があり、元からついていたものは破片しかなかった。スクリーン新品はYAMAHAでは販売終了であり入手できそうになく、中古で探して見るしか手段は残されていなかったのである。確かに譲り受けたピンク系のスクリーンを仮装着しておいたが「気に入らない」「乗っていて恥ずかしい」のひとことで終わり。やはり当時の風合いを残すには透明度の高いクリアスクリーンが良いに決まってる。この際中古でもいい、必ず見つけ出して装着してみたいと思う。実際、ピンクのスクリーンではなく写真の方は偽装工作してある。何故って?そりゃ個人情報対策ってやつさ。俺様にとってはどんなにボロでも大切な資産であるから。
で、見つけた。デットストックの新品(業者経由)これも貰い物。もうないだろうね。新品クラスは。中古クラスはストックを見つけることに成功したものの透明度はほぼ皆無。磨いても削っても元通りになるにはかなりの工数を投入しなければ難しい。
さらに、日焼けし表面にうっすらひび割れが発生するために光の角度によっては古臭さを助長してしまう。ま、ないよりはマシということ。スクリーンについては新品をぜひとも探していくしか方法はない。望み薄だが。後は現行品で超高額仕様を選ぶしかない。俺にはできんわ。それ。
スクリーンの単体取付でもやはり苦労することになる。カウルフレームも新車時とは違って取付寸法も変わってしまっている。ましてやフレームその物を寸法修正しながらくっつけるわけだから始末が悪い。ナット類も専用品が出回っているためこの際シフトアップして対応してしまうことにした。純正パーツでは「スペシャルナット」などと言うフザケタ名前で販売しているが、そんなもん買うだけムダである。取付状態が大ヒンシュクモノなうえに、姿形からして「う〜ん・・・」と唸ってしまう。だったらウエルナット仕様にした方が安上がりで取外しも容易になるってもんだ。汎用ナットでは作業性に劣るし、工具を入れるスペースが限られてしまう。それでは困りものである。
ミリ単位で新車寸法レベルに修正しながら無理のない方法論を用いて取付は成功した。見栄えもまあ普通以上である。単に取り付けるのは簡単?なわけがない。最初から寸法が違うし、1ミリ誤差していたら即刻アウトなのだ。であるからここは慎重に作業するだけである。
−懐かしいあの頃へ−
な?酷いものだろ?
これをみて分かっただろう?
MONO本のボロ、真正のボロだったということが。
特に!向かって右側はFZR250Rが送られてきた状態そのもの。大物のカウル類も同じ状況なのである。
ボケ元オーナーが放し飼いをした結果がコレだ。これをここまで修復するには手作業だけでやったとしても最終到達するまでいつまでかかるか予測しただけでもそれはそれは恐ろしい。自然の力というものをまざまざと見せつけてくれる。
ハッキリ言って過酷です。ちなみに綺麗な方は塗装処理もしていない。全てハンドメイドで直してるのさ。改修処理方法は門外不出。
修復前
修復後
ある程度退化させたならば
今度は進化させなくてはなりません。
進化型=完成系という意味でもなく
その言葉が当てはまることはない。
終らせるのは自分自身ということさ。
修復前
修復後
リアブレーキ(関係する部品から全整備)
今回はネタばらしとなるが、リアブレーキ本体については幾度となくオーバーホールを実施し、一時中古パーツで対応してきた。何といっても数百円レベルで買えるパターンが多く、利便性も高いと思われる。何故ならリペアキットを用いて修復しようとすると結果的に高くつくことが前々から分かり切っていたためという、しょぼくれた事実があった。今回は中古はいらんため新品を用意してある対策のために導入することにした。純正新品なんていらんわ。と思うなかれ。単体購入でも高すぎるパーツではあることは最初っから分かってる。しかしバイクの乗り味を完全に引き出すにはリアブレーキは絶対的に完全機能をしなければ乗りこなせない代物と俺様は思っている。(古いバイクを直す時、誰も当然に思う現象ともいう)
競技に出ようとするならば当然中の当然、絶対の絶対なのである。しかしここでもYAMAHA純正パーツに入手性に悩まされる結果となる。
ホース類はまったくの皆無で、新品入手は絶対できないのである。結局ながら汎用品を用いて主要なものだけは純正部品という有様確定だが、中古対応するよりは地と天ほどの差がある。ま、ここで一言いいたいから述べるぞ。
YAMAHAに告ぐ。ブレーキパーツなのだからホースくらい全て入手できるようにしないと不味いわな。量産車大量発行しているトヨタでさえ保安部品関連は通常在庫している。この点は明らかに法律無視していると言える。メッシュホースにすればよいという理由は理由にも該当しない。YAMAHAの甘さ、バイクメーカーの甘さが出ているとしか言いようがないぜ。時の流れというものが機械維持を不能にしてしまっては、バイクと言う伝説、伝統は受け継がれないことに気付け。アホ。
30年?という時はホースを痛める。そのまま乗車できるならいいが、無理だからそれ(笑)
いろいろ手を尽くせばどうにかまとめられるからよいが、それができるのはやはりプロじゃないと無理。
ああ、無理無理、ああ、無理無理(素人どもには「できる」とはいわせんよ)
そして無情。
修復後(FWH)
本来は塗装しない主義(今回は戦闘モード×2)
ホイール2本を修復する作業はかなりの精神力と体力を使った気がする。30年近い時がオリジナルの塗装を侵食し、最良と呼べる状態は確保されておらず全滅壊滅状態。野武士の状態だったわけだ。それに加えて復旧は絶望的だった。でも修復しなければならない。まずは走行不能に陥らせない為に中古系のホイールを先行購入(タダ同然)し、そこから何か作業の方向性を考えていくことで再生可能な領域に振り替えていった。クルマのホイールとは異なり中空構造のホイールだったため、難儀な作業を強いられる結果となった。うすうす覚悟はしていたがね。
ショットがあればもう少し少しはマシになったと思うが、そんなものは結果的には生地材を痛める。それでは再生とか復旧とか修正という言葉は当てはまらない。駄目元で手作業でシコシコ削り取っていくことが重要だと思っていたために、剥離剤経由から最終的にはハンドメイドで仕上げた。内部からは虫の巣、異物が大量に出てきたことだけは付け加えておく。
俺様の手許に来たときは保存状態?とは到底言えない極限のボロだった。当然塗膜は薄皮一枚で止まっている程度。ブラシ当てれば速攻でポロポロ剥がれる始末。風雨に晒され塗膜は剥がれアルミ部分がむき出しに近い状態。少し外観チェックした時点で虫の巣は出てくるわ、絶対的にこれは何かのマジックがちりばめられていると悟ったくらいだ。自然の力には勝てなかった。機械には最悪そのものだったわけだ。
ノーマルレベルから最悪の状態で固定されている。ホイールにくっついている悪人をすべてひっぺがして素っ裸にするまで無駄な体力を使った気がする。
修復前の状態、このホイールは車体購入当初についていたホイールである。白錆び、黒錆びのオンパレード、塗装もほぼ薄皮一枚でペラペラ、触っただけで剥がれる始末。
フロントフォークも状態は同じ。酷すぎである。いかに自然に同調しながら生き抜いてきたのか分かる。俺様のところに来た時フロントフォークとホイールは修復のしようがないと思われた。しかし分解してみて捨ててたまるかという怒りが「作業戦闘モード」に。そこからは仕上りまで異常なほど早かった気がする。作業の状況はほぼ覚えていない。何といっても物(者)を大切にしない日本人類が大量に増えたことがムカつくから。FZR250Rは後世に伝えていく大切な資産だと思うのだよ。
もっとも誰に伝えていくかはわからんが。
作業について少しだけ記憶にあるのは、こんな感じだ。外観から手直し開始。夜中作業も連続する状況、途中雨が降ったり雪が降ったり、戦闘中は天気なんてしらんわ。と、塗装剥離作業をさっさと終わりにして塗装した。くらいしか覚えてないよ。
とはいえ、塗装についても一切妥協しない。
俺は基本的に塗装はしない。小物はやることはある、が、専用の塗装ブースでもあれば自由自在に塗り分けていくことができる。
しかし現在の状況ではこれが精いっぱいというか、最大レベル。やはり環境に良くない。繊細な塗装は場所も道具も厳選して作り上げていかなければ良品と呼べるものはできない。そこをどうにかするのがテクニックの高さ、センスの高さだろう。しかし自然には勝てない。だから天気に左右されると記載したのさ。
FZR250Rのホイールはソリッドホイールではなく中空キャストホイールなのである。つまり軽量化と工作精度を上げるため、いわゆるコストと走行性能を重視した結果中空を選んだのだろう。オールペン、フルレストアを行うとなるとこの中空構造がノーマル作業から難作業になるのは覚悟しなきゃならないだろう。ブラスト環境があればいいのだが、あまり俺はブラストを使いたくない。設置場所がないからというのがその理由。それ以外の理由もあるが言う必要もないだろう。だったら手作業でこつこつと戦闘作業していけばよい。その分愛着も涌いてくるはずだ。
自分自身の環境だけ良ければいいという考えでは作業できない。整備、修理というのは基本、周囲の環境に配慮しながら行わなければならない。自分勝手なことは俺はしない。近所迷惑にならないように気を配るのもメカプロなのだ。
これを言うと俺が行っている作業は日本の経済学そして世界の経済学の唱えている考え方から真っ向から対立することは明確である。しかし俺はこの行動と考え方は曲げないし曲げたくない。そして誰からも屈しない。なんでも作業スピードと効率だけを求めていけば間違いなくそいつは破たんする。そういうものは整備でも修理でも補修でも必要のないことだと俺は思っている。
仕事で対応する場合も同じ。変な妥協を許せば良いものは出来上がらない。特に塗装は熱源があれば作業効率、スピードも上がるが、自然相手の場合はそうはいかない。ここが塗装の面白いところであって、商用でなくフルレストアを目的とした個人資産であれば当然、入り方も出口も違うってことさ。さあ、今度は最終仕上げの塗装である。
さて、最終仕上げ塗装を実施したが、現在年末に差し掛かっている。新しい年を迎える前にどうにかVer.2.0を仕上げて次のステージに移行したいと思う。
駆動系の防錆処理作業でエンジン以外のパーツはおおよそ仕上がる。来年もじっくりコツコツと作業を進めて、退化作業を行い気持ちよく操れる車体として成立させたい。今年はいろいろありすぎた年だったが良い年であったと思う。というか思うようにやってきた。俺様の周りで様々な事象に対応しそしてクリアしてきた。クルマ、バイクに限らず。俺様の内面に秘めているこの気持ち、モチベーションを保ちつつ生きていければと思う。時間は有限だからさ。今できることを現時点での環境下では最大限動くことは無理難題だが、これからも安心して乗れる仕様、走行中の絶対的なアドバンテージ「確固たる安全と扱いやすさ」を実現できるよう努力あるのみ。である。つ〜か、すでに実現させている。
今日(って、何時だ?)ホイールの最終塗装完了。少し砂吹き部分もあるが最悪の条件下で捻りだした良解答。
ブレーキローター、新品ブッシュを取り付けて、そして安心して走れるように新タイヤの装着である。
今回は、ダンロップTT900でまとめてみた。バイク用のタイヤはボロクソ中古で頑張ってきたため、せめてタイヤくらいは良いものを選ぶべきだからさ。GT601でも良いだろうが、競技の練習をしたいから今回はこれでいい。RX02も良いタイヤだろう。
結局乗り手の技術、技能力が優れていればどんなタイヤ銘柄を選択しても間違いは起きない。当然サーキットスペックを求めるのは自分自身がもっとハイスペックになった時に買えばよい。まずは慣れること。走りこむこと。そこからしか答えは出ない。余計な詮索はいらん。走るだけだ。
余談だが、今日は年末の大掃除を実施中であった。そんな中金属屋が来て不用品回収をしていった。作業時間を割かれたのは痛かったが、経済学の原則に逆らって生きるその金属屋は新たな利益を生み出そうと動き回っている。案外こうした行動力が新たな良い品物を生み出すのではないかと思えてならない。内容は個人情報も含まれるため記載はしないが、物の流れを考える面白い一日であった。
スプロケットも今回はあまりにも選択肢が少なくて俺はスチールが欲しかった。消耗品扱いのためなのかアルミばかりが目立つ。軽量化もそりゃいいだろうが強度とロングライフ目的であれば交換回数を大幅に減らせるスチール系が良いに決まっている。そもそもバランスが悪くなるからアルミなのか?違うだろ。それ。YAMAHAも純正パーツ販売終了であることから次回は中古を手直しして載せる。こういうところが最近のバイクメーカーを嫌う原因になっている。近年諸外国製の工作精度は上がっていてもせめて強度基本ベースだけは確保したうえで方向付けしてほしいと思うのである。(だから日本国内では売れない体質になったのだよ)
YAMAHAと言う会社は好きだが、オールドユーザー系を大切にできないYAMAHAの体質は嫌いだ。
製造上における排ガス規制や、当時高スペックを途中ローパワー化したことも、復活させるための行動を起こせないのが理由なのだろうが、それでも維持して乗り続けたいユーザーがいることを知れ!
古ければ、パターン化している言葉「保証がない」「永久的な品質保証はできないから」
なんていう暴言を吐いてくれる。自信をもって送り出したマシンたちじゃないのでしょうか?
人間、日本人も無神経ながら、「なんかヘンだ」と無意識ながら思っている。何かおかしいと。
ものづくりの原点ってどこにあるんだ?探して見なさいな。各バイクメーカーさん。
こうした気持ちを思いつつ、感じつつ、整備修理してきました。
だからだろう
人と物を粗末にしている会社があるから私が修復していかなくては、と思うのは
YAMAHAが製品を作ってそこに精神を込めてエンドユーザーに渡る(売る)。そのとき無意識にでも製品に込められた精神や感情、作り手の意志も感じている、受け取っていることに気付け。
「部品がない」「供給できない」「販売終了」という言い訳はもう聞き飽きた。
YAMAHAにとっては私の行動自身が余計なお世話でしょうが。何処の会社も同じ体質
保身することを優先する。
売ってしまえばそれ以降「知らん」とね。(新型YZFでも買えといわんばかりに聞こえます)
アフターフォローは外部委託してしまえばどうってことないし。外部委託先いわゆる販売店がいるからさ。という言葉が聞こえてきます。
さあ、夜も更けた。そろそろVer.2.0の完成である。そしてそのままVer.3.0の仮完成図へ。
先にお断りしておきますが、修復箇所が多岐に渡り作業時系列で正確に記載できないため完成年月日と途中工程状況は前後してお伝えしております。
また、私が行った一切の整備、修理の情報について責任を持ちません。全て自己責任です。私があなたのバイク修理を担当したものではありませんので当然のことと言えます。
当記録を使用した整備修理で発生した不具合などはあなたご自身で責任をもってください。
もう一度言います。全て自己責任です。またご質問があっても一切お答えできません。ご了承ください。
ギアレバーの大幅改修(気が付く人はすでに知っているだろう)
困ったことにギアレバーは曲がりに曲がっており、転倒、立ちゴケばかりしていたのだろう、原型を留めない状況になっている。
Ver.1.1の段階でも、何時になったら修復するのさ、この人は。と思った事と思われる。
しかし、修復するまでの時間工数がとれそうにないため、だましだまし使ってきたということを加えておくことにする。
5も6も7も大して変わらん。中古で対応すりゃ簡単だがやはりどうにかこうにかしてでもオリジナルを生かした方が無駄な費用負担をしなくて済むわけで、曲げ対応でどうにか正規の形状まで回復させられるようだ。だが、前ページをご覧いただければ一目瞭然、へし曲がったものをよくもまあ再装着して使ってきたものだと寒心するだろうさ。
直すのに数時間かかったが、元通りに近い状態で修復できた。結構な力仕事だったような気がするが、もうそれは慣れたものだからテキトーにスルー。
今まで封入されていた油脂類も完全に切れ、外観もサビだらけ。Ver.2.0の領域にするには手作業だけでもかなりのウエイトを占めるようになってくることだけは分かって欲しい。コソ練用とはわけが違うってことさ。
ここで疑問が浮かんでくる。一つはオリジナルのものが最初から装着されていたかという点、もう一つはマイナーチェンジで実際の形状からすこし変わったものが、装着されているというのが正解か?という点である。
装着してあったレバーAssyは一度も取り外されたことがないものであるということは先に確認している。へし曲がっているのを叩いて延ばしてコソ練使用時に使えるようにしただけのものだったわけだが、最終型になると少し形状が違っているらしい。
というかどの形状が正常値なのか、大いに疑問が残る。よって最終型形状に合わせて加工してしまった。というのが今回の作業だったというオチなのである。曲げるのは簡単だが、オリジナルの状態を保ったまま加工修正するのは大変だということさ。
修復前
修復後
キャリパーサポートの塗装も上手くできた。今回は中古パーツの2代目に付属してきたものを分離、剥離、サビ落とし
そして磨きと下地処理から塗装工程を何種類か上乗せして仕上げた。
塗装は昔、私自身プロモデラーだったこともあって好きな作業工程なのだが、生地材の大きさがあると塗装処理も限定的になる。つまり適切な作業環境がない。特にVOC処理で近所迷惑にならないようにしたいからなのである。機械、機器類の延命と恒久的な維持は極小な部品から始まっているところに気が付かされる。
リアアーム&ブレーキCサポート完全修復
現在Ver.1.1で使用しているものは使い回しのパーツ。こちらは一度分解したのち塗装工程を経てメインフレームに再装着。すでに取り外したオリジナルの方を修復して載せたわけだが。長い時を保管状態、各種作業工程を経て復活を果たしたパーツの一つ。しょせんアームだろと思うなかれ。徹底的に修復した。キャリパーサポートも前の塗装を落として防錆処理再塗装を実施。
オリジナルの装着が終った後、今まで作業リカバリー側に回ってもらったパーツたちをさらに修復、塗装して復旧する。
私の考えとしては本来塗装は行わないようにしている。(どこかのページで理由を書いてある)しかし、今回は下地から塗装剥離して生地材からゼロの状態にして修復した。時間はかかるが完全に綺麗にすることが目的であるから妥協はしない。いろいろと作業材料を準備するだけでも手間暇かかる
私自身の塗装技術もそれなり経験値が高いからこそできる芸当であるが、塗装についてはプロ中のプロになるにはまだ勉強不足であるだからこそもっと努力しなければなるまい。仕上りを見る限りでは「まだまだ、だな」と思う。塗装作業、本音を述べさせてもらうなら正直なところあまりやりたくない作業。やはり環境汚染は是非とも避けたいからである。各パーツが当時レベルまで時間を蒔き戻し、そして蘇る過程はとても嬉しく思う。しかし塗装作業は嫌なものだ。本格的な塗装ブースがあれば完全なプロレベルで塗装することは可能なのだが、環境が環境だけに防錆効果側に振った技能力投入で良い。と判断して行動したのである。修復前の写真はこれしかないからご容赦願いたい。
素人さんが行う作業とは異なり「普通以上の仕上り」であることは間違いない。(ということにしておいてくれ)
ここでも先に釘を刺しておかねばなるまい。
写真をみた誰かが、いろいろうっせぇ〜ことを言ってくれるからね。
この手の連中は口先だけ。実際作業させてみるとへったっぴぃだからさ。すぐわかるわ。
フロントフォークと同様、白錆び発生、これを全て除去した後、防錆処理とカラーリング作業を実施した。シートフレーム同様、仕上りは上々。上出来である。
作業する時間は殆どない状況の中、少しずつコツコツと組み上げていく。一気に作業することが出来ればと思うことが多いが、それでも時間をかけて退化させていかないと良いものはできないと思う。全塗装から始まることが多い整備状況下やはり時間をかけないと当時の風合いまで復旧できないのは確実である。ただ面白いから直すという考えだけでは絶対的に到達できない。
塗装ブースが欲しいが、元来塗装はやらない主義で通してきたため、いまだためらいがあるのだ。しかし修復できないとわかるや否や勝手に体が動いたともいえる。車体に搭載されるパーツを全てオールペンしたい考えではあるが、その思いはVer.3.0?に期待することにする。文句あるか?(というかあるのか?3.0が?)
ちなみにリアホイールは中古で程度の良い物を見つけて仮走行可能なように一部修復して使用中。
当然のことながら、フロントフォークを完全体の状態へ起点回帰させると「こんなにも違うのか!」と実感できます。ビシッと安定してタイヤが路面に接地してくれるわけです。今までの動きは何だったのかと思わせる。
それ以前にコソ練Ver1.1で学んだ動きなんてお子ちゃまレベルだったことに気付きます。やはりもっと早くオーバーホールして整備しておけばよかったと思う。修復前の写真はこれしかなかった。
足回り系の新調化は数十年の時を超えてきた車体にとってまず完全有効活用レベルでいったらクサクサのボロボロです。フォークオイルも腐っているし、ドロドロ状のものしか出てこず、内部パーツもサビが散見される。ということは完全修復してしまったほうが安上がりです。修復前はプリンの上を走っていた感触でした。コソ練している段階でも気が付くレベルだから始末が悪い。ある意味このボロ仕様で練習できたから良かったというオチがありますが・・。
さらに小さなオチとして、3LNのフロントフォークは仕様が異なり数種類のスペックのものが存在する。いかんせん修理書にもデータが抜け落ちているから始末が悪い。修理書は昔の車種に限っていけばかなりアバウトで管理も行き届いていないことが、ある悩みを生んだ。修理書に仕様記載のないスプリング自由長のものが登場したときにはそれはそれは驚いた。
メーカーに問い合わせるも即答できず、お前ら本気で作ってねェ〜な。と思ったくらいだ。当然3LN1〜7まである以上マイナーチェンジもいくつか行っているはずであり、フロントフォークの基本仕様もチョクチョク変えてきているだろうと予測していた。分解してみて完全ビンゴ。大当たりであった。ある車種に該当するスプリングだったのだ。
特にオイルレベルを慎重に合わせていきたい私としては、正規の、本物のデータが知りえないのだから作り手のYAMAHAに問い合わせるしかないわけで結果的に2度手間ルーティンをこなすことになったわけだが、コレが実に大正解だった。余分なエアが抜けるにも時間がかかるし、正確にデータ補正作業を行ったにもかかわらず許容範囲とはいえプロの視点からみたらまだまだ攻めが甘いと感じた瞬間だったのだ。おかげで2度目の作業の時は完全体の状態を確保することができた。
試乗実走してみてすぐわかったのが、乗り味が全く違うこと。軽快感が増大した。そしてタイヤの接地感が100倍も違う。良く止まり、良く曲がる。走りに対する素直さが全く異なり、バランスも崩れにくいし路面からの踏ん張りもきく。それもかなりのレベルで。一言で言えば本気で乗りやすい。今までの動きは一体なんだったのかと思わせる。バイクは基本重い。数百kgある車体を人間一人で扱えるレベルではないのだ。足回りが元通りになるだけでもこれだけの違いがわかる。
つまりは本来の姿に戻しただけであるが「こんなにも違うのかとしみじみと感じた」車体の荷重移動変動も抑えられ、アクセルのON、OFFでも敏感で素直に動く感じはやはりFZRの良いところが出てきたと感じる。新車時の車体は乗ったことがないが多分こんな感じで動いていたのだろう。FZRは扱いやすい車体と聞いていることからあながちウソではないと言える。
足回り関係は徹底的に修復すると本来の味が出てきてとても美味しい。次回から定期的にメンテナンスを施していけばかなり面白い仕様のまま乗り続けることができる。だからオーバーホールと精度の高い組み付けは経験がものを言う。
塗装もそれなり上手くいったものと思う。時間があればもっと細かく色づけできたのだが。現在の環境下からすればかなり恩の時といえるものだ。(自分で塗るわけだから妥協なんて最小限だ、妥協?そんなもんさっさと枠外さ)
修復前の写真でわかるように、オイルシール不良も完全解消。シム、メタル、ピストンリングも全て新調交換調整した。
ちなみに塗装前のホイールは取り外されて処理中、代替えは中古の予備でタダ同然で入手したものです。
要はゴミだったものを再生、作業中間過程時の頃のものである→近日中これも完全修復予定である
ちなみに、修復後の画像をよく見るとだな、フォークアウターの塗装が終っている状態がわかる。作業工程は以下に示した。よくご覧あれ。(つっても、細かい情報は載せないよ。温泉源泉かけ流しは私にとって楽しみが減るから)
ギアレバーの大幅改修の結果
ここで疑問が浮かんできた。というか作業中に思ったことなのだが。一つはオリジナルのものが最初から装着されていたかという点、もう一つはマイナーチェンジで実際の形状からすこし変わったものが、装着されているというのが正解か?という点である。
装着してあったレバーAssyは一度も取り外されたことがないものであるということは先に確認している。へし曲がっているのを叩いて延ばしてコソ練使用時に使えるようにしただけのものだったわけだが、最終型になると少し形状が違っているらしい。
というかどの形状が正常値なのか、大いに疑問が残る。よって最終型形状に合わせて加工してしまった。というのが今回の作業だったというオチである。動作は当然良くなっているし、軽くギア選択できる。後はギアダウン時のブリッピングでどうにでもなる。(俺様にとってこの用語は不明だが)
扱いやすくなっただけでも良かったと思う。ダメならまた叩いてのばして元の状態にしてやるさ。(多分、というか絶対的に加工後の方が良い)今更思うがブリッピングなんてこんなダサイ用語誰が考えたんだ?どうもこの用語はなじめん。バカ丸出し。何がブリだよ。サバとかサケとかもっとカッコ良い用語考えろっての。ああ?魚じゃねぇし。写真ではレンズの関係で曲がっているように見えるが、パーツ構成修正中に平行軸は正確に出してあるのよ。だから力量少なく入るって計算だ。
フロントフォーク、ホイールフルペイント
フルペイント、簡単な話古い塗装を剥ぎとって、現代版の高性能型塗料で塗装。当然補修も工程に入れてある。フロントフォークオーバーホール実施時前に塗装の方を先に済ませ、その後調整と称してホイール関係を塗装していった。
こちらも塗装だけでは全くもってダメだったため、塗装部分を全て剥ぎとり、表面サビ、傷を補修修正、最終的にはウレタン塗装で対応。缶スプレーなんて邪道なことはしない。プロ用のガンで塗り上げた。仕上りはこのような感じである。元プロモデラーでもある俺様は、仕上り具合について人様に文句は言わせないぜ。間違いなく俺様の方が上手いから。(自画自賛だ。文句あるかコノヤロウ)細部に渡って塗装工程を歩み、写真では分からないだろうが新車時の状態に巻き戻した。
修復後
修復前
修復後
修復前